ビタミンCが肌に与える効果は?肌に塗った際の効果や摂取量の目安など医師が解説

この記事を読まれている方は「ビタミンCって肌にどんな影響を与えるの?」「肌に塗るタイプって効果はあるの?」「目安の摂取量ってどれぐらい?」など、気になっている方が多いのではないでしょうか。

今回はビタミンCが肌に与える効果をはじめ、摂取量の目安や注意点について解説いたします。

ビタミンCとは

ビタミンCは水溶性ビタミンの一つ。L-アスコルビン酸やアスコルビン酸などとも呼ばれます。人間の体内でビタミンCを合成することはできないため、食事を通して摂取することが必要です。

ビタミンCが肌に与える効果・働き

ビタミンCは健康だけでなく、美容にも効果のある重要な栄養素の一つ。ビタミンCが肌に与える効果には以下の様なものが挙げられます。

  • コラーゲンの生成促進
  • 過剰な皮脂分泌の抑制
  • メラニン色素の抑制
  • 抗酸化作用

コラーゲンの生成促進

ビタミンCはコラーゲンの生成に必須の成分。コラーゲン自体は皮膚をはじめ骨や血管などの強度を保つために必ず必要な成分です。

そのため、ビタミンCが不足してしまうと、肌の弾力やツヤが失われてしまいます

過剰な皮脂分泌の抑制

ビタミンCには皮脂抑制作用があり、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれます。

過剰な皮脂分泌が抑えられることで、結果的にニキビや角栓、毛穴の黒ずみなどの減少につながり、肌質の改善が望めます。

メラニン色素の抑制

ビタミンCは肌に沈着している黒色メラニンを、褐色化させる還元作用があります。そのため、シミの改善には効果が期待できます

抗酸化作用

ビタミンCの抗酸化作用は活性酵素の酸化を抑え、老化や生活習慣病を防止してくれます。また、肌のたるみや乾燥などを防いでくれます。


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ビタミンCの摂取目安量は1日約100mg(15歳以上の場合)

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると15歳以上の場合、ビタミンCの摂取目安量は男女ともに約100mgになります。(男性108mg・女性104mg)

過剰摂取をしても肌荒れなどは起こらない!しかし1,000mg以上摂取するしても吸収率が50%以下に

ビタミンCを目安の100mg/日以上摂取したとしても、肌荒れなどの副作用が発生すると言った症状は起こりません

しかし1,000mg/日以上摂取しても吸収率が50%以下になるため注意が必要。200mg/日までの吸収率は90%以上と高いため、多めに摂取する場合でも200mgまでを目安にすると良いでしょう。

参考:厚生労働省 – 日本人の食事摂取基準(2020年版)

ビタミンCが不足すると体のあちこちに不調が?

長期間に渡りビタミンCが不足した場合コラーゲンが生成されなくなり、血管がもろくなった結果、最悪の場合、壊血病を引き起こす可能性があります。そのほかにもビタミンCが不足すると、老化が早まったりと、身体にとって悪影響が出やすくなります。


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ビタミンCが多く含まれている食べ物

ビタミンCが多く含まれている成分と言えばレモンを想像される方が多いと思いますが、レモン以外にも様々な果物や野菜にビタミンCは含まれています。

ビタミンCが多く含まれている食材は以下の通りです。

食品名含有量
アセロラ(酸味種、生)1,700mg
アセロラ(甘味種、生)800mg
赤ピーマン180mg
オレンジピーマン170mg
ゆず(果皮、生)160mg
黄ピーマン160mg
ブロッコリー150mg
キウイフルーツ(黄肉種、生)140mg
アセロラ(10%果汁入り飲料)120mg
すだち(果皮、生)110mg
レモン(生)100mg
トウミョウ79mg
青ピーマン79mg
にがうり76mg
かき(甘がき、生)70mg
ドライマンゴー69mg
キウイフルーツ(緑肉種、生)69mg
いちご(生)62mg
ネーブルオレンジ60mg
ほうれん草60mg
さやえんどう60mg
グレープフルーツジュース(濃縮還元)53mg
レモン(果汁、生)50mg
キャベツ47mg
スナップえんどう43mg
かぼす(果汁、生)42mg
ゆず(果汁、生)40mg
フライドポテト40mg
さつまいも29mg
じゃがいも28mg

参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)

ビタミンCは肌に塗っても効果はある?

昨今ではビタミンCを含んだ美容液などの化粧品が多く登場しています。

ビタミンCを食べ物やサプリなどで、内側から摂取するのはもちろん大事。また、ビタミンCは肌以外にも様々な身体の部位で重要な働きをする栄養素です。

肌質の改善などを目的として、ビタミンCを摂取する場合は、食事やサプリと併せてビタミンC配合の美容液などを肌からも直接塗布した方が、より効果的に肌質改善が見込めるでしょう。

ビタミンC配合の化粧品を使うと刺激を感じる場合がある?

ビタミンCの配合比率が高く、酸性度が強い美容液の場合、敏感肌の方は肌にピリピリとした刺激を感じてしまう可能性があります。

そのため敏感肌の方は、ビタミンC濃度の低い化粧品から使い始めることをオススメします。

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