» 院内処方・院外処方について田町駅近の内科・皮膚科【クリニックフォア 田町】:Clinic For Tamachi – Official page: English
診察を受けた病院で処方箋をもらい、調剤薬局で薬を受け取ることを院外処方といいます(いわゆる普通に薬局で薬をもらうことです)。
これに対し、診察を受けた病院・診療所の薬局でお薬を受け取ることを院内処方といいます。
昔は、院内処方が主流だったものの、医薬分離という考え方のもと、院外処方が主流になってきました。
また、病院にとっても、薬局にとっても、院外処方のほうが経営上プラスになるため、多くの医療機関では院外処方が行われています。
しかし、裏を返すと、患者さんの経済的負担は院外処方のほうが大きくなり、
医療機関・薬局と2度待たされるため、患者さんの利便性は院外処方で大きく損なわれています。
これらを踏まえ、当院ではできる限り後発品(ジェネリック医薬品)を採用した上で、
クリニックの経営上マイナスになったとしても、患者さんの経済的負担・利便性を優先し、当院では、原則として院内処方を採用しています。
同じ薬剤を処方される場合、院内処方では院外処方で薬剤を受け取るよりも最大3割安くなります。
これは、院外処方で、処方箋を医療機関から受け取り、薬局で薬剤を受け取る場合、
薬局にて、調剤基本料・調剤料・薬剤服用歴管理指導料を支払うことによるためです
(これらのコストは、薬局で薬を受け取るほうが、医療機関で薬剤を受け取るよりも高く設定されています)。
院内処方 | ||
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医療機関 | 調剤料(内服・頓服) | 90円 |
処方料 | 420円 | |
調剤技術基本料 | 80円 | |
薬剤情報提供料 | 100円 | |
手帳記載加算 | 30円 | |
院内処方料合計 720円 | ||
窓口負担額 | 3割負担 220円 + 薬剤料 | |
1割負担 70円 + 薬剤料 |
院外処方 | ||
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医療機関 | 処方せん料 | 680円 |
調剤薬局 | 調剤料(内服) | 500円 |
調剤料(頓服) | 210円 | |
調剤基本料 | 410円 | |
薬剤服用歴管理指導料 | 410円 | |
院外処方料合計 2,210円 | ||
窓口負担額 | 3割負担 660円 + 薬剤料 | |
1割負担 220円 + 薬剤料 |
もちろん、院外処方にもメリットはあります。
複数の医療機関から薬剤を処方されている場合、かかりつけ薬局で一元管理をしてもらうことで、薬の重複を防ぐことにつながります。
高齢者などは、薬剤の一包化(例:朝食後、内服する複数の薬剤を一つの袋に入れてもらうこと)を行ってもらうことで、
患者さんの飲み間違いを減らし、利便性を高めることができます。 更に、薬剤師から服薬指導を受けることができることもメリットと言えるでしょう。
薬局で薬剤師の方に服薬指導等を受けられるメリットも大きいので全ての患者さんにおすすめするわけではありませんし、
数多くの薬を全て院内処方でお出しできるわけではありませんので、全ての患者さんが院内処方をできるわけではありません。
また、現在の日本のシステムでは、規制上、院外処方箋と院内処方を同時に行うことはできません。
当院に院内処方用の薬剤として用意がない薬剤をたとえ1剤でも必要とする患者さんは、院外処方での対応となることをご理解下さい。
*院内処方の場合、外にある調剤薬局まで足を運ぶ必要がなく、薬局でお待ち頂く必要がないため、患者さんの手間と時間が省けます。
*診察のお支払いとお薬代のお支払いが1回の会計で済みます。
これらを理由として、当院では、できる限り院内処方にて薬剤を処方することとしています。
また、薬局とは異なり、当院ではお薬手帳をお渡ししていません。
その代り、薬剤情報提供書として、処方薬が記載された紙をお渡ししています。
こちらを保管いただくようお願い致します。
他の医療機関にて何らかの薬剤の処方を受けている方は、重複を避けるためにも、お薬手帳をお持ちの場合は受付まで提示いただければと思います。
院外処方にてご希望の患者さんは、受付にて申し出をいただければ、院外処方とさせていただきますのでお申し出いただければ幸いです。
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