マーベロンとトリキュラー、どっちを選べばいいの?医師が解説します。

マーベロンとトリキュラー、いずれも国内でよく処方されている低用量ピルですが、含まれているホルモンの種類や量が異なるため、やや性質が異なります。そこで今回はマーベロンとトリキュラーの違い、症状に合わせた選び方など、わかりやすく解説します。

1相性と3相性の違い

低用量ピルには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類のホルモンが少量ずつ含まれています。ピルを内服し、これらのホルモンが血液中に入ると、脳の視床下部と下垂体という場所に作用し、排卵を起こすために必要なホルモンの分泌がストップします。すると、本来排卵後に卵巣から分泌されるはずの卵胞ホルモン、黄体ホルモンが出ないため、血中濃度が上昇せず、結果的に月経痛やPMSの改善といった効果が得られます。また、ピルに含まれる少量のホルモンが直接的に子宮に作用することにより、子宮内膜を自然よりも薄い状態でキープしておくことができます。

マーベロンとトリキュラーは、下図のように、含まれるホルモン量の時系列的な変化に違いがあります。

マーベロンの実薬に含まれるホルモン量は、卵胞ホルモン、黄体ホルモン共に21日間ずっと一定のため、1相性のピルと呼ばれます。一方トリキュラーは、自然の生理周期のホルモン変動に合わせて、服用7日目、12日目でホルモン量が増減する仕組みになっており、3相性のピルに分類されます。

このホルモン量の時系列的な変化の違いにより

1相性のマーベロン:生理日を移動したい時にも使いやすい

3相性のトリキュラー:不正出血が起こりにくい

という特徴があります。

黄体ホルモンの種類の違い

ピルに含まれる黄体ホルモンは、体内で代謝される過程で、純粋な黄体ホルモンとしての作用に加え、副次的に男性ホルモンとしての作用も起こしてしまいます。

男性ホルモンの作用が強いと、ニキビや肌荒れの原因になることもあるため、できるだけ男性ホルモン作用を抑えつつ黄体ホルモンとしての作用をしっかり効かせて排卵を止めておくべく、様々な種類の黄体ホルモンを配合したピルが開発されてきました。

黄体ホルモンにはいくつかの種類があり、マーベロンにはデソゲストレル(DSG)、トリキュラーにはレボノルゲストレル(LNG)という種類の黄体ホルモンが配合されています。下図のように、デソゲストレルのほうがレボノルゲストレルよりも黄体ホルモン作用が強く、男性ホルモン作用は抑えられていることが分かります。これは、薬理的にはデソゲストレルのプロゲステロンレセプター(黄体ホルモンの受容体)への親和性が強く、アンドロゲンレセプター(男性ホルモンの受容体)への親和性が低いためです。

黄体ホルモン作用の強さの違い

マーベロン、トリキュラーの黄体ホルモン含有量と、それぞれの黄体ホルモンに含まれる作用の強さを掛け合わせると、両者の黄体ホルモンとしての作用の強さ、男性ホルモンとしての作用の強さが計算できます。

すると、下図のように

マーベロンの黄体ホルモンとしての作用の強さはトリキュラーの約2倍

マーベロンの男性ホルモンとしての作用の強さはトリキュラーの約半分

であることが分かります。

このことから、

マーベロンのほうがトリキュラーよりも黄体ホルモンとしての作用は強く

マーベロンのほうがトリキュラーよりニキビや肌荒れを抑える効果がある

ということが言えます。

特徴に合わせた選び方

以上をまとめると、表のようになります。マーベロンとトリキュラーの基本的な効果に大きな差は見られず、それぞれの特徴を踏まえて、よりご自身の悩みに合っているほうのお薬を選ぶと良いでしょう。

基本的な効果特徴主な副作用値段
トリキュラー避妊、月経痛・月経量・PMS・月経不順の改善不正出血が少ない吐き気、胸の張り、頭痛等2,530円/月(税抜・定期配送の場合)
マーベロン避妊、月経痛・月経量・PMS・月経不順の改善ニキビ・肌荒れに効果
月経移動に使用しやすい
吐き気、胸の張り、頭痛等2,530円/月(税抜・定期配送の場合)

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