2020.07.20

発熱・感冒外来のご案内|新型コロナウイルスの新しい相談・受診の目安について、医師が解説いたします。

クリニックフォアグループでは、新型コロナウイルスへの対策として、発熱・感冒外来を対面診療とオンライン診療で行っております。

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監修:
東京都済生会中央病院 
非常勤医師
クリニックフォア新橋 勤務
渥美義大 医師

2020年5月8日に厚生労働省から「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」が新たに発表されました。医療関係者のみならず、多くの皆様にご理解していただいていた「風邪の症状や、37.5度以上の発熱が4日以上続く」という発熱に関する記載がなくなり話題となりました。

この新しい相談・受診の目安についてご紹介いたします。

以下のような目安で発熱外来を受診していただき、明確なコロナを疑う症状があると医師が判断した方、あるいは、保健所により濃厚接触者であると指定を受けた方には、新型コロナのPCR検査の保険診療での実施の対象となります

新しくなった「相談・受診の目安」

新しい相談・受診の目安は、以下の3つについて述べています。

  1. 相談・受診の前に心がけていただきたいこと
  2. 帰国者・接触者相談センター等に御相談いただく目安
  3. 医療機関にかかるときのお願い

ひとつづつ見てみましょう。

1.相談・受診の前に心がけていただきたいこと

従来からの変更点は、持病をお持ちの方はまずかかりつけに相談するよう記載が追加されています。持病がコロナウイルス感染症の重症化しやすいご病気のこともありますし、コロナかもと思った症状が持病などによるものである場合もあります。これらの判断が最も的確にできるのは、薬や病気の経過を知っているかかりつけ医でしょうから、まずかかりつけ医に相談するのは必要なことです。

症状があれば、学校や会社を休んで、外出を控えることは、今後緊急事態宣言が解除されていくであるとしても、再びの感染拡大を防ぐために、みなさんに守っていただきたいことです。

2.帰国者・接触者相談センター等に御相談いただく目安

これまで周知されていた、「37.5度以上の発熱が4日続く」「持病がある方は2日続いたら」といった数字の記載がなくなりました。症状として高熱、息苦しさ、強いだるさ、比較的軽い風邪症状と記載されています。比較的軽い風邪症状とは、咳、痰が出る、だるい、すぐ息が切れるなどを意味していると考えます。

このように、強い症状がある場合、もしくは軽い症状が続く場合、持病があり軽い症状がある場合は、帰国者・接触者センター、かかりつけ医、近隣の医療機関に相談することを考えましょう。

また記載されているように、これらは相談や受診の目安であって、必ずしもレントゲンやCT検査といった画像検査や、コロナウイルスのPCR検査の基準ではありませんので、それらの必要性は受診した医師の指示を受けましょう。

3.医療機関にかかるときのお願い

複数の医療機関を受診することは、接触が増えることによる感染のリスク増加や、医療機関の逼迫につながりますので、避けましょう。ご不安な場合は、相談や受診後に、その後のフォローアップをどのようにしたらよいかを、相談しておくようにしましょう。(何日後に受診するべきか、どのようになったら再度相談や受診をするべきか、など)

感染拡大防止のためにも、医療機関受診の際に、もしマスクが無いようなら、その旨を受診する医療機関に伝えて、指示を受けるようにしてください。

新しくなった理由は?その意図は?

変更の明確な理由は明らかにされていないため、私見にはなりますが、症状については医学論文の発表の影響がありそうです。中国から発表された研究では、新型コロナウイルス感染症と診断され入院した患者さんで、入院時に発熱していたのは4割程度で、咳が6割程度、だるさが4割程度だったようです。しかし入院後には9割程度の患者さんが発熱しています。このことから早期に新型コロナウイルス感染症を疑い、早期発見するには、発熱だけを強調せず、他の症状と同様に扱うことになったと考えらえます。

一方で別の研究では、下痢や嘔吐等のお腹の症状や、のどの痛みは1割弱の患者さんにしか認めなかったとのことです。これらの症状は今回の目安にはやはり含まれていません。

また、今後の緊急事態宣言緩和に向けて、新型コロナウイルス感染症の疑わしい患者さんの早期発見のための体制と、診断のためのPCR検査の拡充が必要とされています。宣言緩和後に再度大きなクラスター発生を防ぐことと、早期に患者さんを発見することで感染経路を追うためです。そのために、新型コロナウイルス感染症の患者さんを適切に早期に発見するための新しい相談・受診の目安が発表されたのだと考えます。

クリニックフォアの取り組み

みなさまには、感染拡大防止のためにも、この新しい相談・受診の目安にしたがって適切に相談・受診を検討していただきたいと思います。クリニックフォアグループとしては、新型コロナウイルス感染症に関する医療体制の構築に貢献したいと考え、発熱・感冒外来(発熱外来の予約は「こちら」)を行っております。そちらについても別の記事、HP内の説明をご覧ください。

参考資料

「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.18.20070565v1.full.pdf

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クリニックフォアグループでは、Lineの「新型コロナ相談」アカウントを開設し、BOT形式で疑問・ご質問にお答えしています。
クリニックフォアグループの医師が、厚生労働省やWHOの提供している情報や論文を元に作成しています。

公開日:5月10日 更新日:7月20日

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。

監修:
東京都済生会中央病院 
非常勤医師
クリニックフォア新橋 勤務
渥美義大 医師

渥美医師開設「Dr.ドクターの糖尿病ノート」

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