彼氏がEDになったらどうすればいい?原因と適切な対処法を解説!

EDは、ED診療ガイドラインにおいて「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。つまり、勃起しない、勃起状態が続かない、または硬さが不十分といったことがたびたびあればEDだといえます。 勃起は性的刺激によって脳が神経に信号を伝達し、それが陰茎に伝わって血管が広がり、陰茎への血流が増えることで起きます。そのため、このプロセスのどこかに異常があるとEDになることがあります。 彼氏がEDだと、女性も心配が募ると思います。しかし、女性側が不安や不満に思ってしまうと、男性のプレッシャーになり、よりEDが悪化してしまうこともあります。そのため、女性もEDに関する正しい知識をもち、適切な対応をとることが大事です。 この記事では、男性のEDの原因や、適切な対処法について詳しく解説します。 EDや勃起のメカニズムの詳細はこちら EDとは 男性 勃起

彼氏のEDの原因

EDになる男性は多く、40代以上であれば3人に1人以上がEDだといわれています。40歳未満でも1~10%がEDと考えられており、そこまで珍しいものではありません。

また、EDは、加齢や病気、ケガなどが原因となる器質性ED、精神的な問題が原因となる心因性ED、器質性ED心因性EDの両方の要素がある混合性ED、薬の副作用が原因となる薬剤性EDに分類できます。ここでは、心因性EDと器質性EDの原因について詳しく見ていきましょう。

心因性ED

20~30代の男性であれば、精神的な問題が原因となる心因性EDであることが多いです。ただ、彼女のあなたがEDの原因になっているとは限らないので、自分を責めすぎないようにしましょう。心因性EDの原因の具体例は以下の通りです。

性行為へのトラウマや緊張

過去に性行為で上手くいかなかったり、トラウマになるような出来事があったりした場合にEDになることがあります。もしかしたら、彼女であるあなたとの性行為で何かトラブルがあったのかもしれません。

このような過去のトラウマから「勃たなかったらどうしよう」というプレッシャーを抱えている可能性もあります。また、経験が少ない場合は、性行為自体に緊張していることが原因となることもあります。

彼女や女性に関すること

彼女であるあなたとけんかなどのトラブルがあり、性行為をする気になれないのかもしれません。また、彼女に対して魅力を感じなくなっているほか、単なるマンネリの可能性もあります。さらに、そもそも女性に苦手意識があるという場合もあるでしょう。

仕事などのストレス

彼女であるあなたには全く関係のないことが原因である場合も大いにあります。職場の人間関係など、仕事でストレスを抱えているのかもしれません。また、激務で疲れがたまっているといった可能性もあります。

器質性ED

器質性EDとは、血管や神経の障害、泌尿器系の病気などが原因となるEDです。代表的な原因が動脈硬化(血管が硬くなること)です。血管が硬くなると血流が悪くなり、陰茎にも血流が集まりづらくなってEDにつながることがあります。動脈硬化は、加齢、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)が原因となります。太っている人や、食生活が乱れている人、運動不足の人は特になりやすいとされています。

彼氏のEDへの適切な対応とは?

彼氏がEDになったら、まずはその状態を受け入れる姿勢を見せましょう。さらに、必要以上に自分を責めないように注意してください。また、いつもと趣向を変えたセックスに取り組んでみるのもよいでしょう。

根本的な解決のためには、受診や生活習慣の改善をすすめることも必要です。詳しくは以下の通りです。

EDを受け入れる

彼氏がEDになったら、EDを受け入れる姿勢を見せ、優しく寄り添うことで、彼氏を安心させてあげましょう。リラックスすると勃起できる可能性も高まります。

間違っても、相手を責めるような言動は絶対にしないでください。「浮気してるの?」「私に魅力がないの?」といった言葉は、相手を傷つけたり、プレッシャーになったりします。EDが余計に悪化することもあるため避けましょう。

自分を責めない

彼氏のEDの原因が自分にあると決めつけて、必要以上に自分を責めないようにしましょう。彼女であるあなたが自分を責めていることを感じ取って、彼氏も気にしてしまい、余計にEDが悪化する可能性があります。

いつもと違うことをする

いつもと違う場所や部屋、内容での性行為を試してみましょう。マンネリによるEDの改善に効果が期待できます。ただし、あまり無理をしすぎず、彼女であるあなたも楽しめるような内容を考えることが大事です。自分一人で悩むのではなく、彼氏と一緒に相談するのもよいでしょう。

すぐに医療機関に受診する

EDの背景には病気がある場合もあるので、原因を明らかにするためにも受診をすすめましょう。パートナーからの後押しで受診する男性も多いといわれています。EDの診断・治療は泌尿器科や内科、専門のクリニックなどで行っています。

医療機関での主な治療法はED治療薬の服用となります。ED治療薬は、性的興奮に伴い、血管を広げて勃起をサポートする薬です。日本では、バイアグラ、シアリス、レビトラと、それぞれのジェネリックが厚生労働省に承認されています。これらの薬はネット通販などで販売されていることもありますが、海外製品であることが多く、安全性などが保障できません。そのため、必ず医療機関で処方してもらいましょう。

また、心因性EDの場合は心理療法が行われることもあります。パートナーと一緒にカウンセリングをすることもあるため、その際は協力しましょう。

生活習慣の改善

EDの背景に生活習慣病がある場合は、根本的な改善のために生活習慣を改善する必要があります。適切な食生活、適度な運動などを心がけることが必要なので、彼氏に教えてあげましょう。

高カロリーの食事、脂肪や塩分の多い食事は生活習慣病につながることがあるため注意が必要です。揚げ物やカップ麺、ジャンクフード、スナック菓子、甘いものなども避けましょう。

ポイントは、さまざまな栄養素を適量ずつとり、バランスよく食べること、野菜や果物をしっかりとること、腹8分目を心がけ、食べ過ぎないこと、1日3食を規則正しく食べることです。

男性の適切な摂取カロリーは1日2,000~2,400kcal程度が目安です。さらに、脂肪摂取量の目標値は、総エネルギーの20~30%以内とされています。また、高血圧予防のためには、食塩摂取量を1日7.5g未満に抑えましょう。お酒の飲みすぎもやめてください。

EDの診断・治療はクリニックフォアで

クリニックフォアでは、オンライン診療でED治療薬の処方を行っています。診察はオンラインで実施し、薬は後で配送されるので、忙しい方でも利用しやすくなっています。

EDにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. 日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED 診療ガイドライン
  2. 日本泌尿器科学会|勃起力(ぼっきりょく)が低下した
  3. 農林水産省|一日に必要なエネルギー量と摂取の目安
  4. 厚生労働省|1―3 脂質
  5. 国立循環器病研究センター|減塩食について
  6. e-ヘルスネット|栄養・食生活と高血圧
  7. 国立国際医療研究センター|糖尿病の食事のはなし(基本編)
  8. 国立国際医療研究センター|糖尿病の食事のはなし(実践編)
  9. 日本臨床内科医会|ED Q&A