2020.11.12

北海道でコロナ感染が拡大している?考えられる要因について、医師が解説します。

5月25日に緊急事態宣言が全国で解除されて以来、日本中の新型コロナウイルス感染者の数は増えたり減ったりを繰り返しながら、しかし全体としてはまた増加傾向にあります。

ここ9,10月あたりはそれほど報道されていなかった一日のコロナウイルス感染者増加数を耳にすることも増えてきているのではないでしょうか。

そんな増加傾向にあるCOVID-19感染症ですが、特に11月11日現在新たに317人増加した東京都、256人増加した大阪府、197人増加した北海道ではその傾向が顕著に見て取れます。

ここでは特に北海道について、詳細な拡大状況とその感染拡大にはどのような背景があるのかについて解説していきます。

北海道のコロナ感染拡大状況とは?

まず、11月11日現在の北海道のコロナ感染拡大状況について説明していきます。

道内最大の感染規模となっているのは札幌市であり、その数は138人と北海道全体の2/3以上を占めています。続いては旭川市で6人、小樽市が5人、函館市が1人となっており、その他北海道発表が47人となっており、札幌市以外ではまばらな感染状況となっていることがわかります。

その他の日本で感染拡大している地域とは?

その他の日本で感染拡大している地域は、まずは東京都が挙げられます。11月11日現在東京都は317人の感染が確認されましたが、これは8月20日以来、3ヶ月弱ぶりの300人超えとなっています。

さらに大阪府では新たに256人の感染が確認されましたが、この数字は大阪府史上最多となる大きな数字です。他には愛知県では104人の感染が確認され、日本中の感染拡大傾向が見て取れます。

感染拡大の背景

では現在北海道において感染拡大が進んでいる状況の背景には、どのような要因があるのでしょうか。

第一には、北海道が寒さを増してきたということが挙げられます。

寒さが直接感染拡大に影響している可能性もありますが、他にも要因は考えられます。

コロナウイルス対策としては三密「密閉・密集・密接」を避けてソーシャルディスタンスを取らなければいけないということは耳にタコができるほど聞いたことだと思います。そして、この先秋が深まり冬になって寒さが厳しくなれば、皆さんもそうだと思いますが、暖房をつけたり窓を閉めたりして防寒対策をするでしょう。するとコロナ禍で避けるべきとされてきた「密閉」の状況が出来上がってしまうのです。

以前は電車の窓も半開に近い水準で開かれており、車内の換気状況を保っていたのも記憶に新しいと思いますが、徐々に開かれた面積が少なくなってきているように感じます。北海道でCOVID-19の患者が増加してきた大きな要因として、この「寒さによる密閉」の状況の増加が考えられます。

次に、これは北海道以外での感染にも当てはまることですが、特に若者がコロナ禍に慣れてしまってきたことが挙げられます。

直近のことで考えると、大都市におけるハロウィンパーティーでは例年に比べ規模が縮小されたものの、問題となっていました。そして、若者の感染者では症状がそれほど重篤になることは少ないですが、若者から4,50代の親世代や高齢者のような症状が重篤になりやすい世代へと感染が拡大していけば重傷者も増え、緊急事態下のような医療逼迫になってしまうかもしれません。

そのような状況を招かないためにも、今一度上記の事柄に注意しながら最新の情報を収集し、私たち一人一人が責任感を持ってコロナ禍に対処していきましょう。

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監修:クリニックフォアグループ医師

公開日:11月12日

参考文献

東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

大阪府の最新感染動向 https://covid19-osaka.info

新型コロナ:道内の発生状況 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/hasseijoukyou.htm

愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/pressrelease-ncov201111.html