タダラフィル（シアリスジェネリック）とは？特徴・効果・副作用などを解説！

タダラフィル（シアリスジェネリック）とは？

そもそもジェネリックとは、先発医薬品（シアリス）の特許が切れた後に作られる後発医薬品のことです。有効成分や効果は先発医薬品と同じですが、先発品のように莫大な開発費用がかからないため、価格が安いという特徴があります。

シアリスの国内特許は2020年に満了し、以降、多くの製薬会社がタダラフィルの製造承認を厚生労働省より取得しています。現在、9社がタダラフィルを製造販売しています。

タダラフィル（シアリスジェネリック）はどんな薬？

タダラフィルの種類

タダラフィルは、現在以下の9種類の薬がありますが、効果効能や飲み方、副作用などは基本的に同じです。ただし、「トーワ」はOD錠であり、口の中で水なしでも溶ける錠剤となっています。

• タダラフィルOD錠10mgCI「トーワ」／タダラフィルOD錠20mgCI「トーワ」
• タダラフィル錠10mgCI「あすか」／タダラフィル錠20mgCI「あすか」
• タダラフィル錠10mgCI「杏林」／タダラフィル錠20mgCI「杏林」
• タダラフィル錠10mgCI「クラシエ」／タダラフィル錠20mgCI「クラシエ」
• タダラフィル錠10mgCI「サワイ」／タダラフィル錠20mgCI「サワイ」
• タダラフィル錠10mgCI「ファイザー」／タダラフィル錠20mgCI「ファイザー」
• タダラフィル錠10mgCI「FCI」／タダラフィル錠20mgCI「FCI」
• タダラフィル錠10mgCI「GO」／タダラフィル錠20mgCI「GO」
• タダラフィル錠10mgCI「TCK」／タダラフィル錠20mgCI「TCK」

タダラフィルを使った他の薬

タダラフィルは、前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬のザルティア錠、肺動脈性肺高血圧症治療薬のアドシルカ錠の有効成分でもあります。同じ有効成分で3つの異なる効果効能の薬が厚生労働省に承認されているのは珍しいことです。

また、ジェネリックはいずれも「タダラフィル」という名前ですが、効能によって使い分けられています。

たとえば、タダラフィル錠10mgCI「杏林」やタダラフィル錠20mgCI「杏林」はED治療薬、タダラフィル錠2.5mgZA「杏林」やタダラフィル錠5mgZA「杏林」は前立腺肥大症に伴う排尿障害の薬、タダラフィル錠20mgAD「杏林」は肺動脈性肺高血圧症の薬です。ED治療薬は名前に「CI」と入っているのが特徴です。

タダラフィル（シアリスジェネリック）の効果

タダラフィルも、シアリスと同様の効果が期待できます。具体的には、効果の持続時間が36時間と長いのが特徴で、自然な硬さが得られるといわれています。また、効果は服用から30～60分ほどで現れます。

また、そのメカニズムは血管を広げて血流を増やし、勃起を促すというものです。しかし、薬によって無理やり血流を増やすわけではなく、性的興奮や刺激に応じて血流が増えるため、性的興奮を感じなければ勃起することもありません。性欲増進剤などではないことは留意しましょう。

効果のメカニズム

効果のメカニズムについてもう少し詳しく見ていきましょう。

そもそも勃起は、陰茎の海綿体という組織に血液が流れ込むことで起きます。脳が性的刺激を感じ取ると、cGMPという物質が分泌されて陰茎の平滑筋がゆるみ、海綿体に血液が流れ込んで勃起が起こります。しかし、cGMPは、PDE5という酵素によって分解されてしまいます。

タダラフィルはPDE5を阻害する薬です。そのため、結果的にcGMPの量が増え、海綿体への血流も増えて勃起につながるのです。このようなメカニズムのED治療薬をPDE5阻害剤と呼び、現在日本で承認されているED治療薬はすべてこのメカニズムの薬となっています。

タダラフィル（シアリスジェネリック）の副作用

どんな薬にも効果が期待できる反面、副作用があります。タダラフィルを飲むと血管が広がるため、この作用によって副作用が生じることがあります。

主な副作用としては、ほてり、発疹、動悸、血圧異常、めまいなどが挙げられます。その他にも、頭痛や鼻づまり、頻脈、視覚異常などが起こることがありますが、これらの症状は時間の経過とともにおさまることが一般的です。

ただし、強い症状が出たり症状が治まらなかったりする場合は医師に相談しましょう。性的刺激がないのに痛みを伴う勃起が4時間以上続くような場合も医師に相談してください。

心臓に負担がかかる？

タダラフィルなどのED治療薬によって心臓に負担がかかると言われることがありますが、これは間違いです。実際は、薬自体が心臓に負担をかけるわけではありませんが、性行為によって心臓に負担がかかり、心臓発作などにつながる場合があります。そのため、過度に心配する必要はないでしょう。

もし万が一発作などが起きてしまった場合は、すみやかに受診することが大事です。その際、タダラフィルを服用していることを必ず伝えましょう。発作の治療薬の中には、タダラフィルと併用できない薬もあるためです。

タダラフィル（シアリスジェネリック）の飲み方

タダラフィルは性行為の1時間以上前に飲むとよいです。ただ、効果の持続時間が長いので、「飲んだらすぐに性行為をしないといけない」「性行為の直前に服用しないといけない」というように、タイミングに神経質になる必要はありません。

また、ED治療薬の中には食事の影響を受けるものも多いです。タダラフィルは食事の影響を受けづらいと考えられているものの、食後すぐに服用すると効果が下がることがあるため、空腹時や、食後2時間空けて服用するようにしましょう。さらに、過度の飲酒は勃起力の低下につながるので注意が必要です。

そのほか、次の服用までは24時間以上あける点にも気をつけましょう。体質や持病などによってはさらに時間をあける必要がある場合があるため、医師の指示に従ってください。なお、タダラフィルの効果の持続時間は36時間ほどとされており、その間であれば何度でも性行為が可能なので、むやみに何度も飲まなくても効果が期待できます。

タダラフィル（シアリスジェネリック）が飲めない人

以下に当てはまる方は、タダラフィルを飲むことができません。

• 以前タダラフィルを使用していて過敏症が出た方
• ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル、アミオダロン塩酸塩（飲み薬）、可溶性グアニル酸シクラーゼ（sGC）刺激剤（リオシグアト）などの薬を使っている方
• 重度の心血管障害、肝障害、腎障害がある方
• 低血圧の方（上が90未満、下が50未満）(※2)
• 治療によってコントロールされていない高血圧の方（上が170以上、下が100以上）
• 半年以内に脳梗塞、脳出血、心筋梗塞を起こした方
• 網膜色素変性症の方

注意が必要な人

以下に当てはまる人は、注意が必要とされています。処方ができない場合や飲み方に注意が必要な場合があるため、医師の指示に従いましょう。

• 心臓、肝臓、腎臓の病気がある方
• 水虫の治療飲み薬を使っている方
• 高齢者（65歳以上）の方

タダラフィル（シアリスジェネリック）を処方してもらう方法

国内で承認されている正規品を処方してもらうためには、医療機関を受診する必要があります。さまざまなリスクがあるため個人輸入などを使って自分で入手しないようにしましょう。前述の通り、体質、持病、今飲んでいる薬によってはタダラフィルが飲めない場合があるので、医療機関を受診することで、服用可否を医師に判断してもらえる点も安心です。

クリニックフォアでは、オンライン診療でタダラフィルの処方を行っています。やりとりはネット上で完結し、薬も配送ですが、医師がしっかり診察するので安心してED治療を始められます。

個人輸入の危険性

個人輸入代行業者から海外製のED治療薬を購入できるネット通販などもあります。シアリスジェネリックの場合、「タダリス」「タダシップ」「タダリフト」「メガリス」「エレクタリス」など、さまざまな薬が販売されていますが、これらはいずれも外国製です。

国内で承認を受け、正規に流通している薬は、日本の法律に基づいて、品質、有効性、安全性が確認されています。しかし、個人輸入される海外製品にそのような保証はなく、さまざまなリスクがあります。

たとえば成分やその量が異なっていたり、不衛生な環境でつくられていたりする場合があります。覚せい剤の製造を行っている現場でつくられたED治療薬が見つかったケースもあるのです。実際に、個人輸入した薬によるさまざまな健康被害も報告されています。

また、薬を個人輸入するためには、書類を提出してきちんと手続きする必要があり、適正な手続きを踏まないと違法になってしまいます。輸入した薬を他の人に売ること（輸入代行）なども認められていないので、輸入代行業者から購入することも違法性があるため注意しましょう。

タダラフィルの価格

タダラフィルはジェネリックなので、先発品のシアリスよりも価格が安いことが特徴です。クリニックフォアでは、10㎎錠が1錠871円～、20㎎錠が1錠1,069円～（いずれも税込、定期配送での価格）で取り扱いしています。

EDの診断・治療はクリニックフォアで

クリニックフォアでは、オンライン診療でED治療薬の処方を行っています。診察はオンラインで実施し、薬は後で配送されるので、忙しい方でも利用しやすくなっています。

EDかもとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。