花粉症で鼻がつまる原因とは?鼻づまりのメカニズムや風邪との見分け方、対処法を解説

花粉症の季節になると、鼻がつまって息苦しさを感じていませんか。
鼻づまりは、くしゃみや鼻水とともに花粉症の三大症状のひとつであり、重症になると1日のほとんどを口呼吸で過ごすほど鼻がつまる方もいます。

花粉症の鼻づまりを放置すると、睡眠の質が低下して日中の集中力が下がったり、口呼吸によってのどの乾燥や扁桃腺の腫れを引き起こしたりと、日常生活に悪影響を及ぼすかもしれません。

この記事では、花粉症で鼻がつまる仕組みや風邪との見分け方、重症度の判定基準、自分でできる対処法などを詳しく解説します。
花粉症の鼻づまりでお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。

花粉症で鼻づまりが起こるメカニズム

花粉症による鼻づまりは、花粉が鼻の粘膜に付着することでアレルギー反応が起こり、鼻の中の通り道が変化することで生じます[1]

<鼻づまりが起こる流れ>

  • 花粉が鼻の粘膜に付着しアレルギー反応が起こる
  • 下鼻甲介が腫れて空気の通り道が狭くなる
  • 鼻水がたまりさらに鼻の通りが悪くなる

鼻づまりの仕組みを理解しておくと、なぜ鼻をかんでも解消しにくいのか、どのような対策が効果的なのかがわかるようになります。

花粉症で鼻づまりが起こるメカニズムについて、詳しくみていきましょう。

花粉が鼻の粘膜に付着しアレルギー反応が起こる

花粉が鼻の粘膜に付着すると、からだの免疫システムが花粉を異物と認識してアレルギー反応を起こします。

花粉症の方の体内では、花粉に反応するIgE抗体が作られており、花粉が鼻の粘膜に付着するとこのIgE抗体がマスト細胞と結合して、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を放出します[1]

ヒスタミンは神経を刺激してくしゃみや鼻水を引き起こし、ロイコトリエンは血管を拡張させて鼻の粘膜を腫れさせ、鼻づまりを起こしやすくするのです[1]

花粉症の症状は花粉をからだから追い出そうとする防御反応ですが、過剰に反応することで日常生活に支障をきたすこともあります。

下鼻甲介が腫れて空気の通り道が狭くなる

花粉症による鼻づまりは、鼻の中にある下鼻甲介(かびこうかい)という突起がアレルギー反応によって腫れることで起こります。

鼻の中には下鼻甲介と中鼻甲介という突起があり、呼吸をするときにはこれらの間を空気が通り抜けています。

下鼻甲介の粘膜には多くの血管が通っており、アレルギー反応によってロイコトリエンといった化学物質が放出されると血管が拡張して粘膜が腫れ上がり、空気の通り道をふさいでしまうのです。

花粉症の鼻づまりは、粘膜の腫れがひとつの原因であるため、鼻をかんでも解消しにくいのが特徴です。

鼻水がたまることでさらに鼻の通りが悪くなる

花粉が鼻の粘膜に付着すると、からだは花粉を洗い流そうとして大量の鼻水を分泌します[1]

この鼻水が鼻腔内にたまると、すでに腫れている下鼻甲介とあわせて空気の通り道がさらに狭くなり、鼻がつまる感覚を覚えるのです。

花粉症の鼻水はサラサラとした水のような性質のため、前に流れ出るだけでなくのどの奥に流れ落ちる後鼻漏(こうびろう)を起こすこともあります。

粘膜の腫れと鼻水の両方が重なることで、花粉症の鼻づまりはつらい症状となるのです。

花粉症の鼻づまりの重症度

花粉症の症状には個人差があり、軽い症状で済む方もいれば、日常生活に支障をきたすほど重症化する方もいます。

鼻アレルギー診療ガイドラインでは、くしゃみや鼻水の回数、鼻づまりの程度によって重症度を分類しています[2]

画像引用:花粉症|アレルギーポータル[2]

花粉症の鼻づまりの重症度について、詳しくみていきましょう。

軽症:鼻づまりがあっても口呼吸にはならない

軽症の花粉症では、鼻づまりの症状があっても口呼吸になるほどではなく、日常生活への影響は比較的少ない状態です。

くしゃみや鼻をかむ回数が1日5回以下であれば軽症と分類されます[2]

軽症であっても花粉の飛散量が増えると症状が悪化することがあるため、早めに対策を始めることが大切です。

中等症~重症:1日の大部分を口呼吸で過ごす

中等症から重症の花粉症では、鼻づまりがひどくなり、1日の多くの時間を口呼吸で過ごすようになります。

中等症はくしゃみや鼻をかむ回数が1日6〜10回、重症は11〜20回となり、鼻づまりによって口呼吸が増えてきます[2]

この段階になると、市販薬だけでは症状のコントロールが難しくなることがあり、医療機関での治療が必要です。

睡眠中も鼻づまりが続くため、眠りが浅くなったり、日中の集中力が低下したりと、日常生活への影響も出始めます。

最重症:1日中完全に鼻がつまっている

最重症の花粉症では、1日中完全に鼻がつまっており、鼻呼吸がほとんどできない状態になります[2]

くしゃみや鼻をかむ回数が1日21回以上、または1日中鼻がつまって口呼吸しかできない場合でも最重症と分類されます[2]

最重症の方は通常の内服薬や点鼻薬だけでは症状が改善しにくく、抗IgE抗体製剤(注射薬)といった治療が選択肢になるケースも少なくありません[3]

日常生活や仕事、学業にも支障をきたすため、専門的な医療機関での治療が必要です。

花粉症の鼻づまりと風邪との見分け方

花粉症と風邪はどちらも鼻水や鼻づまり、くしゃみといった症状が出るため、見分けがつきづらいでしょう。

しかし、いくつかのポイントをチェックすることで、花粉症か風邪かをある程度判断できます。

花粉症と風邪を見分けるポイントについて解説します。

鼻水の質感

花粉症と風邪を見分けるポイントのひとつが、鼻水の質感です。

花粉症の鼻水は水のようにサラサラとしていて透明であり、何度鼻をかんでも止まらないのが特徴です[1]

一方、風邪の鼻水は透明でサラサラしていることもありますが、数日経つと黄色や緑色を帯びて粘り気が出てきます。これはウイルスと戦った白血球の残骸が鼻水に混ざるためです。

鼻をかんだときに鼻水の色や質感を確認することで、花粉症か風邪かを判断する手がかりになります。

発熱の有無

花粉症はアレルギー反応であるため、基本的に発熱することはありません[1]

熱が出たとしてもごく微熱程度であり、38度以上の高熱が出ることはまずありません。

風邪はウイルス感染によって起こり、ウイルスと戦うために発熱をともないます。そのほか、だるさや寒気、関節痛などの全身症状があらわれることもあります。

鼻水やくしゃみに加えて発熱がある場合は、風邪やインフルエンザなどの感染症を疑って医療機関を受診しましょう。

目のかゆみ

花粉症では、目に花粉が付着することでアレルギー性結膜炎を起こし、目のかゆみや充血、涙目などの症状があらわれやすい傾向です。

とくに目のかゆみは花粉症の特徴的な症状のひとつで、目をこすりたくなるほど強いかゆみを感じる方も少なくありません。

風邪では目のかゆみが出ることは多くなく、出たとしても軽度です。風邪の場合は、目の症状よりものどの痛みやせきなどの呼吸器症状が中心となります。

鼻の症状に加えて目のかゆみや充血がある場合は、花粉症の可能性が高いといえます。

症状があらわれる順番や期間

症状があらわれる順番や持続期間も、花粉症と風邪を見分けるポイントとなります。

花粉症では、花粉を吸い込むとすぐにくしゃみが連発し、続いて鼻水、鼻づまりの順に症状があらわれるのが一般的です[1]

これらの症状は花粉が飛散している期間中ずっと続き、2週間以上同じ症状が続く場合は花粉症の可能性が高いといえます。

風邪の場合は鼻やのどの違和感から始まって、くしゃみや鼻水、せき、発熱などが続き、通常は1週間程度で改善に向かいます。

花粉症の原因となる花粉の種類と飛散時期

花粉症を引き起こす花粉にはさまざまな種類があり、それぞれ飛散する時期が異なります。

代表的な花粉は、以下のとおりです。

  • スギ花粉:2月~4月にかけて飛散のピークを迎える
  • ヒノキ花粉:スギ花粉と重なる時期に症状が悪化しやすい
  • イネ科やブタクサ:夏~秋にかけて飛散する

日本では約60種類の植物が花粉症の原因になるといわれており、地域によっても飛散する花粉の種類や時期に違いがあります[4]

自分がどの花粉に反応しているかを知り、症状が出やすい時期に備えましょう。

スギ花粉:2月~4月にかけて飛散のピークを迎える

日本で多くの花粉症患者を悩ませているのがスギ花粉であり、2月から4月にかけて飛散のピークを迎えます。

2019年の調査でスギ花粉症の有病率は38.8%に達しており、2008年より12.3%増加しています[1]

スギ花粉は晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日などにとくに多く飛散する傾向です[1]

スギ花粉症の方は、2月頃には花粉情報をこまめにチェックして、早めに対策を始めることが大切です。

ヒノキ花粉:スギ花粉と重なる時期に症状が悪化しやすい

ヒノキ花粉は3月から5月にかけて飛散量が多く、スギ花粉の飛散時期と重なるため症状が悪化しやすくなります。

スギ花粉症の方の約7割はヒノキ花粉にも反応するといわれており、両方の花粉が飛散する3月から4月頃はとくにつらい時期となるでしょう[5]

ヒノキ花粉症かどうかは血液検査で調べられるため、スギ花粉症のピークが過ぎた4月以降も症状が続く方は医療機関で検査を受けてみることをおすすめします。

イネ科やブタクサ:夏~秋にかけて飛散する

花粉症は春だけでなく、夏から秋にかけてもイネ科やブタクサなどの花粉によって症状が出ることがあります。

イネ科の花粉はカモガヤやオオアワガエリなどの雑草が原因で、春から初秋までの長い期間飛散し、飛散量のピークは5月から6月です[1]

ブタクサやヨモギなどのキク科の花粉は8月から10月頃に飛散量のピークを迎え、秋の花粉症の主な原因となっています[1]

これらの花粉はスギやヒノキに比べて飛散距離が短いため、原因となる植物の近くを避けることで症状を軽減できる可能性があります。

春以外の季節にも鼻づまりなどの症状が出る場合は、ほかの花粉やダニなどのアレルゲンが原因の可能性があるため、医療機関でアレルギー検査を受けてみるのも良いでしょう。

【2026年】花粉飛散予測と鼻づまり対策を始めるタイミング

花粉症の鼻づまりがつらい方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

鼻づまりは症状が重くなってからでは改善しにくいため、花粉が飛び始める前からお薬を使い始める「初期療法」が効果的です。

スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には医療機関を受診してお薬の処方を受けておくと、シーズン中の鼻づまりを軽く抑えられる可能性があります。

花粉症の鼻づまりを放置するとどうなる?

花粉症の鼻づまりは命にかかわる症状ではありませんが、放置すると日常生活にさまざまな悪影響を及ぼします。

症状がつらい場合は我慢せずに、適切な治療を受けて生活の質を維持しましょう。

ここでは、鼻づまりを放置した場合に起こりうる影響について解説します。

睡眠の質が低下して日中の集中力が下がる

鼻づまりを放置すると、夜間の睡眠の質が低下して日中の集中力やパフォーマンスが下がる可能性があります。

ある研究では、鼻づまりをともなうアレルギー性鼻炎の方の80%以上が十分な睡眠がとれず、70%以上が日中の眠気を感じていると報告されました。

鼻がつまった状態で眠ろうとすると、鼻呼吸ができないため寝苦しさを感じ、何度も目が覚めてしまいがちです。

睡眠が不十分だと、日中の眠気やだるさ、イライラ、集中力の低下につながり、仕事や勉強に支障をきたすことがあります。

口呼吸によってのどの乾燥や感染症のリスクが高まる

鼻には吸い込んだ空気を温めて加湿し、ほこりや異物を取り除くフィルターの役割があります。

鼻づまりによって口呼吸になると、これらの機能が働かず乾燥した空気が直接のどや気管に入り込み、のどの痛みや乾燥感、せきの原因となるのです。

また、口の中やのどが乾燥すると唾液の殺菌作用が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症を引き起こす可能性が高まります。

そのため、鼻づまりが長く続くと二次的な体調不良につながってしまいます。

いびきや睡眠時の呼吸に影響することがある

口呼吸で眠ると舌の位置が下がりやすくなり、気道が狭くなることでいびきをかきやすくなります。気道が狭くなると呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り込めないため睡眠の質が低下します。また、いびきの音は同室で眠る家族の睡眠にも影響を与えかねません。

鼻づまりによっていびきが増えた、花粉症の時期になると朝起きても疲れがとれないといった場合は、日常生活に影響が出る前に鼻づまりの治療を検討してみましょう。

自分でできる花粉症の鼻づまり対策と悪化予防

花粉症の鼻づまりを軽減するには、お薬による治療だけでなく日常生活での対策も重要です。

花粉をできるだけからだに入れないようにすることで、症状の悪化を防げます。

実践できそうな対策を取り入れて、花粉シーズンを少しでも快適に過ごしましょう。

外出時はマスク・メガネ・帽子で花粉を防ぐ

外出時はマスク、メガネ、帽子を着用して、花粉がからだに付着するのを防ぎましょう。

なかでもマスクの着用は、鼻から吸い込む花粉の量を大幅に減らせることがわかっています。

環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」によると、通常のマスクでも花粉を約70%カットでき、花粉症用のマスクを使用すると約84%まで削減できます[1]

メガネも効果的で、通常のメガネで約40%、花粉症用メガネでは約65%の花粉を減少させることが可能です[1]

また、髪に付着した花粉は室内に持ち込まれやすく、しっかり洗浄しないと就寝時に枕や寝具にも移ってしまうため、外出時の帽子着用も推奨されます。

帰宅時はうがい・手洗い・洗顔で花粉を洗い流す

帰宅したら、うがい、手洗い、洗顔をしてからだに付着した花粉を洗い流しましょう。

外出中に髪や肌、衣服には目に見えない花粉が大量に付着しています。

玄関に入る前に衣服の花粉を払い落とし、室内に入ったらすぐに手洗い、うがい、洗顔をする習慣をつけることで、室内に持ち込む花粉を減らせます。

洗顔の際は目の周りも丁寧に洗い、目に付着した花粉も洗い流すようにして体内に花粉が侵入するのを防ぎましょう。

可能であれば帰宅後すぐにシャワーを浴びて、髪やからだに付着した花粉を落とすとより効果的です。

室内の掃除や換気で花粉を減らす

室内に入り込んだ花粉を減らすために、こまめな掃除と換気をしましょう。

花粉は床やカーペット、寝具などにたまりやすいため、こまめに掃除機をかけたり拭き掃除をしたりすることで室内の花粉を減少できます。

換気をする際は、窓を開ける幅を狭くし、レースのカーテンをすることで室内への花粉の流入を減らせます。

換気する場合は、花粉の飛散量が多い昼前後と夕方は換気を控え、早朝や夜間におこなうと良いでしょう。

鼻を温めて鼻の通りを良くする

温かい蒸しタオルを鼻の上に当てると、蒸気によって鼻の粘膜が潤い、鼻腔が広がって鼻の通りが改善されることがあります。

入浴中に鼻の通りが良くなるのも、温かい蒸気によって鼻の血行が良くなるためです。

ただし、これらの方法は一時的な効果であり、根本的な治療にはなりません。

鼻づまりがつらいときの応急処置として活用し、症状が続く場合は医療機関を受診することをおすすめします。

市販薬を服用・使用して一時的に症状をやわらげる

症状が軽い場合は、ドラッグストアや薬局で入手できる市販薬で一時的に症状をやわらげるのも対策法のひとつです。

抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状に効果が期待できる内服薬です。

眠気といった副作用が少ない第2世代抗ヒスタミン薬が主流となっています。

ステロイド配合の点鼻薬は、鼻の粘膜の炎症を抑えて鼻づまりにも効果が期待でき、局所に作用するため全身への影響は少ないとされています。ただし、市販の点鼻薬の中には血管収縮剤を含むものもあり、2週間以上連続して使用すると薬剤性鼻炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

初期療法を受けて重症化を防ぐ

花粉症の治療では、症状が出てから治療を始めるよりも、花粉が飛び始める前から治療を始める「初期療法」が症状を軽くするといわれています[1]

初期療法とは、花粉の飛散予測日や、本格的に花粉が飛び始める1週間前などからお薬を使い始める対症療法です。

抗アレルギー薬の中には、効果が安定するまでに時間がかかるものもあるため、症状が出る前から治療を開始することで、花粉症の症状を軽く抑えられる可能性があります[6]

なお、症状の程度や使用するお薬によって、治療開始のタイミングは最終的に医師が判断します。

スギ花粉の場合、多くの地域で2月中旬頃から飛散が始まるため、1月下旬から2月上旬が治療を開始する目安のひとつです。

花粉飛散情報をチェックして、お住まいの地域の飛散開始時期にあわせて準備を始めましょう。

セルフケアで改善しない場合は医療機関を受診する

毎年花粉症の症状がつらく市販薬の服用やセルフケアでも改善が乏しい場合は、花粉シーズン前に医療機関を受診して早めに治療を受けることをおすすめします。

医療機関では、症状の程度や体質に適したお薬を処方してもらえます。

花粉シーズン中は医療機関が混雑することが多いため、シーズン前の比較的空いている時期に受診しておくと安心です。

忙しくてなかなか早期の治療が受けられず、毎年症状がひどくなってから受診している方は、クリニックフォアのオンライン診療が役立ちます。

クリニックフォアのオンライン診療は、外出するハードルが高くなりがちな花粉時期でも、お薬の受け取りまで自宅で完結します。

待ち時間も少なく済み、長時間待つ必要もありません。

花粉症のお薬を今年こそ早く処方してもらいたいという方は、お気軽にクリニックフォアへご相談ください。

※検査等が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。

花粉症の鼻づまりの根本治療を目指すなら「舌下免疫療法」を検討

スギ花粉による鼻づまりの症状が通常の薬物療法でも治まらない場合や、毎年重い症状に悩まされている方には、根本的な体質改善を目指す「舌下免疫療法」という選択肢があります。

舌下免疫療法は、アレルゲン免疫療法の一種で、花粉症を根本から改善できる可能性がある治療法です[6]。ただし、日本で治療対象となるアレルゲンは、スギ花粉とダニに限られています。

ここでは、舌下免疫療法について詳しく解説します。

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法はアレルゲン免疫療法のひとつで、スギ花粉の成分を含んだお薬を定期的に服用して、からだを花粉に慣れさせてアレルギー反応を起こしにくくする治療法です[6]

自宅で毎日舌の下にお薬を置く方法で、通院頻度が少なく、注射による皮下免疫療法に比べて副作用のリスクが低いという特徴があります。

3~5年の継続的な治療が推奨されますが、スギ花粉症の体質の根本改善が期待できる唯一の治療法です[6]

舌下免疫療法が適している方

舌下免疫療法は以下のような方に適しています。

  • 通常の薬物療法で効果が不十分な方
  • お薬の副作用(眠気など)で薬物療法が続けられない方
  • 毎年重症の花粉症に悩まされている方
  • 花粉症を根本から改善したい方
  • 長期的な治療に取り組む意欲のある方

ただし、すべての方に適しているわけではありません。妊娠中の方、重症の喘息をお持ちの方、特定のお薬を服用中の方などは治療を受けられない場合があります。

舌下免疫療法の開始時期と治療の流れ

舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散していない時期(5月〜12月頃)に開始する必要があります。

治療開始前には、血液検査で花粉症の原因がスギ花粉であることを確認しなければなりません。

治療は正しく服用できるかを確認するために、初回のみ医療機関でおこない、その後は自宅で毎日舌の下にお薬を置いて1〜2分間保持したあと、飲み込みます。

定期的(月に1回程度)に医療機関を受診して、経過を確認します。

舌下免疫療法の効果と注意点

舌下免疫療法を3年以上継続することで、高い効果が得られるともいわれています。ただし、完全に症状がなくなる方もいれば、症状が軽減する程度の方もおり、効果には個人差があることは覚えておきましょう。

治療中は、口の中のかゆみや腫れ、のどの違和感などの副作用が出ることがありますが、多くは軽度で一時的なものです。

まれにアナフィラキシーといった重篤な副作用が起こる可能性もあるため、医師の指示に従って治療を続けることが重要です。

クリニックフォアでは、医療機関での初回服用が完了すれば2回目以降の診療・処方をオンラインで受けられます。長期的な治療が必要な舌下免疫療法には「続けやすさ」が不可欠です。その点、クリニックフォアでは、忙しくても自宅にいながら診察を受けられるため、中断することなく治療にあたれます。

花粉症にもう悩まされたくない、舌下免疫療法について詳しく知りたいなどの方は、クリニックフォアにお気軽にお問いあわせください。

\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

花粉症の鼻づまりに関するよくある質問

花粉症による鼻づまりに関してよくある質問をまとめました。今後の治療を決定する参考になさってください。

花粉症の鼻づまりは何科を受診すればよいですか?

花粉症の鼻づまりは、耳鼻咽喉科またはアレルギー科の受診が推奨されます。

耳鼻咽喉科では鼻の状態を直接確認してもらえるほか、鼻づまりに効果的な点鼻薬などを処方してもらえます。

目のかゆみといった目の症状もある場合は眼科もあわせて受診するか、アレルギー全般を診察できるアレルギー科を選ぶと良いでしょう。

鼻づまりがひどくて眠れないときはどうすれば良いですか?

鼻づまりがひどくて眠れないときは、以下の方法を試してみましょう。

  • 温かい蒸しタオルを鼻に当てる
  • 上半身を少し高くして眠る
  • 加湿器で部屋の湿度を上げる

就寝前に点鼻薬を使用することで、寝ている間の鼻づまりを軽減できることがあります。

それでも改善しない場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。

市販薬と処方薬はどちらが良いですか?

症状が軽い場合は市販薬でも対処できますが、症状が中等症以上の場合や市販薬で効果がない場合は処方薬が推奨されます。

処方薬は症状にあわせてお薬を選んでもらえるほか、市販されていない成分のお薬や、より効果の高いお薬を服用・使用できます。

保険が適用されるため、市販薬より費用が抑えられることもあるため、早く改善したい方ほど医療機関へ相談しましょう。

子どもの花粉症の鼻づまりにはどう対処すれば良いですか?

子どもの花粉症の鼻づまりには、マスクやメガネで花粉を防ぎ、帰宅後は手洗いやうがい、洗顔を習慣にすることが大切です。

市販薬を服用する場合は、年齢制限があるものが多いため、かならず対象年齢を確認してから入手してください。

症状がつらい場合は小児科や耳鼻咽喉科を受診し、子どもに適したお薬を処方してもらうことをおすすめします。

花粉症の鼻づまりは放置せず早めの対策を

花粉症による鼻づまりは、花粉が鼻の粘膜に付着してアレルギー反応を起こし、下鼻甲介が腫れることで空気の通り道が狭くなって起こります。

くしゃみや鼻水とともに花粉症の三大症状のひとつであり、重症になると1日中口呼吸になるほど鼻がつまることもあります。

花粉症と風邪は症状が似ていますが、鼻水の質感や発熱の有無、症状の持続期間などで見分けることが可能です。

鼻づまりを放置すると、睡眠の質の低下や口呼吸によるのどの乾燥、感染症のリスク増加など、さまざまな悪影響が生じる可能性があります。

毎年症状がつらい方は、花粉が飛び始める前からお薬を使い始める「初期療法」や、花粉症の体質を根本から改善する「舌下免疫療法」を受けるのが推奨されます。

花粉の飛散量が多くなる前に、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。

参考文献

  1. 花粉症環境保健マニュアル2022|環境省
  2. 花粉症|アレルギーポータル
  3. アレルギー性鼻炎|慶應義塾大学病院
  4. 花粉症で悩む皆さま!早めの治療や予防行動を!| 政府広報オンライン
  5. 「花粉症の地理学」|駒沢大学
  6. アレルゲン免疫療法の手引き|日本アレルギー学会
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