正常なおりものは透明~白っぽい色
おりものは女性の体の健康バロメーターの1つであり、病気や感染症などによって、その色や臭いが変化することがあります。
おりものに血が混じる場合も同じように、体の中で何か異変が起きている可能性が考えられます。しかし、本来の正常なおりものの色を知っていないと、体調の異変に気づきにくいでしょう。
個人差はありますが、正常なおりものの性状は、一般的には色は透明~白っぽい色をしており、下着につくと黄色っぽくなります。また臭いは、かすかに甘酸っぱいような場合が多いようです。
おりものに血が混じる原因
おりものに血が混じる原因はさまざまで、経験する人も決して少なくないでしょう。原因を知っておくことで、自分のおりものの違和感にも気づきやすくなります。
茶色いおりものが出る場合は不正出血
茶色いおりものが出る場合には、長時間、子宮内に血が留まっていた可能性があります。
例えば月経異常などによる不正出血は、ホルモン分泌などが影響して起こり、比較的起きやすい症状です。また茶色い不正出血は、子宮などの病気が原因で起こることも。
おりものに血が混じる他、臭いや形状が変わる場合は性感染症
おりものに血が混じることに加えて、おりものの色や臭い、量などにも変化がある場合は、性感染症に感染している可能性があります。
先述したように、正常なおりものは無色〜白っぽい色、甘酸っぱいような臭いがします。しかし、おりものに以下のような変化が見られる場合には、性感染症の可能性があるので注意が必要です。
また性感染症の場合、以下の症状に加えて性器にかゆみなどを感じる場合も。症状が進行する前に治療をできるように、早めにクリニックを受診し検査を受けましょう。
<性感染症の際のおりものの特徴例>
- おりものの量が増える
- カッテージチーズのように見た目がボロボロとしている・おりものの色が黄色く、泡状になっている
- 普段とは違う強い臭いがする
妊娠の影響でおりものに血が混じる
女性は妊娠超初期を始め、妊娠期間全体を通しておりものに血が混じることがあります。特に妊娠超初期に血が混じるのは、着床出血とも呼ばれ、受精卵が着床する際に子宮内膜を傷付けてしまうことで起こります。この着床出血は1〜4日程度で自然と収まるため、心配する必要はありません。
妊娠中の体はとてもデリケートであるため、他にもさまざまな理由で出血する可能性があります。気になる時には早めに産婦人科を受診してくださいね。
おりものに血が混じる時の受診目安&検査内容
おりものに血が混じるとき、婦人科を受診した方が良いのか、それとも様子を見ても良いのか迷うかもしれません。そこで最後に、おりものに血が混じるときの受診目安や、受診した時の検査内容について紹介します。
受診目安は、おりものの状態や期間の長さ
おりものに血が混じる場合、どのような状態なら受診した方が良いのか受診目安を知っておくと安心です。例えば、以下のような状態である場合には、婦人科を受診した方が良いでしょう。
<受診した方が良い状態>
- おりものの臭いや色、状態がいつもと違う
- 生理(または生理の前後)ではないのに生理のように大量の血が混じる
- おりものに血が混じる期間が2週間程度と長い
- 不正出血が繰り返し起こる
- おりものに血が混じる以外に、陰部のかゆみや痛みなどの症状がある
- 閉経したのにおりものに血が混じる
- パートナーが性感染症だった場合
検査内容はクリニックによって異なる
おりものに血が混じる場合、婦人科をはじめとするクリニックでは、主に内診やおりもの検査、性感染症の検査や妊娠反応検査などを行い、原因を調べます。しかしクリニックによっては、取り扱っている検査内容が異なります。心配なときには事前に問い合わせて、おりものの状態などを相談してから受診すると良いでしょう。
オンライン診療も行っているクリニックフォアでは、性感染症の検査を行っており、土日や祝日など都合の良い日に検査を受けられます。オンラインの性感染症検査キットも取り扱っていて、自宅など好きな場所で診察を受けられるので、周囲の目も気にならずに安心。
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おりものに血が混じり不安な時は、クリニックを受診しよう
おりものに血が混じるときは、不正出血や妊娠などさまざまな原因が考えられます。血が混じる期間の長さや量、おりものの臭いなどに違和感を感じたら、婦人科などクリニックを受診して検査を受けることが大切。
また、おりものは女性の体のバロメーターの1つでもあるので、普段のおりものの状態を把握しておくこともおすすめします。