2020.03.24

生理痛がひどくて日常生活に支障をきたすのはなぜ?症状からみる病気について、医師が解説します。

生理中や生理前に体や心に不調が起こるという方は少なくないでしょう。毎月起こることだから、女性にとっては当たり前のものだからと放置してはいませんか?実はその不調は病気の可能性も考えられます。今回は、生理中の不調がどのような病気につながっている可能性があるのかについてご紹介します。

生理中に起こる不調にはどんな種類があるの?

まずは、生理中に起こる不調の種類についてご紹介します。生理中に起こる不調は大きく分けて、生理そのものによる不調と、生理に伴う不調に大別されます。

生理そのものによる不調には過多月経と月経困難症、生理に伴う体や心の不調にはPMS/PMDDが挙げられます。これらがどういった不調であるのかを以下で詳しくご紹介します。

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過多月経

過多月経とは?

過多月経とは月経血の量が多いことを言います。とはいえ、月経血の量を普段細かく測定しているわけではないため、自分の月経血の量が多いのかどうかはわからないというところが心情でしょう。過多月経における産婦人科領域での用語解説は「月経の出血量が異常に多いものを言う。ふつう150ml以上をいう。

しかし、臨床的には患者の訴えで判断されるのでそれほど厳密ではないが、通常、その結果として貧血に陥っている場合が多い。」となっています。ですが、常に過多月経の状態であると本人にはこの経血量が当たり前となってしまうため、過多月経はかなり見逃されやすい生理中の不調と言えます。

過多月経かどうかチェックするには?

月経血を計らずに過多月経かどうかを知るポイントは3つあります。

1つは、月経のたびに貧血を起こしているかどうかです。先ほどの用語にも、過多月経は結果的に貧血に陥っている場合が多いとしています。ですので月経のたびに貧血を起こしているかどうかが過多月経であるかどうかの指標ともいえます。

2つ目は、血の塊が頻回に出ているかどうかです。通常月経血は個人差はあるもののさらさらとした血液状のものか、ドロッとした粘液状のものであるといわれています。
ですが、レバーやゼリーを彷彿するような血の塊は正常の場合起こりうる可能性は少ないといわれています。ですので、月経のたびにレバーやゼリーのようなドロッとした血液の塊が出ているという場合には、過多月経であると考えても良いでしょう。

3つ目は使用しているナプキンです。例えば日中にもかかわらず夜用のナプキンを使用しないと間に合わないほど月経血が出てくるという場合は過多月経の可能性が高いと考えられます。

なぜ過多月経が起こるの?

それでは、なぜ過多月経が起こるのでしょうか。過多月経が起こる理由は婦人科系の疾患が隠れていることが多いです。例えば、良性疾患では子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなどが考えられますし、悪性疾患では子宮体癌や子宮頸癌が考えられます。これに加えて婦人科系機能疾患と言い、黄体機能不全や無排卵性周期症も考えられます。

10代から20代の比較的若い方と閉経近くの40代後半の女性で月経過多の場合にはこの機能疾患が隠れている可能性を考えます。月経血が多いとやはり不快感はありますし、毎月貧血になるなど身体への負担もかかります。
なにより、過多月経は悪性腫瘍など命にかかわる病気が隠れている可能性もありますので、先ほどご紹介した過多月経のポイントに当てはまっているという方はなるべく早く病院を受診して、専門的な精密検査を受けられることをおすすめします。

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月経困難症

月経困難症とは?

月経困難症とは、月経の直前あるいは開始とともに下腹部痛、腹痛といった痛みの症状が発現し、月経の終了前あるいは終了とともに消失する状態を言います。痛みだけでなく、嘔気、嘔吐、下痢、頭痛といった症状を伴うこともあります。月経困難症は婦人科領域でも相談される患者数は多く、推定患者数は800万人に上るといわれている一方で、治療をしっかりとしている方はわずか10%ほどといわれており、まだまだ周知や受療行動が遅れているといわれています。

先ほどの月経血と同量に生理による痛みは、個人の主観によるものでもあるため評価がなかなか難しいものです。軽度の月経痛は70~80%の女性にみられるといわれています。ですが、月経困難症ですと、生理痛がひどくて横になったまま動けないという方が多く、中には痛みによるショックを起こしてしまうという方もいます。

月経困難症は原発性(機能性)月経困難症と続発性(器質性)月経困難症に分類されます。原発性月経困難症とは子宮をはじめとする骨盤腔内臓器に病気が見られない場合を言います。大部分はこの機能性月経困難症にあたります。機能性月経困難症の場合、月経痛を引き起こしているのはプロスタグランジンが関係していると考えられています。

プロスタグランジンは子宮内膜に特に多く含まれており、月経時には子宮内膜においてプロスタグランジン産生が増加します。それが血液中に入ると、痛みをおこす物質を増加させたり、子宮筋を収縮させ月経痛の原因になるといわれています。他にも排卵が原因になると考えられています。

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続発性月経困難症とは?

続発性月経困難症とは子宮をはじめとする骨盤腔内臓器に原因となる器質性病変がある場合のことを言います。例えば、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、あるいは骨盤内炎症が原因として考えられます。

原発性月経困難症とは?

原発性月経困難症の場合は治療にて対症療法やホルモン剤を使用した排卵抑制によってほとんどが治癒可能といわています。ですので、月経痛によって生活に支障をきたしているという場合には早い段階で病院を受診して治療をされることをおすすめします。

もしも、これらの治療法でも治らなかった場合には、続発性月経困難症であることが考えられます。続発性月経困難症の原因となる疾患は不妊症の原因になる病気もあります。ですので、将来妊娠を考えているという方は特に、積極的に治療をされることをおすすめします。

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PMS・PMDD

PMSとは?

PMSとは月経前症候群と言い、「月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの」と定義されています。女性ホルモンの変動、特に黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下することによって、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことが、PMSの原因ではないかと言われていますが、確実な原因が何かということについては現在も不明とされています。

PMSの症状は多岐にわたり、精神症状としてはイライラや抑うつ、不安や眠気、睡眠障害などがあります。身体症状は腹痛、頭痛、腰痛、むくみに加え、乳房の張りや下腹部の張りなどがあります。全ての人に同じ症状が出てくるわけではありません。

PMSは、少なくとも 2周期以上にわたって周期的な症状変動起こり、月経開始から5~10日目の精神,身体症状に比べ月経前の症状の強さが 30%以上増強する場合にPMSという診断が付けられます。PMSは思春期の女性に多い傾向にあるといわれています。

PMSの治療は現在でも確立された治療法はなく、対処療法がメインとなります。対処療法は薬物治療と非薬物治療に分類されます。薬物治療は低用量ピルなどを使用して排卵を抑制する方法や、苦痛と感じている身体症状を薬の力で和らげる方法、漢方を用いた治療方法があります。
特にPMSで悩んでいるものの、早期の妊娠を希望されている方には症状を和らげる方法、すぐの妊娠を希望されていない方には低用量ピルを用いた治療が推奨されています。一方、薬に頼らない治療とは、気分転換やストレスを解消してリラックスするなどセルフケアが主となります。

PMDDとは?

このPMSがさらに進行した状態をPMDD、月経前不快気分障害といいます。PMDDは抑うつ気分,不安・緊張,情緒不安定,怒り・いらいらの4症状が中核となるのですが、この症状が起こることで社会生活や人間関係に影響を及ぼすとPMDDであると考えられます。PMSが進行することでPMDDとなる可能性があります。

女性の70~80%が生理前に何かしらの不調を感じているといわれています。2周期以上症状が出現しているという方は日常生活への支障も考慮してやはり病院で治療を受けることが望ましいでしょう。

PMDDの治療もPMSと同じものが主流となりますが強い精神症状により社会生活などに支障をきたしている場合には抗うつ薬を服用しながら様子を見るという方法がとられることもあります。

生理中の不調は、病気の可能性も考えられ、治療をすることで生理前後も快適に過ごすことができる可能性があります。
生理中の不調で困っているという方や自分の不調が病気によるものかどうか知りたいという方はクリニックフォアグループで検査や治療を受けることができますので、お気軽にご相談ください。

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