ザイデナとは?
ザイデナは、3大ED治療薬と呼ばれるバイアグラ、レビトラ、シアリスの後に開発されたED治療薬です。
これら3つは欧米の製薬会社でつくられたお薬ですが、ザイデナは韓国の東亜製薬が販売しています。体格の似たアジア人向けに作られたお薬なので、日本人の体にも合いやすいと考えられます。
主成分はウデナフィルで、お薬の色は薄いオレンジ、楕円形の錠剤です。また、表には「ZY」、裏には成分量の「50」「75」「100」「200」が刻印されています。
なお、韓国で広く使われているのはもちろん、アジアだけでなく、ヨーロッパやロシアなどでも広く使われていますが、日本では承認されていません。
ジェネリックはある?
ジェネリックとは、最初に開発されたお薬(先発医薬品)の特許が切れた後に、同じ成分でつくられる後発医薬品のことです。成分が同じなので、同様の効果が期待できると考えられています。
ザイデナにおいても、同じウデナフィルを主成分としたジェネリックが多くあります。たとえば、以下のようなものです。
- ズデナ
- ザイスマ
- Next-Z
など
これらのお薬も、ザイデナと同じく、アジア圏でよく使われています。
ザイデナの効果
ザイデナはED治療薬です。つまり、勃起できない、または途中で勃起が終わってしまうといった症状を改善するお薬です。
詳しいメカニズムは後述しますが、陰茎の血管が広がり、勃起しやすく維持しやすい状態にする作用があります。
なお、性欲の向上や催淫効果があるわけではありません。あくまで、性的刺激を受けたり興奮したりした時に、勃起しやすくなるようにサポートするお薬です。また、通常は、射精すれば勃起はおさまります。
ザイデナの効果のメカニズム
ザイデナは、バイアグラやレビトラと同じく、PDE-5阻害剤の一種です。これは、PDE-5という酵素のはたらきを阻害することで、勃起をしやすく、維持しやすくするお薬のことです。
ザイデナの効果を知るうえで、まずは勃起のメカニズムを知っておきましょう。
性的刺激を受けると、陰茎の動脈や海綿体に一酸化窒素が放出されます。これにより、「サイリックGMP」という、血管を広げる作用がある物質が活性化されます。すると、陰茎の平滑筋がゆるんで血管が広がり、血液がたくさん入ってくるようになって、勃起が起こります。
一方、射精後、勃起を終わらせるときにはたらくのがPDE-5です。PDE-5には、サイリックGMPを分解するはたらきや、血管を収縮するはたらきがあり、勃起の終了につながります。つまり、PDE-5を阻害すると勃起しやすくなると言うことができ、ザイデナは、お薬でPDE-5を阻害することで勃起をサポートします。
ザイデナの特徴・メリット
同じPDE-5阻害剤でも、お薬によって効果の出方には少しずつ違いがあります。ザイデナの特徴を一言でまとめると、即効性と持続力をバランスよく兼ね備えていると言えるでしょう。
具体的には、以下のような特徴、メリットがあります。
- 効果が現れるまでの時間が早め
- 効果の持続期間が長め
- 食事の影響を受けにくい
- 副作用が出にくい
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
効果が現れるまでの時間が早め
ザイデナの効果が現れるまでの時間は比較的早めなので、突発的に服用すべきタイミングが来た時でも安心です。
なお、より早いお薬には、レビトラやステンドラがあり、効果の発現時間は15~30分程度とされています。ただ、レビトラやステンドラは効果の持続時間が短めなので、ザイデナは、即効性と持続時間どちらもいいとこどりのお薬になっていると言えます。
効果の持続時間が長め
ザイデナの効果の持続時間は個人差もありますが、比較的長めだと考えられています。バイアグラが約4時間、レビトラ約8時間よりも長いと言われているため、服用や行為のタイミングをあまり気にする必要がありません。
なお、より長いものだと、最長36時間続くシアリスもあります。
なお、効果の持続時間とは、この時間内であれば勃起しやすくなるという意味で、ずっと勃起が続くわけではありません。性的興奮があれば勃起し、なくなれば勃起は終わります。
食事の影響を受けにくい
ED治療薬は、食事の影響を受けることがあるのですが、ザイデナは食事の影響を受けにくいとされています。食事の影響とは、特に脂質の多いものを食べることで、お薬の吸収が妨げられ、効果が十分に発揮されないことを指します。
ザイデナは、食事の内容によって吸収や効果の差が出にくいと考えられているため、服用時の食事内容を過度に気にしたり、食後に急に服用のタイミングが来ても焦ったりしなくて良いというメリットがあります。
副作用が出にくい
どのようなお薬にも効果の反面、副作用のリスクがありますが、ザイデナは副作用が出にくいとされています。副作用の詳細は後述します。
ザイデナが向いている方
ここまでで紹介したザイデナの特徴から、以下のような方にザイデナが向いています。
- 飲んだら比較的すぐに効果が現れてほしい方
- 効果の持続時間は長めがよい方
- 副作用のリスクが少ないお薬がよい方
- 他のED治療薬が合わなかった方
ザイデナの使い方
性行為の少し前に水か白湯で飲みます。効果が現れるまでの時間には個人差もあるため、何度か服用する中でベストなタイミングを探っていきましょう。
なお、たくさん飲んでも効果が高くなるわけではなく、副作用のリスクが高まることもあるので、必ず用法用量を守ってください。
ザイデナを飲む時の食事の注意点
ザイデナは食事の影響を受けにくいお薬ですが、やはり空腹時に飲んだほうが、最大限の効果が期待できます。そのため、食後に飲む場合はお腹が落ち着いてから飲んだほうがよいでしょう。服用後に食事をする場合も、服用後、少し時間をあけてから食事をとることをおすすめします。また、脂肪分の少ない料理のほうがよいとされています。
なお、服用前後に飲酒しても問題はありませんが、お薬によって血管が広がり、お酒がまわりやすくなるので、飲みすぎに注意してください。お酒の飲みすぎは、勃起しにくくなるなど性行為にも影響が出ることがあるので、適量を心がけましょう。
ザイデナの副作用
ザイデナで起こりうる副作用の正確なデータは確認できませんでしたが、他のED治療薬とほぼ同じだと考えられます。
ザイデナはPDE-5阻害剤に分類されるため、参考までに、同じくPDE-5阻害剤であるバイアグラの副作用をご紹介します。これらの多くは、血管が広がることによるものです。
- 頭痛
- ほてり
- 鼻炎
- 動悸
- 関節痛
- 消化不良
- 目の充血
- 視覚障害
- 低血圧
など
なお、消化不良については平滑筋のゆるみが原因とされています。ザイデナを飲むと、陰茎の平滑筋がゆるんで血管が広がりますが、陰茎以外の平滑筋もゆるんでしまいます。そのため、消化器の平滑筋もゆるんで、消化不良につながるのです。
ただ、上記のような副作用は、現れたとしても症状が軽く、気にならない場合が多いとされています。
注意が必要な副作用
その他に、ED治療薬特有の以下のような副作用が生じることがあります。
- プリアピズム(持続勃起症)
痛みを伴う勃起が4時間以上続くもの - 非動脈炎性前部虚血性神経症(NAION)
視神経に血液が届かなくなり、視神経の細胞の機能低下や壊死が起こるもの
行為が終わっても勃起状態が続いたり、急激な視力低下を感じたりしたら、すぐに受診しましょう。
ただ、重大な症状でなくても、ザイデナの服用後に一時的に視力が低下することもあるため、一時的なものであればあまり気にしなくてもよいです。
なお、上記の副作用も、ザイデナに限らず多くのED治療薬で起こりうるものです。
その他にも、長引く副作用や、気になる症状がある場合は医師に相談してください。
ザイデナの禁忌
お薬における禁忌とは、あるお薬を投与すべきでない体質や状態、併用してはいけないお薬の事を指します。ザイデナの禁忌に関する正確なデータは確認できませんでしたが、参考までに、同じくPDE-5阻害剤であるバイアグラの禁忌をご紹介します。
飲んではいけない人
- お薬の成分に対して過敏症の既往歴がある
- 心血管系障害があるなど、性行為自体が不適切だと考えられる
- 低血圧
- 高血圧
- 重い肝障害がある
- 半年以内に心筋梗塞、脳出血、脳梗塞の既往歴がある
- 網膜色素変性症
など
その他にも、体質や持病によって服用に注意が必要なケースがあるため、気になることは医師や薬剤師に相談のうえ、お薬を使いましょう。
併用してはいけないお薬
PDE-5阻害剤との併用が禁止されているお薬の一例は以下の通りです。
お薬の種類 | どのようなお薬か | 併用による影響 |
硝酸剤 | ・血管を広げるお薬・心臓の病気に使われることが多い | 降圧作用が強く出る恐れがある |
NO供与剤 | ・一酸化窒素によって血管を広げるお薬・心臓の病気に使われることが多い | |
アミオダロン塩酸塩 | ・脈を整えるお薬・心臓の病気に使われることが多い | QTc延長作用(心拍リズムの異常)が強く現れる恐れがある |
sGC刺激剤 | ・肺高血圧症などの治療薬 | 血圧が低下することがある |
このほかにも、なんらかのお薬を併用することで体に悪影響が及ぶことがありえるため、併用したいお薬がある場合は、必ず医師に相談してください。
ザイデナの入手方法
ザイデナは医療用医薬品なので、薬局などで市販されているものではありません。そのため、ザイデナを取り扱っている医療機関を受診し、処方してもらう必要があります。
なお、通販で販売されていることもありますが、海外製品の個人輸入にあたるため、日本の基準や安全性を満たしているとは限りません。個人輸入では、全く別の成分が入った偽物や粗悪品を購入してしまうトラブルも珍しくないため、利用は避けましょう。
ザイデナに関するQ&A
最後に、ザイデナに関する質問にお答えします。
ザイデナは有効成分が多すぎるのではないですか?
日本で承認されているバイアグラの有効成分量は25mgと50mg、シアリスやレビトラ(バルデナフィル)は5mg、10mg、20mgです。一方で、ザイデナは50mg、75mg、100mg、200mgなので、有効成分の量が大きく異なります。
しかし、有効成分が10倍だからお薬の強さも10倍というわけではなく、過剰摂取というわけでもありません。
つまり、ザイデナにおいては、有効成分量が多いからといって強烈な効果が得られるわけでも、強い副作用が起きるわけでもありません。
ザイデナは女性にも効果がありますか?
ザイデナは男性向けのED治療薬なので、女性が飲んでも効果は期待できません。
また、性欲の向上や催淫効果があるわけではなく、不感症などにも効果は期待できません。
それどころか、副作用のリスクがあるため、飲むのはやめましょう。
他のED治療薬と併用できますか?
他のED治療薬と併用したからといって強力な効果が得られるかは不明です。併用によって副作用のリスクが高まる可能性が高く、危険性のほうが大きいので避けましょう。
クリニックフォアのオンラインED治療
クリニックフォアでは、オンラインでEDの診療を行っています。ザイデナの取り扱いはありませんが、日本で承認されているバイアグラ、シアリス、レビトラのほか、ステンドラの取り扱いがあります。
お薬の定期配送も行っているため、何度も受診する必要もありません。
価格は1錠335円(バイアグラジェネリック「シルデナフィル」30錠セットの1錠分のお薬代の場合)です。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※自由診療
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。
当院で取り扱っているお薬の注意事項
クリニックフォアでは、国内未承認医薬品および承認医薬品の承認とは異なる目的で使用している医薬品がございます。
ステンドラ(海外後発品:アバナフィル)
未承認医薬品等 | ステンドラは、勃起不全症(ED)治療目的での処方は国内で承認されていません。 |
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入手経路等 | 日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。 輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。 当院で輸入している医薬品の入手経路について また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク |
国内の承認医薬品等の有無 | バイアグラ、レビトラ、シアリス等が、国内で勃起不全症の治療薬として国内で承認されています。 |
諸外国の安全等の情報 および副作用 | ステンドラはアメリカ食品医薬品局(FDA)で勃起不全治療の医薬品として承認されています(承認年月日:2012/4/27)。 安全性等に関わる情報としては、ほてり、発疹、動悸、血圧低下、めまいといった症状が記載されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について | 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
プリリジー(海外後発品:ダポキセチン)
未承認医薬品等 | プリリジーは、早漏治療目的での処方は国内で承認されていません。 |
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入手経路等 | 日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。 輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。 当院で輸入している医薬品の入手経路について また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク |
国内の承認医薬品等の有無 | 国内では早漏治療薬として承認されている同成分の内服薬はありません。 |
諸外国の安全等の情報 および副作用 | プリリジーは欧州医薬品庁(EMA)で早漏防止の医薬品として承認されています(承認年月日:2012/1/20)。 安全性等に関わる情報としては、頭痛やめまいといった症状が記載されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について | 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
バイアグラ(海外)
未承認医薬品等 | バイアグラは、勃起不全症(ED)治療薬として厚生労働省に承認されています。海外製バイアグラは同成分の医薬品です。 |
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入手経路等 | 日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。 輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。 当院で輸入している医薬品の入手経路について また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク |
国内の承認医薬品等の有無 | バイアグラは、勃起不全症(ED)治療薬として国内で承認されています。海外製バイアグラは同成分の医薬品です。 |
諸外国の安全等の情報 および副作用 | 同成分がアメリカ食品医薬品局(FDA)で勃起不全治療の医薬品として承認されています(承認年月日:1998/3/27)。 安全性等に関わる情報としては、ほてり、発疹、動悸、血圧低下、めまいといった症状が記載されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について | 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
レビトラ(海外)
未承認医薬品等 | レビトラは、勃起不全症(ED)治療薬として厚生労働省に承認されています。海外製レビトラは同成分の医薬品です。 |
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入手経路等 | 日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。 輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。 当院で輸入している医薬品の入手経路について また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク |
国内の承認医薬品等の有無 | レビトラは、勃起不全症(ED)治療薬として国内で承認されています。海外製レビトラは同成分の医薬品です。 |
諸外国の安全等の情報 および副作用 | 同成分がアメリカ食品医薬品局(FDA)で勃起不全治療の医薬品として承認されています(承認年月日:2003/8/19)。 安全性等に関わる情報としては、ほてり、発疹、動悸、血圧低下、めまいといった症状が記載されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について | 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |
シアリス(海外)
未承認医薬品等 | シアリスは、勃起不全症(ED)治療薬として厚生労働省に承認されています。海外製シアリスは同成分の医薬品です。 |
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入手経路等 | 日本国内未承認医薬品・医療機器等は厚生局の正式なプロセスを経て、当院医師の判断の下、輸入をしたものになります。 輸入された医薬品の入手経路について詳細は下記URLをご確認ください。 当院で輸入している医薬品の入手経路について また、個人輸入サイト等を通して一般の方が医薬品を購入して使用するリスク・健康被害に関しては、厚生労働省から注意喚起が出されております。 個人輸入された医薬品等の使用によるリスク |
国内の承認医薬品等の有無 | シアリスは、勃起不全症(ED)治療薬として国内で承認されています。海外製シアリスは同成分の医薬品です。 |
諸外国の安全等の情報 および副作用 | 同成分がアメリカ食品医薬品局(FDA)で勃起不全治療の医薬品として承認されています(承認年月日:2003/11/21)。 安全性等に関わる情報としては、ほてり、発疹、動悸、血圧低下、めまいといった症状が記載されています。 |
医薬品副作用被害救済制度について | 万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。 |