脂漏性脱毛症とは?原因と対策を解説【皮脂の過剰分泌・フケには要注意】

脂漏性脱毛症とは、漏性皮膚炎によって起こる脱毛のことです。一般的な抜け毛・薄毛であるAGAなどとは少し異なり、皮膚に異常が生じているのが特徴です。

この記事では、脂漏性脱毛症の特徴や症状、原因、治療法、セルフケアなどについて詳しく解説します。

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脂漏性脱毛症とは?

脂漏性脱毛症とは、頭皮の脂漏性皮膚炎によって起こる脱毛のことです。脂漏性皮膚炎とは、皮脂が過剰に分泌され、変性した皮脂によって頭皮が炎症をきたす皮膚炎です。

脂漏性脱毛症では、脂漏性皮膚炎によって頭皮環境が悪化することで脱毛すると考えられています。

乳児型・成人型がある

脂漏性皮膚炎には、乳児型と成人型があります。

乳児型は新生児期~乳児期に生じるもので、一過性であり、自然に治ることが多いです。

一方で成人型は思春期以降に発症し、再発したり、慢性化しやすいとされています。

脂漏性脱毛症の症状は?

脱毛に加えて、以下のような症状があれば脂漏性脱毛症の恐れがあります。

  • 頭皮がべたついている
  • べたべたしたフケが多い
  • 頭皮に炎症や湿疹、ニキビ、かゆみなどがある
  • 顔、首、胸、背中などにも炎症が広がっている
  • 夏(高温多湿で紫外線が強い時期)に症状が悪化する

また、脂漏性脱毛症は、左右対称に症状が出ることが特徴です。

脂漏性脱毛症の原因は?

脂漏性脱毛症の原因はさまざまで、加齢による皮脂の変性と頭皮防御機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、髪の洗いすぎ、カビ(真菌)などが考えられています。いくつかの原因について詳しく見ていきましょう。

ホルモンバランスの乱れ

男性ホルモンには皮脂の分泌を活性化するはたらきがあります。そのため、男性ホルモンが

過剰になると皮脂分泌が増加することがあります。

男性ホルモンが過剰となる原因として考えられるものは、睡眠不足、ストレス、加齢、遺伝などです。

また、女性は排卵後は男性ホルモンに似た働きのある黄体ホルモンが優位になり、皮脂分泌が増えることがあります。

睡眠不足

睡眠不足やストレスによって自律神経が乱れるとされています。このとき、男性ホルモンを活性化させる交感神経が優位になることで、男性ホルモンが活発になり、皮脂が過剰に分泌されるのです。

また、睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減ったりすると、頭皮の環境が悪くなります。

睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、古い角質が排出されにくくなって皮脂がつまり、頭皮環境の悪化につながります。

油っこいものばかりの食生活

脂質を多く摂りすぎると、頭皮の皮脂分泌も増え、脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症になることがあります。

また、脂質を摂ればとるほど、脂質をエネルギーに変えるビタミンB群が消費されます。ビタミンB群は皮脂の分泌をコントロールするため、ビタミンB群が消費されると、皮脂の分泌も過剰になることがあるのです。

不適切な洗髪

髪や頭皮をしっかり洗うことができないと、皮脂が十分に取り除けません。一方、髪を洗いすぎると、頭皮が乾燥します。すると、乾燥を補うために皮脂が分泌されます。

また、強くこすったり、1日に何度も洗髪するのも頭皮の負担になるため良くありません。

カビ(マラセチア)

脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症は、マラセチアというカビの一種が原因や悪化因子となりえます。

マラセチアは常在菌であり、常に頭皮に存在しています。しかし、皮脂が過剰になると、それをエサに増殖して炎症が生じるのです。

脂漏性脱毛症は治る?

脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症が自然に治ることは少ないです。

脂漏性脱毛症は、AGAのようにどんどん抜け毛が増えて薄毛が進行するようなことはあまりありませんが、炎症が治まらなければ、髪も抜けやすく生えてきづらいままとなります。

脂漏性脱毛症の治療法は?

脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症になったら、皮膚科などで治療を受ける必要があります。代表的な治療法としては、ステロイド(炎症を抑える)外用薬、ステロイド入りシャンプーなど

が挙げられます。

また、マラセチアが原因の場合は、マラセチアを殺菌する抗真菌薬の外用薬を使うことが一般的です。

そのほか、頭皮環境を整えるために、抗生物質、ビタミンの飲み薬や、ローションなどを使ったり、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬を使ったりすることもあります。

脂漏性脱毛症のセルフケア

脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症になったら、医療機関での治療だけでなく、自宅でのセルフケアも大事です。詳しく見ていきましょう。

生活習慣を整える

食事では、脂質の摂りすぎを避けましょう。また、頭皮の刺激とならないよう、からい食べ物、コーヒー、アルコールも控えることをおすすめします。

以下のような頭皮によい栄養素も積極的にとりましょう。

たんぱく質髪のもととなる鶏のささ身・イワシ(丸干し)・卵・きな粉・チーズなど
亜鉛髪のもととなる牡蠣・豚レバー・牛赤身肉・卵・カシューナッツなど
ビタミンB2皮脂分泌をコントロールするのり・アーモンド・わかめ・キャビア・からすみ・青汁(ケール)・うなぎなど
ビタミンB6皮脂分泌をコントロールするまぐろ・カツオ・ドライトマト・豚肉・ピスタチオ・青汁(ケール)など

また、睡眠をしっかりとり、ストレスもためないようにしましょう。血行不良の原因となるので、喫煙もしないほうがよいです。

洗髪は適切に行う

洗髪は1日1回にしましょう。洗いすぎると皮脂が取り除かれすぎて乾燥し、逆に皮脂分泌が活発になってしまうことがあります。

また、強くこすったり爪をたてたりすると頭皮がダメージを受け、症状が悪化することがあるので、指の腹でやさしく洗ってください。

シャンプーの前にブラッシングと予洗い(お湯でさっと流す)をすると、それだけである程度汚れが取れます。そして、シャンプーは泡立ててから使い、十分にすすぐことも大事です。

シャンプー選びにこだわる

脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症になっているときは、頭皮環境が悪くなっているので、シャンプーが肌に合わないと思ったら別のものに変えましょう。以下のような、抗真菌成分が入っている薬用シャンプーがよいでしょう。

  • ミコナゾール硝酸塩
  • ケトコナゾール
  • サリチル酸など

むやみにかかない

炎症があるとかゆみを感じることがあります。しかし、かいたり、シャンプー時に過剰に力を入れたりすると、余計かゆみや症状が悪化するため注意してください。

脂漏性脱毛症とAGAを併発することもある

AGAとは、一般的な抜け毛・薄毛のことです。主に遺伝や男性ホルモンが原因となり、加齢とともに進行していくことが多いです。

そして、脂漏性脱毛症とAGAは併発することもあります。頭頂部や生え際、炎症がない部分にも抜け毛が多かったり、薄くなっていたりする場合は併発の恐れがあり、その場合はAGAの治療も受ける必要があります。

脂漏性脱毛症に関するQ&A

最後に、脂漏性脱毛症に関するよくある質問にお答えします。

AGA治療薬や育毛剤で治る?

しばしば併発することはあるものの、脂漏性皮膚炎とAGAは別物です。そのため、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなどのAGAの治療薬や育毛剤では、脂漏性皮膚炎の根本原因は治りません。

脂漏性脱毛症の場合は、適切な治療を受けるために皮膚科などを受診するとよいでしょう。

なお、AGAを併発している場合はAGAの治療も必要となります。

脂漏性脱毛症はうつる?

マラセチアは多くの人の頭皮にもともといるカビの一種です。感染して発症するようなものではないので、過度に心配する必要はありません。

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クリニックフォアでは、オンラインでAGAや女性のAGA(FAGA)の診療、お薬の処方をしています。お薬の定期配送も行っているため、忙しい方でもお薬を続けやすくなっています。抜け毛や薄毛が気になる方は、まずご相談ください。

 

 

当クリニックで取り扱っているお薬の注意事項
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

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