花粉症とは
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に対して体が免疫が過剰に反応しアレルギー反応を起こしている状態です。
正式には季節性アレルギー性鼻炎といい、花粉症を含む鼻アレルギーの有病率は5割に迫るといわれています[3]。
花粉症の原因とメカニズム
花粉症の中でもスギ花粉症は最も多く、2019年の全国疫学調査では有病率が38.8%に達しています[2]。
これは、国内にスギ林が広く分布していることも要因の一つと考えられます[1]。
花粉が鼻や目の粘膜に付着すると、体はこれを異物と認識して「抗体」を作り出します。
この抗体がマスト細胞という細胞と結合し、再び花粉に暴露されるとヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー誘発物質が放出されます[3]。
放出されたヒスタミンは鼻の粘膜の知覚神経を刺激してくしゃみや鼻水を引き起こし、ロイコトリエンは鼻の血管の拡張や粘膜の浮腫を介して鼻づまりを引き起こします[3]。
このように花粉自体に毒性はないにもかかわらず、体の免疫機能が過剰に反応することでつらい症状が現れます。
花粉症の主な症状
花粉症の代表的な鼻症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・鼻のかゆみです[1]。
鼻症状以外にも、目のかゆみ・充血・涙目などの眼症状が高頻度でみられます[1]。
症状が強いときは、症状が強いときは、鼻汁が喉に垂れ込むこと(後鼻漏)などにより喉の違和感や咳が出ることもあります[1]。[1]。
また、鼻づまりによる頭重感や頭痛、集中力の低下、睡眠の質の低下、炎症反応による微熱やだるさなど、全身症状に悩まされる方も少なくありません[1]。
症状の強さは人によってさまざまで、その年に飛散する花粉の量によっても大きく変わります。
花粉の飛散数が少ないときには症状が軽くなることもあります。
花粉症は早めの治療が大切
花粉症は軽症のうちに治療を始めることが重要です。
症状が重症化すると日常生活への影響が大きくなり、症状コントロールに時間がかかる場合があるためです[3]。
花粉が飛び始め症状を感じ始めたら、早期に治療を開始することが推奨されます。
毎年症状が出る方は、花粉飛散開始の1〜2週間前から治療を開始する「初期療法」が有効とされています[1][3]。
花粉症の症状が出たら、我慢せずに医療機関を受診して治療を開始しましょう。
花粉症の治療で処方されるお薬の種類
花粉症の治療では、症状に応じてさまざまなお薬が処方されます。
クリニックフォア浅草橋では、アレルギー科の診察を受けていただいた上で、症状に合わせた適切なお薬を処方いたします。
抗ヒスタミン薬(内服薬)
抗ヒスタミン薬は、花粉症の薬物療法で最も一般的に使用されるお薬です[3]。
アレルギー症状の原因となるヒスタミンの働きを抑え、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を改善する効果が期待できます[3]。
第二世代抗ヒスタミン薬には複数の種類があり、症状や生活スタイルに合わせて選択されます。
近年は眠気が生じにくいお薬も開発されているため、運転をする方や眠気が困る方は医師に相談することで適切なお薬を選ぶことが可能です[3]。
鼻づまりが強い場合には、抗ヒスタミン薬と血管収縮薬の配合剤が処方されることもあります。
点鼻ステロイド薬
点鼻ステロイド薬は、鼻の炎症を緩和するお薬です[3]。
抗ヒスタミン薬で改善しない鼻づまりに対しても効果が期待できます[1]。
鼻粘膜に直接噴霧し、局所的に作用するため、全身への影響が少なく、安心して使用できます。
1日1回の使用で効果が持続するタイプもあり、継続しやすい点も特徴です。
鼻症状が強い方に処方されることがあります。
抗ロイコトリエン薬
抗ロイコトリエン薬は、主に鼻づまりに効果があるお薬です[1][3]。
ロイコトリエンという物質の働きを抑えることで、鼻の粘膜の腫れを改善します。
鼻詰まり(鼻閉)症状が目立つ方では、選択肢となることがあります。
抗ヒスタミン薬と併用されることも多く、症状に応じて医師が判断いたします。
点眼薬
花粉症で目の症状が出ている場合は、点眼薬が処方されます[3]。
目のかゆみ・充血・涙目などの症状を改善する効果が期待できます。
抗ヒスタミン成分を含む点眼薬が一般的に使用されます。
症状が強い場合には、ステロイド点眼薬が処方されることもありますが、眼圧上昇などの副作用に注意が必要なため、医師の指示に従って使用することが大切です。
花粉症を根本から改善する舌下免疫療法
抗ヒスタミン薬などの対症療法では症状を一時的に抑えることはできますが、アレルギー体質そのものを変えることはできません。
花粉症を根本から改善したい方には、舌下免疫療法という選択肢があります。
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、体を慣らしてアレルギー反応を弱めていく治療法です[4]。
スギ花粉症の場合は「シダキュア」、ダニアレルギーの場合は「ミティキュア」という舌下錠を毎日舌の下に置き、一定時間保持した後に飲み込みます[4]。
この治療は、根本的な体質改善(長期寛解)も期待できる点が大きな特徴です[4]。
飲み薬や点鼻薬、点眼薬はあくまで一時的に症状を抑えるだけですが、舌下免疫療法は自然経過を変え得る可能性のある治療法とされています[4]。
痛みがなく自宅で継続できるため、お子さんにも受けていただくことが可能です。(クリニックフォアでは6歳以上のお子さんの舌下免疫療法のご相談が可能です)
舌下免疫療法の効果
舌下免疫療法では、多くの患者さんで症状の改善が認められています[4]。
寛解に至らなくても、症状を軽減して日常生活への支障を抑えたり、抗アレルギー薬の使用量を減少させることが期待できます[4]。
3年以上の治療を継続することで、治療終了後も効果が一定期間持続することが報告されています[4]。
また、新たなアレルゲンへの感作を抑える可能性や、喘息発症リスクを低下させる可能性が報告されています[4]。
ただし、効果の発現には個人差があるため、治療を始める前に医師とよく相談することが大切です。
治療の流れと期間
まずは診察とアレルギー血液検査を行い、スギ花粉症やダニアレルギーの診断を確認します。
診断がついた対象となる患者さんに対して治療を開始します。
初回服用は医療機関内で行い、副作用の有無を確認するため30分程度待機していただきます。
2日目からは自宅で毎日1回服用を続けます。
治療期間は3年以上が目安とされており、効果の発現には個人差があります[4]。
スギ花粉症の治療開始は花粉飛散時期には開始できないため、毎年5月GW明け〜年末の間に新規治療を受け付けています。
よくある質問
花粉症の治療は保険適用ですか?
はい、花粉症の治療や舌下免疫療法は保険適用で受けることができます。
社会保険(協会けんぽなどの健康保険)や国民健康保険のご利用が可能です。
保険診療のため、自己負担割合に応じた費用で受けられます。
初診でもWeb予約できますか?
はい、初診の方もWeb予約が可能です。
公式サイトまたは「クリフォア」アプリからカレンダーで希望日時を選択し、事前問診に回答してください。
来院時には健康保険証またはマイナ保険証をお持ちください。
Web予約をしておくと、来院後すぐに診察を受けられるためスムーズです。
舌下免疫療法はいつから始められますか?
スギ花粉症の舌下免疫療法は、花粉飛散時期には開始できません。
毎年5月GW明け〜年末の間に新規治療を受け付けています。
ダニアレルギーの治療は1年中いつでも開始することが可能です。
治療開始を希望される方は、まず診断のためアレルギー血液検査を受けていただく必要があります。
他のクリニックフォアでも継続受診できますか?
はい、他の院でも継続受診が可能です。
東京・埼玉・大阪に複数院を展開しており、ご都合のよいクリニックをご受診いただけます。
また、経過が安定している継続処方の場合は、オンライン診療でのご相談も可能です。
花粉症の治療はクリニックフォア浅草橋へ
クリニックフォア浅草橋は、2025年4月に開院した内科・アレルギー科・皮膚科のクリニックです。
JR総武線「浅草橋駅」東口から徒歩1分、都営浅草線「浅草橋駅」A5出口から徒歩1分という好立地にあり、仕事帰りやお出かけのついでに立ち寄りやすい環境です。
スマートフォンやパソコンから簡単にWeb予約・事前問診回答ができ、来院後すぐに診察を受けられる体制が整っています。
アレルギー科を診療科目に持ち、血液アレルギー検査や舌下免疫療法の初回導入にも対応しています。
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 東京都台東区柳橋1-23-3 VORT浅草橋駅前 2階 |
| 診療時間 | 平日 10:00〜14:00/15:30〜19:30 ※土日祝は休診 |
| 診療科目 | 内科、アレルギー科、皮膚科 |
| 電話番号 | 03-6110-7133 |
| アクセス | JR総武線「浅草橋駅」東口 徒歩1分/都営浅草線「浅草橋駅」A5出口 徒歩1分 |