インフルエンザB型で熱が出ない?熱なしの症状や検査・出席停止の基準を解説

インフルエンザB型では、必ずしも高熱を伴うとは限りません。
高齢者や乳幼児を中心に熱が出にくい傾向があるほか、小児では消化器症状(腹痛・下痢・嘔吐)を伴いやすいことも報告されています[1]。
実際、厚生労働省も軽症のまま感染に気づかないケースが少なくないと指摘しています[2]。

「熱がないからインフルエンザではないだろう」と自己判断していたら、実は感染していた――そのような見落としは決して他人事ではないでしょう。
感染に気づかないまま学校や職場へ行ってしまうと、知らないうちにクラスメイトや同僚にウイルスを広げてしまう可能性も否定できません。

この記事では、インフルエンザB型で高熱が出ないときにみられる症状の特徴、風邪との見分け方、検査を受けるべきタイミング、出席停止・出勤停止のルール、さらに自宅療養中の過ごし方までをわかりやすく解説します。
周囲でインフルエンザが流行しているなかで、熱はないものの体のだるさや下痢が続いている方は、ぜひ参考にしてください。

【2026年最新】「高熱が出にくい」インフルエンザB型が急増している

2026年2月現在、インフルエンザB型が全国的に異例の流行をみせています。

厚生労働省の発表によると、2026年1月26日〜2月1日の1週間で全国の定点医療機関から報告された患者数は1医療機関あたり30.03人と、前の週の約1.8倍に急増し、6週間ぶりに「警報レベル」を超えました。

東京都では1シーズンに2度警報基準を超えるという、1999年の統計開始以来初めての事態となっています。

とりわけ注目すべきは、報告されたウイルス型の大半がB型である点です。

東京都の定点医療機関では報告の約90%がB型を占めており、医療現場からは「A型の20倍近くB型の患者がいる」という声も上がっています。

そして今回の流行で問題視されているのが、B型は「高熱が出にくい」傾向があるために、感染に気づかないまま周囲に広がりやすいという点です。

医師からも「熱の出方がそれほどないので、もしかしたら知らないうちに広がっている」との指摘が出ています。

高熱が出ないため「ただの風邪だろう」と自己判断してしまい、受診が遅れたり、学校や職場で気づかないうちにウイルスを広げてしまったりするケースが、今シーズンは例年以上に起こりやすい状況といえるでしょう。

「高熱でないから大丈夫」と思い込むことが最大のリスクになり得る今、インフルエンザB型で高熱が出ないケースについて正しく理解しておくことが重要です。

インフルエンザB型で熱が出ないことはある?

インフルエンザB型に感染しても、必ずしも高熱を伴わず発熱が目立たないまま経過するケースは珍しくありません。

とくに高齢者や乳幼児では熱が出にくい傾向があるほか、症状が軽いまま本人も感染に気づかない例もあることが指摘されています[1][2]

周囲にインフルエンザの診断を受けた方がいる状況で体調に変化を感じた場合でも、高熱でなければ「自分は大丈夫だろう」と判断してしまいがちです。

しかし、こうした思い込みこそが感染の見逃しにつながる大きな要因といえるでしょう。

「高熱が出ない=インフルエンザではない」とは言い切れないことを前提に、体のどこかに普段と違う違和感を覚えたら、早めの受診を検討しましょう。

B型で高熱が出にくい2つの理由

インフルエンザB型で発熱しにくい方がいる背景には、主に2つの要因が考えられます。

  • 年齢による違い:高齢者や乳幼児では発熱を伴わないこともあると、日本感染症学会「感染症クイック・リファレンス」でも指摘されています[1]
  • 流行している株の違い:B型にはビクトリア系統と山形系統の2つの系統が知られていますが、山形系統は2020年以降、世界的にほとんど検出されていません[1]。流行する株によって症状のあらわれ方が異なることも、発熱しにくいケースが生まれる要因の一つと考えられています。

いずれの場合も、高熱がなくても体内ではウイルスが増殖しているため、「高熱がない=感染していない」とは言い切れません。

自覚できる症状が軽くても周囲への感染リスクは残っている点を覚えておきましょう。

「隠れインフル」とは?風邪との見分け方

高熱が出ないままインフルエンザに感染している状態は、俗に「隠れインフル」と呼ばれることがあります。

風邪とインフルエンザB型(熱なし)を見分けるポイントは、主に次の2点です[2]

  • 全身症状の強さ: 風邪は、のどの痛みや鼻水などの局所症状が中心で全身症状はあまりみられないのに対し、インフルエンザでは倦怠感・関節痛・筋肉痛といった全身症状が強くあらわれやすいとされています。
  • 症状が出始めるスピード: 風邪は数日かけて徐々に悪化するのに対し、インフルエンザは「朝は普通に過ごせていたのに、午後から急に体が重くなった」というように症状が突然あらわれる傾向があります。

風邪と症状が非常に似ているため、本人が感染に気づかないまま日常生活を送ってしまうリスクがある点が大きな問題です。

流行シーズン中(例年12月〜3月頃)に職場や学校でインフルエンザの感染者がいる状況では、いっそうの注意が必要です。

自己判断で「風邪だろう」と片づけてしまうと、知らないうちに周囲へウイルスを広げてしまうことがあるため、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しておくと安心でしょう。

インフルエンザB型で熱なしの場合に出やすい症状

インフルエンザB型は、熱がなくてもさまざまな体の不調を引き起こす可能性があります。

B型では消化器症状を伴うケースもあり、とくに小児では嘔気・嘔吐・下痢といった症状があらわれやすいことが指摘されています[1]

腹痛や下痢が急に始まったり、強い倦怠感が何日も続いたりするケースでは、胃腸炎や過労と思い込んでしまい、インフルエンザの発見が遅れてしまう場合もあります。

「お腹の調子が悪いだけだから大丈夫」と思い込んでいると、症状が長引いてしまったり、気づかないうちに家族や職場の方にウイルスをうつしてしまったりすることがあります。

熱以外にどのような症状が出る可能性があるのかをあらかじめ知っておくことで、「自分もインフルエンザかもしれない」と早い段階で気づけるようになるでしょう。

消化器症状(腹痛・下痢)が特徴的

インフルエンザB型では、腹痛・下痢・吐き気・嘔吐といった消化器の症状がみられることがあります。

日本感染症学会でも、とくに子どもでは成人よりも嘔気・嘔吐・下痢といった消化器症状を伴う頻度が高いと記載されています[1]

「急にお腹がゴロゴロし始めた」「水のような下痢が2日以上止まらない」「食べ物を口にしたとたんに吐き気がする」といった症状が突然始まった場合、ノロウイルスや食あたりだけでなくインフルエンザB型の感染も選択肢に入れてみてください。

とくに子どもの場合は嘔吐を繰り返すケースもあり、脱水や体力の消耗につながりやすい点に注意が必要です。

下痢や嘔吐が続くと体内の水分が急速に失われ、脱水症状を引き起こす心配があるため、経口補水液やイオン飲料を少量ずつこまめに摂取してください。

消化器症状だけが目立つ場合でも、流行時期に周囲でインフルエンザの感染者が出ていれば、医療機関で検査を受けておくことで早めに対処できるでしょう。

倦怠感や関節痛だけのケースもある

インフルエンザB型では、熱も消化器症状もなく、倦怠感や関節痛だけが目立つケースもあります。

インフルエンザでは、倦怠感や関節痛・筋肉痛といった全身症状が強くあらわれやすいことが知られています[1]

こうした全身症状は発熱を伴わなくても単独であらわれる場合があり、風邪の症状と区別がつきにくい点に注意が必要です。

「朝起き上がった瞬間から体全体が重い」「腰や膝の関節がズキズキと痛む」「階段を上がるだけで息切れがする」といった症状に心当たりがある方は、疲労や寝不足ではなくインフルエンザが原因かもしれません。

こうした全身症状は、「最近忙しかったから疲れがたまっているだけだろう」「寝不足が続いたせいだ」と見過ごされやすい傾向があります。

全身のだるさや関節の痛みが2〜3日経っても改善しない場合は、自己判断で様子を見続けるよりも、一度医療機関を受診して検査を受けてみるのが安心です。

熱がなくても検査は受けるべき?受診のタイミング

熱がない状態であっても、インフルエンザの検査を受けること自体は可能です。

発熱がなくても、インフルエンザの罹患者と接触したり、倦怠感・関節痛・せき・下痢などの症状がある場合、医師がインフルエンザの感染を疑えば迅速抗原検査を受けることができることが多いでしょう。

「熱がないのに医療機関に行ってもいいのだろうか」と遠慮してしまう方は少なくありませんが、熱がなくてもインフルエンザに感染しているケースは実際に存在するため、気になる症状があれば受診をためらう必要はないでしょう。

ただし、検査にはウイルスの量が結果の正確性に大きく影響するという特性があり、受診するタイミングによって「偽陰性」(本当は感染しているのに陰性と表示されること)が生じる場合があります[3]

早すぎても遅すぎても正確な結果が得られにくいため、症状が出始めた時点からどのくらいの時間が経過しているかを意識したうえで受診することが大切です。

ここからは、検査の精度が最も高まるタイミングと、熱がない場合に受診を検討すべき具体的な目安を整理します。

検査の精度が高まりやすいのは症状が出てから12〜48時間

インフルエンザの迅速抗原検査で正確な結果を得るには、症状があらわれ始めてから12〜48時間のあいだに受診するのが望ましいとされています。

迅速検査キットは、鼻やのどの粘膜に存在するウイルスの抗原を検出する仕組みです[3]

症状が出てすぐの段階では体内のウイルス量がまだ十分に増えていないため、実際に感染していても検査で陰性と出てしまう「偽陰性」が起こりやすくなります。

国内の研究でも、発症から12時間以内に検査を実施した場合の感度は約38.9%にとどまり、24〜48時間後には65.2%に上昇することが報告されています[3]

「少しでも早く結果を知りたい」という気持ちは理解できますが、症状が出始めてから半日ほど経過してから受診することで検査の信頼性は高まりやすくなります。

一方で、発症から48時間を過ぎると抗インフルエンザ薬の効果が得られにくくなるため、受診が遅れることも避けるべきです[2]

「症状が出始めた翌日」を1つの目安として受診すると、検査精度と治療のタイミングのバランスが取りやすくなるでしょう。

熱がないときの受診の目安

発熱がない場合、「自分はそもそも受診すべきなのだろうか」と迷う方は多いかもしれません。

インフルエンザB型は高熱が出ないまま経過するケースもあるため、発熱の有無だけで「受診するかしないか」を判断するのは避けたほうが安心です。

次のような状況に心当たりがあれば、熱がなくても医療機関の受診を検討してみましょう。

  • 倦怠感・関節痛・筋肉痛など全身症状が急にあらわれた
  • 腹痛や下痢が2日以上続いている
  • 家族や職場・学校でインフルエンザの感染者が出ている
  • インフルエンザの流行シーズン中である

身近にインフルエンザの診断を受けた方がいる状況で体調に変化を感じた場合は、自己判断で「風邪だろう」と片づけないことが大切です。

受診の際には、「周囲にインフルエンザの感染者がいること」と「高熱はないが全身症状があること」を医師に伝えてください。

適切な検査や対応をしてもらいやすくなります。

検査で陰性だった場合でも偽陰性の可能性があるため、症状が改善しなければ翌日以降に再検査について、医師に相談してみるとよいでしょう。

高熱がなくてもインフルエンザかも?と思ったらオンライン診療という選択肢も

「高熱がないのにわざわざ医療機関に行くのは気が引ける」「体がだるくて外出するのがつらい」-そのようなときは、自宅にいながら医師の診察を受けられるオンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。

クリニックフォアのオンライン診療では、スマートフォンやパソコンから予約・受診が可能です。

医師が症状や周囲の感染状況をもとに診察をおこない、場合によっては抗インフルエンザ薬の処方を行う場合もあるでしょう。お薬は最短翌日にご自宅へお届けするため、体調がすぐれないなかで薬局に立ち寄る負担も軽減できます。

「熱がないから様子を見よう」と迷っているあいだに、症状が悪化してしまう可能性もあります。

気になる症状がある方は、早めにご相談ください。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
※検査等が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。

高熱でないインフルエンザB型でも人にうつる?

高熱が出ていない状態であっても、インフルエンザB型のウイルスは体の外に排出されており、周囲の方に感染させる可能性があります。

日本感染症学会によると、インフルエンザウイルスの感染力は症状出現の前日から発症後約5〜7日間持続するとされています[1]

発症後もウイルスが鼻やのどから排出され続けるため、「自分は熱がないから人にはうつさないだろう」という考えはかならずしも当てはまりません。

せきやくしゃみの自覚がなくても、会話を通じて飛沫が飛散し、ウイルスが広がる場合があります。

厚生労働省の情報でも、インフルエンザウイルスは飛沫感染と接触感染が主な感染経路であると示されています[2]

「もう回復した」と感じた後でもウイルスが体内に残っている場合があるため、少なくとも発症から7日程度はマスクの着用や手洗い・アルコール消毒を徹底しておくのが望ましいでしょう。

熱なしでも出席停止・出勤停止は必要?

インフルエンザと診断された場合、熱の有無にかかわらず一定期間の療養が必要とされています。

「元気なのに休まなくてはいけないの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、熱がなくても体内ではウイルスの排出が続いている状態です。

体調が良いと感じていても、周囲の方に感染させるリスクは残っています。

子どもが通う学校では、学校保健安全法施行規則により出席停止期間が定められています[4]

一方、社会人の場合は法律上の出勤停止義務はなく、勤務先の就業規則に従う形です。

それぞれの基準を正しく理解しておくことで、「いつから復帰できるのか」という不安を抱えずに済むでしょう。

ここからは学校と会社それぞれの基準を整理します。

学校の出席停止期間の数え方

学校保健安全法により、インフルエンザの出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と定められています[4]

ここで重要なのは、「発症日」を0日目としてカウントする点と、「発症後5日」と「解熱後2日」の両方を満たす必要がある点です。

「発症日」は発熱した日だけでなく、倦怠感や下痢などインフルエンザの症状が最初にあらわれた日が基準になることを理解しておきましょう。

インフルエンザを発症した翌日までに解熱した場合と、発症から4日目に解熱した場合、登校可能になる日は以下のとおりです。

▼ 例1:インフルエンザを発症した翌日に解熱した場合(最短)

0日目1日目2日目3日目4日目5日目6日目
発症解熱解熱後1日解熱後2日療養5日経過登校可能

▼例2:インフルエンザを発症してから4日目に解熱した場合

0日目1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目
発症発熱中発熱中発熱中解熱解熱後1日解熱後2日登校可能

※幼児(保育園・幼稚園)は「解熱後3日」が条件のため、さらに1日長く8日目に登園可能となります。

熱が出なかったケースであっても、「発症後5日の経過」という条件は変わらず適用されます。

子どもの場合は園や学校によって独自の運用ルールが設けられているケースもあるため、診断を受けた時点で園や学校に連絡し、復帰の条件を確認しておくとスムーズです。

出席停止の期間中は症状が軽くても自宅でしっかりと休養し、体力の回復を優先してください。

会社の出勤停止に法的な決まりはない

社会人がインフルエンザに感染した場合、法律で出勤停止を義務づける規定は存在しません。

季節性インフルエンザは感染症法上「5類感染症」に分類されており、1〜3類や新型インフルエンザとは異なり法的な就業制限の対象にはなっていません[5]

日本医師会も、職場においては学校保健安全法の出席停止基準を参考に、感染拡大の防止に努めることが必要であるとの見解を示しています[6]

多くの企業がこれに準じて「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」を社内の出勤停止の目安として採用しています。

熱が出なかった方は「解熱後2日」の条件を実質的にクリアしている状態ですが、「発症後5日」の条件は同様に適用されるケースが一般的です。

就業規則に明記されていない場合でも、上司や人事部門にあらかじめ確認しておくことで、復帰のタイミングを迷わず判断できるでしょう。

「症状が軽いから出社しても問題ないだろう」と自己判断してしまうと、職場全体に感染が広がるリスクを高めかねません。

体調が良くなったと感じていても、少なくとも発症から5日間は自宅で療養し、自分自身と周囲の健康を守る行動を選んでおくと安心です。

インフルエンザB型で熱なしの場合の治療と過ごし方

インフルエンザB型で熱が出なかった場合でも、体内ではウイルスが活動しており、適切な治療と療養が回復を早めるうえで大きな役割を果たします。

「熱が出ていないのに、わざわざお薬を飲む意味があるのだろうか」と感じる方は少なくないかもしれません。

抗インフルエンザ薬は発熱だけを対象にしたお薬ではなく、発症から48時間以内に服用を開始することで症状の持続期間を短縮し、重症化を防ぐ効果が期待できます[2]

熱なしの場合であっても、全身のだるさやせきがつらいと感じているのであれば、早めに医療機関を受診してお薬の服用を検討することで回復までの期間を短くできる可能性があります。

「熱がないから大げさかも」と遠慮せず、体が求めている休養をしっかりとることが回復への近道といえるでしょう。

抗インフルエンザ薬は48時間以内が目安

抗インフルエンザ薬は、症状があらわれてから48時間以内に服用を開始することで、より高い効果が期待できるとされています。

代表的なお薬であるタミフル(オセルタミビル)は、A型およびB型インフルエンザウイルスの増殖を抑えることで、インフルエンザの症状を緩和するお薬です[7]

添付文書にも「インフルエンザ様症状があらわれてから2日以内に服用が開始されます。症状があらわれてから48時間以降に服用しても効果が期待できません」と記載されています[7]

子どもの場合は年齢や体重、お薬の形態(錠剤・顆粒・吸入など)に応じて医師がお薬を選ぶため、受診時に不安や希望があれば遠慮なく相談してみましょう。

48時間を過ぎるとお薬の効果は限定的になりますが、高齢者・基礎疾患のある方・妊娠中の方など、重症化リスクのある方には48時間以降でも投与が検討される場合があります。

「高熱が出ていないから受診は急がなくていいだろう」と油断してしまうと、お薬が最も効くタイミングを逃してしまいかねません。

症状に気づいた段階で、早めの受診を心がけておくと治療の選択肢を広く持てるでしょう。

自宅療養中に気をつけること

インフルエンザB型で高熱がなくても、体内ではウイルスに対する免疫反応が続いています。

無理をして仕事や家事を普段どおりに続けてしまうと、回復が遅れたり、一度落ち着いた症状がぶり返したりする可能性があります。

自宅療養中にとくに意識したいのは、次の3つです。

  • 水分補給:こまめに少量ずつ摂取するのが効果的で、お茶やスープなど飲みたいもので構いません[2]。B型では子どもを中心に消化器症状があらわれやすい傾向があるため、下痢や嘔吐がある場合は脱水にならないようとくに注意が必要です[1]
  • 栄養と安静:食事は無理に量をとる必要はありませんが、消化の良いおかゆ・うどん・スープなどで少しずつ栄養を補いましょう。
  • 同居家族への感染対策:療養中はできる限り部屋を分け、タオルや食器の共用は避けることが望ましいです[2]。体調が良くなったと感じた後も、発症から7日程度はウイルスの排出が続く可能性があるため、マスクの着用と手洗い・アルコール消毒を継続してください[1]

「もう元気だから大丈夫」と感じたときこそ、あと数日の感染対策を続けることが、家族全員の健康を守ることにつながるでしょう。

インフルエンザB型や熱なしの症状に関するよくある質問

インフルエンザB型で高熱が出ない場合については、「検査を受けるべきか」「出勤・登校はいつからか」「お薬は必要なのか」など、判断に迷いやすいポイントが多いテーマです。

ここでは、インフルエンザB型の熱なしに関するよく寄せられる質問について、わかりやすく解説します。

Q. インフルエンザB型で高熱が出ないケースはありますか?

インフルエンザB型に感染しても、高熱がみられないケースはあります。

厚生労働省の情報でも、インフルエンザに感染しても無症状で経過する方がいることが示されており、高齢者や乳幼児では発熱を伴わないケースも報告されています[1][2]

倦怠感や腹痛など発熱以外の症状がある場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

Q. 熱がなくてもインフルエンザの検査は受けられますか?

発熱以外の症状(倦怠感・関節痛・下痢など)がある場合は、保険診療で検査を受けることが可能です。

検査の精度は症状出現後12〜48時間で最も高まるため、症状が出始めた翌日を目安に受診すると正確な結果が得られやすくなります[3]

受診時に周囲の感染状況も伝えると、医師が適切に判断しやすくなるでしょう。

Q. インフルエンザB型で熱がなくてもお薬は必要ですか?

熱がない場合でも、抗インフルエンザ薬の服用が検討されるケースがあります。

抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用を開始することで、発熱期間の短縮や、ウイルス排出量の減少が期待できるとされています[2]

熱がないからと自己判断で受診を見送らず、倦怠感や関節痛などの症状がある場合は早めに医療機関に相談しましょう。

Q. 熱がないインフルエンザでも人にうつりますか?

熱がない状態であっても、体内からウイルスは排出されており、周囲の方に感染させる可能性があります。

インフルエンザウイルスの感染力は症状出現の前日から発症後約5〜7日まで持続するとされているため、症状が軽くてもマスクの着用や手洗いを徹底することが大切です[1]

とくに、家族や職場など身近な方への感染を防ぐために、発症から7日程度は感染対策を続けましょう。

まとめ

インフルエンザB型は、高熱が出ないまま経過するケースがあります

子どもを中心に消化器症状(腹痛・下痢・嘔吐)があらわれやすく、倦怠感や関節痛だけが続くパターンも報告されています[1][2]

「いつもの風邪と何かが違う」と感じたときは、インフルエンザの可能性を視野に入れておきましょう。

検査は精度が高まる「症状出現後12〜48時間」が受診の目安です[3]

熱がなくてもウイルスは体外に排出されており、周囲への感染力は残っています[1]

学校の出席停止は「発症後5日かつ解熱後2日(幼児は3日)」が法律上の基準であり、会社でも同じ基準を目安にしている企業が多い傾向にあります[4][6]

抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内の服用で発熱期間の短縮やウイルス排出量の減少が期待できるとされているため、早めの受診を心がけてください[2]

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

参考文献

  1. 日本感染症学会「感染症クイック・リファレンス インフルエンザ(季節性)」
  2. 厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」
  3. 明石祐作ほか「発症から検査までの時間がインフルエンザ迅速抗原検査に与える影響:前向き観察研究」日本感染症学会雑誌 95(1):9-16, 2021
  4. 学校保健安全法施行規則 第19条第2項(e-Gov法令検索)
  5. 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)第6条・第18条(e-Gov法令検索)
  6. 日本医師会「インフルエンザの診断に正しい理解を求める」(日医on-line)
  7. PMDA 患者向医薬品ガイド「タミフルカプセル75」
AIアイコン
ご質問にお答えします
AI相談
AI相談についての注意事項
閉じる 閉じる

AI相談では、クリニックフォアのサービス(診療科・薬)やお悩みに関する一般的な情報を提供します。最終的な判断は診察をご予約のうえ、医師にご相談ください。

  • AIアイコン
  • AIアイコン

解決しない場合は、
問い合わせフォーム からご連絡ください。

以下の注意事項を確認し、同意のうえでAIに相談をご利用ください。

  • 医学的な診断や治療の代替となるものではありません。特に緊急の際は、本サービスのご利用をお控えいただき、速やかにお近くの医療機関をご受診ください。
  • 病気やお薬に関する一般的な情報や、クリニックフォアの診療に関するご案内を提供しています。
  • 提供された情報をもとにご自身で判断・行動される場合、ユーザー様ご自身の責任となります。したがって、その結果について当社は一切責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 会話内容は、当社のプライバシーポリシーに則り、適切に管理・運用いたします。