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インフルエンザ薬の予防内服とは ABOUT
予防内服とは、実際の治療に使われる薬を予防目的で使用することです。
例えば、受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます!
効果 EFFECTS
実際の治療としても使われる、抗インフルエンザ薬を服用することで、かなり高い確率で感染を防ぎます。
インフルエンザの予防として最も大切なことはワクチン接種です。
しかしワクチンは、その年に流行するウイルスの型を予測して製造されますし、ワクチンだけでは完全に予防することはできません。
抗インフルエンザ薬はインフルエンザウイルスの型に関わらず、ウイルスの増殖そのものを抑制することができますし、ワクチンと併用することも可能で、より高い確率で感染を防ぐことができます。
薬の種類と違い MEDICINES
クリニックフォアでは、「オセルタミビル(タミフル後発品)」「イナビル」「ゾフルーザ」の3種類の薬剤を取り扱っています。
タミフル、イナビルはどちらも予防の効果に大きな差はありませんが、既往歴やアレルギーなどによって処方できるものが変わります。
また、服用の方法や効果の期間に違いがあるため、お身体や生活習慣に合ったものを処方させていただきます。
ゾフルーザは2018年に販売開始された、最も新しい抗インフルエンザ薬です。2020年12月に予防投与としての適応が認められました。「ウイルスが細胞内で増殖するのを防ぐ」という、今までのインフルエンザ薬と違う機序で効果を発揮します。ご家族に免疫不全やご高齢の患者さんがいらっしゃる場合、あるいは、ご家族がインフルエンザにかかってしまった方や、近々大事な仕事や受験など、特殊な事情がある方に処方させていただきます。
副作用 ADVERSE EFFECTS
それぞれ、主な副作用として以下の症状が見られます。括弧内の数字は、臨床試験での発生頻度です。
タミフル:下痢(0.9%)、腹痛(0.6%)、悪心(0.5%)など
イナビル:下痢(0.5%以上)、めまい(0.5%未満)、腹痛(0.5%未満)など
ゾフルーザ:下痢,悪心(1%)、頭痛(1%未満)、嘔吐(1%未満)など
どれも軽度な副作用が大半であり、ほとんどの人では認められないため、過度に心配する必要はありません。重度な副作用はさらに限定的で、臨床データでは実際に発現した症例はありません。
また、タミフルは一時期、異常行動を引き起こすとされ使用が制限されていましたが、異常行動はインフルエンザによる脳炎・脳症の症状でもあり、タミフルを使用しない場合でも同じような程度症状が見られることが分かったため、現在は制限が解除されています。
予防投与で異常行動が起こる可能性は極めて少ないと言えます。
服用方法 HOW TO USE
服用方法には、以下の表のような違いがあります。
経口薬とはカプセルやタブレットを飲んで服用するもの、吸引薬は粉末を吸引具を用いて吸いこんで服用するもののことです。
オセルタミビル (タミフル 後発品) | イナビル | ゾフルーザ | |
---|---|---|---|
剤形 | 経口薬 | 吸引薬 | 経口薬 |
服用 回数 | 1日1回× 10日間 | 1回 | 2錠 |
効果 期間 | 計10日間 | 1回で10日間 | 1回で10日間 |
価格 PRICES
お薬代(税別)
・オセルタミビル (タミフル後発品) 1日1回 10日分: 7,500円
・イナビル (先発品) 2容器で1回分: 9,500円
・ゾフルーザ (先発品) 2錠で1回分 ※ 80kg 未満の方向け: 10,500円
・ゾフルーザ (先発品) 4錠で1回分 ※ 80kg 以上の方向け: 17,500円
診察料・送料
診察料1,650円 (税込) と配送料550円 (税込) がかかります。