カテゴリ: アレルギー科

花粉症の注射薬について

花粉症の注射薬についてのお問い合わせを複数いただきますので、ご説明させていただきます。

注射に用いられる薬剤

まず、花粉症の注射薬として用いられるのは「ステロイド」と言われる薬剤の注射薬です。

このステロイドと言われる薬剤を花粉症に対して注射することは、学会等からも「推奨しない」と明確な声明が出ておりますので、
大変申し訳ありませんが、クリニックフォア田町では花粉症に対する注射の治療は行っておりません。

花粉症へのステロイド注射

花粉症シーズンのはじめに、1回注射するだけで、花粉症がおどろくほど楽になり、症状が出なくなるという注射を聞いた方がいるかもしれません。
実際に、過去、このような治療は行われてきました。代表的な薬剤は「ケナコルト」で、体内に長期間とどまるタイプのステロイド薬です。
長期に体内にとどまるため、シーズンの最初に一度だけ注射すると症状がステロイドの作用により抑えられます。
非常に効果が強く、一回の注射で抑えられるため、ご希望される方も多くいらっしゃいます。
ただ、クリニックフォア田町では、この治療は行っておりません。
理由としては、学会の生命にもありますように、極めて重大な副作用の恐れが強いためです。

例えば、ステロイドによる副作用には、
糖尿病
胃潰瘍
感染症
等の重篤な副作用を生じます。
花粉症の症状もかなり辛いですが、命にかかわるような副作用を生じるリスクのある薬剤を使用することは推奨していません。

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血液アレルギー検査(Mast36)の検査を受けた方へ

当院で実施させていただいた血液アレルギー検査(Mast36)については、医師の診察の上、解釈をきちんとご説明させていただきますが、一般論としての解釈を以下にまとめさせていただきます。

アレルギー検査をご希望の方はご確認の上、医師にご相談ください。

非特異的IgEについて

血中のIgEという物質の総量を測定しています

IgE抗体は、即時型アレルギーを起こすのに重要な物質と考えられており、食物アレルギーや、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎でのかゆみや、喘息発作等に関与すると考えられています

・例えば、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の方は、非特異的IgEが2000-6000まで上昇することも稀ではありません。

特異的IgEについて

・スギ、ダニ、カニ、ミルク、等、特定の物質に対するIgE抗体の量を測定しています

・測定結果は、検査会社の方で、わかりやすいよう、クラス0~6まで7段階(6が最もアレルギーが強いということです)で示す方法がとられています。値が高い方がその特異的IgEの量が多いことを示しています

– クラス0は陰性

– クラス1は偽陽性

– クラス2以上が陽性(6が最も強い陽性となります)

・この検査では血中の特異的IgEを測定しているため、特異的IgEの値が高いからと言って必ずしも症状と相関しないことがあります。特に、食物アレルゲンでは、特異IgE抗体がある程度高くても、その物質を摂取しても症状がでないことがあります

血液検査結果を踏まえた、アレルギー疾患の治療について

アレルギー疾患の治療の基本は、

① 原因となるアレルゲンを回避すること

② 症状軽減のための薬物療法

を実施していただくことです。それに加えて、敢えてアレルゲンと接触していく「③免疫療法」というものがあります。

1. アレルゲンの回避:アレルギー陽性となった物質に関しては、できる限り回避してください(食べない、触れない等)ことが重要です。ただし、世の中全ての物質に対して検査を行えているわけではありませんので、経験的にアレルギーを起こすような物質があればできる限り避けるようにしてください

2. 抗アレルギー薬の内服:アレルギーの症状は、ヒスタミンやロイコトリエンという物質により生じることがわかっています。そのため、このような物質を抑える薬物(抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬)を内服してもらうことが治療の一つになります。アレグラ、ビラノア、アレロック、等の薬剤です。

3. 免疫療法:原因アレルゲンが特定できたら、そのアレルゲンを低濃度から計画的に摂取していく治療方法です。まだ、ダニ、スギ花粉でしか実施できませんが、当院でも導入しておりますので、ご希望の方は医師にご相談ください。日本ではスギ花粉症に対して有効率は約80%という成績が報告されています。

スギ花粉症:シダキュア 花粉が飛んでいる時期は治療を開始できず、毎年6月〜11月末の間に新規治療を受け付けています

ダニアレルギー:ミティキュア ご希望があれば、通年で治療を開始できます

更にアレルギーの検査をしたい方へ

・血中アレルギー検査、つまり、血中IgEを調べる検査は簡便であり、現在、日本では最も多く用いられています。ただ、この検査でご自身のアレルギーの全てがわかるわけではありません。他にも、パッチテスト,スクラッチテスト,吸入試験,負荷試験、IgG検査等の検査があります。

・更に、アレルギーの検査を行いたい方は、医師にご相談ください。当院では実施していない検査については、専門病院のご紹介をさせていただきます。

・遅発型アレルギー反応を見る検査がパッチテストです。皮膚表面に、アレルゲンエキスのついたシールを貼りつけ、約1週間程度まで観察します。当院では、金属アレルギーが疑われる患者さんに自費にて実施をしております

・現在、血中IgGを調べる検査(遅延性フードアレルギー検査、アレルチェック)を自費で行っているクリニックがあります。ただ、この検査は、日本アレルギー学会、また、アメリカ、ヨーロッパのアレルギー学会もその有用性を否定しております。これを踏まえ、当院では実施および推奨を行っておりません。

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金属アレルギー「パッチ」検査

金属アレルギー検査について
金属アレルギー検査について

クリニックフォア田町における金属アレルギー検査について

お問い合わせが非常に多いため、金属アレルギー検査を当院でも開始いたしました。

血液で検査を実施している診療所もあるようですが、医学的には、血液検査(DLST検査)では、金属アレルギーを正しく診断できないため、当院では、「パッチテスト」による金属アレルギー検査を実施しております。

金属アレルギー パッチテスト
金属アレルギー パッチテスト

症状をお伺いした上で、パッチテスト実施可否について判断させていただきますが、当院では、佐藤製薬の「パッチテストパネルS」という製品を利用して、パッチテストを実施しています。

この中に含まれ、検査を行える金属は、「金」「コバルト」「クロム」「ニッケル」の4種類となります。

日本皮膚免疫アレルギー学会が選定した日本人で陽性率が高い原因物質25種類のうち、21種類、それに追加で3項目、全てで24項目がセットになった検査用医薬品です。

この24項目全てについて、パッチテストが必要だと判断した場合は、保険を適応した検査の実施も行えることもありますが、金属のみのアレルギー検査のご希望の場合は、基本的に自費診療による検査となります。

自費診療の場合、検査費用そのもの・診断までの数回の診察費用を全て含め、価格は35,000円(税抜き)となります。

検査のやり方について

金属アレルギー 検査
以下の方法で実施します。合計3〜4回の外来受診が必要となります。

*1回目:初診

医師の診察を受け、患者さんから同意書を受領します。その後、パッチテスト実施の日程調節を行います。(混雑しているときは後日の実施となります)

*パッチ貼り付け日

金属アレルギーのパッチシートを背部に貼り付けます。パッチテストパネルの金属部分だけを貼り付けます(シート1の他の部分はハサミで切り取ってください)。また、使用説明書にもあるように、シートの貼り付け部位を油性マジックで印をつけてわかるようにしてください。

*初回判断日(48時間後)

基本的に48時間後を目安に外来受診をしてもらいます。その際、まずすぐにパッチシートを剥がします。剥がしたあと、30分〜1時間後に剥がした部位の診察を実施し、判定を行います。

*最終判断日(72時間後)

初回判断日の翌日(貼り付けから72時間後)に再度外来受診。診察を実施し判定いたします。

*追加診察日

5−7日後にパッチテスト貼付け部位の症状が悪化する場合は、クリニックまでお越しください。診察の上、金属アレルギーについて判断させていただきます。

金属アレルギー 判定基準

http://medinfo-sato.com/patch-test-panel/use.html (佐藤製薬の外部リンクになります)

検査可能な時間について

検査を実施できるのは、48時間後、72時間後に判定するスケジュール上、

月曜〜火曜:9時30分〜19時(但し、48時間後、72時間後に祝日があるときは16時まで)

水曜〜金曜:9時30分〜16時

土曜〜日曜:9時〜16時

となります。

オンラインでご予約をお取りの上、クリニックまでお越しください。
(初診の方は、予約時間の10分ほど前にお越しください。初回は説明等ございますので、1時間半ほどお時間を見ておいてください)

ご予約はこちらから

 

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舌下免疫療法(スギ・ダニ)

舌下免疫療法
舌下免疫療法

現在、アレルギー性疾患の治療は、抗アレルギー剤の内服や、ステロイドの吸入・外用等、様々な方法で行われています。その中に免疫療法というものがありますが、ここでは特に、当院でも採用している舌下免疫療法について、ご紹介させていただきます。

スギ舌下免疫療法のポイント
・スギ花粉症に対する効果の高い治療方法で、患者さんの満足度も非常に高いです

・スギ花粉を敢えて体に入れる治療であり、スギ花粉の飛んでいない5月から12月にのみ開始できます

・治療期間は2〜3年、朝1回の内服と言われますが、数ヶ月の治療で十分な効果が出るケースが多いです

・毎月の受診が必要ですが、保険を使って治療を行うことができます。
費用は2500−3000円/月になります

舌下免疫療法の予約はこちら

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法とは?
特に、スギアレルギー(春の花粉症)、および、ダニアレルギー、の患者さんを対象として、舌下免疫療法という治療法が、保険治療で行われています。

これは、スギアレルギー、あるいはダニアレルギーと診断された患者さんの舌の裏に、スギ花粉あるいは、ダニのタンパク質の薬剤を置き、最終的にはこの薬剤を内服することで、体の免疫を刺激し、スギやダニに耐性をつける治療法となります(だから舌下免疫療法と呼ばれます)。
薬剤は、スギアレルギーの方には「シダトレン(液体)」「シダキュア(錠剤)」、ダニアレルギーの方には、「ミティキュア(錠剤)」というものを用います。

免疫療法には、「舌下」の他に、「皮下」にアレルゲンを注射する「皮下免疫療法」というものも存在します。
これらの治療は、指定認可を受けた医師のみ実施することができ、当院の医師は認可を受けております。

舌下免疫療法のメリットとは?

舌下免疫療法のメリットとは?
舌下・皮下にかかわらず、「免疫療法」のメリットとしては、多くのものが挙げられます。
例えば、アレルギーというものは一般的には治ることが難しいとされますが、免疫療法で体質を改善することによって、症状が出なくなる寛解(治癒)という状態まで持っていくことができることもあります。

また、完全に治癒まで至らなくても、症状が改善すること、使用しなければならない薬物の量を減らすことや、この免疫療法をやめても効果が持続する可能性が高いこと、また、スギやダニ以外の他のアレルゲンに対するアレルギー反応を抑えたり、喘息の発症を抑えられる可能性が上がることも臨床研究の結果からわかっています。
このように、免疫療法とは、正しく行われた場合、スギ・ダニアレルギーの患者さんにとってメリットが大きい治療法であることは間違いありません。

また、欧米では「舌下免疫療法」が頻度高く行われています。これは、「舌下免疫療法」のほうが、
・ 「皮下」よりも「舌下」のほうが、重篤な副作用を起こす頻度が少ないことがわかっている
・ 注射の痛みがない
・ 自宅で実施できる
というメリットが有るためです。

一方、デメリットとしては、「皮下」にくらべて、「舌下」のほうが若干免疫の改善効果が低いと言われています。
クリニックフォアグループでは、患者さんに対するリスクとメリットを比較した結果、「舌下免疫療法」のほうがメリットが大きいと考え、適応となる患者さんを対象に、保険診療にて、「舌下免疫療法」の治療を行っております。

どれくらいの期間治療が必要なのでしょうか?

どれくらいの期間治療が必要なのでしょうか?
ある種、体質を変えていく、アレルギーに対する認容性を促す治療になりますので、長期間の治療が必要になることはご理解ください。
一般的には、「舌下免疫療法」を約3年ほど継続することが推奨されています。

 

対象となる患者さんは?対象とならない患者さんは?

10歳以上、65歳未満であることが保険診療で舌下免疫療法を行う条件となります*1。
また、
・妊娠中/授乳中の方
・気管支喘息の患者さん
・悪性腫瘍、または免疫系に影響を及ぼす全身性疾患を伴う方
は、申し訳ありませんが、免疫療法を行うことはできません
 

いつから始められるの?

初回受診時に、診察・検査を実施し、「スギ花粉症」あるいは「ダニアレルギー」と診断されたあと、舌下免疫療法を開始します
多くの場合、1週間後からの開始となります。

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、導入(初回治療開始)は6月から12月までと限定されています。
(ダニアレルギーに対する舌下免疫療法はいつでも治療開始可能です)

これは、スギ花粉が飛散しているときに、舌下免疫療法の初回治療を開始すると、重篤な副作用を起こす可能性が上がるためです。
患者様のリスクを減らすためですのでご理解ください。
 

どのくらいお金がかかるの?

舌下免疫療法は、「スギ花粉症」あるいは「ダニアレルギー」と明確に診断された患者さんが保険適応となります。
そのため、初回時には、確定診断を行うためのアレルギー検査を実施し、約1週間後の2回目の受診より、舌下免疫療法が開始となります。

かかるお金としては、

初診時: 3割負担の方は、おおよそ 8,000円〜9,000円。初診時のみ、検査費用含め費用がかかります。
(初診料、アレルギー検査料の3割となります。処方されるお薬等によって若干異なりますのでご了承ください)
2回目以降: 3割負担の方は、おおよそ1,000円。ここに、シダキュアあるいはミティキュアの薬剤費 約1,500円/月がかかります。
 

どのように治療を行うのでしょうか?

Webでご予約を取っていただいた時間にご来院いただきます
(初診の方は診療終了時刻の1時間前にはご来院ください)

初回は、診察を行い、スギあるいはダニアレルギーであることを確定するために、採血を行いアレルギー検査を実施します。
その後、お薬を院内処方でお渡ししますので、そのまま院内で内服していただきます。
30分ほど、副作用が出ないか確認する必要がありますので、内服後、待合室で待機していただきます。
副作用等の問題がないことを確認後、帰宅していただきます。

その後、以下のスケジュールでご来院いただくことになります。

必ず定期的な受診が必要になりますので、ご理解・ご協力いただければ幸いです。
・1週間後
・2週間後
・4週間後
・このあとは、4週間毎の来院

薬剤自体は、1日1回、少量から服用開始。受診時に、副作用等の問題がないことを確認し、徐々に増量していきます。
最大容量まで増加したら、その後は、最大容量を約3年ほどにわたり継続して服用していただきます。

ご注意いただくこと

・特に治療開始後暫くの間は、薬剤を服用前後、約2時間程度は、激しい運動・アルコール摂取・入浴などを控えていただくようお願いいたします
・誤って多くを服用してしまった場合は、直ちに吐き出しうがいをしてください。
・服用し忘れた場合は、慌てて追加で飲んで頂く必要はありません。アレルギー治療は長期間に渡って行うものです。むしろ、あわててたくさん内服したほうが体にとってリスクとなります。医師から指示された一日分以上の用量を服用しないようお願いいたします

 

副作用について

どのような薬も副作用があります。事前に薬剤によって起き得る副作用をご理解いただき、適切に治療を行うことが重要になります。

主な副作用

口内炎、舌の腫れ、口内の腫れ、のどのかゆみ、耳のかゆみ、頭痛など
上記のような症状が現れた場合、来院いただき、医師の診療を受けるようお願いいたします。

重大な副作用

・動悸・不整脈・血圧低下
・呼吸困難・喘鳴・喉の圧迫感
・持続する胸痛・持続する嘔吐
上記のような症状が1つでもあてはまる場合、クリニックが診療している時間はクリニックにすぐにお電話ください。
また、来院するまでに症状が悪化する可能性もありますので、救急車を要請して救急病院を受診するなど迅速な対応が必要です。

*1:自費で行う場合は、65歳以上の方でも検討させていただきますので、来院し医師にご相談ください

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血液アレルギー検査

アレルギー検査について
アレルギー検査について

クリニックフォア田町におけるアレルギー検査について

クリニックフォア田町におけるアレルギー検査について

『花粉症』『アトピー性皮膚炎』『アレルギー性鼻炎』等、近年、我々の社会において、アレルギー疾患は現代病とも言うべき広がりを見せています。多くの方が、アレルギーを持っている、と言っても、何が原因物質で、そのアレルギー症状が発生しているのか把握されている方は少ないのではないでしょうか?

 

近年の技術の発達により、少量の血液でアレルギーの原因(アレルゲン)を調べることのできるアレルギー検査が可能になりました。この検査は食物アレルゲン20種(ミルク、エビ、そばなど)、花粉アレルゲン8種(スギ、ヨモギ、ブタクサなど)、環境アレルゲン4種(ハウスダスト、ダニなど)、その他のアレルゲン4種を一度に調べることができます(詳細は下記をご確認ください)。

 

当院でも、こちらのアレルギー検査を導入しており、ご来院いただいたその日に診察を行い、検査を行うことができます。
保険適用もあり、3割負担の方は本検査の自己負担額は約5,000円となっています。その他に、初診料や薬剤処方の料金も加わり、合計7,000~円程度となります。

 

また、保険で検査を実施できない場合、ご希望があれば、自費でアレルギー検査を行うことも可能です。
その場合、約40項目のセットで検査を行う場合は、検査料15,000円、初診料3,500円、合計18,500円(税抜き)で実施いたします。
個別のアレルゲン検査を特定して実施をご希望される方は、下記のアレルゲン一覧表をご確認ください。
1項目1,500円、2項目から1項目に付き1,100円にて検査を実施させていただきます。

アレルゲン一覧表

アレルゲン一覧表1
アレルゲン一覧表2

 

ご自身のアレルギーの原因を知ることで、具体的な対策を取り、アレルギーの悪化を防ぐことができるようになります。アレルギー検査を受けて、アレルギー症状から開放され、快適な日常生活を取り戻しませんか?

 

アレルギー検査のご予約はこちら

 

アレルギー検査が必要になるのはどのような疾患の患者さんでしょうか?

アレルギー検査が必要になるのはどのような疾患の患者さんでしょうか?
アレルギー疾患、例えば、アトピー性皮膚炎や、気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)等に罹患されている患者さんが対象となります。これらの患者さんがこの検査を受けることで、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)の特定に繋がります。

特に、問診上、アレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を明確に特定できず、かつ、IgEという物質が血中にたくさんある患者さんが、この検査の非常に良い対象患者さんとなります。

 

アレルギー疾患とはどのような疾患でしょうか?

アレルギー性疾患には食物アレルギーや動物アレルギー、アレルギー性鼻炎や花粉症など様々で、その総称がアレルギーです。

アレルギーは万人に備わっている免疫という、本来病原体から私たちの体を守っている仕組みが、病原体でない、動物の毛や花粉、ハウスダストといった異物に過剰に反応してしまうことによりおきます。

その点で菌やウイルスが原因となる風邪やインフルエンザなどとは異なります。

 

どんな症状がでるのでしょうか?

アレルギーと一言で言っても症状は様々です。

食物アレルギーでは軽いものだと蕁麻疹ができたり目が充血する程度ですが、重いものだとアナフィラキシーショックに陥り、呼吸困難などにより死に至ることもあります。蜂に刺されて亡くなられる事故が時々起こりますが、これはアナフィラキシーショックによるものです。

 

何が原因でおきるのでしょうか?

何が原因でおきるのでしょうか?
上述のように人間の体には免疫機能という、体内に入り込んでしまった異物を排除する機能が備わっているのですが、それが過剰に反応してしまうことで症状が起きます。そのメカニズムについて詳しく説明します。

まず、目や鼻、食道などの粘膜からアレルギーの原因となる物質、アレルゲンが体内に入ると、体内にそのアレルゲンと反応する抗体というものを作り出し、次に入り込んできた時に対応する準備をします。
そして抗体ができた後に再びアレルゲンが入り込んでくると、目や鼻の粘膜にある肥満細胞という細胞の抗体が花粉を受容して、肥満細胞はヒスタミンという化学物質を分泌し、それによりアレルゲンを体内から外へ放出しようとし、その結果鼻水が分泌されて洗い流そうとしたり、くしゃみにより外に出そうとしたりします。

ただ、ヒスタミンによって炎症が強くなってしまうと鼻や食道の粘膜が腫れてしまい、鼻づまりになったりそれが目の粘膜で起こると充血してしまったりします。

 

一般的にはどのような転帰をたどるのでしょうか?

一般に、アレルギーは一度発症してしまうと治ることはありません。ただ、アレルギーは自らの免疫応答が原因であるため、加齢により免疫機能が落ちてくると症状が軽くなるとも言われています。

 

診断はどんな方法で行うのでしょうか?

診断はどんな方法で行うのでしょうか?
そこでアレルギーをお持ちの方は何がアレルゲンかを認識することが肝心となってきます。アレルゲンが何か分かればそれと接触しないように生活していれば症状は起きないからです。

アレルギー検査には粘膜の顕微鏡検査や皮膚反応検査など多くの種類がありますが、複数のアレルゲンについて包括的に検査できるのは血液検査です。

検査機関によって検査できるアレルゲンの種類や数は様々なので検査を受ける前に確認することは必要ですが、当院で導入している検査のように、30種類以上のアレルゲンについて一度の採血で調べられる検査もあります。

 

アレルギー疾患の治療はどのようなことをするのでしょうか?

治療としては、ヒスタミンの受容体をブロックする薬の服用、ステロイド薬によりにより直接炎症を抑える、といった方法があります。

他にも部屋を綺麗に掃除する、マスクを着用する、アレルギーの原因が疑われる食べ物を避けるといったことによりアレルゲンそのものへの曝露を減らして症状を抑えたり抗体を減らすことでまだアレルギーでない人が将来アレルギーになるのを先延ばしにしたりすることもできます。

 

どんなときに医療機関を受診すべきでしょうか?

風邪のような一過性のものではなく、慢性的に症状がある、また特定の時期や場所に行くと発症するといった方はアレルギーである可能性が高いので病院で検査を受けることをお勧めします。弊院で行える検査では、花粉・カビ・ダニ・食物など数百アレルゲン候補に対する検査が行えます。保険診療が3割負担の方は1項目あたり330円で13項目までお調べできます。

 

便利なセット検査、MAST36

アレルゲンの特定ができていない方や、一度に多くのアレルゲン候補に対して検査をされたい方はMast36と呼ばれるセット検査がおすすめです。この検査は、特に日本人がアレルギー反応を示す割合が多い抗原36種類の検査が一度で可能です。3割負担で7,000~8,000円ほど(初診料込)で検査可能ですので、ご希望の方はぜひオンラインから受診をご予約ください。

 

MAST36の検査項目

 

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花粉症

花粉症とは?

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となって発症するアレルギー疾患の一つです。
アレルギー性鼻炎の一つで、季節性アレルギー性鼻炎と言われることもあります。花粉症は原因となる花粉により発症時期は異なりますが、一般に春にかかる方が多いです。
その理由として、日本人に最も多い花粉症なのはスギ花粉症ですが、スギ花粉の飛来時期が春だからです。他に、春に飛ぶ花粉はヒノキ、イチョウや赤松などがあります。

・どんな症状でしょうか?

基本的に風邪の症状と似ていますが、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性の症状を呈します。特に花粉症の方のおよそ90%が鼻づまりの症状を持っていると言われています。

・何が原因でおきるのでしょうか?

上でも述べたように、花粉症はアレルギー性鼻炎の一つであり、アレルゲンにさらされることで発症します。
もう少し詳しく説明すると、人間の体に備わっている免疫が、本来無害であるはずのアレルゲンを異物と認識して過剰に反応してしまうことによって起こる病気です。

・どれくらい続くのでしょうか?

一般に、花粉症は一度発症してしまうと治ることはありません。アレルゲンである花粉が飛んでいる時期は毎年花粉症の症状に苦しむことになってしまいます。
ただ、先ほど書いたように花粉症はアレルギーの一つで、つまり自らの免疫応答が原因であるため、加齢により免疫機能が落ちてくると症状が軽くなるとも言われています。

・どうやって診断しますか?

上記のように、花粉症の症状は風邪と似ているため、きちんとした診断が必要になってきます。
まずは問診により、他のアレルギーの有無や症状の種類、家族のアレルギーの有無などを調べます。それで花粉症が疑わしい場合に検査を行います。
その検査の種類としては鼻水の顕微鏡検査、皮膚反応検査、血液検査などを用います。

特に、血液アレルギー検査では、アレルゲンへのIgE抗体の高さを調べることができます。血液検査の種類にもよりますが、陽性陰性のみならずアレルギーの強さや、スギなのかヒノキなのか、はたまた花粉ではなくダニやホコリなどのハウスダストなのかなど、他のアレルギーについても明らかにできます。

・どのように治療を行いますか?

マスクの着用等も重要ですが、原則的には、薬剤による治療、特に、抗アレルギー薬を使用します。

できれば、花粉が飛び始める前に、アレルゲンにさらされることで体内に放出される化学物質、ヒスタミンの放出を抑制する薬の服用、またその化学物質の受容体をブロックする薬の服用を始めることが理想的です。

また、多くの患者さんの場合、内服に加え、点眼(目薬)、点鼻薬により、直接粘膜での炎症症状を抑える、といった方法を併用します。

当院では、アレルギー科の受診により、医師の診察を受け、これらの薬剤により治療を行うことが一般的です

・どんなときに、クリニックに行くべきか、
どんなときに専門の病院(大きな病院)を受診すべきでしょうか?

手術等を検討する場合は、専門病院を受診してください。
内服で治療を行う場合は、近くのクリニックに受診してくだされば、医師によって診断・処方されることが多いと思います。
いずれにしても、症状の変化を確認しつつ、処方薬の調整を行いますので、同じクリニックを受診することが肝要です。

また、もちろん、市販薬で症状が軽くなることもありますが、市販薬とはいえ副作用が0ではありません。
医療機関へ行き、アレルゲンを把握し、医師は副作用も考慮した上で薬を処方しています。
市販薬を使用して、なにかおかしい、あるいは症状が改善しない、等があれば、医療機関の受診をおすすめ致します。

花粉症を含むアレルギー治療である、舌下免疫療法に関してはこちら

 

 

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