2020.02.20

全ての疲れは脳の疲労が原因?肥満、認知症や過労死の原因になる恐れがある脳疲労について、医師が解説します。

仕事が忙しく、休む暇もなく働き続けた結果全身がだるいと感じている方へ。そのだるさ、もしかしたら身体の疲労ではなく脳の疲労が関係しているかもしれません。
働き詰めで脳に疲労が蓄積している方へ、脳疲労の原因と対策についてご紹介します。

脳疲労とは?どんな症状があれば当てはまるの?

脳疲労とは、脳が疲労している状態いわゆる脳が不健康な状態であることを言います。医療機関によっては脳内での情報処理・伝達が十分にできない状態のことを脳疲労と呼ぶところが多いようです。今までは、脳の疲労は身体的な要因がはっきりしない場合、慢性的な疲労あるいは原因不明の疲労という言葉で片付けられてきましたが、近年ライフスタイルの変容もあり、脳疲労という言葉が聞かれるようになり、定着しつつあります。

脳疲労の初期症状は便秘、睡眠障害、味覚障害と言われていますが、なによりまず症状は五感に出てくることが多いです。五感とは味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚です。そのため、食事を食べてもおいしくなかったり今までよりも味付けを濃くしないと味を感じなくなるといった味覚障害として症状が出現するようになります。
また、「なかなか寝つけない」、「睡眠の質が高くなく、朝の目覚めが悪い」、「夜中に目が覚めてしまう」といった不眠症の症状も出てきます。

さらに脳疲労が蓄積されるとこれらの症状が進行し、うつや認知症といった精神、神経の障害を引き起こします。脳疲労が進んでいくにつれて不安、イライラ、気持ちが沈む、考えがまとめられない、否定的になるという状態になります。また、身体の症状としては頭痛や倦怠感(だるさ)、めまい等も見られるようになります。

脳疲労が起こる原因は?

脳疲労が起こる原因をご紹介する前に、脳疲労のメカニズムについてご紹介します。

脳疲労に関係するのは大脳と間脳です。大脳は大脳新皮質と大脳辺縁系に分類され、大脳新皮質は知的中枢と言い言語の理解などの部分を司ります。大脳辺縁系は情動の中心部分であり食欲や睡眠などの本能や心地良さ、怒りなどを感じ取ります。間脳は自律神経中枢や食欲の中枢を管理するところです。

脳疲労の原因となる因子を常に受け続けると大脳新皮質や大脳辺縁系のバランスが崩れ、結果として、大脳から指示を受けて動いている間脳のバランスも崩れていきます。こうして脳の3つのバランスが崩れることによって前述したさまざまな症状が見られるようになるのです。

脳疲労を起こす原因はさまざまあります。最たるものがストレスです。仕事や家庭内でのストレスで脳疲労を引き起こすことが多いと考えられます。

他にも、現代はパソコンやスマートフォンなどで情報が無意識に多く入ってくる時代となりましたので、この大量に入ってくる情報を脳が処理しきれずに脳疲労へ陥ることもあります。さらに、気難しい人間関係が脳疲労の一因となることもあります。

他にも懸念される要因はさまざまあり、脳疲労は今や健康な人であっても誰でも起こる可能性のある疲労であると言えるのです。

脳疲労が及ぼす悪影響とは?

脳疲労が及ぼす悪影響は2つあります。

うつや認知症

1つはうつや認知症といった状態を招くことです。特に、不眠症と認知症には密接な関係があるといわれ、不眠症を改善することで認知症を改善することにつながるとも考えられています。

脳疲労という言葉は病名ではなくあくまで状態ですので、この時点で改善することができればすぐに健康な状態に戻ることができます。ですが、うつや認知症は病気ですので、この状態に陥ってしまえば回復までに長い時間を要し、日常生活や社会生活などさまざまな場面に影響を及ぼすことが考えられます。

生活習慣病への罹患

2つ目は生活習慣病への罹患です。これは、初期症状の中で紹介した味覚障害が要因となります。味覚障害となることで例えば今まで、小さじ1の塩や砂糖でも味が分かっていたものが、大さじ1の塩や砂糖でも味が分からなくなります。そうすると、自分好みの味になるように塩や砂糖を追加して調整をしていくこととなります。そうなれば塩分や糖分の摂取量が増え、長い目で見ると糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病へと結びついてしまうのです。

脳の疲労は、放置することで結果として病気を生み出してしまうというとても怖いものでもあるのです。

脳疲労を防ぐための対策法は?

脳疲労も、身体の疲労と同じく疲れですので、基本的に対策は身体の疲労への対策と同じです。

まずは睡眠をしっかりととり回復させてあげることが必要です。入浴をゆっくりとしたりストレッチをしたり好きな音楽を聞いたりとリラックスした状態で、眠りにつきやすい環境を作りましょう。また、睡眠だけでなく、仕事の合間などにちょこちょこと休憩することも必要です。少しぼーっとする時間を仕事の合間に設けるだけでも脳の休息につながります。常にテレビやスマホ、パソコンを操作するという人は一旦、これらから離れてゆっくりするのも脳疲労を防ぐあるいは脳疲労を回復させるためにも効果的です。仕事が大変なら仕事を分担するというのも良いでしょう。

また、男性の睡眠の悩みのTop 3は、「なかなか寝つけない」、「睡眠の質が高くなく、朝の目覚めが悪い」、「夜中に目が覚めてしまう」であると言われています。
不眠症にはいろんな種類がありますが、これは、それぞれ

  • ①仕事のがんばりすぎなどが原因で、うまく睡眠モードになれずなかなか寝付けない(入眠障害)
  • ②ストレスなどが原因で、睡眠の質がよくなく、朝疲れがとれていない (熟眠困難)
  • ③寝汗や不安、交感神経の昂りなどの様々な原因で夜目が覚める(中途覚醒)

という異なった症状のことを言っています。
これらの睡眠の悩みに対しては、軽度なものであれば、①〜③のタイプごとに合わせて適切なサプリを継続的に飲むことをおすすめします。

①に対しては、夜間しっかりと体が睡眠モードに入れるように、体内の時計遺伝子に働きかけたり、入眠を助ける効果が期待できる成分を配合したもの (トケイソウ、ネムノキ、L-トリプトファン、バレリアナなど)

②に対しては、ストレスに対する成分や、睡眠の質を高める効果が期待できる成分を配合したもの (GABA、L-テアニン、ラフマなど)

③に対しては、体温や精神的な不安に対してヒールダウンさせる効果や、交感神経に対して作用することが期待できる成分を配合したもの (西洋ヤナギ 、オート麦、GABA、L-トリプトファンなど)

以上の成分が効果的です。

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これらを飲んで効果がない場合、また脳疲労の症状で日常生活に支障をきたすという方は、一度クリニック フォアグループの医師へ直接ご相談ください。