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ナゾネックス(モメタゾン)とは?ステロイド点鼻薬の基本
ナゾネックスは、有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルを含む鼻噴霧用のステロイド点鼻薬です。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)だけでなく、ダニやハウスダストが原因の通年性アレルギー性鼻炎にも効果が期待できます[1]。
鼻アレルギー診療ガイドラインでは、鼻噴霧用ステロイド薬は中等症以上のアレルギー性鼻炎に対する治療の中心として位置づけられており、花粉症治療では標準的な治療法の一つです[2]。
ここでは、ナゾネックスの作用の仕組みと、花粉症の症状に効く理由を確認しましょう。
モメタゾンフランカルボン酸エステルの作用の仕組み
ナゾネックスの有効成分であるモメタゾンフランカルボン酸エステルは、鼻粘膜に直接作用して炎症を抑えるステロイド成分です。
花粉が鼻粘膜に付着すると、体内ではヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が放出され、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状が引き起こされます。
モメタゾンはこれらの炎症物質の産生を幅広く抑え、炎症に関わる好酸球やTh2細胞の活性化も抑制することで、アレルギー反応に働きかけるのが特徴です[1]。
さらに、モメタゾンは鼻粘膜への親和性が高く局所にとどまりやすい一方で、全身への吸収率(バイオアベイラビリティ)が非常に低い特徴があります[1]。
そのため、ステロイドの内服薬や注射と比べて全身性の副作用が出にくく、長期間にわたって使いやすいお薬といえるでしょう。
ナゾネックスが花粉症の3大症状に効く理由
ナゾネックスは、花粉症の3大症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりに対して効果が期待できます。
鼻粘膜の炎症を局所的かつ強力に抑制するため、ヒスタミンの放出によるくしゃみや鼻水だけでなく、粘膜の腫れによる鼻づまりにも効果を発揮する点が特徴です。
中でも鼻づまりは抗ヒスタミン薬の内服だけでは改善しにくい症状のひとつであり、このような鼻閉に対しては鼻噴霧用ステロイド薬の使用が有効だとされています。
国内の臨床試験では、ナゾネックスを1日200μg、2週間噴霧した結果、くしゃみ・鼻汁・鼻閉・鼻内そう痒感の合計スコアがプラセボと比較して有意に改善したことが報告されています[3]。
そのため、花粉症の鼻症状に幅広く対処したい方には、ステロイド点鼻薬が有力な選択肢となるでしょう。
ナゾネックスと抗ヒスタミン薬の違い
ナゾネックスのようなステロイド点鼻薬と、アレグラやアレジオンといった第2世代抗ヒスタミン薬の内服には、作用の仕組みに大きな違いがあります。
抗ヒスタミン薬はヒスタミンという単一の物質をブロックすることで主にくしゃみや鼻水を抑えるのに対し、ステロイド点鼻薬は炎症のさまざまな経路を同時に抑えられます。そのため、鼻づまりを含む幅広い症状に効果を発揮するのです。
鼻アレルギー診療ガイドラインでも、中等症以上の花粉症に対しては鼻噴霧用ステロイド薬を治療の軸とし、必要に応じて抗ヒスタミン薬を組み合わせる方法が推奨されています[2]。
一方で、ステロイド点鼻薬は効果が十分に安定するまでに日数を要するため、即効性を求める場面では抗ヒスタミン薬が役立つこともあるでしょう。
判断に迷う場合は、医師に相談して自分の症状に合った治療法を選ぶことが大切です。
ナゾネックスと他のステロイド点鼻薬の違いを比較
ステロイド点鼻薬にはナゾネックス以外にも複数の種類があり、医療機関で処方される代表的なものとして「アラミスト」「フルナーゼ」「エリザス」などが挙げられます。
いずれも、鼻粘膜の炎症を局所的に抑えるという基本的な作用は共通している一方で、有効成分や剤形、噴霧の感触などには違いがあります。自分に合った点鼻薬を選ぶために、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
ここでは、よく比較されることの多いアラミストとの違いと、その他のステロイド点鼻薬との使い分けについて確認しましょう。
アラミスト(フルチカゾン)との効果・使用感の違い
ナゾネックスとアラミストは、どちらも1日1回の噴霧で効果が持続するステロイド点鼻薬として広く処方されています。
いずれも鼻粘膜への親和性が高く、全身への吸収が少ない点は共通しています[1][4]。両者の大きな違いのひとつは、噴霧時の使用感です。
<ナゾネックス・アラミストの違い>[1][4]
| 比較項目 | ナゾネックス | アラミスト |
| 有効成分 | モメタゾンフランカルボン酸エステル | フルチカゾンフランカルボン酸エステル |
| 噴霧タイプ | やや勢いのある霧状スプレー | ソフトなミストがふんわり広がる |
| 感じ方 | 噴射された感覚がわかりやすい | 優しく広がるため刺激が穏やか |
また、アラミストには眼のかゆみなどアレルギー性結膜炎の症状にも効果があるとする報告があり、眼症状が強い方にはアラミストが選択されることもあります[4]。
どちらも効果に大きな差はないとされているため、使用感や眼症状の有無を考慮して医師と相談しながら選ぶことをおすすめします。
フルナーゼやエリザスなどほかのステロイド点鼻薬の特徴
ナゾネックスやアラミスト以外にも、フルナーゼやエリザスといったステロイド点鼻薬が花粉症の治療に用いられています。
フルナーゼ(フルチカゾンプロピオン酸エステル)は古くから使用されてきたお薬で、長期使用における安全性データが豊富に報告されている点が強みでしょう[5]。
ただし、フルナーゼは1日2回の噴霧が必要であり、1日1回で済むナゾネックスやアラミストと比べると利便性の面ではやや劣ります。
エリザス(デキサメタゾンシペシル酸エステル)は粉末タイプの点鼻薬で、液体が鼻から垂れる感覚が苦手な方に適しているでしょう[6]。
1日1回の使用で効果が持続し、刺激が少ない点がメリットですが、噴霧の実感が液体タイプよりも薄いと感じる方もいるかもしれません。
いずれのステロイド点鼻薬も即効性はなく、継続して使い続けることで効果があらわれる点は共通しています。
自分に合ったステロイド点鼻薬を選ぶポイント
ステロイド点鼻薬はどれを選んでも花粉症の鼻症状に対する基本的な効果に大きな差はないとされています。
そのため、選ぶ際に重要になるのは、噴霧の使用感・使用回数・剤形の好み・費用といった実用面のポイントです。
噴霧した実感を重視する方には、ナゾネックスが向いている傾向があります。液垂れの少なさや眼症状への効果を重視する方には、アラミストが向いているでしょう。液体の感触自体が苦手な方には、粉末タイプのエリザスが選択肢となります。
自分の症状や使用感の好みを医師に伝えたうえで、ライフスタイルに合ったお薬を選んでもらうことが大切です。
ナゾネックスの正しい使い方と効果を実感するためのポイント
ナゾネックスの効果を十分に引き出すためには、正しい使い方を守ることが重要です。点鼻薬は「鼻に噴霧するだけ」と思われがちですが、噴霧の向きや角度、使用前の準備によって効果の実感が変わることがあります。
また、ステロイド点鼻薬は市販の血管収縮タイプの点鼻薬とは異なり即効性がないため、効果が出るまでの期間を正しく理解しておくことも欠かせません。
ここでは、添付文書に基づいた用法・用量と噴霧のコツ、効果を実感するための継続使用のポイントを確認しましょう。
用法・用量と噴霧のコツ
ナゾネックスの用法・用量は、成人の場合、左右の鼻腔にそれぞれ2噴霧ずつ1日1回です(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日あたり200μg)[1]。
12歳以上の子どもも成人と同じく各鼻腔2噴霧ずつ1日1回で、12歳未満の子どもは各鼻腔1噴霧ずつ1日1回(1日100μg)と定められています[1]。
使用前には容器を上下によく振り、お薬が均一に混ざった状態にしてから噴霧してください。初回使用時には10回程度の空打ちを行い、液が完全に霧状になることを確認してから使い始めます[1]。
噴霧するときは、ノズルを鼻中隔(鼻の真ん中の仕切り)とは反対側の外壁に向けることがポイントです。鼻中隔に直接当て続けると粘膜を傷つけて鼻出血の原因になる可能性があるためです。
左の鼻腔には右手で、右の鼻腔には左手で噴霧するとスムーズに角度を調整できるでしょう。
効果が出るまでの期間と継続使用の重要性
ナゾネックスをはじめとするステロイド点鼻薬は、使い始めてすぐに効果を実感できるお薬ではありません。効果があらわれ始めるまでには数日程度の継続使用が必要とされています。
市販の血管収縮タイプの点鼻薬は噴霧直後から鼻づまりが解消される即効性がありますが、使い続けるとかえって鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を引き起こすリスクがあります。
ステロイド点鼻薬ではそうしたリバウンドのリスクがなく、毎日使い続けることで鼻粘膜の炎症が徐々に抑えられていく点が大きな違いです[7]。
「数回使ったけど効かない」と感じて中止してしまうケースがありますが、効果が安定するまでには数週間かかることも多いのです。
自己判断で中止せず、症状が落ち着いていても医師の指示に従って使い続けることが大切でしょう。
花粉シーズン前から始める初期療法の重要性
花粉症の症状を抑えるうえで効果的とされているのが、花粉の飛散が本格化する前からお薬を使い始める「初期療法」です。
添付文書でも、季節性の疾患に対しては好発期の直前から治療を開始し、抗原との接触がなくなるまで続けることが望ましいと記載されています[1]。
初期療法を行うことで、飛散のピーク時に症状が軽く済む可能性が高まり、お薬の追加が少なくて済むケースもあるでしょう。
スギ花粉症の場合でも、症状発現の1〜2週間前からの薬物療法(初期療法)開始が症状の軽減に有効であるとの報告もあります[8]。
これらは抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬に適用される考え方で、飛散予測情報を目安に治療計画を立てることが推奨されています。
初期療法のタイミングや自分に合った治療計画については、早めに医師に相談してみてください。花粉の飛散情報を日頃からチェックしておくと、開始時期の判断に役立ちます。
ナゾネックスの副作用と注意点
ナゾネックスは局所に作用するステロイド点鼻薬であり、内服薬や注射と比べて全身性の副作用が起こりにくいお薬です。
しかし、お薬である以上、副作用のリスクがないわけではありません。正しく使用していても一定の頻度で局所的な症状が現れる場合があるため、あらかじめ知っておくと安心でしょう。
ここでは、主な副作用の内容と発現頻度、そして長期使用する際に注意すべきポイントを確認します。
主な副作用と発現頻度
ナゾネックスの副作用として報告が多いのは、鼻に関する局所的な症状です。
国内の臨床試験では、モメタゾンフランカルボン酸エステル200μg/日の使用における副作用発現率は74例中15例(20.3%)でした[1]。
具体的には、鼻出血や鼻の刺激感、鼻の乾燥感、鼻の痛みといった症状が報告されています[1]。
なかでも鼻出血は報告頻度が高い副作用のひとつですが、多くの場合は軽微な出血であり、噴霧の向きを調整するなど使い方を工夫することで軽減できる可能性があるでしょう。
また、咽喉頭疼痛(のどの痛み)も報告されている副作用のひとつです。
一方、内服のステロイドで問題となる全身性の副作用は、点鼻薬を通常量で使用している場合には報告されていません[1]。
副作用の多くは軽度で一過性ですが、気になる症状が続く場合は医師に相談してください。
長期使用時の注意点
ナゾネックスは全身性の副作用が出にくいお薬ですが、長期間使用する場合にはいくつか知っておくべきポイントがあります。
添付文書では、全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いものの、点鼻ステロイド薬の使用により全身性の作用が発現する可能性があると記載されています[1]。
長期間かつ大量に使用した場合には、副腎皮質機能抑制や骨密度低下、子どもの成長遅延、白内障、緑内障などのリスクも考えられるでしょう。そのため、長期間使用する場合は医師の管理下で経過観察を行います。
また、数ヶ月以上にわたって使用を続ける場合は、鼻中隔潰瘍などの鼻の所見に注意が必要です[1]。
通年性アレルギー性鼻炎で長期使用する場合は、症状の改善が安定してきた段階で医師と相談し、減量を検討することが添付文書でも推奨されています[1]。
花粉症シーズン中に医師の指示どおり使用している場合、過度に心配する必要は通常ありませんが、不安な場合は定期的に医師の診察を受けるようにしてください。
医師に相談すべきケース
ナゾネックスを使用中に以下のような症状があらわれた場合は、自己判断で継続せず速やかに医師に相談することが大切です。
まず、鼻出血が頻繁に起こる場合や出血量が多い場合は、噴霧方法の見直しやお薬の変更が必要になることがあります。
鼻の中に痛みやただれを感じる場合は、鼻中隔潰瘍の可能性も考えられるため早めに医療機関を受診してください。
視力の変化や眼の痛みを感じた場合は、白内障や緑内障の可能性を考慮し、眼科での検査を受けることが推奨されます。
また、発疹や呼吸困難など、アナフィラキシーが疑われる症状が出た場合はすぐに医療機関を受診してください[1]。
また、長期間使用しても鼻症状がなかなか改善しない場合には、副鼻腔炎など別の疾患が隠れている可能性もあります。気になることがあれば、遠慮せずに医師に相談しましょう。
ナゾネックスは市販で買える?市販薬と処方薬の違い
花粉症シーズンになると、医療機関を受診する時間がなかなか取れないという方も多いのではないでしょうか。
ナゾネックスはもともと医師の処方が必要な医療用医薬品でしたが、2025年9月に市販薬(OTC医薬品)として薬局でも入手できるようになりました。
ただし、市販薬と処方薬では対象や費用に違いがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、市販薬ナゾネックスと処方薬の違い、そして費用面の比較について確認しましょう。
市販のナゾネックスと処方薬の違い
2025年に佐藤製薬から発売された市販薬のナゾネックスは、処方薬と同じモメタゾンフランカルボン酸エステルを有効成分とする点鼻薬です[9]。
成人(15歳以上)が対象で、左右の鼻腔にそれぞれ2噴霧ずつ1日1回使用する点は処方薬と同じです。
一方で、市販薬にはいくつかの制限があります。
まず、市販薬のナゾネックスは「季節性アレルギー専用」であり、ダニやハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎には使用できません[9]。
使用期間にも「1年間に3ヶ月を超えて使用しないこと」という制限が設けられています[10]。
さらに、市販薬は2026年2月時点では要指導医薬品に分類されているため、薬剤師からの説明を受ける必要があります。薬剤師が不在の時間帯には入手できない点にも注意が必要でしょう。
医療機関で処方をうけるメリット
アレルギー性鼻炎に対してナゾネックスが処方される場合、保険が適用されるため、3割負担となります。一方、市販薬のナゾネックスは全額自己負担となるため、使用期間や頻度によっては処方薬のほうが費用を抑えられる場合があります。
処方薬にはジェネリック医薬品(モメタゾン点鼻液)も存在し、先発品よりもさらに費用を抑えられることもあるでしょう。
医師の処方の下であれば 12歳未満の子どもにも使用できる点も、医療機関で処方を受ける際の利点です。長期間の使用が見込まれる方や、症状が重い方は、医療機関で処方を受けることをおすすめします。
市販薬のナゾネックスが向いている方と注意すべきポイント
市販薬のナゾネックスは、すでに花粉症と診断されていて症状が軽度から中等度の方、受診の時間を省きたい方に適した選択肢です。
薬局で薬剤師に相談しながら入手できるため、花粉シーズン初期に素早く対処を始められる利便性があります。
ただし、初めて花粉症の症状が出た方は、まず医療機関で診断を受けることが大切です。花粉症だと思っていた症状が副鼻腔炎や他の疾患であるケースもあるため、自己判断だけで対処するのは避けたほうがよいでしょう。
使用を開始して1週間程度経っても症状が改善しない場合は、使用を中止し医師に相談することが推奨されています[10]。
市販薬と処方薬のどちらが自分に合っているか迷う場合は、薬剤師や医師に相談してみてください。
花粉症治療にオンライン診療を活用する方法
花粉症でナゾネックスなどの処方薬を使用したいものの、「通院の時間を確保できない」「毎年同じお薬を継続しているため、できるだけ受診の負担を減らしたい」という方もいるでしょう。
現在はオンライン診療を利用すれば、自宅にいながら医師の診察を受け、処方を受けることが可能です。
スマートフォンやパソコンで予約し、指定日時にビデオ通話で診察を受けられます。処方箋は薬局へ送付されるほか、医療機関によってはお薬の配送に対応している場合もあります。
移動や待ち時間を省けるため、仕事や育児で忙しい方や、すでにアレルギー性鼻炎と診断され症状が安定している方の継続処方には利用しやすい方法です。
一方で、症状が強い場合や初めて治療を受ける場合には、対面受診が勧められることもあります。費用は保険診療として扱われることが多いものの、通信料などが別途かかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
クリニックフォアでは、花粉症を含むアレルギー性鼻炎のオンライン診療に対応しています。医師の診察を受けたうえで、症状に応じた治療薬が処方されます。
<クリニックフォアのオンライン診療で処方される代表的なお薬>
| 分類 | お薬名の例 |
| 抗ヒスタミン薬(内服) | ビラノアODルパフィンデザレックスアレグラザイザルアレロック |
| 配合薬(内服) | ディレグラ |
| ロイコトリエン受容体拮抗薬 | キプレス |
| 点鼻ステロイド薬 | モメタゾン点鼻薬 |
| 点眼薬 | アレジオンLX点眼液エピナスチンLX点眼液パタノール点眼液フルオロメトロン点眼液 など |
※診察料・システム料が別途2,200円(税込)かかります。
※お薬の処方がない場合は診察料1,650円(税込)がかかります。
※配送料は無料です。
※2026年1月現在の取り扱い内容となります。
※今後、予告なく取り扱う種類、代金の変更を行う場合があります。
※「医療証」の使用はできません。
※表内の薬剤の中からの処方のみとなります。
※診療時間は、土日祝日をはじめ日によって異なる場合がございます。

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対面での受診が望ましいケース
オンライン診療は利便性が高い一方で、すべての方に適しているわけではありません。初めて花粉症の症状が出た方は、鼻内の状態を直接確認してもらうために対面で診察を受けることが望ましいでしょう。
副鼻腔炎や鼻ポリープなど、花粉症以外の疾患が隠れている可能性を見分けるためにも対面検査が重要です。
また、症状が重く日常生活に支障が出ている方や、気管支喘息を合併している方は、対面での診察を受けたほうがより適切な治療方針を立てやすくなります。
お薬を使っても症状が改善しない場合や、副作用が疑われる症状が出た場合も、対面受診をおすすめします。自分の症状やライフスタイルに合った受診方法を選び、花粉シーズンに備えることが大切です。
花粉症の根本治療を目指す舌下免疫療法(SLIT)という選択肢
花粉症は毎年症状を繰り返す疾患であり、ナゾネックスをはじめとするお薬は症状を和らげることが目的ですが、根本的な体質改善を目指せる治療法として「舌下免疫療法(SLIT)」があります。
アレルギーの原因物質を少量ずつ体に慣らすことで、アレルギー反応そのものを軽減させるという仕組みです。
ただし、効果には個人差があり、治療期間も長いため、特徴をよく理解したうえで検討することが大切でしょう。ここでは、舌下免疫療法の仕組みと対象、効果や副作用、開始時期の注意点について解説します。
舌下免疫療法の仕組みと対象
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となるアレルゲン(スギ花粉エキスなど)を含む錠剤を舌の下に置いて少しずつ体に取り込むことで、免疫の過剰な反応を和らげていく治療法です。
現在、スギ花粉症に対するシダキュアと、ダニアレルギーに対するミティキュアが医療用医薬品として承認されています。
対象となるのは、血液検査や皮膚テストでスギ花粉(またはダニ)に対するアレルギーが確認された方で、5歳以上から服用可能です[11][12]。
毎日1回、舌の下に錠剤を置いて1分間保持したあとに飲み込むという方法で、通院と自宅での服用を組み合わせて治療を進めます。
根本的な体質改善が期待できるため、毎年の花粉症がつらい方は医師と相談のうえ検討してみてもよいでしょう。
治療期間・効果と副作用
舌下免疫療法は長期にわたる治療が前提であり、一般的に3〜5年程度の継続が推奨されています[13]。
効果としては、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が軽減し、花粉症のお薬の使用量を減らせる可能性がある点がメリットです。ただし、効果には個人差があり、すべての方に効果があるわけではありません。
副作用としては、口腔内のかゆみや腫れ、のどの刺激感といった局所的な症状が多く報告されていますが、多くの場合、軽度かつ一過性です[11][12]。
まれにアナフィラキシーが起こる可能性があるため、初回は医療機関で服用し、開始初期は慎重に経過をみます。
舌下免疫療法の開始時期と注意点
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、花粉が飛散している時期には原則として開始できません。一般的には、飛散が終了した後に導入することが推奨されています。
飛散期に始めるとアレルギー反応が強く出る可能性があるため、適切な開始時期については医師と相談して決めます。
治療は毎日継続することが重要で、自己判断で中断すると十分な効果が得られない場合があります。また、重症の喘息がある方や悪性腫瘍の治療中の方など、適応とならないケースもあるため事前の診察にて確認が必要です。
まれにアナフィラキシーが起こる可能性があることから、初回は医療機関で服用します。オンライン診療は、すでに導入済みの方の継続処方に限られることが一般的です。
クリニックフォアでは、対面での確定診断と初回導入にも対応しています。新規開始の目安は、スギ花粉の飛散期を避けたGW明けから年末頃までです。
クリニックフォアのオンライン診療では、安定して服用できている場合に限り、お薬の継続処方が可能です。すでに舌下免疫療法を開始されていて、副作用なく服用できている場合は、オンライン診療で処方をうけることを検討しても良いでしょう。
クリニックフォアの舌下免疫療法で処方可能なお薬
| 項目 | 料金 |
| シダキュア(60日分) | 2,700円 |
| ミティキュア(60日分) | 3,600円 |
| 診察料 ・システム利用料 | 2,200円 |
| 配送料 | 無料 |
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※触診・検査が必要な場合は対面診療をご案内する場合があります。
※「医療証」は使用できません。
花粉症の長期的な改善を目指したい方は、飛散期が終わったタイミングで一度相談してみてはいかがでしょうか。
花粉症のナゾネックスに関するよくある質問
「いつから使うのがよい?」「飲み薬と一緒に使える?」など、ナゾネックスに関する疑問をまとめました。気になるポイントを順番に確認していきましょう。
Q1:ナゾネックスはいつから使い始めるのがベストですか?
花粉の飛散が本格化する前、症状が出始める直前のタイミングで使い始めるのが理想的です。
添付文書でも、季節性の疾患に対しては好発期の直前から治療を開始し、抗原との接触がなくなるまで続けることが望ましいと記載されています[1]。
好発期直前から治療を開始することで、飛散のピーク時にしっかり効果を発揮しやすくなるでしょう。
Q2:ナゾネックスと抗ヒスタミン薬の飲み薬は併用できますか?
ナゾネックスと抗ヒスタミン薬の飲み薬は、併用して使用することが可能です。
鼻アレルギー診療ガイドラインでも、中等症以上の花粉症に対しては鼻噴霧用ステロイド薬と第2世代抗ヒスタミン薬の内服を組み合わせる治療法が推奨されています[2]。
症状が強い場合は医師に併用を相談してみてください。
Q3:ナゾネックスは妊娠中・授乳中でも使えますか?
ナゾネックスは、治療上の有益性が危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ、妊娠中の方にも使用されることがあります[1]。授乳中の方についても、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮したうえで、授乳の継続または中止を医師と相談して決めることとされています[1]。
点鼻薬は鼻粘膜に局所的に作用するため、内服薬と比べて全身への影響は少ないと考えられていますが、自己判断での使用は避けてください。
妊娠中や授乳中に花粉症の症状がつらい場合は、医師に相談したうえで適切なお薬を処方してもらうことが大切です。
Q4:ステロイド点鼻薬を毎日使い続けても体への影響はありませんか?
ステロイド点鼻薬は鼻粘膜に局所的に作用するお薬であり、全身への吸収が非常に少ないため、通常の使用量・期間であれば全身性の副作用は心配ないとされています。
ただし、長期間・大量に使用した場合に全身性の作用が発現する可能性がゼロではないと添付文書に記載されています[1]。
花粉症シーズン中の使用であれば過度に心配する必要はありませんが、不安な場合は定期的に医師の診察を受けるようにしましょう。
まとめ
ナゾネックス(モメタゾン)は、有効成分モメタゾンフランカルボン酸エステルが鼻粘膜の炎症を局所的に抑えることで、花粉症の3大症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりに効果が期待できるステロイド点鼻薬です。
1日1回の使用で効果が持続し、全身への吸収が少ないため、ステロイドの内服薬と比べて副作用のリスクが低い点が大きな特徴といえます。
アラミストやフルナーゼ、エリザスなど他のステロイド点鼻薬と基本的な効果に大きな差はありませんが、噴霧の使用感や使用回数、剤形に違いがあるため、自分の好みや症状に合ったお薬を医師と相談して選ぶことが大切です。
ステロイド点鼻薬は即効性がなく、効果が現れ始めるまでに数日程度の継続が必要であるため、花粉の飛散が始まる直前から使い始めてシーズン終了まで毎日続けることが推奨されています。
副作用としては鼻出血や鼻の刺激感などの局所症状が報告されていますが、多くの場合は軽度であり、噴霧の向きを調整するなどの工夫で軽減できる可能性があります。
毎年の花粉症をもとから改善したい方には舌下免疫療法という根本治療の選択肢もあるため、医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。
花粉症の症状が気になり始めたら早めに医師に相談し、自分に合った治療法で花粉シーズンを快適に乗り切りましょう。

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