髪の毛の主成分「ケラチン」とは?
ケラチンはタンパク質の一種です。タンパク質とはアミノ酸がたくさん繋がったもので、炭水化物・脂質とあわせて、三大栄養素と呼ばれます。
髪の毛は約80~90%がタンパク質で構成されており、そのうちの90%はケラチンが占めているといわれています。
ケラチンには、髪の毛に柔軟性や弾力性を与える「シスチン」というアミノ酸が豊富に含まれているため、ハリ・コシのある美しい髪の毛を手に入れるにはケラチンが欠かせません。
ケラチンが不足するとどうなる?
主成分であるケラチンが不足すると、髪の毛にどのような影響があるのでしょうか。
髪質が悪くなる
ケラチンには、髪の毛にハリやコシを与えるアミノ酸がたっぷり含まれています。
そのため、ケラチンが不足する髪の毛が細くなってしまったり、ハリやコシがなくなって元気のない髪の毛になってしまったりすることがあります。
薄毛になる可能性がある
ケラチンが不足すると、髪を産生する器官である毛包が栄養不足に陥ります。すると髪が作られるスピードが落ち、髪が細くなったり薄くなったり、そもそも生えてこなくなったりして、薄毛につながる恐れがあります。
ケラチン不足を補う方法
ケラチン不足による髪質の悪化や薄毛を防ぐために、ケラチン不足を補う方法を知っておきましょう。
食べ物から摂取する
ではそんな髪の毛にとって必要不可欠なケラチンですが、どうやって補給してあげれば良いのでしょうか。
ケラチン不足を補いたいなら、タンパク質やアミノ酸が多く含まれる食事をとりましょう。
ケラチンが欲しいからといって、ケラチンそのものを摂取する必要はありません。
大切なのは、いろいろな種類のタンパク質を摂取することです。
タンパク質が多く含まれる食品は鶏肉、卵、牛肉、豚肉、魚など、植物性のものでは大豆やブロッコリーなどたくさんあります。これらの食品を、偏らないようにいろいろ摂取しましょう。
さらに、同時に亜鉛やなどのミネラル、ビオチンなどの栄養素をとることも大切です。
亜鉛やビオチンは、摂取したタンパク質から髪の毛を生成するのを手助けしてくれます。
亜鉛は卵やカシューナッツ、牛の赤身肉など、ビオチンは鶏・豚のレバーや卵黄、大豆、牛乳などに多く含まれるので、これらの食品を積極的に摂取しましょう。
サプリメントを活用する
ケラチン不足を補うには、さまざまな栄養素を摂取することが大切です。しかし、「毎日バランス良く栄養を取るのはむずかしい」という人も多いでしょう。このような場合は、亜鉛やビオチンが含まれたサプリメントを活用するのがおすすめです。
クリニックフォア のAGA治療では、お薬に加えて亜鉛やビオチンを豊富に含んだサプリメントの処方も同時に行っています。ご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ケラチン配合のヘアケア商品を使う
ケラチンが配合された、市販のシャンプーやトリートメントを使うのも良いでしょう。ケラチン配合のヘアケア商品は、ケラチン不足による髪のパサつきや枝毛、ダメージなどにはたらきかけるため、髪のハリ・コシ・ツヤアップが期待できます。
「ケラチントリートメントには発がん性がある」と言われることがあるため、ケラチン配合のヘアケア商品を使うのが不安という人もいるかもしれません。
しかし、この発がん性の話は、過去に販売されていたケラチントリートメントに、発がん性があるホルムアルデヒドが含まれていたことから来ています。現在はホルムアルデヒドの配合が法律で禁じられているため、心配する必要はないでしょう。
薄毛の原因はAGAかも。気になったらクリニックで相談を
髪の毛のハリ・コシがなくなった、細くなってきたなどの症状は、ケラチン不足から来ているかもしれません。髪質の悪化や薄毛が気になったら、食事やサプリメント、ヘアケア商品などを活用して、ケラチン不足を補いましょう。
いろいろ試しても改善が見られない場合は、AGA(男性型脱毛症:Androgenetic Alopecia)の可能性も考えられます。
AGAとは、日本人の約30%が発症しているとされている脱毛症です。男性ホルモンの影響や頭皮環境の悪化などが原因で発症します。「もしかしたらAGAかも」と思ったら、クリニックで相談してみましょう。