2020.12.15

インフルエンザの予防接種で腕が腫れる原因とは?医師が解説します。

皆さんはインフルエンザの予防接種は打ちましたか?

打ってからしばらくは免疫が落ちてしまい、さらにワクチンの予防効果があらわれるまでは少し期間が必要になります。もう12月になってしまったので、もしまだうっていないけどこれからうとうと思っている方は今すぐにでも打ってください。

また、日本でもこの新型コロナウイルス感染症の拡大が進んでいるコロナ禍におきましては、普段インフルエンザの予防接種はうっていなくて慣れていない方もうっていたり、接種することを検討していたりしますよね。そんな人やお子さんが情報なしにインフルエンザのワクチンを接種して腕が腫れたりするとびっくりすると思います。

今回はそんなインフルエンザ予防接種の接種後に腫れる原因について説明したいと思います。

インフルエンザの予防接種で腕が腫れる原因は?痛いのはなぜ?

まずインフルエンザの予防接種で接種しているものが何なのかについて説明します。

インフルエンザだけではなく一般にワクチンは、不活化された病原体(病原体の死骸のようなもの)や、病原性を弱められた弱毒化された病原体が含まれています。

そんな元々は病原体であったものを接種することで体の免疫反応が惹起され、そのような病原体の情報を免疫が記憶しておくことで次にその病原体そのものに感染してしまった場合にすぐに免疫反応を起こすことができるためにかかりにくくなったり、万一かかってしまったとしても重症化せず、弱い症状で治ったりするという効果が得られるものです。

つまり、ワクチンを接種することは極めて弱い感染を引き起こすようなもので、局所的な炎症は起こってしまうことが普通です。それが腫れる原因であり、痛い原因でもあります。

いつまでに腕の腫れは治るの?

この腫れは局所的な弱い炎症なので、2-3日で治ってしまうのが一般的です。

ただし炎症反応が起きているために激しい運動や飲酒など、炎症反応を悪化させてしまうようなことは腫れが治るまでは控えてください。

また、接種した後は傷口になっているため、お風呂に入ることも控えてください。はったお湯は不衛生ですので、シャワー程度にしてください。また、お風呂で体温が上がることは炎症反応を悪化させることにも繋がってしまいます。

さらに、予防接種による副反応で全身の炎症反応が起きて体温が上がることも稀にありますが、お風呂に入ってしまうことで体温が上がっているのがお風呂のせいなのか、それとも副反応が起きているのかが分からなくなってしまい、副反応に気づきづらくなってしまうということもあります。

腕の腫れが治らなかったらどうする?

では上記のような事柄を守って生活しているのに腫れが引かなかったり、むしろ悪化してしまったりする場合はどうしたら良いのでしょうか。

その場合はただの炎症反応で腫れているのではない別の要因が考えられます。

例えば何かしらのアレルギー反応や血管炎などの別の重篤な副反応が起きている可能性や、傷口から感染を引き起こして膿んでしまっている可能性があります。

なので腫れが4-5日引かないといった場合はワクチンを接種したクリニックで受診してください。それが厳しい場合は、近くの病院を受診してください。

インフルエンザ薬の予防内服とは?

インフルエンザ薬の予防内服についてご存知でしょうか。予防内服とは、実際の治療に使われる薬を予防目的で使用することです。

例えば、受験や大事な会議など、ご自身やご家族に、どうしても休めない用事がある時、また、ご家族や会社の同僚など周囲の方がインフルエンザに感染された時、抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの感染を予防することができます。

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インフル予防内服薬のオンライン診療について

監修:クリニックフォアグループ医師 

公開日:12月15日

参考文献

インフルエンザQ&A | 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html