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胃腸炎のときの食事の基本
胃腸炎にかかったとき、焦って通常の食事に戻すと、嘔吐や下痢などの症状が悪化したり、長引いたりする可能性もあります。
ここでは、胃腸炎のときの食事の基本的な考え方について詳しく解説します。
回復段階に合わせた食事が大切
嘔吐や下痢が続いている「急性期」に食事をすると、胃腸への負担が増し、症状が悪化する可能性があります。
胃腸炎にかかったときは、症状が落ち着く「回復期」に消化の良い食べ物から食事を再開し、胃腸の様子を見ながら徐々に通常の食事に戻していきましょう。
個人差がありますが、胃腸炎による嘔吐や下痢は数日ほど続くことも少なくありません[1]。
この期間は無理をして食べようとせず、自分の体調を良く観察しながら、少しずつ食べられるものを増やしていきましょう。
無理に食べないことも重要
「栄養をとらないと回復しない」と考えて無理に食事をすると、胃腸炎で弱った胃腸にさらなる負担をかけてしまうことがあります。
嘔吐が続いている場合、食べたものがすぐに吐き出されてしまい、かえって体力を消耗する原因にもなりかねません。
食欲がないときは、体が「休息が必要」というサインを出している状態だと捉え、自然に食欲が湧くのを待つようにしましょう。
子ども・高齢者の食事の注意点
子どもや高齢者は脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給がよりいっそう大切です。
子どもは、自分から水分をとろうとしないこともあるため、親や家族がこまめに飲ませましょう。
高齢者は、のどの渇きを感じにくいとされているため、周囲から水分摂取を促すのもポイントです。
経口補水液の味が気になる場合は、ゼリータイプやアップル風味など、口にしやすいタイプに変えてみるのも一つの方法です。
回復段階別の食事の進め方
胃腸炎からの回復は、「急性期」「回復初期」「回復後期」の3つの段階を経て進んでいきます。
自分の症状がどの段階にあるかを把握することで、食事の内容や水分補給の方法を適切に判断しやすくなるでしょう。
ここでは、各段階の特徴と食事を進める際の基本的な考え方について解説します。
急性期(症状が強い時期)
急性期は嘔吐や下痢が頻繁に起こり、もっとも症状が強い時期で、多くの場合、数日程度続きます[1]。
胃腸が弱っているため、固形物を摂取しても消化・吸収がうまくできず、症状を悪化させる原因になることがあります。
急性期は水分や食事を無理にとらずに、胃腸を休ませることを最優先にしましょう。
下痢や嘔吐などの症状が長引く場合は、脱水や栄養不足になる可能性があるため、医療機関への受診を検討してください。
回復初期(症状が落ち着いてきた時期)
回復初期は嘔吐がおさまり、水分が問題なくとれるようになった時期です。
この段階から消化の良い食べ物を少量ずつ再開することで、胃腸に過度な負担をかけずに栄養を補給できます。
ただし、症状の程度には個人差があります。
この時期はひどい下痢が続くこともあるため、ご自身の体調に合わせて食事内容や量を調整しましょう。
回復後期(通常の食事に戻す時期)
消化の良い食事が問題なくとれるようになったら、回復後期に入っています。
食事のバリエーションを少しずつ広げ、1〜2週間かけて通常の食事内容に戻していきましょう。
1回あたりの食事量も徐々に通常量に戻し、1日3食のリズムに整えていきます。
脂っこいものや刺激物は最後に再開し、経過を見ながら慎重にとるようにしましょう。
水分補給のポイントと食事再開のタイミング
胃腸炎にかかった際は、嘔吐や下痢によって体内の水分と電解質が失われやすいため、こまめに水分を補給することが大切です[1]。
ただし、胃腸へ負担をかけてしまう可能性があるため、水分摂取の方法や食事を再開するタイミングには注意が必要です。
ここでは、水分補給の方法と食事を再開するタイミングの目安について詳しく見ていきましょう。
急性期は水分補給を優先する
嘔吐や下痢が続く急性期は、無理に食事をとらないことが大切です。
嘔吐が落ち着いたあと、少しずつ水分を補給しましょう。
水分摂取には、水分と電解質をバランス良く補給できる「経口補水液」がおすすめです[2]。
どうしても水分がとれない場合は、脱水を起こして点滴などの治療が必要になることもあるため、早めに医療機関に相談しましょう。
経口補水液の正しい飲み方
嘔吐がおさまったら、まずティースプーン1杯(約5mL)程度の経口補水液を口にしましょう。
嘔吐がなければ、飲む間隔を5分→3分→2分→1分と少しずつ縮めながら量を増やし、コップ半分程度を目安に補給していきます。
一度に多量に飲むと嘔吐を誘発する原因となるため、少量ずつ頻繁に飲むことがポイントです。
経口補水液が冷たすぎると、胃腸への刺激になることがあります。
常温にするか、電子レンジで人肌程度(20秒ほど)に温めてから飲むと、お腹への負担がさらに少なくなるでしょう。
食事を再開してよいサインと進め方
食事を再開してよいか判断する際は、以下を目安にしてください。
・嘔吐が数時間以上、止まっていること
・水分を飲んでも吐かなくなっていること
・少しずつ食欲が戻ってきていること
下痢が続いている場合でも、嘔吐がおさまり水分がとれるようになっていれば、胃腸にやさしい食べ物を少しずつとり入れても問題ないでしょう。
食事の再開時は、1回の食事量を普段の半分以下にし、1日数回に分けて少量ずつ食べることがポイントです。
時間帯にこだわらず、「何か食べたい」と感じたタイミングで食事をとりましょう。
1日で通常通りの食事量に戻すのではなく、1〜2週間程度かけてゆっくりと戻していきましょう。
胃腸炎の回復期に適した食べ物
回復期には、胃腸に負担をかけない消化の良い食べ物を選ぶことが大切です。
炭水化物、果物、たんぱく質のそれぞれで胃腸にやさしい食材を知っておくと、食事の選択がしやすくなるでしょう。
ここでは、回復期におすすめの食べ物を種類別に詳しく解説します。
おかゆ・うどんなど消化の良い炭水化物
回復期の主食には、おかゆのように消化の良い炭水化物がおすすめです。
おかゆは水分が多く、胃腸への負担が少ないため、食事再開の最初の段階にとくに適しています。
10倍がゆ(米:水=1:10)で、やわらかく炊いたもののようにサラサラした状態から始め、徐々に5倍がゆ、通常のおかゆへと固くしていくとよいでしょう。
おかゆのほか、うどん、そうめんも回復期の炭水化物に向いています[3]。
玄米や食物繊維の多い雑穀、油分を含む麺類は消化に時間がかかるため、症状がしっかり良くなってから食べるようにしましょう。
バナナ・りんごなど胃腸にやさしい果物
果物のなかでは、バナナやりんごが胃腸にやさしく、回復期に適しています[4]。
バナナは消化が良く、下痢で失われやすいカリウムを補給できるため、胃腸炎の回復期に適した食材です。
りんごはそのまま食べるより、皮をむいてすりおろす方が消化しやすくなります。
このほか、桃の缶詰も柔らかく消化しやすいため、食欲がないときでも食べやすいでしょう。
柑橘類(オレンジ、グレープフルーツなど)は胃を刺激することがあるため、胃腸炎の回復期には避ける方が無難です。
豆腐・白身魚などのたんぱく質
たんぱく質は、豆腐・白身魚・卵など消化しやすい食材を選ぶことが大切です。
豆腐は植物性たんぱく質のなかでも消化が良く、胃腸への負担が少ない食材です[4]。
白身魚(タラ、カレイ、タイなど)も、脂肪分が少なく消化しやすいとされています。
卵は、茶碗蒸しや卵とじなど、しっかり加熱した調理法で食べるようにしましょう。
胃腸炎のときに避けるべき食べ物・飲み物
胃腸炎の回復期には、胃腸への刺激になる食べ物を避けることが重要です。
回復を遅らせたり、症状を悪化させたりする可能性がある食べ物を把握することで、胃腸炎のときの食事選びに役立つでしょう。
ここでは、避けるべき食品を種類別に詳しく解説します。
脂っこいもの・乳製品
揚げ物や脂身の多い肉、乳製品は胃腸炎の回復期に避けるべき食品です[3]。
脂質は消化に時間がかかり、弱った胃腸に負担をかけることがあります。
また、胃腸炎によって腸の粘膜がダメージを受けると、乳製品に含まれる乳糖が分解されにくくなることがあります。
下痢などの症状が残っている場合は、揚げ物や天ぷら、バター、マヨネーズなど脂質を多く含む料理を控えましょう。
あわせて、牛乳、ヨーグルト、チーズ、アイスクリームなどの乳製品も控えるようにしましょう。
ただし、乳酸菌が含まれるヨーグルトには整腸作用が期待できるため、症状が回復してから少量ずつ再開してもよいでしょう。
刺激物・香辛料
香辛料や刺激の強い食べ物は、弱った胃腸の粘膜を刺激し、症状を悪化させる可能性があります[3]。
唐辛子・カレー粉・わさび・からし・コショウなどの香辛料や、キムチ・カレー・麻婆豆腐などの料理は回復するまで控えた方がよいでしょう。
酢の物や梅干しなど、酸味の強い食品は胃を刺激することがあります。
また、ニンニクやネギ、ニラなど香りの強い野菜も、生の状態では胃腸に負担がかかりやすいとされています。
味付けは薄味を基本とし、胃腸が完全に回復してから徐々に通常の味付けに戻していきましょう。
アルコール・カフェイン・炭酸飲料
アルコール・カフェイン・炭酸飲料は、胃腸炎の回復期に避けるべき飲み物です。
アルコールは胃粘膜を刺激し消化機能を低下させるうえ、利尿作用によって脱水症状を悪化させる可能性があります。
カフェインや炭酸飲料も、胃腸に刺激を与える原因になります。
下痢があるときは、カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクの摂取は避けましょう。
柑橘系のジュースも酸味が胃を刺激する可能性があるため、回復するまでは控えることをおすすめします。
胃腸炎にかかった際の飲み物は、常温の水・薄めた麦茶・経口補水液など、胃腸への刺激が少ないものを選びましょう。
胃腸炎が改善しないときはクリニックフォアのオンライン診療を
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診療にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
| 項目 | 初診(税込) | 再診(税込) |
| 診察料 | 840円〜1,370円 | 280円〜1,510円 |
| システム利用料 | 1,000円 | 1,000円 |
| 合計目安 | 1,840円〜2,370円 | 1,280円〜2,510円 |
※3割負担の場合の目安です。お薬代は別途、受けとり指定の薬局でお支払いください。
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食事を工夫しても吐き気が続く場合や、水分がとれない場合など、体調がつらいときにも簡単に予約できるシステムを整えております。
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※血便や激しい腹痛、意識がもうろうとしているなど緊急性の高い症状がある場合は、対面をおすすめする場合があります。
よくある質問
ここでは、胃腸炎のときの食事についてよくある質問にお答えします。
食事の再開タイミングや食事内容など、判断に迷ったときの参考にしてください。
Q1:胃腸炎のときは何も食べない方がいいですか?
嘔吐が続いている急性期は無理に食べず、水分補給を優先することが大切です。
嘔吐がおさまり水分がとれるようになったら、消化に負担の少ない食事から再開しましょう。
長期間の絶食は体力低下につながるため、症状が落ち着いたら徐々に食事を再開してください。
Q2:胃腸炎で食べてはいけないものは何ですか?
脂っこいもの、乳製品、刺激物・香辛料、アルコール、カフェインは胃腸の回復を妨げるため避けてください。
揚げ物、カレー、牛乳、コーヒー、炭酸飲料なども、下痢がおさまるまで控える方が胃腸への負担をかけにくいです。
胃腸炎から回復したあとも胃腸に負担がかかる料理は少量から再開し、体調を見ながら徐々に通常の食事に戻しましょう。
Q3:胃腸炎のときにヨーグルトは食べてもいいですか?
胃腸の刺激になることがあるため、ヨーグルトを含む乳製品は控えた方がよいと考えられます。
症状が完全に回復したあとも、まずは少量からとるようにしましょう。
Q4:食欲が出てきたらすぐに普通の食事に戻してもいいですか?
食欲が戻っても、すぐに普通の食事に戻すことは避けましょう。
弱った胃腸の機能が回復するには時間がかかるため、急に通常の食事をとると再び症状が悪化する可能性があります。
おかゆ・うどんなど消化の良いものから食べ始め、少しずつ通常の食事に戻していきましょう。
胃腸炎のときは回復段階に合わせた食事を心がけよう
胃腸炎のときの食事は、症状の回復段階に合わせて内容を調整することが大切です。
嘔吐や下痢がひどい急性期は、無理に食べず水分補給を優先し、とくに子どもや高齢者は脱水に注意してください。
嘔吐がおさまり水分がとれるようになったら、おかゆやうどん、バナナ、豆腐など消化の良い食べ物から少量ずつ再開しましょう。
脂っこいもの、乳製品、刺激物、アルコール、カフェインは胃腸に負担をかけるため、回復するまで避ける必要があります。
食事は1回の量を少なめにし、1日数回に分けて食べることで胃腸への負担を減らしましょう。
吐き気が続いて水分や食事がとれない場合は、クリニックフォアのオンライン診療で相談可能です。
胃腸炎について不安なことがある場合は、オンライン診療をご活用ください。
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