【医師監修】フィナステリドとは【効果・副作用・価格を徹底解説】

【医師監修】フィナステリドとは【効果・副作用・価格を徹底解説】

AGA(男性型脱毛症)の治療を調べる中で、「フィナステリド」というお薬の名前を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

結論として、フィナステリドは、抜け毛の進行を抑える代表的なお薬です。国内外でAGA治療に広く処方されています。

一方で、服用したことがない方にとっては、「本当に効果があるの?」「副作用は大丈夫?」「費用はどのくらい?」といった不安を抱くこともあるでしょう。

そこで本記事では、医師監修のもと、フィナステリドの効果や副作用、価格、有効性について、信頼できる根拠に基づいてわかりやすく解説します。

この記事でわかること【フィナステリドについて】※

・役割:
抜け毛の進行を防ぐ、AGA治療の基本となるお薬
・効果:
服用を始めて2〜3ヶ月ほど継続することで効果を実感されることが多く、最大効果は1〜2年の継続服用で得られるとされている[1][2]
・副作用:
性機能の低下や肝機能障害など、発現率は1〜5%未満[2]
・入手方法:
医師の診察と処方が必要で、オンライン診療にも対応している
・飲み方:
毎日決まった時間に服用を続けることが大切

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

フィナステリドとは
【AGA治療の基本のお薬】

フィナステリドは、AGA治療において「抜け毛の進行抑制(守り)」の役割を担う基本のお薬です。

抜け毛の原因となる男性ホルモンの働きを抑えることで、抜け毛の進行を防ぎ、薄毛の悪化を食い止める作用があります。

日本では2005年にAGA治療薬として厚生労働省に承認され、現在では多くの医療機関で処方されています。

フィナステリドの基本情報

フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された成分です。

その後の研究で、前立腺肥大症とAGAが、共通の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)によって引き起こされることがわかり、その作用を応用してAGA治療にも用いられるようになりました。[3]

項目内容
有効成分フィナステリド
薬の分類5αリダクターゼ
作用部位頭皮(とくに前頭部・頭頂部)
対象成人男性のAGA(男性型脱毛症)
国内承認薬名・承認年2005年・プロペシア
販売形態医師の処方による医療用医薬品

日本では2005年にMSD株式会社(旧:万有製薬)が「プロペシア」という商品名で、AGA治療のお薬として厚生労働省に承認されました。

この薬は医師の処方が必要な医療用医薬品に分類されているため、ドラッグストアでは市販されていません。

AGAによる抜け毛の仕組み

AGAによる抜け毛は、男性ホルモンの一種であるDHTが毛根に影響を与えることで起こります。

DHTは、男性ホルモンであるテストステロンが「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」という酵素によって変換されることで生成されます。

このDHTが毛根(毛包)に存在する男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合すると髪の成長期が短くなり、太く長く育つ前に抜けてしまうと考えられています。

健康な髪は、成長期(2〜6年)→退行期→休止期というサイクルを繰り返していますが、DHTの影響によって成長期が短くなると、髪が十分に伸びる前に抜けてしまいます。

この状態が続くことで、細く短い毛が増え、徐々に薄毛が進行していくのです。

フィナステリドが抜け毛を抑えるメカニズム

フィナステリドは、テストステロンがDHTに変換される際に働く5αリダクターゼ(Ⅱ型)という酵素の働きを阻害し、DHTの生成を抑制します。

これにより、毛根がDHTの影響を受けにくくなり、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が正常に保たれると考えられています。

このように、フィナステリドは、AGAの根本原因であるDHTの過剰生成を抑える“守り”の働きをします。

フィナステリドの治療が向いている方

フィナステリドは、主に「初期〜中等度のAGA」に適したお薬です。

特に、以下のような方に処方されることが多くなっています。

  • 抜け毛を減らし、現状を維持したい方
  • 薄毛の進行を予防するため、早めに治療を始めたい方
  • 頭頂部(O字型)や前頭部(M字型)の薄毛が気になり始めた方
  • ご家族にAGAの方がおり、遺伝的な要因が心配な方

初期〜中等度の段階とは、「髪が細くなってきた」「抜け毛が増えた」「地肌が目立ってきた」と感じる状態を指します。

毛根の機能がまだ保たれている時期に治療を始めることで、抜け毛の進行を抑えやすいとされています。

一方で、すでに毛根の働きが弱まり、新しい髪がほとんど生えてこないような重度のAGAでは、フィナステリドによる改善効果は限定的と考えられています。

AGAは進行性のため、早期治療が重要です。
フィナステリドは「髪を守る」お薬として、最初に選ばれることが多い選択肢です。

プロペシア(先発薬)とジェネリック(後発薬)の違い

先述の「基本情報」で触れた通り、フィナステリドには先発薬の「プロペシア」と、その後に開発された後発薬(ジェネリック医薬品)があります。

どちらも同じ有効成分(フィナステリド)を含み、効果や有効性に大きな違いはありません。主な違いは製造会社・価格・承認時期などです。

プロペシア(先発)各社ジェネリック(後発)
製造会社MSD社東和薬品、ファイザーなど
有効成分フィナステリド1mgフィナステリド1mg
承認年2005年2015年以降順次
薬価高価(約250円/錠)安価(約60〜100円/錠)

ジェネリック(後発)医薬品は、先発薬に比べて開発にかかるコストを大幅に抑えられるため、お薬の価格も安価に設定されています。

同じ有効成分を使用しながら薬価が低いため、継続治療をしやすい点が大きなメリットです。

一方で、添加物や錠剤の形状がメーカーによって異なる場合があるため、服用時に気になる場合は医師に相談すると安心です。

ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の承認を受けて製造・販売される、先発医薬品と同じ有効成分を含む後発医薬品のことを指します。先発医薬品に比べて開発費が抑えられているため、価格が低く設定されている場合が多いとされています。

※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります

フィナステリドの効果
【いつから実感できるか】

※画像はイメージです。

フィナステリドは、即効性のあるお薬ではなく、効果を実感するまでにある程度の期間が必要です。

服用を始めてすぐに変化を感じることは少なく、多くの方は2〜3ヶ月以降から少しずつ変化を実感し始めるとされています。

これは、髪の成長が「ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)」という周期で進むためです。

毛根が正常な成長サイクルを取り戻すまでには時間がかかるため、効果の実感には一定の継続期間が必要になります。

フィナステリドの添付文書にも、次のように記載されています。

3ヶ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果の確認には通常6ヶ月の連日投与が必要である[2]

つまり、効果を実感するまでには継続的な服用が重要であり、途中で服用を中断してしまうと、十分な効果が得られにくくなる可能性があります。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

フィナステリド服用後の経過イメージ

実際にどのような経過をたどるかは個人差がありますが、一般的な服用後の変化の目安は次の通りです。

  • 1〜2ヶ月:
    一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがある
  • 3〜4ヶ月:
    抜け毛が減り始める時期、髪の見た目の変化はまだわずか
  • 6ヶ月〜1年:
    髪のハリやコシが戻り、全体的なボリューム感が改善していく

効果の現れ方には個人差がありますが、最低でも6ヶ月〜1年以上は継続して服用することが重要です。

途中で中断すると、再び元の状態に戻るだけでなく、AGAがさらに進行する可能性があります。

臨床試験に見る進行抑制と改善の効果

フィナステリドの有効性については、国内外で複数の臨床試験が行われており、AGAの進行を抑える効果が確認されています。[6]

なかでも、日本人男性を対象に行われた10年間にわたる長期臨床試験では、AGAの「進行抑制」と「毛量・毛の太さの改善」の両面で良好な結果が示唆されました。

項目内容
対象日本人男性 523名
投与量フィナステリド 1mg/日(内服)
結果 <10年間の継続投与>
・99.1%の患者でAGA症状の進行抑制
・約9割の患者で発毛改善(毛量・毛の太さの増加)
副作用一部に軽度な性機能低下など(発現率は約1%程度)

この研究では、長期間にわたって服用を継続した場合、9割以上の患者でAGAの進行抑制が見られたと報告されています。

また、毛量や毛の太さが改善する傾向も確認されており、治療を継続することの重要性が示唆されています。

効果が出やすい部位(頭頂部・生え際)

フィナステリドの効果の現れ方には、薄毛が進行している部位によって、改善の傾向に違いがあるとされています。

これは、部位によってAGAの原因であるDHTの影響の受け方や、毛包の構造が異なると考えられているためです。

以下は、部位別の一般的な傾向です。
あくまで目安であり、効果には個人差があります。

  • 前頭部(M字型)
    進行抑制が中心となりますが、頭頂部に比べると発毛効果はやや限定的である傾向があります。
  • 頭頂部(O字型)
    効果が比較的出やすい傾向にあります。抜け毛の抑制に加え、毛量の改善も期待できるとされています。
  • 生え際(U字型)
    一般的にお薬の効果が出にくい部位とされていますが、早期の治療介入により現状維持が期待できる場合もあります。

生え際を含めて薄毛が広範囲に進行している場合は、ミノキシジル内服薬との併用や、デュタステリドへの切り替えが検討されることもあります。

効果の現れ方には個人差があるため、どのお薬が合うか・どのくらいで変化を感じられるかは、医師の診察を受けたうえで判断することが大切です。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります

フィナステリド治療における
初期脱毛

フィナステリドの服用を開始してから約2週間〜1ヶ月ほど経った時期に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。[3][4]

抜け毛を減らすために治療を始めたのに、逆に抜け毛が増えると「効果がないのでは?」「悪化しているのでは?」と、非常に不安に感じられるかもしれません。

しかし、初期脱毛は副作用とは異なり、乱れていたヘアサイクルが整い始める過程で起こる一時的な現象とされています。

これはフィナステリドそのものが脱毛を引き起こすのではなく、毛の生え変わりのタイミングが変化することで起こる場合があるためです。なお、初期脱毛はすべての方に起こるわけではなく、程度や感じ方には個人差があります。

初期脱毛はヘアサイクル正常化のサイン

初期脱毛は副作用ではなく、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)が整う過程で起こる一時的な生理的反応 とされています。

フィナステリドによりDHTの影響が弱まると、休止期の毛包が新しい成長期へ移行します。この切り替わりのタイミングで古い毛が押し出されるため、一時的に抜け毛が増えることがあります。

抜け毛の量や期間には個人差がありますが、多くの場合は1〜3ヶ月で自然に落ち着いていきます。また、初期脱毛が見られない方でも、治療効果が弱いというわけではありません。[3][4]

初期脱毛が起きても自己判断で中断しない

初期脱毛は治療によるヘアサイクルの変化で起こるため、一時的な抜け毛を理由に自己判断で服用を中止することは推奨されていません。

中断してしまうと、

  • 薬の効果が安定しない
  • ヘアサイクルの改善が進まない
  • 抜け毛が再び増える可能性

などにつながります。

不安な症状が続く場合は、服用を中断する前に医師へ相談しましょう。

フィナステリドの
主な副作用と発現頻度

フィナステリドの服用を検討する際には、「副作用は大丈夫?」「長く飲み続けても問題ない?」と不安を感じる方も多いでしょう。

副作用の発現頻度は高くないと報告されていますが、治療を継続するにあたっては、起こり得る症状や注意点をあらかじめ理解しておくことが大切です。

主な副作用と発現頻度

フィナステリドでは、性機能に関する症状や肝機能の変化などが主な副作用として報告されています。

分類別の副作用[2]

副作用の分類主な症状発現頻度
生殖器リビドー(性欲)減退1〜5%未満
勃起機能不全、射精障害、精液量減少1%未満
睾丸痛、男性不妊症、精液の質低下など頻度不明
肝臓AST/ALT/γ-GTPの上昇頻度不明
過敏症そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫頻度不明
その他乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい頻度不明

これらの症状はごく一部の患者に限られるものであり、多くの方は無症状または軽微な経過で済むケースがほとんどです。

ただし、体調変化を感じた場合は、自己判断で中断せず医師に相談することが大切です。

フィナステリドは肝臓で代謝されるため、治療の経過に応じて定期的な血液検査で肝機能を確認することが推奨されています。

長期服用の有効性と臨床データ

先述のとおり、フィナステリドには一定の副作用リスクがあるものの、報告されている頻度は高くありません。

では、長期間服用した場合には、どのようなデータが示されているのでしょうか。

結論として、フィナステリドは世界的に20年以上使用されており、長期服用においても有効性が比較的高いお薬とされています。

国内外で行われた長期臨床データでも、長期服用の有効性を示す結果がほとんどでした。

試験期間対象人数・内容主な結果
5年間(米国)[5] 1,215名(18〜41歳男性)
フィナステリド1mgを5年間服用
・脱毛の進行が抑えられ、有効性が維持
・副作用はごくわずかで、お薬を服用していない人とほとんど変わらない程度
10年間(日本)[6] 523名(日本人男性AGA患者)
フィナステリド1mgを最長10年間服用
・99.1%の患者で進行抑制、91.5%で発毛改善(毛量や毛の太さの改善)
・重篤な副作用は報告なし(軽度な性機能低下などの発現率は約1%未満)

これらの結果から、長期間の服用でも効果が安定して維持され、有効性に大きな問題は生じにくいことが示されています。

ただし、以下に該当する人は注意が必要です。

  • 肝機能障害の既往がある方
  • 他のお薬を服用している方

これらに該当する場合でも、治療ができないわけではありませんが、服用量の調整や経過観察が必要となるケースがあります。

治療を継続するためには、自己判断での中断や増量は避け、医師の管理下で服用を続けることが重要です。

フィナステリドの費用
【ジェネリックとの価格比較】

フィナステリドの費用は、プロペシア(先発品)かジェネリック(後発品)か、さらに購入する医療機関や診療方法によって大きく変わります。

AGA治療は長期的な服用が前提となるため、費用の違いを理解したうえで選ぶことが重要です。

プロペシアとジェネリックの価格差

フィナステリドには、先発品の「プロペシア」と、後発品である複数のジェネリック医薬品があります。

どちらも有効成分は同じフィナステリドであり、厚生労働省の承認基準に基づき有効性や品質が確認された医薬品です。そのため、作用の仕組みに大きな違いはありません。

価格の目安は次の通りです。

薬の種類内容量価格帯(税込)
プロペシア(先発品)28錠約7,000〜8,000円
各社ジェネリック(後発品)28錠約3,000〜5,000円

各社ジェネリックは先発品に比べて半額以下で購入できる場合もあり、長期間の治療を予定している方・費用を抑えたい方に向いています。

効果・副作用の違いはほとんどないため、コストパフォーマンスを重視する場合はジェネリックが一般的な選択肢です。

クリニックフォアの処方プラン

クリニックフォアでは、オンライン診療・対面診療のどちらでもフィナステリドの処方を受けることができます。

生活スタイルに合わせて受診方法を選べるため、無理なく治療を継続しやすい点が特徴です。

例えば、オンライン診療で選べる主なプランごとの料金は次のとおりです。

プラン内容料金(税込)
予防プランフィナステリド内服薬のみ1,760円/月※1
発毛ライトプラン【合剤】※2フィナステリド内服薬+ミノキシジル内服薬(合剤)5,361〜8,247円/月※3

※1:初月分のみ予約確定時に届くメール内のクーポンコードを利用すると1,600円(税込1,760円)。2ヶ月目以降は3,103円(税込3,412円)。
※2:「合剤」は、フィナステリドとミノキシジルの2つの成分が1錠に含まれています。
※3:下限価格「12ヶ月まとめて定期」をご選択いただいた場合のひと月あたりのお薬代〜上限価格: 通常の定期配送 (1ヶ月ごと)のお薬代。
※発毛ライトプランには、発毛ライトプランEXという、より発毛効果を高めたミノキシジル5mg内服のプランがございます。(通常のプランはミノキシジル内服は2.5mgです)

AGA治療は継続が重要なため、通いやすさと続けやすい料金プランの両方を満たす受診方法を選ぶことが大切です。

※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります

フィナステリドの飲み方
【正しい服用方法】

フィナステリドは、決められた量を毎日継続して服用することで効果を発揮するお薬です。

飲む量やタイミングが不規則になると、十分な効果が得られにくくなったり、副作用リスクが高まる可能性があります。

推奨用量(1mg)と服用タイミング

フィナステリドは、「1日1回、1mg(1錠)」が推奨用量とされています。

この用量は、国内外の臨床試験で有効性が確認されている量です。

 仮に服用量を2mg以上に増やしても効果が強まるというデータはなく、かえって副作用のリスクが高まるとされています。

※医師の指示に基づき、0.2mg錠が処方される場合もあります。

服用タイミングについて

食事によるお薬の効果への影響は少ないとされており、食前・食後など、飲むタイミングに厳格な決まりはありません。

それ以上に重要なのは、毎日なるべく同じ時間帯に飲み、血中濃度を一定に保つことです。

「朝食の後」「寝る前」など、ご自身の生活リズムに合わせて服用のタイミングを決め、習慣化することが推奨されます。

飲み忘れた場合の対応

飲み忘れは誰にでも起こりますが、誤った対処をすると副作用のリスクが高まる可能性があります。

以下を参考に、適切な対応を行いましょう。

状況対応方法
その日のうちに飲み忘れに気づいた ・気づいた時点で1錠服用する
・翌日からは通常通りの時間に1錠服用
翌日以降に飲み忘れに気づいた ・飲み忘れた分はスキップし、通常通り、その日の分だけ 1錠服用
・2回分以上をまとめて飲むのは絶対にNG(過剰摂取による副作用あり)

万が一お薬を飲み忘れた場合は、その日のうちに気づいた時点で、忘れた分(1回分)を服用してください。

ただし、すでに次の服用時間が近い場合(例:翌日になって気づいた場合)は、忘れた分は飛ばして、次の決まった時間に1回分のみを服用します。

2回分(1mg x 2錠)を一度に服用すると、お薬の血中濃度が過度に上昇し、副作用のリスクが高まる可能性があるため危険です。

飲み忘れで慌てないためにも、服用の習慣化が大切です。

飲み忘れに関しては「フィナステリドの飲み忘れに気づいた時の対処方法と防止法」で詳しく解説しています。

継続するためのコツ

フィナステリドの効果を維持するには、毎日欠かさず飲み続けることが前提です。

長期間の治療では飲み忘れが起こりやすいため、以下のように服用を習慣化する工夫が役立ちます。

  • スマホのアラームやアプリでリマインダーを設定する
  • 歯磨き後や夕食後など、毎日の習慣とセットにする

日々のルーティンの一つにすることで、飲み忘れを防ぎやすくなります。


服用時間のずれが多少あってもお薬の効果に大きな影響はないとされていますが、毎日の継続が治療の基本となります。

フィナステリドの適切な入手方法

フィナステリドは、医師の処方が必要な医療用医薬品です。

ドラッグストアなどで市販されておらず、一般販売は認められていません。

医師の診察を受け、医師の管理下で使用することが推奨されています。

一方で、インターネット上には個人輸入サイトや、正規の流通経路ではない販売ページも存在します。

しかし、こうした非正規ルートの製品は、成分の真偽や品質、成分や品質が確認されていないケースもあり、使用にあたっては注意が必要です。

医師の診察が必要な理由

フィナステリドが市販されず、医師の処方が必要とされているのは、服用の可否や治療方針を医学的に判断する必要があるためです。

主な理由は、次の通りです。

その1:服用の可否を判断するため

フィナステリドは肝臓で代謝されるお薬のため、

  • 肝機能の状態
  • 併用中のお薬の有無
  • アレルギー歴

などを医師が確認する必要があります。

また、女性・未成年は使用できないお薬であるため、適応の確認が不可欠です。

その2:副作用の有無を適切にフォローするため

治療中には、性機能に関する症状や肝機能値の変動など、体調変化が現れる場合があります。

医師の診察を受けていれば、必要に応じて血液検査や経過観察を行い、体調変化に応じた対応を検討することが可能です。

その3:治療計画を調整するため

フィナステリドの効果が現れる時期や、他のお薬(ミノキシジル・デュタステリド等)との併用可否や切り替えなどには個人差があります。

医師が状態に応じて治療方針を調整することで、無理のない治療計画を立てることができます。

こうした理由から、フィナステリドは医師の管理下での使用が基本とされています。

個人輸入サービスのリスク

フィナステリドは国内で市販されていないため、ドラッグストアなどで購入することはできません。

個人輸入サイトや非正規の販売ページから購入しようとするケースもありますが、成分や品質が確認されていない場合があり、使用には注意が必要です。

個人輸入には、次のようなリスクがあります。

項目医師処方個人輸入
薬の品質厚労省承認の承認基準に基づいて確認不明・偽薬の可能性あり
成分の正確性添付文書に基づいて保証含有量が不正確・別成分が混入の可能性あり
医師の管理ありなし
法的な位置付け問題なし違法の可能性あり
副作用への対応医師フォローあり自己責任

簡潔にお伝えすると、次の通りです。

  • 偽薬・粗悪品による健康被害
  • 成分の真偽が不明なため効果が安定しない
  • 副作用が起きた際に相談先がなく、適切な対応ができない

これらの理由から、フィナステリドは医療機関で診察を受けたうえで、医師の判断と管理のもと処方されることが基本とされています。

「個人輸入のほうが手軽」と思われがちですが、特にオンライン診療を活用すれば、手軽さに大きな差はありません。
思い立ったときに受診できるだけでなく、通院の手間なく「正規品・明確な料金・医師のフォロー付き」で安心して治療を始めることができます。

個人輸入に関しては「フィナステリドは通販で購入できるの?個人輸入の危険性とどこで買うのが良い?」で詳しく解説しています。

クリニックフォアでの受診方法

クリニックフォアでは、オンライン診療と対面診療のどちらでもフィナステリドの処方を受けることができます。

生活スタイルに合わせて受診方法を選べるため、無理なく治療を継続しやすい点が特徴です。

オンライン診療(スマホで受診)

クリニックフォアのオンライン診療では、自宅からスマホで医師の診察を受けることができ、処方されたお薬は自宅に配送されます。

  • スマホで診察〜処方まで完結
  • 予約しやすく、待ち時間が少ない
  • 仕事や家事が忙しい方でも続けやすい
  • 定期配送の設定も可能で、お薬切れを防ぎやすい

「まずは手軽に始めたい」「通院の時間を取りにくい」という方に向いている受診方法です。

対面診療(クリニックで診察)

全国のクリニックフォア各院で、医師による対面診療を受けられます。

  • 直接医師と相談できる
  • 頭皮の状態や生活習慣に合わせた治療提案を受けられる
  • 注入治療など院内施術の相談も可能

オンラインと対面を組み合わせながら、状態に合わせて治療方針を調整することもできます。

※自由診療
※医師の判断によりお薬の処方ができない場合があります

フィナステリドと
他の治療薬との違い

AGA治療では、フィナステリドの他にも「デュタステリド」「ミノキシジル」といった治療薬がよく使われます。

それぞれのお薬は、「作用の仕組み・目的・向いている症状」が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。

デュタステリドとの違い(作用範囲・効果の強さ)

フィナステリドとデュタステリドは、いずれも「5αリダクターゼ阻害薬」であり、DHTの生成を抑えることで抜け毛を防ぐ「守り」の治療薬です。

ただし、作用する酵素の範囲や抑制するDHTの種類などに違いがあります。

比較項目フィナステリドデュタステリド
5αリダクターゼⅡ型のみⅠ型・Ⅱ型
作用部位主に頭頂部・前頭部頭皮全体
効果傾向抜け毛抑制高い抜け毛抑制
承認状況2005年承認(プロペシア)2015年承認(ザガーロ)

デュタステリドは2種類の酵素を同時に阻害するため、DHT抑制率がフィナステリドより高いとされています。

その一方で、性機能への影響など副作用の発現率がやや高くなる可能性が指摘されています。

どちらを選ぶべきか?

  • 初期〜中等度のAGAにはフィナステリドが推奨されることが多い
  • 効果が頭打ちになってきた場合、デュタステリドに切り替えるケースがある

治療薬の選択は、AGAの進行度・体質・副作用リスクなどにより異なるため、医師と相談のうえ決めることが大切です。

デュタステリドに関しては「【医師監修】デュタステリドとは【効果・副作用・価格を徹底解説】」で詳しく解説しています。

ミノキシジルとの違い(攻めの作用)

ミノキシジルは、フィナステリドとは まったく異なる作用を持つお薬です。

フィナステリドが「抜け毛を防ぐお薬」なのに対し、ミノキシジルは「発毛を促すお薬」です。

比較項目[7]フィナステリドミノキシジル
作用DHT生成を抑制毛母細胞を刺激する
使用方法内服薬内服薬・外用薬
効果抜け毛抑制発毛促進
効果が出るまで約2〜3ヶ月約1〜2ヶ月
副作用性機能低下・肝機能障害など多毛・動悸・むくみなど

ミノキシジルと併用すると相乗効果が期待できる理由は、次の通りです。

  • フィナステリド:「抜け毛の原因(DHT)」を抑える
  • ミノキシジル:「発毛させる力」を高める

このような違いから、片方だけよりも併用のほうが改善しやすいとされています。

実際、多くの医療機関では「フィナステリド+ミノキシジル」が標準的な治療として提案されています。

ただし、AGA治療は、「効果の出方・副作用リスク・併用の可否」に個人差があるため、医師の診察を受けて適切な治療方針を決めることが重要です。

ミノキシジルに関しては「【医師監修】ミノキシジルとは【効果・副作用・価格を徹底解説】」で詳しく解説しています。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。医師の診察をうけ、診断された適切な治療方法をお守りください。

フィナステリドに関する
よくある質問【FAQ】

本文では触れきれなかった補足ポイントを中心に、治療前に多くの方が気になる内容をQ&A形式でまとめました。

Q1. フィナステリドとデュタステリドはどちらを選ぶべきですか?

どちらもDHTの生成を抑える「5αリダクターゼ阻害薬」ですが、作用の範囲と強さに違いがあります。

  • フィナステリド:Ⅱ型酵素のみを阻害
  • デュタステリド:Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害(抑制率が高い)

そのため、一般的には

  • 初期〜中等度のAGA:フィナステリド
  • 効果が頭打ちになった場合:デュタステリドへの切り替えを検討

という流れが多いです。

ただし、副作用リスクや向き不向きには個人差があるため、医師の診察のもとで選択することが推奨されます。

Q2. フィナステリドは生え際にも効果がありますか?

生え際(前頭部)は AGA治療の中でも効果が出にくい部位とされています。

フィナステリドは「抜け毛を防ぐお薬」であり、頭頂部(O字)>前頭部(M字)>生え際の順に改善しやすい傾向があります。

ただし、生え際でも 進行が比較的浅い段階であれば、現状維持が期待できる場合があります。

より積極的に改善を目指す場合は、医師の判断でミノキシジルの併用やデュタステリドへの切り替えが検討されます。

Q3. フィナステリドは朝・夜どちらに飲むのが良いですか?

朝・夜どちらでも問題ありません。
食事による影響も少ないため、食前・食後の指定もありません。

大切なのは、毎日同じ時間帯に服用して血中濃度を一定に保つことです。

  • 朝食後
  • 就寝前
  • 通勤前のルーティンなど

無理なく続けられるタイミングを決めると飲み忘れを防ぎやすくなります。

Q4. フィナステリドはどれくらいの期間続けるべきですか?

フィナステリドは 服用している間だけ作用が持続するお薬のため、途中で中止するとDHT量が元に戻り、AGAが再び進行します。

改善を維持するためには、医師の管理のもと継続することが大切です。

Q5. フィナステリドの服用中に血液検査は必要ですか?

肝機能を確認する目的で、定期的な血液検査が推奨されています。

理由は次の通りです。

  • フィナステリドは肝臓で代謝されるため
  • 肝機能値(AST/ALTなど)がまれに変動するため

多くの医療機関では、年1回程度の血液検査を推奨しています。

フィナステリド治療を
始める方は、まず医師の診察から

フィナステリドは、AGA治療において「抜け毛の進行を抑える」中心的な治療薬です。

正しく服用を続けることで、髪のボリューム維持や薄毛の悪化防止が期待されます。

この記事でわかること【おさらい】

・役割:
抜け毛の進行を防ぐ、AGA治療の基本となるお薬
・効果:
服用を始めて2〜3ヶ月ほど継続することで効果を実感されることが多く、最大効果は1〜2年の継続服用で得られるとされている[1][2]
・副作用:
性機能の低下や肝機能障害など、発現率は1〜5%未満の報告が多い[2]
・入手方法:
医師の診察と処方が必要で、オンライン診療にも対応している
・飲み方:
毎日決まった時間に服用を続けることが大切

AGA治療は、「早く始める」「正しく続ける」ことが改善の鍵です。

フィナステリドの効果を最大限に引き出すためにも、自己判断ではなく医師の管理下で治療を進めましょう。

クリニックフォアでは、オンライン診療(自宅からスマホで受診) と 対面診療(全国の院) の両方で、あなたの状態に合わせた治療をご提案しています。

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参考文献

  1. Kaufman KD, Olsen EA, Whiting D, Savin R, et al. (1998). Finasteride in the treatment of men with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 39(4 Pt 1):578–589. doi:10.1016/S0190-9622(98)70007-6
  2. フィナステリド添付文書
  3. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
  4. Androgenetic Alopecia
  5. Long-term (5-year) multinational experience with finasteride 1 mg in the treatment of men with androgenetic alopecia
  6. Kano M, et al. Long-term (10-year) efficacy of finasteride in 523 Japanese men with androgenetic alopecia. J Dermatol. 2016;43(10):1051–1056.
  7. Aditya K. Gupta et al. (2022), Low-Dose Oral Minoxidil for Alopecia: A Comprehensive Review

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