2020.06.23

避妊にはどのような方法があるの?低用量ピルが一番効果的?医師が解説します。

日本の性教育は諸外国の中でもかなり遅れているといわれています。そのため、避妊方法と一言で言ってもどのような方法があるのかを知っているという方は少ないのではないでしょうか。

今回は学校でも教えてもらえない、避妊の方法について詳しくまとめてご紹介します。

1.低用量ピル

まず1つ目がクリニックフォアでもオンラインで処方をさせていただいている低用量ピルです。低用量ピルは経口避妊薬とも言い、高い避妊効果を得られるお薬です。低用量ピルには女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの成分を含有しています。この薬が体内に入ることで、脳がホルモンの分泌量が満たされていると勘違いし、卵巣などにホルモンを分泌しないように指令を送るため、卵胞を育てて排卵をさせるホルモンや子宮の内膜を厚くするためのホルモンが分泌されなくなります。排卵がされない、子宮内膜が薄いという状態に加え、頸管粘液の質が変わり精子の侵入を防いでくれるため、妊娠を阻止することができるようになります。

低用量ピルを服用することによる妊娠阻止率は、規則正しく服用し続けることができれば99.7%、もしも飲み忘れ等を考慮しても92%の避妊効果が期待できます。

日本は低用量ピル後進国といわれており、服用されている方が少ないのですが海外では当たり前に行われている避妊方法です。避妊方法の中でも唯一女性が主導で行うことのできる避妊方法あり、副作用も少ない上に、PMSの改善や月経困難症の改善といった副効果も期待できます。

妊娠を希望された場合にも服用を中断することで妊娠が可能となります。女性にとってメリットが多いという点からもクリニックフォアがおすすめする避妊方法です。

クリニックフォアでは初診から全国どなたでもオンライン診療で低用量ピルの処方を行なっています。事前問診3分、診療3分のみで完了し、薬は最短当日発送いたします。

クリニックフォアでは、低用量ピルの専用ケースを無料でプレゼントしています。

持ち運ぶのが少し恥ずかしいという方におすすめです!

2.コンドーム

日本で最もメジャーな避妊方法といえばコンドームではないでしょうか。日本の学校で行われる性教育も避妊方法といえばほとんどがコンドームの装着です。コンドームは歴史があり、日本では江戸時代に遊女と性行為をする際に男性が茎袋という今でいうコンドームと形状がそっくりなものを使用していたという記録が残されています。

なぜ日本でコンドームの使用が推奨されるかというと、性感染症を防ぐことができるからです。しかし、性感染症を防ぐことができても妊娠を阻止することは難しいと考えられています。実際に行われた調査では、コンドームを理想的な使い方をしていた場合の失敗率いわゆる妊娠をしてしまった割合は2%、一般的な使用方法では18%というデータがあります。ちなみに前述した低用量ピルは一般的な使用方法での失敗率は0.3%、一般的な使用方法でも9%となるため、コンドームの失敗率がいかに高いかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

性感染症を防ぐという目的であれば、コンドームの使用を推奨しますが、避妊目的で使用されるのであればコンドームの使用はおすすめできません。厚労省でもコンドームは低用量ピルとセットで使用することを推奨しています。

3.子宮内避妊具

子宮内避妊具とはコンドームの女性版ともいえる道具です。プラスチック製で柔軟性のあるT字型の小さな器具で、子宮内に挿入して使用します。一度挿入すれば数年間ほど入れっぱなしにできるため、手間がかからないというメリットはあります。ですが、挿入は出産経験のない女性には痛みを伴うこと、自費診療であること、挿入も除去も医療機関で行わなければならないというデメリットもあります。3年間、5年間、10年間とタイプが選べるのですが、3年タイプの妊娠失敗率は0.9%、5年タイプで0.7~1.5%、10年タイプで2%未満としています。

また、副作用として月経異常や 過多月経、 月経時期以外の出血、 腹痛、 疼痛もあり、女性の身体にとって悪い影響をもたらせてしまいます。

実際に避妊目的で使用される方は少なく、医療機関によっては避妊目的での使用は15%程度、あとは子宮筋腫や子宮内膜症などの病気の治療目的で使用されることが多い傾向にあります。

4.アフターピル

アフターピルとは緊急避妊薬とも言い、避妊せずに行なわれた性交または避妊したものの避妊手段が適切かつ十分でなかった性交の後に、緊急避難的に服用する避妊薬と定義されています。黄体ホルモンを主成分とし、卵胞を育てるためのホルモンの分泌を抑制する効果があるため、卵胞が育たなくなり、排卵が抑制され妊娠を成立させなくする効果があります。

アフターピルは性交後72時間以内に確実に1錠服用することが必要で、速ければ早いほど良いとされています。24時間以内に服用することができれば95%の妊娠阻止率、48時間以内に服用すると85%ほどの妊娠阻止率となっています。ですが、裏を返せば24時間以内に服用したとしても5%は妊娠する可能性があると考えられており、他の避妊法と比較しても避妊率は十分でないと言えます。他の避妊法をおろそかにしてしまった後であれば避妊のためのツールとして活用してもよいかもしれませんが、アフターピル1つに避妊を頼るということは危険であると考えます。

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5.不妊手術

不妊手術とは、避妊手術ともいい生殖能力の喪失を目的に行われる手術です。男性の場合は精巣から精子を送り出す管である精管の切除をする精管切除術が行われます。外来で局所麻酔下で行われ約30分程度で終了します。ですが、手術をしてすぐに避妊が成立するわけではなく、精嚢に残っている精子をすべて射精しなければならないため、避妊が成立するまで約20回程の射精が必要といわれています。

一方女性の場合は、卵管を摘出するあるいは結紮する手術を行います。この手術は、帝王切開中でも行うことが可能で、手術後最初の10年間で妊娠する率は3%程とされていますがそのほとんどが卵管部分での異所性妊娠となるとしています。また、子宮を全摘出してしまえば確実に妊娠することができなくなりますが、避妊のために行う手術ではなく病気の治療目的で行われる手術です。

これらの手術は男女ともに体に負担を伴うこと、一度治療をすると永久に妊娠ができなくなるため、慎重に判断すべき治療であると考えます。よく中絶手術と混同される方がいらっしゃいますが、中絶手術とは別物とお考え下さい。

公開日:6月23日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

https://gynecology.bayer.jp/static/pdf/treatment_materials11.pdf

MSD https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E5%86%85%E9%81%BF%E5%A6%8A%E5%99%A8%E5%85%B7%EF%BC%88iud%EF%BC%89

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB/%E4%B8%8D%E5%A6%8A%E6%89%8B%E8%A1%93

低用量ピル診療ガイドライン http://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf 

リプロヘルス情報センター http://rhic.kenkyuukai.jp/special/?id=4356

女性の健康推進室 http://w-health.jp/delicate/anticonception/