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胃痛のときに受診すべき診療科と選び方の基本
胃痛といっても原因はさまざまで、症状の出方や背景によって適切な受診先が異なります。
まずは基本となる診療科を知っておくことで、スムーズに診察や検査を受けることが可能です。
胃痛の基本的な受診先は内科または消化器内科
胃痛を感じたときの受診先として、最初に選ぶべき診療科は内科または消化器内科(消化器科)です。
感染性胃腸炎・逆流性食道炎・ピロリ菌感染による消化性潰瘍・機能性ディスペプシアなど胃痛の主な原因はいずれも内科または消化器内科で診察・検査・治療をおこなうことができます[2][3][4][5]。
近くに消化器内科がある場合は消化器内科を、消化器内科が近くにない場合はまず内科を受診することが基本的な選択肢です。
「胃腸科」という名称も消化管を専門とする診療科であり、胃痛の受診先として適切です。
内科は全身の幅広い疾患を診察でき、受診後に専門的な検査が必要と判断された場合は消化器内科への紹介状を作成してもらえます。
「胃痛を繰り返している・長引いている・原因をより詳しく調べたい」という場合は、胃カメラなどの専門的な検査を受けられる消化器内科への受診が適切です。
子どもの胃痛・妊娠中の胃痛の受診先
子どもの胃痛については、腸重積・虫垂炎・小児特有の感染症など小児科での専門的な診察が必要な疾患が隠れている可能性があるため、まず小児科を受診することが推奨されます。
妊娠中の胃痛については、内視鏡検査やお薬の服用が必要になる場合に産婦人科医との連携が不可欠なため、消化器内科を受診する前にまずはかかりつけの産婦人科に相談することをおすすめします。
症状の組み合わせ別に受診先の判断基準を確認しよう
胃痛は吐き気・発熱・下痢・胸やけなど他の症状と組み合わさってあらわれることも多くあります。
症状の組み合わせ別の受診先の目安は以下のとおりです。
| 症状の組み合わせ | 考えられる主な原因 | 受診先 | とくに注意すべきサイン |
| 胃痛+吐き気・嘔吐・食欲不振 | 感染性胃腸炎・逆流性食道炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシアなど | 内科または消化器内科 | 嘔吐物に血液が混じる・水分が摂れない・体重の急激な減少 |
| 胃痛+発熱・下痢・腹部膨満感 | 感染症・腸の炎症・消化管の機能異常など | 内科または消化器内科 | 38.5℃以上の高熱+激しい腹痛・血便・痛みが右下腹部に移動(虫垂炎の可能性) |
| 胃痛+胸やけ・げっぷ・のどの違和感 | 逆流性食道炎(GERD)など | 消化器内科または内科 | 胸の中央部に締め付けられるような痛み(心臓疾患の可能性) |
症状の組み合わせによって考えられる原因や適切な受診先が変わりますが、これらを自分で判断するのは難しいことも多いため、目安として確認してみてください。胃痛に吐き気・嘔吐・食欲不振が伴う場合
感染性胃腸炎・逆流性食道炎・胃潰瘍・機能性ディスペプシアなど、さまざまな消化器疾患が原因として考えられ、これらはいずれも内科または消化器内科で診察・検査・治療が行われます[2][3][4][5]。
嘔吐が激しく水分も摂れない状態・嘔吐物に血液が混じっている場合はすみやかに受診が必要です。
食欲不振が数週間以上続いていたり体重が急激に減少している場合は、胃がんなどが原因となっている可能性があるため消化器内科での詳しい検査が推奨されます。
胃痛に発熱・下痢・腹部膨満感が伴う場合
感染症・腸の炎症・消化管の機能異常が原因として考えられることが多く、内科または消化器内科への受診が適切です。
38.5℃以上の高熱や激しい腹痛・血便がある場合は早めの受診が推奨されます。
胃痛が右下腹部に移動してきた場合は虫垂炎(盲腸)の可能性があるため、内科や消化器内科、または外科への受診が望ましいです[6]。
胃痛に胸やけ・げっぷ・のどの違和感が伴う場合
胃酸の逆流が関係している可能性が高く、消化器内科または内科への受診が適切です。
これらの症状の組み合わせは逆流性食道炎(GERD)に特徴的であり、放置すると食道粘膜が悪化するリスクがあります[3]。
胸の中央部に締め付けられるような痛みがある場合は心臓疾患が原因となっている可能性もあるため、胸部症状も医師に詳しく伝えることが重要です[7]。
胃痛で考えられる主な原因と病気の種類
胃痛は急性・慢性に大別され、それぞれ原因疾患や対処法が異なります。
適切な受診タイミングを理解することで早期発見・早期治療が可能になります。
急性の胃痛
急性胃炎・急性胃腸炎・食中毒が代表的な原因です。
急性胃炎は暴飲暴食・ストレス・NSAIDs(ロキソプロフェン・イブプロフェンなどの鎮痛薬)などの影響で胃の粘膜に急激な炎症が起こる状態であり、みぞおち付近の痛み・吐き気・嘔吐があらわれます[8]。
虫垂炎・腸閉塞・消化管穿孔は最初みぞおち付近の痛みとしてあらわれることがありますが、痛みが時間とともに強くなる・右下腹部に移動するといった変化が生じやすいため、これらの症状を伴う時には早急な受診が望ましいです[6]。
慢性的な胃痛
慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・機能性ディスペプシア・逆流性食道炎などが代表的です[8]。
胃潰瘍では食後に痛みを感じ、十二指腸潰瘍は夜間に痛みを感じることがあります[4]。
黒色便(タール便)があらわれた場合は消化管出血のサインとして速やかな受診が必要です[4]。
機能性ディスペプシアは胃カメラで異常が見つからないにもかかわらず胃痛・胃もたれ・早期満腹感などが続く状態であり、ストレスや自律神経の乱れが深く関与しています[5]。
ピロリ菌感染と胃がんリスク
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は感染すると慢性胃炎・胃潰瘍を引き起こすほか、長期間にわたる感染によって胃がんのリスクが高まることが報告されています[8]。
ピロリ菌感染が確認された場合は除菌療法によって胃潰瘍の再発リスク・胃がんの発症リスク低下が期待できます[9]。
感染の有無は消化器内科での尿素呼気試験・血液検査・胃カメラ検査などで確認できるため、慢性的な胃痛がある場合は消化器内科を受診して検査を受けることをおすすめします。最初に内科を受診された場合は、医師が消化器内科への紹介状を作成し、消化器内科を受診してこれらの検査を行うことになります。
緊急受診が必要な胃痛の症状と様子を見てよい症状の判断基準
胃痛の症状は緊急度によって対応が大きく異なります。
| 緊急度 | 該当する症状 | 対応 |
| すぐに救急受診 | 突然の激しい腹痛/吐血/黒色の便(タール便)/腹部が板のように硬い/強い腹痛+顔面蒼白・冷や汗・意識の混濁/胸の締め付けを伴う痛みが胸・肩・背中に広がる | 救急車を呼ぶか救急外来を受診[1][7] |
| 数日以内に受診 | 食欲不振が続き体重が急激に減少/夜間に目が覚めるほどの胃痛/38℃以上の発熱/黄疸(皮膚・白目が黄色くなる) | 内科または消化器内科を受診 |
| 様子を見てよい | 痛みが軽度〜中程度で日常生活が送れる/暴飲暴食など思い当たる原因がある/発熱・嘔吐・下痢・血便・吐血を伴っていない/以前に同様の症状が安静で改善した経験がある | 数時間〜数日程度の経過観察が可能、症状の改善が乏しければ内科または消化器内科の受診を検討 |
とくに体重の急激な減少・夜間痛は胃がん・膵臓がん・胆道疾患などの重篤な疾患のサインである可能性があるため注意が必要です。
様子を見ている間は消化に負担がかかる食事(油っこいもの・刺激物・アルコール)を避けて、水分補給をしながら安静にすることが推奨されます。
症状が改善しない・悪化している場合は受診することが重要です。
受診時に準備しておくべきこと・問診で伝えるべき内容
受診前に以下の情報を整理しておくことで問診がスムーズになり、より正確な診断につながります。
<問診で伝えるべき内容>
- いつから痛みがあるか
- どこが痛いか
- どのように痛いか
- 痛みが強いのは食後か空腹時か
- 伴っている症状
- 服用中のお薬
- 生活習慣
鎮痛のお薬(NSAIDs:ロキソプロフェン・イブプロフェンなど)・アスピリンなどは胃の粘膜にダメージを与えやすいため、服用中のお薬をすべて医師に伝えることが重要です[11]。
受診時には胃カメラ・腹部超音波・血液検査・ピロリ菌検査などが必要に応じておこなわれることがあります。
クリニックフォアのオンライン診療で胃痛を相談する
「胃痛が続いているが消化器内科に行く時間がない」という場合、まずオンラインで医師に相談することも選択肢のひとつです。
クリニックフォアでは慢性的な胃の不調・機能性ディスペプシア・逆流性食道炎などの消化器症状に対するオンライン診療をおこなっており、通院の時間や手間をかけずに医師に相談することが可能です。
「胃痛が数週間以上続く」「市販のお薬で改善しない」という方は、早めにオンラインで医師に相談することをおすすめします。
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※触診・検査などが必要な場合は、対面での診療をお願いする場合があります。
※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
胃痛の受診科についてのよくある質問
胃痛は何科を受診すればよいのかについて、よくある質問をまとめました。
胃痛のときは内科と消化器内科のどちらに行けばよいですか?
いずれを受診しても対応してもらえますが、近くに消化器内科がある場合は消化器内科を、近くに消化器内科がない場合は、まず一般内科を受診することが望ましいと考えられます。
内科を受診後に専門的な検査が必要と判断された場合は、消化器内科への紹介状を作成してもらえます。
救急車を呼ぶべきお腹の症状はどんなものですか?
今まで経験したことがないような突然の激しい腹痛・吐血・黒色便・冷や汗を伴う強い痛みがあらわれた場合は、迷わず救急車を呼ぶか救急外来を受診することが必要です[1]。
胸の締め付けを伴う痛みが肩や背中に広がっている場合は、消化器ではなく心臓の疾患の可能性もあるため、救急外来を受診しましょう[7]。
胃痛が続く場合に考えられる病気は何ですか?
慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎・機能性ディスペプシア・ピロリ菌感染などが代表的です[3][4][5][8][9]。
いずれも消化器内科での胃カメラ・ピロリ菌検査・血液検査などによって診断が可能であり、原因に合わせた適切な治療をおこなうことで症状の改善が期待できます。
胃痛で受診するときに何を伝えればよいですか?
「胃痛が始まったタイミング」「痛みの場所・性質・タイミング」「伴っている症状」「服用中のお薬」「生活習慣(飲酒・喫煙・ストレスの状況)」を具体的に伝えることが重要です。
お薬手帳を持参するか服用中のお薬の名前をメモして受診することで、より正確な診断につながりやすくなります。
まとめ
胃痛のときの受診先は内科または消化器内科(胃腸科)が基本であり、近くに消化器内科がある場合は消化器内科を、近くに消化器内科がない場合や判断に迷う場合はまず内科を受診するのが適切です。
吐血・黒色便・突然の激しい腹痛がある場合は迷わず救急受診をおこなってください[7]。
慢性的な胃痛が続く場合は消化器内科で胃カメラ・ピロリ菌検査などを受けて原因を正確に把握することが推奨されます。
受診時には痛みの場所・性質・タイミング・伴う症状・服用中のお薬を整理しておくと、問診がスムーズになり正確な診断につながります。
子どもの胃痛はまず小児科、妊娠中の胃痛はまずかかりつけの産婦人科に相談してください。
胃痛が続く・繰り返す・市販のお薬で改善しないという方は、一人で抱え込まず医師への相談を検討してみてはいかがでしょうか。
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※触診・検査などが必要な場合は、対面での診療をお願いする場合があります。
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※診療費は診察内容によって異なります。保険診療の自己負担割合(原則3割)に応じた金額となります。
