シアリスの飲み方【基本】
シアリスは、1回1錠飲むのが基本です。成分量で言うと、20㎎を1錠までとされています。そのほか、空腹時に飲む、性行為の2~3時間前に飲む、24時間以内に再度飲まないなどの注意点があるので詳しく見ていきましょう。
空腹時に飲むとよい
空腹時に飲むと薬の吸収が早くなり、効率よく効果が得られるとされています。ただ、シアリスは効果の持続時間が長く、食事内容やタイミングによる効果への影響を受けにくいので、厳密には飲むタイミングはそこまで気にしなくてもよいでしょう。
性行為の2~3時間前に飲む
シアリスは飲んでから3時間前後で有効成分の血中濃度が最高になる、つまり効果が最大になるとされています。そのため、性行為の2~3時間前に飲むとよいでしょう。
ただ、前述の通り、シアリスは効果の持続時間が長いので、厳密には飲む時間をそこまで気にしなくてもよいでしょう。
24時間以内に再度飲まない
シアリスを1度飲んだら、次に飲むまでに24時間以上の時間をあける必要があります。1日に何度も飲むと体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
そもそもシアリスは効果が36時間ほど続き、1日に複数回の性行為を行っても効果が期待できるほどなので、頻繁に飲む必要はありません。
シアリスの飲み方【食事について】
ED薬は食事内容やタイミングによって効果が下がるようなものも少なくありませんが、シアリスは食事の影響を受けにいため、食事内容や時間はあまり気にしなくてよいといわれています。ただし、グレープフルーツの摂取やお酒の飲みすぎには注意が必要です。詳しく見ていきましょう。
食事内容・時間はあまり気にしなくてよい
シアリスはED治療薬の中では食事の影響が最も少ないとされています。そのため、食事内容や食事時間(服用時間)はあまり気にしなくてよいでしょう。ただし、服用後に食事をとる場合は、念のため服用から30分ほどあけてから食事を始めましょう。
グレープフルーツに注意
シアリスの服用時にグレープフルーツを食べると、グレープフルーツに含まれる成分によって体に悪影響を及ぼすことがあります。この成分は数日間体に残るので、シアリスを服用している期間はグレープフルーツなどの柑橘類を控えましょう。
ただし、全ての柑橘類を控える必要はなく、温州みかん、カボス、バレンシアオレンジ、マンダリンオレンジ、ネーブル、日向夏、レモン、ゆずなどは食べてもよいとされています。
お酒の飲みすぎに注意
お酒を飲みすぎると脳からの神経伝達が悪くなり、性的刺激を受けにくくなって勃起しづらくなることがあるので注意が必要です。また、飲みすぎるとふらつきや立ちくらみのリスクが高まるとされています。これは、アルコールとシアリス両方の血管を広げる作用で血圧が下がることによって起こる症状なので、もともと血圧が低めの人は特に注意しましょう。(低血圧の場合はそもそも処方が禁止されています。)
さらに、泥酔状態になれば性行為ができなくなってしまうこともあるでしょう。眠気や吐き気をもよおしたり、感度の低下につながったりすることもあるため、シアリスの服用時はお酒を飲みすぎないようにしてください。
適量なら飲酒をしてもよい
適量のお酒であれば、リラックスができ、EDの症状緩和につながることがあります。そのため、精神的な要因のでEDになっている場合は特に効果が期待できるでしょう。リラックスすると性的興奮が高まりやすくなるというメリットもあります。
適量のお酒の目安
では、適量とはどのくらいの量を指すのでしょうか。お酒が強い人、弱い人、性別や年齢などでもお酒による影響は変わってくるので一概には言えませんが、厚生労働省は、純アルコール換算で1日平均20g程度の飲酒が適度な飲酒であると示しています。
純アルコール換算で20gとは、ビールなら中ビン1本、日本酒なら1合、チューハイ(7%)なら350mL、ウィスキー(ダブル)なら1杯に相当します。ただし、お酒が弱い自覚がある場合はさらに少なめにするなどの心がけが大事です。
シアリスのよくある副作用と対処法
どのような薬にも、効果が期待できる反面、副作用のリスクがあります。シアリスは血管を広げて血流を促進するため、下記のような症状が起こることがあります。
症状 | 頻度 | 対処法 |
頭痛 | 11.3% | 鎮痛薬を服用する |
紅潮ほてり | 5.1%3.5% | 顔を冷やす、室温を低くするなど |
消化不良 | 2.3% | 胃薬を服用する |
このような症状は性行為に支障をきたすほどではない上、自然に改善していくことがほとんどなので、あまり心配しなくてもよいでしょう。気になる場合は医師に相談してください。
シアリスを飲むことができない人
以下に当てはまる場合はシアリスの処方、服用ができません。
- 以前シアリスを使用していて過敏症が出た方
- 重度の心血管障害がある方
- 重度の肝障害、腎障害がある方
- 低血圧の方(血圧の下が50、上が90未満)(※2)
- 治療による管理がなされていない高血圧の方(安静時の上が170以上または下が100以上)
- 半年以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞になった方
- 網膜色素変性症の方
- 併用できない薬を飲んでいる人
また、心臓、肝臓、腎臓の病気がある方、水虫の治療飲み薬を使っている方、65歳以上の方も服用には注意が必要です。
併用できない薬
シアリスと以下の薬は併用ができません。
- 硝酸剤
- NO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アルミ、硝酸イソソルビド、ニコランジルなど)
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)
- アミオダロン塩酸塩(経口剤)
これ以外でも、なんらかの薬を飲んでいる場合は念のため医師に相談しましょう。