カマグラ(インド製バイアグラジェネリック)とは?バイアグラ・シルデナフィルとの違いも解説!

カマグラとは、インドの製薬会社で作られている、バイアグラのコピー品です。バイアグラと同じく、血管を広げて血流を増やし、勃起をサポートする薬ですが、日本で承認されている薬ではなく、購入や使用も推奨されません。 この記事では、カマグラがどのような薬なのかや、カマグラと同じような薬を使いたい場合はどうすればよいのかなどについて詳しく解説します。

カマグラとは

カマグラは、代表的なED治療薬「バイアグラ」と同じ成分(シルデナフィル)を有効成分とするED治療薬です。インドのムンバイにある「アジャンタファーマ」という製薬会社が製造しています。

カマグラは、「バイアグラジェネリック」と言われることもあります。しかし、ジェネリックは、先発品(バイアグラ)の特許が切れた後に承認を得て製造される薬のことであり、カマグラは特許が切れる前に製造されているので、正確にはジェネリックではなくコピー品といえます。

カマグラとバイアグラ・シルデナフィルとの違い

カマグラもバイアグラも、バイアグラのジェネリックであるシルデナフィルも、有効成分、期待できる効果ともに同様です。一方で、価格はかなり異なり、カマグラのほうが安価であることが多いです。1錠(50㎎)あたりの価格の相場は、バイアグラが1,500~2,000円程度、シルデナフィルが500~1,000円程度、カマグラが300円台~程度です。

また、カマグラは国内で承認されている薬ではないので、品質や安全性に懸念があります。(「カマグラの購入・使用はおすすめできない」の項目で後述します。)

 カマグラの効果

カマグラの主成分であるシルデナフィルは、勃起の効果が高いとされています。服用から1時間ほどで効果が現れ、効果は5~6時間ほど続くことが一般的です。

効果のメカニズムとしては、以下の2つの要素があります。

  • 勃起を阻害するPDE-5という酵素の働きをおさえ、勃起に必要な物質の分解を抑える
  • 陰茎周辺の血管を広げ、海綿体の筋肉をゆるめることで、勃起に必要な血液が集まり、勃起をサポートする

なお、これらの効果は性的欲求・刺激に伴って起こるので、服用しただけで勝手に勃起するわけではありません。

カマグラの種類と特徴

カマグラにはさまざまな種類があります。代表的なものをいくつか見ていきましょう。

カマグラゴールド50㎎・100㎎(KAMAGRA GOLD-50・KAMAGRA GOLD-100

カマグラゴールドは、錠剤タイプのカマグラです。成分量が50㎎と100㎎がありますが、日本人には50㎎までしか推奨されていません。

スーパーカマグラ160㎎

スーパーカマグラは、シルデナフィルに加え、早漏改善に効果が期待できるダポキセチンを配合した錠剤です。

カマグラチュアブル100mg(KAMAGURA Chewable Tabs)

カマグラチュアブルは、口の中でとかすか、かみ砕くタイプの薬で、水なしで飲むことができます。イチゴ、バナナ、パイナップル、オレンジの4種類の味があります。

カマグラ発泡錠100mg(KAMAGRA Effervecent)

カマグラ発泡錠は、コップ1杯の水に錠剤を入れて溶かして飲むタイプの薬です。オレンジ味です。

水に溶けやすいことから効果が現れるのも早いとされており、30分程度で効果が現れることもあります。

カマグラゼリー100㎎(KAMAGRA Oral Jelly)

ゼリータイプなので、水無しでも飲みやすい薬です。ライチ、キャラメル、ラズベリーなど、7種類の味があります。また、早ければ15分程度で効果が現れることもあります。l

カマグラの副作用

どのような薬にも副作用のリスクはあります。カマグラには血管を広げる作用があり、その作用によって以下のようなさまざまな副作用が生じるリスクがあります。

  • 鼻づまり
  • 頭痛
  • 血圧低下
  • のぼせ
  • 動悸
  • 胸の痛み、圧迫感
  • 目の痛み
  • 結膜炎
  • 視覚の異常
  • 吐き気
  • 腹痛
  • 消化不良 など

副作用が生じても、薬の効果が切れるとともに、副作用もなくなることが一般的です。しばらくたっても改善されない場合は医師に相談したほうがよいでしょう。

カマグラの購入・使用はおすすめできない

カマグラは日本では承認されていない薬です。海外製の薬なので、日本人への効果や安全性もはっきりしておらず、購入や使用はおすすめできません。

そもそも、通常は医療機関で処方されることはないため、入手するには個人輸入をするか、個人輸入代行業者を通してネット通販で購入する必要があります。しかし、このような方法で流通する薬には、偽物や粗悪品がまぎれているリスクがあります。さらに、医師の判断で処方されるわけではないので、体質に合わないなどのリスクもあるのです。

また、副作用で重篤な症状や後遺症が生じた場合、日本で承認された薬であれば補償が受けられますが、カマグラはそのような補償の対象ではない点も大きなリスクです。

バイアグラ・シルデナフィルは医療機関の受診を

カマグラは安価ですが、さまざまなリスクがあることがおわかりいただけたと思います。同様の効果を得たい場合は、日本で承認されているバイアグラやシルデナフィルを医療機関で処方してもらうのがよいでしょう。なお、シルデナフィルのほうがバイアグラよりも安価です。

クリニックフォアではオンライン診療で薬を処方しています。1錠あたりの価格は以下の通りです。(いずれも税込、定期配送利用の場合)

  • バイアグラ錠50㎎ 1,465円
  • バイアグラODフィルム50㎎ 871円
  • シルデナフィル50㎎ 772円
  • シルデナフィル25㎎ 376円