50代、60代女性必見!薄毛の症状と原因について、医師が解説します。

一般的に40代から増加する女性の薄毛。50代、60代の方は「年だからしょうがない」、「今更薄毛を気にしても…」と思われるかもしれません。しかし、人生100年の時代に突入した現在、女性もできるだけ長い期間美しくいたいものではないでしょうか。

今回は50代、60代の方向けに、薄毛の症状と原因を知り、実際の治療法をご紹介します。原因と症状を知り、適切な治療を受け、薄毛を改善していきましょう。

1.女性はいつから薄毛に悩み始める?

女性が薄毛に悩み始めるのは30台後半から40代前半からとされています。とある調査によるとその理由として30代後半からまず本数が徐々に減っていき、さらに40代後半あたりから髪の毛がどんどん細くなり抜け落ちやすくなっていくため、40代前半くらいから、髪が薄くなりだしたと自覚される方が多い傾向にあるようです。また、働く女性に向けて行われた調査結果によると自分が薄毛であると実感する女性は40代になると一気に増え、21%となります。50代になるとその割合はさらに増加して25%となり、50代、60代では約4分の1が薄毛に悩まされているという結果でした。

また、どの世代の女性も分け目の薄毛が気になるとしているのですが、40代からは頭頂部の薄毛に悩み始める女性が増えてくるとされています。40歳代を境に薄毛に悩まされる女性が増えてくるのですが、年齢が上がるにつれて多くの女性が薄毛に悩まされるようになっていくのです。

ですが、50代、60代女性は20代の女性と比較すると薄毛の改善のためにかけているお金は少ない傾向にあります

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2.50代の薄毛の症状とは?

50代の薄毛の症状についてご紹介します。50代を過ぎると薄毛の症状として頭頂部や分け目が薄くなるだけでなく、髪全体が薄くなりボリュームが減ってきます。男性の脱毛症の場合には髪がどんどん細くなって抜け落ちていき、薄毛になっていくのですが、女性の場合は髪の本数が年齢と共に少なくなってくることによって薄毛の原因となっているということが明らかになっています。とある調査によると、40 歳代から 50 歳代の女性の毛包の状態を観察した結果、薄毛となっている頭皮は、薄毛となっていない頭皮と比べ、成長し続ける毛髪が少なくなっていることが分かっています。髪の毛の成長が終わり、抜け落ちた後に新しく髪の毛が生えてくるまでに時間がより長くかかるため髪の毛の本数が少なくなり、結果として髪が薄くなっていきます。

他にも髪にコシがなくなった、ハリがなくなったと感じる方も多くいらっしゃるそうです。そのため、髪型やスタイリングで薄くなった部分を隠すなどして対処される方も多く見受けられます。

3.50代の薄毛の原因とは?

50代が薄毛になる原因は、主に女性ホルモンのバランスが乱れることと、加齢の影響とされています。

40歳代から50歳代に入ると更年期、閉経を迎える方が増え、ホルモンバランスが閉経前とは異なってきます。閉経を迎える手前からエストロゲンは大きく変動しながらも一気に減少していきます。

エストロゲンは髪にハリやコシ与える効果があるので、エストロゲン量が減っていくと、ハリやコシがなくなり、細くて弱い髪の毛になるいわゆる軟毛化が起こります。そのため、物理的に髪が抜けやすい状態になります。

女性ホルモンの濃度が高ければ高いほど髪の毛の成長を止めたり、退行期、休止期と呼ばれるいわゆる髪の毛が抜ける時期に移行しにくくなります。ですが、女性ホルモンの濃度が下がれば下がるほど髪の毛の成長が遅くなってしまうので、退行期、休止期を早めてしまいます。この結果、髪の毛が抜け落ちやすくなっていくということが考えられています。女性ホルモンの減少によって起こる脱毛症の1つにびまん性脱毛症があり、50歳代の場合はこのびまん性脱毛症になっていることによって薄毛が全体的に広がっている可能性があると考えられます。

また、閉経後に女性ホルモンの分泌量が低下するのと相反して男性ホルモンの濃度が高くなっていきます。男性ホルモンはもともと女性にも男性の10分の1~20分の1の量分泌されていますが、更年期、閉経を迎えると女性ホルモンの濃度が低くなったことによって男性ホルモンの濃度が相対的に高くなるため、男性型脱毛症、いわゆるAGAと同じメカニズムで髪の毛が細くなっていき薄毛が引き起こされると考えられています。

これに加えて加齢に伴いヘアサイクルが変化することも原因となります。髪の毛は年齢を重ねるごとに軟毛化していくことが自覚として見られますが、特に40歳代から髪の毛が細く軟らかくなって行くことが分かっています。これは、先ほどもご説明したように成長していく髪の毛の割合が減少して抜け落ちる髪の毛の割合が増加していった結果です。コシのない軟らかい髪の毛が増えてしまったことにより、抜ける髪の毛の量は増えていくのに、発毛量が減っていくということから発毛と脱毛の量がアンバランスとなり薄毛になっていくことが考えられます。

4.クリニックフォアでの治療法とは?

薄毛を気にする女性は、ヘアスタイルをうまくアレンジしたり、ウィッグなどを活用して薄毛を隠していいる方もいらっしゃるかもしれませんが、治療を行い、髪の毛を増やすことによって薄毛を改善する方法を当院ではおすすめしています。

クリニックフォアでは、薄毛の予防としてスピロノラクトン、治療としてミノキシジルの処方を行っております。

スピロノラクトン

スピロノラクトンはもともと利尿作用があるお薬ですが、その副作用に男性ホルモンを抑える効果があります。びまん性脱毛症などホルモンバランスが乱れることによって起こっている脱毛症の場合、女性ホルモンの濃度が低くなり男性ホルモンの濃度が相対的に高くなっていますので、このお薬を使用して男性ホルモンの分泌量を抑えることで女性ホルモンの濃度を優位にしてくれて、ヘアサイクルを戻してくれます。そうすることで、髪の毛のハリやコシがなくなり軟毛化といって髪が軟らかくなってしまうという状態になることを防いでくれますので結果として抜けにくい髪の毛を作り出してくれます。

50代、60代の女性はお薬というと身体に影響がないか?自分にも使えるのか?と気になる方もいらっしゃるかもしれません。利尿作用のあるお薬ですので、尿量が一時的に増加したり血圧が下がるということも考えられます。クリニックフォアでは医師が丁寧に診察をさせていただき、お薬を飲んでも身体に多大な影響を及ぼさないかどうかをチェックさせていただきます

ミノキシジル

ミノキシジルは発毛や育毛効果が強く期待できるお薬で、日本皮膚科学会でも女性の脱毛症への治療効果がある唯一のお薬であると認めています。ミノキシジルには内服薬と外用薬があります。ミノキシジルの内服薬はもともと降圧薬として血圧が高いという症状をお持ちの方に使われていました。そのため、血圧が低いという方や循環器系の病気をお持ちの方は使用することができません。クリニックフォアではこちらについても丁寧に診療をさせていただき、ミノキシジルを内服をしても安全かどうかをしっかりとチェックさせていただきます。万が一、ミノキシジルの内服薬を使えない、使いにくい、という場合であっても、ミノキシジルの外用薬においてはほぼどなたさまにおいても使用可能です。稀に皮膚のかぶれやかゆみといった副作用が起こる可能性はあるものの、循環器系に及ぼす副作用がほぼないため比較的安全に使用することができます。

ミノキシジルは約4ヶ月で効果を実感することができるお薬とされていますので根気よく継続して使用をすることが必要になります。この期間においてもクリニックフォアでは医師がしっかりとフォローをさせていただきます。

50代、60代で薄毛で悩んでいる方や、ウイッグを使いたくないという方はまず一度クリニックフォアへご相談ください。

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参考文献

花王 https://www.kao.co.jp/segreta/fallen_hair/

公益社団法人日本皮膚科学会ガイドライン https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

長瀬産業株式会社

https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20150805.pdf

資生堂 https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000000191/191_r1c16_jp.pdf