亀頭のぶつぶつは何?
亀頭のぶつぶつの原因として考えられる代表的なものが、尖圭コンジローマ(性感染症)やフォアダイスです。いずれも痛みやかゆみはありませんが、自然に治るものでもありません。
また、性感染症の場合は適切な治療を受けなければ症状悪化や感染拡大につながるため、注意が必要です。
性感染症
性感染症として考えられるものは、尖圭コンジローマのほかに、性器ヘルペス、カンジダ性亀頭包皮炎、梅毒などがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス・HPVとも呼ぶ)が原因となる性感染症です。小さなイボが増殖し、とさかのようなイボになるのが特徴。痛みやかゆみはない場合が多いです。
また、放置すると腫瘍化して性器全体を覆いつくし、日常生活に支障が出ることもあります。
クリニックフォアでは塗り薬による治療を行っていますが、外科的切除やレーザー治療、液体窒素療法といった治療法も存在します。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスに感染して発症する病気です。性行為だけでなく、ウイルスがついたもの(タオルなど)を介して感染することがあるほど感染力が強く、一概に性感染症と言える病気ではありません。
症状は水ぶくれやブツブツとしたできものができるのが特徴で、かゆみ、強い痛み、ただれが生じることもあります。
また、抗ウイルス作用のある飲み薬によって治療を行いますが、ウイルスを完全に消す薬は存在しません。そのため、一度感染するとウイルスは体内に潜伏し続け、免疫力が低下したことなどをきっかけに再発することがあります。
カンジダ性亀頭包皮炎
カンジダ性亀頭包皮炎は、亀頭の包皮の炎症において、原因がカンジダによるものを指します。
カンジダは、真菌(カビの一種)で、もともと性器などに存在することが多いですが、カンジダの増殖やそのときの体調などによって症状が現れることがあります。また、性行為などで他者から感染することもあります。
亀頭包皮炎の症状は、亀頭や陰茎に、赤み、ただれ、亀裂、皮むけ、膿などが生じ、かゆみや痛みも伴うというものです。また、原因がカンジダの場合は白や黄色のカスがたまり、腐った魚のような臭いがするケースもあります。
カンジダだけでなく、他の細菌と混合感染していることもあります。
治療は抗真菌作用のある塗り薬によって行いますが、細菌感染も伴う場合はそれだけでは治療ができず、抗菌薬などを使うこともあります。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌が原因となって発症する性感染症が梅毒です。
梅毒の症状は第1期~第4期に分けることができ、感染から3~6週間ほどで第1期の症状が現れます。第1期では、感染した部位にしこりのようなできものができ、亀頭にできることもあります。痛みは基本的にありませんが、中には痛みを感じる人もいます。
また、第1期の症状はそのうちなくなりますが、体内では感染がどんどん広がっています。そして、感染から3ヶ月ほど第2期に入り、手や足、全身に、バラ疹と呼ばれる赤い斑点などが現れます。このとき、性器では扁平コンジローマといって、平らなしこり状のものが現れることがあります。
第2期の症状もそのうちなくなりますが、さらに感染が広がり、第3期、4期になると臓器などにも影響が及び、数年~数十年単位で悪化して命に関わる状態になります。
2期頃までであれば、飲み薬や注射による治療で完治がのぞめるため、早期発見・早期治療が大事です。
フォアダイス
「真珠様丘疹」と呼ぶこともある、脂肪のかたまりのことです。基本的に生まれつきのもので、陰茎や亀頭下のくびれ部分にぶつぶつが複数できるのが特徴です。
また、分泌腺が大きく成長し、裏筋の両側にぶつぶつができる「包皮腺」もフォアダイスに含まれる場合があります。
これらは治療の必要はありませんが、尖圭コンジローマと似ているので、気になる場合は検査のために受診しましょう。
光沢苔癬
光沢苔癬は、小さな皮膚の盛り上がりが集まるもので、表面に光沢があるのが特徴です。数ヶ月~数年ほどで自然に消えることが多いですが、範囲が広い、かゆみを伴う、いつまでも治らないといった場合は治療を検討するケースもあります。その場合はステロイドの塗り薬や、抗ヒスタミン薬の飲み薬、光線療法などが選択肢となります。
亀頭のぶつぶつが気になるときは早めに検査を
亀頭のぶつぶつの原因となる病気にはさまざまなものがあります。なかでも早めの治療が必要なのが性感染症です。性感染症を放置すると、他者に感染させたり、不妊などの原因となったり、病気によっては命に関わることもあるためです。
しかし、性感染症なのか、治療が必要なのか不要なのかを自己判断するのは難しいです。そのため、ぶつぶつが気になるときは、性感染症を扱う病院や泌尿器科に行き、きちんと検査を受けることが大事です。
亀頭のぶつぶつが気になる場合はクリニックフォアへ
クリニックフォアでは対面だけでなく、オンラインでも性感染症の検査と治療を行っています。キットを使って自宅で検査を実施していただき、検査結果をもとにお薬を処方可能です。基本的に全てオンライン上でやり取りが完結するので、忙しい方や、受診のハードルが高いと感じる方にもご利用いただきやすくなっています。
一部、対面でなければできない検査や治療もありますが、まずはご相談ください。