2021.04.18

デジタル健康証明、IATA (イアタ) Travel Passとは?医師が解説します。

海外渡航には今後、『デジタル健康証明』が必要な時代となってきています。デジタル健康証明は世界中でいくつかの枠組みが存在しており、政府や航空会社連携の下で導入が進んでいるのですが、今回はその一つである「IATA (イアタ) Travel Pass」について解説いたします。

<追記>

2021.0.5.12、ANAからのプレスリリースが発表されました。

https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/IATA-travel-pass/

以下の旅程でご予約をお持ちで、実証実験に参加をご希望のお客様が、任意でご参加いただけます。クリニックフォア田町・大手町・飯田橋での検査が対象となります。

トライアルの間については、こちらのデジタル証明書を希望する方は、5,000円(税込み5,500円)をディスカウントさせていただきます。

デジタル健康証明とは?

新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、今後海外往来が再開していきます。安全な国際渡航のため、渡航による感染拡大を起こさないことが極めて重要であり、現在、多くの国は渡航前の現地でのPCR検査及びに、その陰性証明書を必須としています。

これらの証明書は、「公印が押された紙の証明書」であることが一般的でしたが、今後は「デジタル健康証明」に移行していく動きがみられています。

電子化のメリットとして、偽造防止であったり、検査医療機関の集約化・国際標準化による質の担保、といったことが挙げられます。

今後、ワクチン接種が世界中で進んでいく中で、ワクチン接種の有無についても証明が求められる流れであり、医療機関における新型コロナウイルスの PCR検査陰性証明とワクチン接種の証明がまとめて電子情報として管理することが可能となれば、証明書発行手続きの迅速化や、出入国審査などにおける空港関係者の負担軽減にもつながると期待されてます。

IATA (イアタ) Travel Pass とは?

IATAとは、International Air Transport Association(国際航空運送協会)のことを指します。

IATAが運営するデータベースを活用することで、デジタルパスポートの作成、検査機関の検索、検査結果・ワクチン接種記録のデジタル証明が一元的に可能になるとされています。

(1) 検査結果やワクチン接種証明書が信頼できる医療機関から発行されているか、 (2) 検査結果が受入国の最新の入国基準を満たしているか、という点が重視されています。

旅客情報を集中管理するデータベースを持たないことで、個人情報漏洩のリスク対策がなされていること、また既に実証実験段階にあり、多くのエアラインがトライアルへの参加を表明しつつあることが大きな特徴です。ANA、JALも現在試験導入を開始しつつあります。


Travel Passとはコロナに免疫があること、感染がないことを証明するようなパスポートですか?

Travel Passはコロナに免疫があることを証明するような免疫パスポートではありません。その人が最近 COVID-19 の検査結果を受けたこと、または予防接種を受けたことを確認することができるだけです。これらのいずれも、陰性または免疫状態を保証するものではありません。

Travel Passは、連絡先を追跡するアプリですか?


Travel Passは連絡先を追跡するアプリではなく、ユーザーの位置情報を収集することはありません。

デジタル健康証明は他にもあるの?

デジタル健康証明の枠組みとしては、IATA Travel Pass以外にもいくつか動いており、Common Pass、ICC AOK pass、防疫健康コード国際版(中国主導、WeChat連携)が存在しています。

クリニックフォアグループはこれらのデジタル健康証明との連携を現在進めております。新しい情報があればお知らせいたします。

公開日:2021年4月18日、追記:2021年5月12日

作成: クリニックフォアグループ医師 奥村 雄一郎

※本記事は、上記公開日時点での状況・情報・エビデンスをもとに記載しています。新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化し、また新しくわかることも多々ありますので、最新の情報は、直近の記事や情報をご参照くださいますようお願いいたします。

参考文献

Common Pass

IATA Travel Pass

ICC AOK pass

防疫健康コード国際版