紫外線治療(ナローバンドUVB、光線療法)は、特定波長の紫外線を皮膚に照射することで、皮膚の免疫機能を変化させることができます。それにより、皮膚の炎症を抑え、痒みや皮疹といった症状や病気を改善することができると考えられています。これまで飲み薬や塗り薬ではなかなか効果を実感できなかった患者さんでも、紫外線治療の併用により、相乗的に改善していくことが可能です。
紫外線治療が有効とされる疾患・症状
保険適応となる疾患としては、アトピー性皮膚炎、湿疹、尋常性白斑、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、慢性苔癬状粃糠疹(類乾癬)、菌状息肉症などがあります。
また、円形脱毛症、結節性痒疹などにも効果が期待できるとされています。
ごく短時間で可能な紫外線治療
※ クリニックフォアでは、東京の「新橋院」と「田町院」においてのみ、紫外線治療機器を導入しております。
米国で最も使用されているDaavlin製の 紫外線治療機器を採用しております。1回の照射時間は数十秒から5分程度(保険適応の場合、3割負担で 1,020円/回となります)と、ごく短時間で受けていただくことが可能です。
紫外線治療の効果を高めるためには、継続することが重要です。病気や症状の状態にもよりますが、最低週1回、可能な場合には週2~3回を約1ヶ月続けることで症状の改善を期待できます。
安全性の高い紫外線治療
紫外線治療では、有害な波長を取り除き、治療効果の高い、非常に限られた波長域の紫外線を用いており、基本的には安全性の高い治療となります。
照射を続けることにより、軽い日焼けや長期間浴びた場合にはシミができる可能性はあります。しかし、少なくとも大人の患者さんの場合には、皮膚がんのリスクが増加することはないと考えられています。また、日焼けしたくない部分はタオルやヘルメットにより保護して照射することが可能です。
なお、以下の方は、安全上の理由から、紫外線治療について事前に医師に相談されることをお勧めいたします。
- 光線過敏症、皮膚癌がある方
- 光線過敏を起こす薬剤を飲まれている方
(例、カルバマゼピン、テトラサイクリン、ジクロフェナク、フロセミド、シンバスタチン、エトレチナート、タムスロシン、ピリドキシン、ビタミンB12) - 10歳未満の方
紫外線治療は、従来の飲み薬や塗り薬では効果を実感できなかった患者さんでも、病気・症状の改善を期待することができます。※ クリニックフォアでは、東京の「新橋院」と「田町院」においてのみ、紫外線治療機器を導入しております。 お困りの方は、クリニックフォアグループにお気軽にご相談下さい。