女性の尖圭コンジローマの症状や治療方法は?医師が解説します

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとはヒトパピローマウイルス(HPV)が引き起こす性感染症です。腟などの性器をはじめ、直腸の内部など、様々な箇所にイボができるのが特徴的な性感染症。

HPVには100種類以上の型があり、子宮頸部や腟、外陰部などのガンを引き起こすものもあります

HPVに感染する原因は、感染者との性行為によるもの。口腔にも感染するウイルスのため、オーラルセックスでも感染する可能性があります。

女性の尖圭コンジローマの症状

女性の尖圭コンジローマの症状

女性が尖圭コンジローマにかかった場合は、以下の様な症状が見られます。

  • 陰部や皮膚、口内など様々な箇所にイボができる・増える(イボの大きさは2mm~数cm)
  • イボの色は灰色・ピンク・白・黒・茶色など様々
  • 陰部に痛みやかゆみなどの不快感が生じる

尖圭コンジローマにかかる原因

尖圭コンジローマにかかる原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の、主に6型と11型への感染によるものです。

感染経路は主に感染者との性行為

感染経路のは主に感染者との性行為によるもの。性行為の際に皮膚や粘膜の小さな傷からHPVが進入します。

また先の通りHPVは口にも感染するウイルスのため、オーラルセックスでも感染するリスクがあります。

自覚症状の無い感染者と性行為をしている可能性がある

尖圭コンジローマは、ウイルスに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間に約1〜8ヶ月の幅があります。またイボもいきなりできる訳では無く、小さな膨らみができてから、とあるタイミングで急速に大きくなります。そのため症状を自覚するのに時間がかかり、自覚するまでの性行為で感染を広げてしまうケースも。

尖圭コンジローマは治療をすれば治る

尖圭コンジローマは治療をすれば治る病気です。しかし、完治した場合でも免疫はできないため、再発リスクがあることは覚えておきましょう。

検査方法

  • 外性器にイボができた場合にはイボの観察によって診断
  • 内性器(腟内や子宮頚部や、直腸内にイボができた場合にはコルポスコピーまたは肛門鏡検査

※コルポスコピーとは、腟の外にカメラ機器を置き、腟の奥にある子宮頸部を拡大観察する検査法です。

引用:コルポスコピー – Wikipedia

治療方法

  • 外用薬による治療
  • 液体窒素による治療(凍結療法)
  • 手術療法(電気メスや炭酸ガスレーザー他)

尖圭コンジローマの治療の基本は外用薬であり、治療に数ヶ月程度かかることがありますが、病変がなくなった後の再発率は最も低いです。外用薬でなかなか治らない、治療期間を短縮したい場合は外科的治療を行いますが、再発率は高くなります。

尖圭コンジローマの予防方法

尖圭コンジローマの予防方法は、以下のような方法が挙げられます。

  • セックスパートナーに必ずコンドームを着用してもらう
  • HPVワクチン(ガーダシル、シルガード9)の予防接種を行う

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また、他の医療機関等で検査した結果がある場合は、結果をもとに治療することも可能なので、まずはご相談ください。