「ファボワールってどんなピル?」「副作用が心配…」「市販で買えるの?」 低用量ピルの服用を検討するとき、こうした疑問を持つ方は少なくありません。 ファボワールは、日本でも処方されている低用量ピルのひとつです。避妊効果を中心に、月経に関するさまざまな症状の緩和にも役立つ可能性があります。 この記事では、ファボワールの特徴・効果・正しい飲み方・副作用・入手方法について、添付文書をもとにわかりやすく解説します。
※ 医学的必要性がないと医師が判断した方にはお薬の処方はできません。
※ 医薬品副作用被害救済制度等の対象外となります。
※ 医療保険が適用外の自由診療となります。
ファボワールとは?低用量ピルの中での位置づけと特徴
ファボワールは、第三世代の低用量ピルです。成分は「エチニルエストラジオール(合成卵胞ホルモン)0.03mg」と「デソゲストレル(合成黄体ホルモン)0.15mg」を1錠に含む、21錠または28錠シートタイプのピルです [1]。
低用量ピルには様々な種類があり、含まれているホルモンの種類や量が異なります。ファボワールは、配合されるホルモン量がシート全体を通じて一定の「1相性ピル」であり、黄体ホルモンの種類はデソゲストレルという第三世代の成分が使用されています。
ファボワールは1相性のピル
低用量ピルには「1相性」と「3相性」があります。実薬のホルモン量がずっと一定のものを1相性、3段階に変動するものを3相性といい、ファボワールは1相性のピルです [1]。
1相性のメリット
3相性では1シートの中でホルモン量が段階的に変化するため、必ず順番通りに服用する必要があります。一方、1相性であるファボワールは全錠のホルモン量が均一です。万が一服用の順番を間違えた場合でも、影響が出にくい場合が多いとされています(ファボワール錠21には偽薬はなく、21錠すべてが実薬です)。
また、ホルモン量が一定であるため、生理日の移動スケジュールを調整しやすいというメリットもあります [1]。
3相性との違い
低用量ピルの代表的な副作用のひとつに不正出血があります。3相性のピルは、ホルモン量を3段階で変化させることで自然なホルモンバランスの変化に近い状態をつくり出せるため、不正出血が起こりにくいといわれています。一方、ファボワールは1相性のため、飲む順番に縛られにくく、服用管理がしやすいという利点があります [1]。
ファボワールが「第三世代」とはどういう意味?
ピルに含まれる黄体ホルモンは、体内で代謝される過程で、本来の黄体ホルモン作用に加えて、副次的に男性ホルモン(アンドロゲン)としての作用も引き起こすことがあります。
男性ホルモン作用が強いと、ニキビや多毛の原因になることがあります。そのため、男性ホルモン作用をできるだけ抑えながら排卵をしっかり止める目的で、さまざまな種類の黄体ホルモンを配合したピルが開発されてきました。その改良の順番によって、第一〜四世代に分類されています。
| 世代 | 黄体ホルモンの種類 | 代表的な製品 |
| 第一世代 | ノルエチステロンなど | トリキュラーなど |
| 第二世代 | レボノルゲストレルなど | ラベルフィーユ、アンジュなど |
| 第三世代 | デソゲストレル、ゲストデンなど | ファボワール、マーベロンなど |
ファボワールに含まれるデソゲストレル(DSG)は、第三世代の黄体ホルモンです。黄体ホルモン作用が強い一方で、男性ホルモン作用は第二世代と比べて抑えられています。これは薬理的に、デソゲストレルがプロゲステロン受容体(黄体ホルモンの受容体)への親和性が高く、アンドロゲン受容体(男性ホルモンの受容体)への親和性が低いためと考えられています [1]。
第二世代との違い
第二世代のピルでは、男性ホルモン作用によって多毛などの副作用を感じる方がいます。第三世代のファボワールは男性ホルモンの抑制効果が高いため、そのようなデメリットが解消されている可能性があります。
ミニピルとの違い
ミニピルとの大きな違いは、ミニピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)が含まれていない点です。ホルモン量も低用量ピルより少なく、血栓症リスクが低いため、低用量ピルを服用できなかった方でも使用できるケースがあります。また、ミニピルは休薬期間なしで飲み続ける点も異なります。
「ファボワール錠21」と「ファボワール錠28」の違い
ファボワールには2種類のシートがあります [1]。
- ファボワール錠21: ホルモン錠(白色錠)21錠のみ。服用後7日間休薬し、次のシートを開始する
- ファボワール錠28: ホルモン錠(白色錠)21錠+偽薬(緑色錠)7錠。休薬期間なしで次のシートへ移行できる
どちらも1サイクルのホルモン量は同じです。「飲み忘れが心配」という方には、毎日1錠服用を続けやすい28錠タイプが向いている場合があります。担当医と相談のうえ選択してください。
なお、ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品(後発品)にあたり、添付文書の生物学的同等性試験でマーベロンとの同等性が確認されています [1]。
ファボワールの効果
「ピルって避妊のためだけに飲むもの?」と思っている方は多いかもしれません。しかし、ファボワールをはじめとする低用量ピルには、避妊以外にもさまざまな効果が期待できます。それぞれ順に見ていきましょう。
避妊効果
ファボワールには高い避妊効果が期待できます。月経開始1日目から服用を開始し、飲み忘れなく正しく続けることで、排卵が抑制され、避妊効果が期待できます [1]。
国内臨床試験では、992例の避妊を希望する女性を対象とした試験において、薬剤に起因すると判定された妊娠が1例のみで、**避妊効果は99.9%**と報告されています [1]。なお、飲み忘れを含めた一般的な使用では失敗率が9%になるとの報告もあり、正しく服用し続けることの重要性がわかります。
そのメカニズムは、主に以下の3段階で成り立っています。
- 排卵の抑制: ファボワールに含まれるエストロゲンとプロゲステロンが血液中に取り込まれると、脳下垂体前葉のゴナドトロピン分泌の生理的パターンが阻害され、ゴナドトロピン分泌の減少によって排卵が抑制されます。これが最も主要な避妊メカニズムです [1]。
- 子宮頸管粘液の変化: ピルの成分が子宮に作用し、子宮頸管の粘液の性状や組成を変化させます。その結果、精子が子宮腔内を通過しにくくなり、受精を防ぐ働きをします [1]。
- 子宮内膜の変化による着床阻害: ホルモンが直接子宮内膜の性状に作用し、受精卵が着床しにくい環境をつくります [1]。
PMS(月経前症候群)の緩和
体内の女性ホルモン量を一定に保つことで、月経前のホルモンの変動によって引き起こされる落ち込みやイライラ、頭痛や吐き気といったさまざまな不調が出にくくなります。
さらに、この仕組みを活用することで「旅行や大切なイベントの日に生理が来ないようにしたい」という月経移動も可能です。
にきび・肌荒れの改善
ホルモン分泌量が不安定になると肌トラブルが起こりやすいです。そのため、低用量ピルでホルモン分泌量が安定することで、ニキビや肌荒れ改善につながるといわれています。
ピルに含まれる黄体ホルモンは、体内で代謝される過程で副次的に男性ホルモン(アンドロゲン)としての作用が生じることがあります。男性ホルモン作用が強いと、にきびや多毛(体毛が濃くなる)の原因になることがあります 。
ファボワールの飲み方 正しい服用方法と飲み忘れ時の対処
ファボワールの効果を十分に発揮するためには、正確な服用方法を守ることが大切です [1]。
ファボワール錠21の基本的な飲み方
1シートに実薬(白色錠)が21錠入っています。月経開始日(1〜5日目)から飲み始め、1日1回1錠を21日間、毎日決まった時間に服用します。21錠を飲み終えたら7日間休薬し、その後新しいシートを開始するサイクルを繰り返します [1]。
休薬中(または休薬終了後)に「消退出血」と呼ばれる月経様の出血が起こります。出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を開始します。
ファボワール錠28の基本的な飲み方
1シートに28錠入っており、最初の21錠が実薬(白色錠)、残り7錠は薬効成分のない偽薬(緑色錠)です。
月経開始1〜5日から服用を開始し、白色錠21錠→緑色錠7錠の順に毎日1錠ずつ28日間服用します。28錠製剤は1周期目の投与開始より休薬期間が一切ないのが特徴です。通常、緑色錠の服用中に消退出血が起こります。28錠を飲み終えたら翌日から新しいシートの白色錠より開始します [1]。
ポイント:毎日同じ時間に服用することが重要です。「朝食後」「就寝前」など日常の習慣と結びつけると、飲み忘れを防ぎやすくなります [1]。
飲み忘れたときの対応
飲み忘れは避妊効果に影響する可能性があります。状況に応じた対応を確認しておきましょう。

| 飲み忘れの状況 | 対処法 |
| 1日の飲み忘れ | 低用量ピルを飲み忘れた場合の対応は、飲み忘れた日数によって異なります。1錠の飲み忘れ、つまり1日飲み忘れたという場合には気づいた時点でまず1錠内服し、その後普段通りの時間に内服します。 もし気づいた時間が普段飲んでいる時間と近いという場合には、いつも内服している時間に2錠まとめて内服します。 |
| 2日飲み忘れ | 2日分も飲み忘れに気づいた、つまり2錠飲み忘れに気づいた場合(前回の服用から48時間以上経っている場合)には気づいた時点で2錠まとめて服用します。その後はいつも通りの時間に内服するようにします。2日分の内服忘れはより妊娠の可能性が高くなってしまうため、7日連続での内服ができるまでは避妊をするか性交渉を避けましょう。 |
| 3日以上の飲み忘れ | 3日分飲み忘れてしまった場合には、サイクルの最初に戻って1からやり直すことが必要です。つまり、ピルを飲み忘れて3日目に気づいた場合は、今周期内服していたシートはお薬が残っていたとしても破棄をして、自然に月経が来るのを待って次のシートへと移ります。3日分飲み忘れてしまうと妊娠の可能性が高くなってしまうため、月経が来るまでは他の避妊方法を検討したり性交渉を避けたりするようにしましょう。飲み忘れの日数が多くなりまとめて飲む個数が多くなるほど、生理以外の不正出血を起こす可能性が高くなるといわれています。 |
飲み忘れが多い場合や、飲み方に不安がある場合は必ず医師に相談してください。
服用開始時期について
経口避妊剤を初めて服用する場合、月経開始1〜5日目からの服用が推奨されています。服用開始日が遅れた場合は、最初の1週間は他の避妊法との併用が必要です [1]。
ファボワールの副作用 服用前に知っておきたいリスクと注意点
ピルは医薬品であるため、副作用が起こる可能性があります。「副作用が心配だから飲みたくない」と感じる方もいるかもしれませんが、正しい情報を知ったうえで判断することが大切です。
よく報告される副作用(初期症状)
国内臨床試験(1,011例・14,378周期)では、258例(25.5%)に副作用が報告されています [1]。主な副作用は以下の通りです。
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 乳房の張り・痛み
- 不正出血(消退出血以外の出血)
- 気分の変動・抑うつ気分
- 体重変化
多くの場合、これらの症状は服用を続けるうちに軽減することが多いとされています。ただし、症状が強い・長引くと感じたら、必ず医師に相談してください。
注意が必要な重篤な副作用:血栓症
低用量ピルの服用では、血栓症(血管内に血の塊ができる病気)のリスクが若干高まる可能性が報告されています。外国の疫学調査では、経口避妊剤を服用している女性は服用していない女性と比べて、静脈血栓症のリスクが3.25〜4.0倍高くなるとの報告があります [1]。
さらにファボワールを含むデソゲストレル配合ピルについては、レボノルゲストレル等の経口避妊剤と比較して静脈血栓症の相対危険率を増加させることを示唆する報告があります。具体的には「レボノルゲストレル等では1年間で1万人当たり1人であるのに対し、デソゲストレルを含む経口避妊剤では2人になる」とされています [1]。なお、妊娠による静脈血栓の発症は1年間で1万人当たり6人といわれており、ピル使用中の絶対リスク自体は低い水準にあります [1]。
特に服用開始後3か月間はリスクが高いとされており、注意が必要です [1]。
以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 下肢の急激な疼痛・腫脹
- 突然の息切れ・胸痛
- 激しい頭痛・四肢の脱力・麻痺
- 構語障害・急性視力障害
ファボワールを服用できない方(禁忌)
以下に該当する方は、ファボワールを服用できません(添付文書記載の禁忌事項)[1]。
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴のある方
- 前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛の患者
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌など)、子宮頸癌およびその疑いのある患者
- 重篤な肝障害・肝腫瘍のある患者
- 脂質代謝異常のある患者
- 高血圧(軽度の高血圧を除く)のある患者
- 血管病変を伴う糖尿病患者
- 血栓性素因・抗リン脂質抗体症候群の患者
- 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内および長期間安静状態の患者
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳中の方
- 骨成長が終了していない可能性がある女性
- 耳硬化症の患者
- 本剤の成分に対し過敏性素因のある女性
この他にも慎重投与が必要なケースがあります。服用前に必ず医師による問診・診察を受けてください。
ファボワールは市販で購入できる?入手方法と注意点
ファボワールは、日本では市販(OTC医薬品)として販売されていません。
ファボワールは「処方箋医薬品」に指定されており、医師の診察・処方なしに入手することは法的に認められていません [1]。ドラッグストアやインターネットの一般販売では購入できません。
ファボワールを入手するには、産婦人科・婦人科クリニックを受診し、医師の診察を受けたうえで処方してもらう必要があります。
海外や個人輸入のピルには注意が必要
インターネット上では、海外からのピルを個人輸入・転売するサービスが存在します。しかし、以下のようなリスクがあるため、強くお勧めできません。
- 偽造品・品質管理が不明な製品のリスク
- 医師の診察なしに服用することで、禁忌に該当するケースを見逃す危険性
- 副作用が起きた際に適切なサポートが受けられない
安全性と健康を守るためにも、必ず医療機関を通じて処方を受けることが重要です。
クリニックフォアで取り扱っているファボワールのお薬代(税込
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| 2ヶ月分 | 6,556 円 3,278円/月 |
| 3ヶ月分 | 9,834 円 3,278円/月 |
- 予約料・診察料
- 1,650円
- 送料
- 550円/1回
※価格は全て税込です。
価格は税込です。低用量ピル・超低用量ピルは、初めての方でも、同じお薬を2ヶ月は続けて頂いて、ご自身に合っているかどうかを判断させていただいています。そのため、最小単位を2ヶ月分とさせていただいております。
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