
花粉症で微熱が出ることはある
花粉症によってアレルギー反応が強く出た場合や、鼻やのどの炎症が長く続いた場合には、37℃台の微熱を感じることがあります[1]。
38℃以上の高熱になることは少なく、からだがウイルスや細菌と戦う感染症とは反応の仕組みが異なります。
花粉症の微熱は、治療によってアレルギー反応や炎症が抑えられると、徐々に落ち着いていくのが一般的な経過です。
ただし、微熱が長く続く場合や高熱が出る場合は、花粉症以外の原因が隠れている可能性もあるため、早めの受診をおすすめします。
花粉症で微熱が出る原因
花粉症で微熱が出る背景には、アレルギー反応によって体内で炎症が起こり、からだに負担がかかることが関係しています。
また、鼻水や鼻づまりの症状が強い場合には副鼻腔炎(ふくびくうえん)を併発することもあり、これが微熱の原因となり得ます。
それぞれのメカニズムを、詳しくみていきましょう。
アレルギー反応による強い炎症
花粉症による微熱の主な原因のひとつが、アレルギー反応による強い炎症です。
花粉が体内に入ると、免疫細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出され、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状(花粉症の3大症状)があらわれます[1]。
これらの化学物質は炎症を強める作用を持ち、反応が過剰になると鼻やのどの粘膜だけでなく、からだ全体に負担がかかります。
その結果、体温がわずかに上昇し、37℃台の微熱として自覚することがあるのです。
花粉の飛散量が多い時期には体内に入る花粉の量も増えるため、炎症反応が強くなり微熱を感じやすくなる傾向があります。
副鼻腔炎の合併
花粉症に副鼻腔炎を合併している場合にも、微熱が出やすくなります。
花粉症による鼻づまりが長く続くと、副鼻腔の換気が悪くなり、炎症が起こりやすい状態となります。
そこに細菌やウイルス感染が加わると、副鼻腔炎を発症し、花粉症単独のときよりも炎症が強くなるため、微熱だけでなく38℃近い発熱をともなうことも少なくありません。
黄色や緑色の粘り気のある鼻水、顔の痛み・圧迫感がある場合は、副鼻腔炎を疑うサインです。
こうした症状がみられる場合は、医療機関を受診して早めに対処することが悪化予防につながります。
花粉症の微熱と風邪との見分け方
花粉症と風邪は、くしゃみや鼻水などの症状が似ているため、見分けがつきにくいことがあります。
厚生労働省の資料でも、初めて花粉症になったときには検査をしなければ風邪と間違う場合があると記載されています[1]。
ただし、いくつかのポイントで花粉症か風邪かを推測することは可能です。
<花粉症か風邪かを見分ける手がかり>
- 鼻水の質感
- 発熱の程度や悪寒の有無
- 目のかゆみの有無
- 症状の持続期間
花粉症と風邪を見分けるためのポイントについて、詳しく解説します。
鼻水の質感
花粉症では、花粉を体外に洗い流そうとするアレルギー反応によって大量の水分が分泌されるため、鼻水が水のようにサラサラとしていて透明なのが特徴です[1]。
一方、風邪の鼻水は、はじめは透明でサラサラしていても、数日経つと黄色や緑色に変化し、粘り気が出てきます。
これは、ウイルスや細菌と戦った免疫細胞や、それらの病原体の残骸が混ざるためです。
鼻をかんだときに、いつまでも透明でサラサラした鼻水が続く場合は花粉症の可能性が高く、黄色く粘り気のある鼻水に変わった場合は風邪の可能性が考えられます。
発熱の程度や悪寒の有無
先述したとおり、花粉症で発熱する場合は37℃台の微熱程度にとどまります。悪寒をともなうことも多くの場合ありません。
一方、風邪の場合は38℃以上の高熱が出ることがあり、発熱の前にゾクゾクするような悪寒を感じることがあります。
厚生労働省の花粉症診断の目安でも、熱が37.6℃以上ある場合は風邪の疑いがあるとされています[1]。
また、風邪の場合は発熱とともに全身のだるさや関節痛、筋肉痛をともなうことがありますが、花粉症ではこれらの全身症状はあらわれにくい傾向です。
目のかゆみがあるかどうかで見分ける
花粉症では、目のかゆみや充血、涙目といった目の症状があらわれることが多く、目の結膜に花粉が付着してアレルギー反応を起こすことが原因です。
実際、花粉症患者の多くがアレルギー性結膜炎を併発します[2]。
風邪の場合は、のどの痛みやせき、たんといった呼吸器系の症状が中心で、目の症状はほとんどあらわれません。
くしゃみや鼻水に加えて目のかゆみがある場合は花粉症の可能性が高く、目の症状がなくのどの痛みやせきが中心の場合は風邪であると考えられます。
症状の持続期間
花粉症と風邪は、症状の持続期間でも見分けることが可能です。
風邪の場合、症状は通常1週間から10日程度で改善に向かいます。これは、からだの免疫システムがウイルスを排除することで、自然に回復するためです。
花粉症の場合、花粉が飛散している期間中、何も対処しなければ症状がなくなることはほとんどありません。
スギ花粉であれば2月から4月頃まで、ヒノキ花粉であれば3月から5月頃まで症状が続きます[2]。
くしゃみや鼻水などの症状が2週間以上続いている場合は、風邪ではなく花粉症の可能性が高いでしょう。

花粉症の主な症状
花粉症はアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が同時に起こることが多く、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの「鼻の3大症状」と、目のかゆみ、充血、涙の「目の3大症状」が代表的です[3]。
また、症状が強いときには、頭痛や倦怠感、だるさといった全身症状があらわれることもあります[1]。
ここでは、花粉症の主な症状について詳しく解説します。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻の症状
花粉症の代表的な症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがあります。
これらは「鼻の3大症状」と呼ばれ、花粉症患者の多くが経験する症状です[3]。
花粉が鼻の粘膜に付着すると、からだはこれを排除しようとしてくしゃみで花粉を体外に吹き飛ばし、鼻水で洗い流そうとします[2]。
花粉症のくしゃみは連続して何回も出ることが特徴で、1日に10回以上くしゃみが出る方も多く、鼻水は透明でサラサラしており風邪のように粘り気が出ることもほとんどありません。
鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなることで起こり、症状が重くなると口呼吸になったり、睡眠の質が低下したりすることがあります。
目のかゆみ・充血・涙などの目の症状
花粉が目の結膜に付着すると、鼻と同じようにアレルギー反応が起こり、ヒスタミンといった化学物質が神経を刺激することで目のかゆみや充血などが生じます[1]。
目のかゆみ、充血、涙目は「目の3大症状」と呼ばれ、アレルギー性結膜炎の代表的な症状です[3]。
かゆみがひどくなると目をこすりたくなりますが、こすることで症状が悪化したり、角膜を傷つけたりする可能性があります。
充血は目の血管の拡張、涙目は花粉を洗い流そうとするからだの防御反応によって、涙が過剰に分泌されることが理由です。
頭痛や倦怠感などの全身症状
花粉症の症状が重くなると、鼻や目だけでなく全身症状があらわれる方もいます。
厚生労働省の資料によると、花粉症では鼻づまりによる頭痛や、鼻・のどの炎症反応による微熱、だるさなどの症状に悩まされることもあるとされています[1]。
十分な酸素を取り込めなくなったり、睡眠の質が低下したりして、日中の集中力が低下するケースも少なくありません。
また、花粉症の症状によって睡眠が妨げられると、疲労が蓄積して全身のだるさ(倦怠感)を感じやすくなるのも症状のひとつです。
さらに、症状が強いときには花粉がのどまで到達して、のどのかゆみやせきを引き起こすこともあります[1]。
【2026年】花粉飛散予測と症状が重くなる前に対策を始めるタイミング
花粉症で微熱が出るほど症状がつらい方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。
日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。
2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。
| 地域 | 例年比 | 前シーズン比 |
| 北海道 | 例年の約2.5倍 | 非常に多い |
| 東北 | 例年より多い | 多い |
| 関東甲信 | 例年より多い | 多い |
| 北陸 | 例年より多い | 多い |
| 東海 | 例年より多い | 多い |
| 近畿 | 例年並み | やや少ない |
| 中国 | 例年並み | やや少ない |
| 四国 | 例年並み | やや少ない |
| 九州 | 例年並み | やや少ない |
東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。
花粉症による微熱は、アレルギー反応が強く出たときや炎症が長引いたときに起こりやすい症状です。
症状が重症化する前に、花粉の飛散開始1〜2週間前から治療を始める「初期療法」で、シーズン中の症状を軽く抑えられる可能性があります。
スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には医療機関を受診してお薬の処方を受けておきましょう。

花粉症で微熱が出たときの対処法と悪化予防
微熱の原因が花粉の場合は、アレルギー反応による炎症が原因で起こるため、解熱剤を服用するよりも花粉症のお薬を優先的に服用・使用したほうが症状緩和が期待できます。
また、花粉を体内に入れないようにすることで、症状の悪化を防ぐことが可能です。
ただし、38℃以上の高熱がある場合は、花粉症以外の病気の可能性があるため、医療機関の受診を検討する必要があります。
ここでは、花粉症で微熱が出たときの具体的な対処法について解説します。
抗ヒスタミン薬でアレルギー反応を抑える
花粉症による微熱は、アレルギー反応による体内での炎症が原因であるため、炎症の元となるアレルギー反応を抑えることで症状の改善が期待できます。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きをブロックするお薬で、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状をやわらげます[2]。
現在は、眠気をはじめとした副作用の少ない第2世代の抗ヒスタミン薬が主流となっており、日常生活への影響を抑えながら治療を続けることが可能です[1]。
解熱剤を服用して一時的に熱を下げても、アレルギー反応自体は抑えられないため、花粉症による微熱には抗ヒスタミン薬で対処することが推奨されます。
花粉を体内に入れないようにする
花粉症で微熱が出たときは、これ以上花粉を体内に入れないようにする工夫も重要です。
花粉を浴びる量が多くなるほどアレルギー反応が強くなり、症状が悪化する可能性があります[2]。
そのため外出時には、マスクとメガネを着用して花粉の侵入を防ぎましょう。
環境省の資料によると、通常のマスクでも花粉を約70%削減し、花粉症用のマスクでは約84%の花粉を減少させる効果があるとされています[2]。
帰宅時には、玄関で衣服や髪についた花粉を払い落とし、手洗い、うがい、洗顔で花粉を洗い流すことで室内への花粉の流入を防げます。
室内では、窓を開ける幅を狭くしてレースのカーテンを閉めることで、花粉の侵入を抑えながら換気をすると良いでしょう[2]。
花粉の飛散時期は、カーテンの洗濯頻度を増やしたり、床掃除の回数を多くしたりするなど、室内に花粉をためない工夫も悪化予防のポイントです。
38℃以上に上昇した場合は医療機関を受診する
花粉症では、多くの場合で37℃台の微熱程度にとどまり、38℃以上の高熱が出ることはほとんどありません[1]。
高熱がある場合は、風邪やインフルエンザなどの感染症、または副鼻腔炎などを合併している可能性が考えられます。
花粉症の季節は風邪やインフルエンザが流行する時期と重なることもあるため、自己判断せず医師に相談することをおすすめします。
花粉症の治療法
花粉症治療の基本は、症状を抑えるための対症療法です。
対症療法は、内服薬や点鼻薬、点眼薬を組み合わせて症状をコントロールする治療法です[1]。
花粉が多い年でもお薬をうまく使い分ければ、約50〜60%の方が症状をほとんど感じずに過ごせることがわかっています[1]。
また、花粉の飛散量が多くなる前から治療を開始する「初期療法」が有効であることも証明されています[1]。
花粉症の主な治療法についてみていきましょう。
内服薬は抗ヒスタミン薬が中心
先述したとおり、花粉症の内服治療では第2世代の抗ヒスタミン薬を用いるのが一般的です。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの働きをブロックするお薬で、くしゃみや鼻水に効果を示します[1]。
現在主流となっている第2世代抗ヒスタミン薬は、従来のお薬と比べて眠気などの副作用が少なく、仕事や学業への影響を抑えながら治療を続けることが可能です[2]。
鼻づまりの症状が強い場合には、抗ロイコトリエン薬が処方されることもあります[2]。
花粉の飛散が始まる前や症状がごく軽いときからお薬の服用を開始する「初期療法」をおこなうことで、シーズン中の症状を軽くするといわれています[2]。
毎年花粉症の症状が出る方は、本格的な花粉飛散開始の1週間前頃、または少しでも症状が出た段階で医療機関を受診して治療を開始しましょう。
仕事や家事、育児で忙しく、なかなか医療機関に行くタイミングをつかめない方は、オンライン診療も選択肢のひとつです。
クリニックフォアでは、花粉症の診察からお薬のお届けまで、すべて自宅で済ませられます。
症状が悪化しやすい時期でも外出する必要がありません。
今年は早めに治療を始めたいと考える方は、お気軽にクリニックフォアへご相談ください。

※触診・検査が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
点鼻薬は鼻の症状に直接効果がある
鼻噴霧用ステロイド薬は、鼻の粘膜に直接作用して炎症を抑えます。鼻症状の改善はもちろん、全身への影響が少なく長期間使用しても副作用のリスクが低いとされています。
とくに鼻づまりの症状が強い方には、内服薬と併用することでより高い効果が期待できるお薬です[2]。
ただし、市販の点鼻薬に含まれる血管収縮薬は、長期間使用すると効果が薄れたり、かえって鼻づまりが悪化したりする可能性があります。
症状に合った点鼻薬を適切に使用するためにも、医療機関で相談して処方を受けましょう。
点眼薬は目のかゆみや充血が強い方に
花粉症による目のかゆみや充血、涙目といったアレルギー性結膜炎の症状に対しては、抗ヒスタミン点眼薬や抗アレルギー点眼薬が用いられます[2]。
これらの点眼薬は、目の結膜で起こるアレルギー反応を抑えることで、かゆみや充血をやわらげます。
症状が重い場合には、ステロイド点眼薬が処方されることもありますが、眼圧上昇などの副作用があるため、使用中は定期的な眼科受診が必要です[2]。
コンタクトレンズでも使用できる点眼薬もありますが、花粉の季節にコンタクトレンズを使用すると、レンズに花粉が付着してアレルギー症状を悪化させる可能性があるため、基本的にはメガネに替えることを検討しましょう[2]。
花粉症の根本治療を目指すなら舌下免疫療法を検討
舌下免疫療法は、花粉症の根本治療が期待できる治療法です。
従来の対症療法とは異なり、体質を改善することでアレルギー反応そのものを起こりにくくします。
2014年から保険適用となり、注射による免疫療法と比べて自宅で治療を続けられるため、患者さんの負担が少ないことが特徴です。
舌下免疫療法の仕組みや効果、治療方法について詳しく解説します。
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法は、スギ花粉の成分が含まれたお薬を舌の下に含んでからだを徐々に慣らしていく治療法です[4]。
アレルゲン免疫療法の一種で、スギ花粉エキスを毎日舌下で服用することで、花粉に対する過剰な免疫反応を抑えることを目指します。
舌の下にお薬を含んで1~2分間そのままにしたあと、飲み込むという方法でおこないます[1][4]。
2002年から2011年にかけての厚生労働省の研究事業により効果が検証され、2014年から一般的に服用できるようになりました[1]。
5歳以上のスギ花粉症の方で、正しく服用できれば、子どもや高齢者でも治療を受けられます[4]。
従来の皮下注射による免疫療法と比べて、アナフィラキシーなどの重篤な副作用のリスクが低いことも特徴のひとつです[4]。
舌下免疫療法の効果と期間
舌下免疫療法は、花粉症の症状を軽減するだけでなく、根本的な体質改善が期待できる治療法です。
日本アレルギー学会の「アレルゲン免疫療法の手引き」によると、アレルゲン免疫療法の有効性は80%前後とされています[4]。
治療の推奨期間は3〜5年間とされています[4]。
長期間中断した後に再開する場合は、必ず医師に相談してください。
舌下免疫療法のメリットとデメリット
舌下免疫療法には、いくつかのメリットとデメリットがあります。
<舌下免疫療法のメリット>
- 自宅で治療できるため通院の負担が少ない
- 注射の痛みがない
- 皮下免疫療法より全身性の副作用(アナフィラキシーなど)が少ない
- 根本的な体質改善が期待でき、治療終了後も効果が持続する可能性がある
<舌下免疫療法のデメリット>
- 毎日欠かさず服用を続ける必要がある
- 治療開始初期には口の中の腫れやかゆみなどの副作用が出る場合がある
- 花粉の飛んでいない時期(5月〜12月頃)に治療を開始する必要がある
- 舌下免疫療法の適応となる花粉はスギ花粉のみである
治療は数年単位にわたるため、メリットやデメリットを理解して、納得してから治療を受けましょう。
ただし、舌下免疫療法を受けられる医療機関は限られています。
クリニックフォアでは、舌下免疫療法を含む花粉症治療がオンライン上で完結します。
初回投与を医療機関でおこなえば、診察・処方・お薬のお届けまで、すべて自宅にいながら受けることが可能です。
毎年花粉症の症状が強く微熱が出る方や、日常生活に影響が出やすい方は、舌下免疫療法で体質そのものの改善をご検討ください。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
花粉症で微熱がある場合に医療機関を受診すべきタイミング
花粉症の症状は市販薬で対処できることも多いですが、症状が改善しない場合や重症化した場合は、医療機関の受診が推奨されます。
とくに、初めて花粉症の症状が出た方は、本当に花粉症かどうかを確認するためにも医療機関で検査を受けましょう。
医療機関を受診すべきタイミングについて解説します。
市販薬を使っても症状が改善しない場合
市販薬を使用しても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
市販の花粉症薬にはさまざまな種類がありますが、効果には個人差があり、症状に合ったお薬を選ぶのが難しいこともあります。
また、市販薬の効果が不十分な場合は、医療機関で処方される効果の高いお薬に切り替えることで、症状の改善が期待できます。
抗ヒスタミン薬だけでなく、点鼻薬や点眼薬を組み合わせたり、鼻づまりが強い場合には抗ロイコトリエン薬を追加したりと、症状に応じた治療が可能です。
症状がつらいまま我慢せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
38℃以上の発熱がある場合
38℃以上の発熱がある場合は、花粉症以外の病気を疑って医療機関を受診しましょう。
花粉症で発熱する場合は37℃台の微熱程度にとどまり、38℃以上の高熱が出ることはほとんどありません[1]。
高熱とともに悪寒や関節痛、強い倦怠感がある場合は、インフルエンザや風邪などが疑われるため、早めの受診が必要です。
また、黄色や緑色の粘り気のある鼻水が出たり、顔面に痛みや圧迫感を覚えたりする場合は、副鼻腔炎を合併している可能性があります。
自己判断で市販薬だけに頼らず、高熱がある場合は医師の診察を受けて適切な治療を受けることが悪化予防に重要です。
日常生活に支障をきたしている場合
鼻づまりがひどくて夜眠れない、目のかゆみがつらくて仕事や勉強に集中できないなど、症状が生活の質を大きく低下させている場合は、積極的な治療が必要です。
厚生労働省の資料によると、お薬を上手に使い分ければ花粉が多い年でも約50%〜60%の方が、症状をほとんど感じずに過ごせることがわかっています[1]。
重症の場合は、内服薬や点鼻薬の組み合わせを工夫したり、舌下免疫療法などの根本治療を検討したりすることも可能です[2]。
日常生活に支障が出ている場合は我慢せず、医療機関で相談して症状をコントロールすることをおすすめします。
花粉症の微熱に関するよくある質問
花粉症の微熱について、多く寄せられる質問にお答えします。
自分の症状が本当に花粉症によるものなのか、判断の参考にしてください。
花粉症で微熱が出たら解熱剤を飲んでもよいですか?
花粉症による微熱には、解熱剤よりも花粉症のお薬を優先することをおすすめします。
花粉症の微熱はアレルギー反応による炎症が原因であるため、解熱剤で一時的に熱を下げても根本的な解決にはなりません。
抗ヒスタミン薬などでアレルギー反応を抑えることで、微熱も自然に改善することが期待できます。
花粉症の微熱は何日くらい続きますか?
花粉症による微熱は、花粉の飛散状況や症状の程度によって異なりますが、多くの場合で花粉を浴びる量が減れば数日で改善します。
ただし、花粉の飛散が続いている間は、再び微熱が出ることもあります。
1週間以上微熱が続く場合や、38℃以上に上がる場合は、ほかの病気の可能性があるため医療機関を受診しましょう。
花粉症と風邪を同時に発症することはありますか?
花粉症の季節は風邪やインフルエンザが流行する時期と重なることが多いため、両方にかかってしまうケースも珍しくありません。
花粉症の症状に加えて、高熱やのどの強い痛み、黄色い鼻水などがみられる場合は、風邪を併発している可能性があるため医療機関を受診しましょう。
花粉症で微熱が出たときは何科を受診すればよいですか?
花粉症で微熱が出たときは、耳鼻咽喉科や内科、アレルギー科を受診することをおすすめします。
鼻の症状が中心であれば耳鼻咽喉科、目の症状がつらい場合は眼科も選択肢となります。
風邪との見分けがつかない場合は、まず内科を受診して総合的に診てもらうと良いでしょう[4]。
花粉症の微熱は正しい知識を持って対処しましょう
花粉症は基本的に発熱をともなう病気ではありませんが、アレルギー反応が強く出た場合や炎症が長引いた場合に、37℃台の微熱が出ることがあります。
38℃以上の高熱がある場合は、風邪やインフルエンザなどほかの病気を疑う必要があります。
鼻水の質感や発熱の程度、目のかゆみの有無、症状の持続期間などが、風邪との見極めポイントです。
花粉症で微熱が出たときは、解熱剤よりも抗ヒスタミン薬でアレルギー反応を抑え、花粉を体内に入れないようにする工夫が大切です。
市販薬で症状が改善しない場合や、38℃以上の発熱がある場合、日常生活に支障をきたしている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
クリニックフォアでは、花粉症のお薬をオンラインで処方したり、舌下免疫療法を受けたりすることも可能です。
時間が制限されてなかなか受診できない方は、お気軽にご活用ください。

※検査等が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
