2020.09.05

淋病の症状や感染経路とは?検査や治療について医師が解説します。

性感染症のひとつである淋病。どのような感染症なのか、検査や治療方法などを詳しく解説していきます。

淋病ってどんな病気?症状は?

淋病とは淋菌に感染することで発症する性感染症で、淋菌感染症とも言います。淋菌はほかの性感染症の原因菌の中でも最も弱い菌で、感染者の粘膜から菌が離れると数時間で感染性を失います。他にも日光、乾燥、温度の変化、消毒剤でかんたんに死滅させることができるため、性交や性交類似行為以外で感染するということは非常にまれであると考えられています。1980年代にエイズ啓発活動で症例数が激減しましたが、1999年より再び増加傾向にあり、感染者は20歳代が最も多いとしています。

特に男性に報告が多い性感染症なのですが、その理由は症状にあります。淋菌に感染すると男性は、2 ~9 日の潜伏期を経て膿が分泌されます。また、痛みが強いこともあり医療機関を受診される方が多く、発見される例も多いのです。一方、女性はほとんどの方が無症状で経過。症状が出たとしてもおりものの量が増えたり、不正出血が出たり、性行為時に痛みが出るという程度で、特別な症状が出ないため気づかれにくいことが多いです。重症の場合には子宮頚管に炎症を起こしたり、不妊の原因となるのですが、無症状の方がほとんどであることから医療機関へ受診される方が少なく、報告数が少ないとしています。

1回の性行為で淋菌に感染する割合は20~50%と非常に高い割合で、性感染症全体で見るとクラミジアの次に感染者が多い性感染症です。また、淋菌に感染した方のうち20~30%の方がクラミジアにも感染しているとされています。

淋病の原因となる淋菌の感染経路は?

淋菌は性行為によって感染します。特に、性風俗店での口腔性行為(オーラルセックス)による感染の確率が高いとしています。口腔内にクラミジアが感染した場合症状がほとんどないため、感染しているかどうかが分からず気が付いたら感染を拡大させているということもあります。

先ほどもご紹介したように淋菌は非常に弱い菌ですので、タオルの共用や、入浴を一緒にするすることで感染することはないとしています。また、肛門性交(アナルセックス)によって直腸に感染することもあります。他にも、淋菌が手についている状態で目をこするなどした場合に、目の粘膜に菌が感染し、目が腫れたり、膿が出てくるということもあります。

淋病の検査と治療方法は?

淋病に感染しているかどうかを知るためには淋菌を検出できる専用の検査キットを用いて検査をすることが必要です。ですが、淋菌は先ほどもご紹介したように感染者から菌が離れてしまうと死滅してしまう菌のため、検体の扱いは慎重にすべきとされています。淋菌の検査キットは市販もされているようですが、慎重に扱わなければならないことから、医療機関で検査を受けることをおすすめしています。

治療は、抗生物質の投与を行います。セフトリアキソンという抗生物質の点滴が有効ですが、経口から摂取できるお薬もあります。お薬を処方された期間使用した後は、菌が完全に排除されたかをもう一度検査する必要があり、完全に治るまでは性行為は禁止となります。特に近年は、抗生剤を乱用することによってその抗生剤が効かなくなる耐性菌が問題視されており、この耐性菌を生み出さないためにも完全に菌を排除するまで薬を使用することが必要です。淋菌は一度感染してもまた、感染するリスクがあるため、治療終了後も感染予防が重要となります。

淋病に感染しないためにはどうすればいいの?

淋病は性感染症ですので、感染を予防する唯一の方法は性行為を控えることです。先ほどもご紹介したように淋菌は非常に弱い菌ですので、性行為をしなければ感染するということもありません。もしくは、性行為の際に粘膜の接触をしないようにすることが感染予防へとつながります。男性はコンドームを着用することで、粘膜の接触を防ぐことができます。

膣への挿入時だけでなくオーラルセックスの場合でもコンドームを装着することで感染を防ぐことができます。特に、淋病はオーラルセックスによる感染率も高いため、感染対策の一環としてコンドームを装着することをおすすめします。

公開日:9月3日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

https://www.std-lab.jp/stddatabase/neisseria-gonorrhoeae.php

https://www.std-lab.jp/stddatabase/neisseria-gonorrhoeae.php

https://www.std-lab.jp/shopping/