カンジダの検査方法・時期・場所・費用などについて解説!治療法も紹介します!

カンジダ(カンジダ症)とは、カンジダ属の真菌(カビ)に感染することで生じる病気で、性感染症のひとつでもあります。

カンジダ症は、感染・発症した場所によって区別され、性器に感染することによる腟カンジダ症や陰茎カンジダ症のほか、口の中に生じる鵞口瘡(がこうそう)、口角に生じる口角びらん、爪の周りに生じるカンジダ性爪囲炎などがあります。人にうつすこともあるため、気になる症状があるときは検査を受けるとよいでしょう。

この記事では、カンジダの検査について詳しく解説します。検査方法や検査の時期、結果の見方、費用などについて見ていきましょう。

カンジダの検査方法

カンジダの検査は、症状が出ている場所によって方法が異なります。まずは、問診や症状を感じる部分の視診を行い、その後必要に応じて尿検査や、病変をこすりとったものを調べる検査を行うことがあります。

また、女性で腟に症状がある場合は、腟鏡診(腟の中に器具を入れて内部の状態を見ること)をすることもあります。

尿検査

男性は尿道に感染し、尿道に症状が現れることがあります。この場合は尿検査をすることがあります。

腟分泌物検査

女性で腟に症状がある場合は、綿棒で腟分泌物を採取し検査することがあります。

皮膚擦過検査

陰部に皮膚症状がある場合は、皮膚や病変を綿棒でこすりとって検査することがあります。

カンジダ検査の種類

一口にカンジダの検査と言っても、その調べ方にはさまざまな種類があります。主に培養法、鏡検法、PCR法(核酸増幅法)があり、それぞれ以下のような方法で行われています。

  • 培養法:検体を培養し、カンジダ菌の有無を調べる方法
  • 鏡検法:顕微鏡で観察する方法
  • PCR法(核酸増幅法):カンジダの遺伝子を増やして調べる方法

カンジダの検査はいつからできる?

感染機会(性行為)から24時間経っていれば検査できます。それよりも早いと正確な結果が出ないことがあるため、注意しましょう。

カンジダの検査結果はいつ出る?

この記事で紹介した検査方法の場合、結果が出るまでに数日~1週間程度かかることが一般的です。

カンジダの検査結果の見方

+かーで結果が出ることが一般的です。+(陽性)なら感染している、ー(陰性)なら感染していないと読み取れます。

ただし、カンジダは、健康な人でも皮膚や性器に存在するものです。増殖しすぎると症状が出ることがありますが、症状がなければ大きな問題はありません。そのため、陽性でも、症状がなければ、常在菌が少しだけ増えただけで問題ない可能性があります。この場合は治療を行わず、経過観察となることがあります。

カンジダの検査はどこでできる?

カンジダの検査は、性感染症専門のクリニックや性病科、婦人科、産婦人科のほか、皮膚科でも受けられます。男性は泌尿器科でも検査が受けられる場合があります。

なお、医療機関によっては症状がないと検査できないところもあります。症状がなくても検査したい場合は、自由診療のクリニックであれば検査ができることが多いです。

また、インターネットでは、自分で検査するキットが販売されていることがあります。さまざまな商品があるので、説明やレビューをよく見て、精度が高いものを選ぶようにしましょう。

カンジダの検査費用

自由診療の場合は、診察費用と検査費用を合わせて6,000~10,000円程度が相場です。治療が必要な場合は、別途治療費がかかります。

カンジダの検査について知っておきたいこと

症状が出てから検査を受けるのが一般的

カンジダ症の場合は、症状が出た上で、その原因を突き止めるために検査を受けるのが通常の流れです。カンジダは普段から粘膜や皮膚に存在する常在菌であり、通常は保有していても症状は出ないためです。つまり、検査でカンジダが検出されても、症状がなければカンジダ症とは言えません。

ただし、体の関係があるパートナーがカンジダ症を発症した場合は、念のため検査を受けるとよいでしょう。

生理中は検査できない

女性は、生理中には腟分泌物による検査はできないことが一般的です。注意しましょう。検査に痛みはある?

個人差はありますが、痛みはほとんどありません。ただし、腟に症状がある場合、腟鏡診を行うことがあります。腟の中に器具を入れるので、違和感や痛みを感じることがあります。

カンジダの治療方法

カンジダの治療は、真菌に作用する抗真菌剤の軟膏や内服薬を使うことが一般的です。女性は腟錠(坐薬のように、腟の中に入れる薬)を使うこともあります。男女ともに、陰部を清潔にし、通気性をよくすることも大事です。

また、パートナーも同時に治療しないと、治っても再感染させ合うことがあります。どちらかが発症したら、一緒に検査、治療を受けましょう。

カンジダの治療はクリニックフォアのオンライン診療で!

クリニックフォアでは、対面診療だけでなくオンライン診療でカンジダ症の検査・治療を行っています。

オンライン診療診察はスマホやパソコンを使って行うので、自宅などの好きな場所で診察を受けることができます。薬もお好きな場所まで配送するので、薬局に行く手間もありません。直接受診するのが恥ずかしい方や、受診の時間がない方はぜひご利用ください。

また、他の医療機関等で検査した結果がある場合は、結果をもとに治療することも可能なので、まずは気軽にご相談ください。

参考文献

  1. 日本性感染症学会誌