暑い夏の季節が終わり、空気が乾燥してくると次はインフルエンザが流行してきます。
インフルエンザにかかったかもしれないと思った場合、いつ検査を受けるとよいのか、また、検査の方法について詳しく解説します。
インフルエンザの検査の時期はいつが最適?
インフルエンザは日本の場合、例年12月~翌年の3月にかけて流行を見せるのですが、インフルエンザのウイルスは夏にも流行するものがあるため、夏の時期にインフルエンザにかかる方もいらっしゃいます。そのため、流行具合にもよるのですが、1年中インフルエンザにかかる可能性はありうると考えておくとよいでしょう。
インフルエンザの検査は、適したタイミングで受ける必要があります。インフルエンザの検査は、ウイルス量が少ないと感染していたとしても判定が陽性ではなく陰性として出てしまいます。そのため、症状がまだ出ていない頃や、インフルエンザに感染した方と濃厚接触をしたから自分も感染していないか検査をしたいという場合、正しい検査結果を得られない可能性もあります。
インフルエンザ検査の時期は、発熱してから12~24時間経過してから受けることで正しい検査結果を得る可能性が高いです。ただし、症状が辛いという場合には発熱をしてから12時間経過していなくても病院を受診すること自体は問題ありません。
また、感染から48時間を経過すると、体内のウイルス量が低下していくため、感染からすぐに検査をした時と同様に陰性という結果が出てしまうこともあります。そのため、感染から12時間後~遅くとも48時間以内に検査を受けることが望ましいです。
インフルエンザの検査方法は?
インフルエンザの検査方法として現在医療機関では、「迅速抗原検出キット」を使う検査が一般的です。迅速抗原検出キットとは鼻やのどの粘液を綿棒で採取し、検査薬に浸した後、検査キットにその液体を滴下すると、インフルエンザのA型もしくはB型にかかっているかどうか、あるいは陰性かどうかを判定してくれます。検査の結果はキットにもよりますが、おおよそ10~20分ほどで判明します。鼻に綿棒をいれて検体を採取しなくても鼻をかんだ液で検査をすることも可能ですが、この場合鼻水の量によっては正しい検査結果が出ないこともあるため、量には注意が必要です。鼻に綿棒を入れて鼻水を採取する場合、痛みを伴うこともあります。
また、一般的ではないのですが、インフルエンザの検査にも抗体検査があり、インフルエンザに対する抗体ができたかどうかをチェックすることができます。感染の10〜14日後に上昇する特異抗体を使って調べるのですが、これは回復したときだけでなく感染している時にも採血を行う必要があります。ですので、例えば、インフルエンザに罹ったかどうかを知るために抗体検査を行っても正しい診断を得ることはできません。
インフルエンザ検査の費用は?
インフルエンザの検査は、インフルエンザにかかっているかどうかの診断をする抗原検査の場合は保険適用で行うことができます。ですが、抗体検査の場合は保険が適用とならないこともあるため、自費で検査を受けなければならないことが一般的です。
クリニックフォアグループでもインフルエンザの検査及び診断・治療を行っております。インフルエンザと思わしき症状が見られた方は、クリニックフォアグループでも検査をさせていただきますのでご相談ください。
抗インフルエンザ薬の予防内服とは?
抗インフルエンザ薬の予防内服についてご存知でしょうか。予防内服とは、実際の治療に使われる薬を、感染予防目的で使用することです。例えば、受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます。(自費での処方となります)
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監修:クリニックフォアグループ医師
参考文献
北里大学
https://www.kitasato-u.ac.jp/jp/news/20190110-04.html
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
シオノギ製薬
http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/influenza.html
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ivd/PDF/880020_22300AMX01153000_A_01_02.pdf
東京都