バイアグラとお酒を一緒に飲んでも大丈夫?服用するときのお酒の飲み方を解説!

バイアグラに限らず、ED治療薬はお酒や食事によって効果や体調に影響を及ぼすことがあります。この記事では、主にバイアグラ服用時のお酒の飲み方や注意点などについて解説します。お酒の影響を受けづらいED治療薬もご紹介します。

バイアグラの服用時にお酒を飲んでもいい?

バイアグラの服用時は、過剰なアルコール摂取は控えたほうがよいとされています。一方で、適量のお酒は勃起によい影響をもたらすこともあります。それぞれ理由を解説いたします。

バイアグラとお酒に相互作用はない

薬の中には、お酒を同時に飲むと、アルコールと薬の成分が相互に作用して、悪影響が及ぶものもあります。たとえば、薬の血中濃度が高まり、過剰に作用したり、予想外の副作用が出たりするリスクがあります。

しかし、バイアグラとお酒を同時に飲んでもそのような相互作用はないので、服用時にお酒を飲んでも問題ないと言われています。

過剰なお酒の摂取には注意が必要

お酒と薬に相互作用がないとはいえ、過剰にお酒を飲むと、勃起しづらくなったり、泥酔して性行為ができなくなったり、副作用が出やすくなったりすることがあるため注意が必要です。

勃起しづらくなる

お酒を飲みすぎると、中枢神経の働きが抑制されてしまいます。すると勃起をするための信号が伝わりづらくなり、勃起しづらくなるとされています。

性行為ができなくなる

泥酔状態になれば性行為できなくなってしまう恐れがあります。飲みすぎによって眠気や吐き気、感度が落ちるといったデメリットにつながることもあるため注意しましょう。

副作用が出やすくなる

バイアグラとお酒を同時に飲むと、バイアグラの副作用が出やすくなるとされています。特に頭痛やホットフラッシュの症状は出やすいとのデータがあります。(※1)

また、もともと低血圧の場合、バイアグラとお酒によって血管がより広がり、ふらつきなどの症状が出ることがあります。ただし、そもそも低血圧の患者さんの場合はバイアグラが処方できないことが一般的です。血圧の下が50、上が90未満の場合は処方ができないため、問題なく処方されている場合はあまり気にしなくてもよいでしょう。

適量のお酒を飲むとメリットもある

適量のお酒であれば、EDの症状緩和につながることがあります。お酒によってリラックスにつながり、緊張や不安が軽減されるためです。そのため、精神的なものが原因でEDになっている場合は特に効果が期待できるでしょう。リラックスしていると性的興奮も高まりやすくなるとされています。

適量のお酒の目安は?

お酒による影響には個人差もあるので、明確な量を示すことは難しいですが、厚生労働省が示す指標では、純アルコール換算で1日平均20g程度の飲酒が適度な飲酒だとされています。お酒の種類ごとの適量の目安は以下の通りです。

  • ビール:中ビン1本
  • 日本酒:1合
  • チューハイ(7%):350mL
  • ウィスキー(ダブル):1杯相当

ただし、女性や高齢者の飲酒の適量は男性より少なく、例えば1日350mLの缶ビール1本以下が目安といわれています。そのため、高齢の方やお酒が弱い自覚がある方は、さらに少なめにするなど注意するとよいでしょう。

バイアグラ服用時にお酒を飲む場合の注意点

バイアグラ服用時にお酒を飲む場合、量以外にも注意が必要な点があります。具体的には、グレープフルーツ入りの飲料と、脂っこい料理やおつまみを食べすぎないようにすることがポイントです。詳しくは以下の通りです。

グレープフルーツ入りの飲料に注意が必要

バイアグラはグレープフルーツに含まれる成分に影響を受け、体に悪影響を及ぼすことがあります。この成分は数日間体に残るので、バイアグラを使うときは、前後数日はグレープフルーツの摂取を避けましょう。アルコールに関しては、グレープフルーツサワーなどのお酒に注意が必要です。

ただし、全ての柑橘類がNGというわけではありません。以下のような柑橘類は摂取しても問題ありません。

  • レモン
  • 温州みかん
  • カボス
  • バレンシアオレンジ
  • マンダリンオレンジ
  • ネーブル
  • 日向夏
  • ゆず など

脂っこいものを食べ過ぎないようにする

バイアグラの成分は腸で吸収されます。しかし、脂質の多い食事をとると、腸からの薬の吸収速度が遅くなり、吸収効率も下がるとされています。そのため、吸収速度が遅くなることで効果が現れるまでに時間がかかったり、吸収効率が下がることで効果が下がったりすることがあります。

お酒を飲むと脂っこい料理やおつまみを食べたくなるかもしれませんが、できるだけ控えましょう。

病院で処方されたものでない場合はより慎重に!

日本で正規に入手できる(医療機関で処方される)バイアグラは、25㎎錠、50㎎錠、50㎎ODフィルム、シルデナフィル(バイアグラのジェネリック)25㎎錠、50㎎錠のみです。通販などでは有効成分の配合量が多いバイアグラや、シルデナフィル以外の海外のジェネリック医薬品が売られていることがありますが、これらは、偽造品のリスクもあり、購入は推奨されていません。実際に、2008年8月~2009年4月の間にウェブサイトを通して購入された3種類のED治療薬のうち、日本では43.6%が偽造薬品だったというデータがあります。(※2)

個人的に通販で購入したバイアグラや類似品を飲む場合、お酒を飲むことでどのような影響があるかわからないので特に注意が必要です。(そもそも通販などでED治療薬を入手するのはやめましょう。)

過度な飲酒習慣がEDにつながることもある!

日ごろからお酒を飲みすぎていると、男性ホルモンが減少し、性欲が減退することがあります。また、飲酒によって体内の血管が傷き、物理的にEDにつながったり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病がEDの原因になったりすることもあります。

アルコール依存症患者と一般の人では、アルコール依存症患者のほうが約2倍の頻度でEDの兆候がみられるというデータもあるため注意しましょう。(※3)

お酒の影響を受けにくいED治療薬はある?

現在日本で承認されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスとそれぞれのジェネリック医薬品となります。この中では、シアリスが比較的お酒や食事の影響を受けにくいとされています。

シアリスは、空腹時に飲むとより高い効果が期待できます。服用から約3時間後頃に最も高い効果が期待できるので、空腹時に飲み、食事や飲酒をするとちょうどよいタイミングになるでしょう。また、効果の持続時間が36時間と長いので、性行為のタイミングが多少ずれても問題ありません。

ただし、シアリスだからといってお酒の飲みすぎは控えましょう。

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EDかもとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

参考文献

  1. ※1 ORIGINAL RESEARCH|SEXUAL MEDICINE
  2. ※3 IRUCAA@TDC|中高年の性を考える-いつまでも逞しい男性でいるために