プロペシア（フィナステリド）とは
プロペシア（フィナステリド）とは「抜け毛を減らす」作用のあるAGA治療薬です。日本では2015年12月に厚生労働省から認可を受け、世界40ヵ国以上でAGA治療薬として承認されています。
医師の診察と処方が必要な医療用医薬品であるものの、AGA治療は保険診療の対象外とされています。
「プロペシア」は製品名で「フィナステリド」は成分名
プロペシアは「フィナステリド」と呼ばれることもありますが、正確にはプロペシアは製品名で、フィナステリドはプロペシアの薬効成分となります。
プロペシアのジェネリック医薬品では「フィナステリド錠」と称されていることもありますが、成分に違いは無く、どちらも同じ効果を持ちます。
プロペシア（フィナステリド）の効果
プロペシア（フィナステリド）は「抜け毛を減らす」という効果があります。そのため、AGAがこれ以上進行するのを防いだり、予防するために用いられるお薬です。
ミノキシジル等の発毛効果のある薬と併用することで、より高い効果が期待できます[1]。
フィナステリドの働き
フィナステリドは、男性ホルモン（テストステロン）がDHT（ジヒドロテストステロン）に変化するのを抑える働きがあります[2]。DHTは毛髪の成長サイクルを乱し、成長期を短くする物質です。フィナステリドを服用することで、このDHTの濃度が低下し、毛髪の成長サイクルの短縮を防ぐことができます。内服開始後1〜3ヶ月位で抜け毛の減少という効果が実感できることが多いです。
ジェネリック医薬品でも効果に違いはありません
当クリニックでもフィナステリドのジェネリック医薬品を取り扱っています。
ジェネリック医薬品は価格が安く抑えられているため、継続的に費用のかかるAGA治療薬においては、とても嬉しいポイントです。
ジェネリック医薬品が安いのは研究・開発費用が少ないため
新薬の開発には膨大な時間と費用がかかり、それを回収するために、先発医薬品の価格はどうしても高価になります。
それに対して、ジェネリック医薬品（後発医薬品）は先発医薬品の成分や製法に基づいて開発するため、費用を大幅に抑えることができます。そのため、先発医薬品とほとんど違いが無いにも関わらず、ジェネリック医薬品は価格を抑えて販売されています。
フィナステリドの効果が出るまでの期間
フィナステリドの効果は、服用開始後の段階によって異なります。
抜け毛の減少については、服用開始後1〜3か月という比較的早い時期に実感することが多いです[3]。多くの臨床試験や患者へのアンケート調査では、シャンプー時や枕に残る毛髪の量が減少し始めることが報告されています。
毛髪数の増加については、服用開始から3〜6か月が経過すると、毛髪の質、具体的には太さやハリ、コシの改善を実感し始める方が多いです。その後、6か月以降になると、新しい毛髪の成長が明確になり、毛髪密度が増加していきます[4]。
日本国内で実施された臨床試験では、48週（約12か月）の時点で、フィナステリド群はプラセボ（偽薬）群と比較して毛髪数が有意に増加したことが報告されています[5]。また、海外の大規模な臨床試験では、2年間の治療で毛髪数が平均16%増加したというデータが示されています[6]。
効果が安定し、毛髪数や密度が最大限に増加する時期は、一般的に1年〜2年の継続的な治療後とされています。最大限の効果を得るためには、継続的な服用が重要です。
長期服用における効果の維持
フィナステリドの効果は、内服を継続すると長期にわたり持続することが多くの研究で示されています。日本人男性を対象とした3年間の多施設共同試験では、フィナステリド1mgを継続的に服用した374例のうち、98%の症例で脱毛の進行抑制または改善効果が認められました[7]。
さらに注目すべきは、日本人男性801例を対象とした5年間の大規模な追跡調査です。この研究では、進行抑制効果も含めるとすべての患者（100%）に有効性が認められ、軽度改善以上でも99.4%という極めて高い改善率が報告されました[8]。これらのデータは、フィナステリドをしっかり継続すれば、有効性が少なくとも5年間は安定して持続する可能性があることを示しています。
プロペシア（フィナステリド）の副作用
プロペシア（フィナステリド）の主な副作用として、食欲不振、抑うつ感、かゆみ、蕁麻疹、男性機能低下（性欲減退、勃起不全、精液減少など）が報告されています[9]。
副作用の発症率は1%未満です。しかし発症する可能性が0という訳ではありません。
プロペシア（フィナステリド）の副作用は、いずれも発症率は1%未満とされており、危険性は低いとされています。
ただし、発症率が低いだけであり、副作用が起こる可能性は0ではありません。また、基礎疾患や飲み合わせの薬によっては、異常をきたしてしまう可能性も。
そのため、医師の診察と処方を受けた上で使用する事を、強くお勧めします。
プロペシア（フィナステリド）は男性ホルモンがDHTに変化するのを抑える薬のため、性欲減退や勃起機能障害などの副作用が確認されています。妊活中の方、特に不妊治療中の方は服用を控えましょう。
使用上の注意
妊婦、妊娠する可能性のある女性、授乳中の女性の手の届かないところに保管してください。また服用期間中の男性は献血が行えず、1ヶ月間の休薬が必要になります[10]。
また、高齢者や肝臓の悪い方は特に注意が必要です。服用前に必ず医師に相談してください。
プロペシア（フィナステリド）とザガーロ（デュタステリド）の違い
プロペシア（フィナステリド）とよく比較されるのがザガーロ（デュタステリド）というAGA治療薬。どちらも同じく、「抜け毛を減らす」というのが主効果のAGA治療薬です。
しかし、それぞれ主成分が大きく異なります。プロペシアはフィナステリドが主成分であるのに対し、ザガーロはデュタステリドが主成分です。
フィナステリドとデュタステリドの違い
フィナステリドとデュタステリドの違いは、5α還元酵素という酵素への影響範囲です。どちらも5α還元酵素の働きを抑える効果を持っていますが、フィナステリドの場合は5α還元酵素のⅡ型のみに効果がある点に対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方に対して効果を持っています[11]。
5α還元酵素とAGA発症のメカニズム
AGAのメカニズムには5α還元酵素が大きく影響しています。AGAが起こる仕組みは、男性ホルモンの「テストステロン」と5α還元酵素が結合し、DHT（ジヒドロテストステロン）というホルモンが生まれます。そして、このDHTは毛根の毛乳頭にある受容体に取り込まれ、髪の成長を止めるように信号を出し、AGAが引き起こされるのです[12]。
デュタステリドの効果
デュタステリドはフィナステリドよりも、高い効果が期待される可能性があります。テストステロンからDHTへの変化の原因となっている5α還元酵素にはI型とII型とが存在していますが、フィナステリドはII型のみに有効なのに対して、デュタステリドはI型とII型の両方に有効であるためです[13]。
デュタステリドは、フィナステリドと比較した場合、約1.6倍毛髪数が増加したという報告があります[14]。ただし、男性機能低下などの副作用の発症率もやや高いとされています（フィナステリド：約1%未満に対して、デュタステリド：約5%未満）。
効果発現までの期間の比較
デュタステリドもフィナステリドと同様に、効果を客観的に評価するためには最低でも6か月の治療期間が必要であるとされています。抜け毛の減少については1〜3か月、毛髪数の増加については6か月以降、最大効果については1〜2年の継続的な服用が必要です[15]。効果を実感するまでの期間はフィナステリドと大きな差はありませんが、効果の大きさにおいてはデュタステリドが上回るデータが示されています。
ミノキシジルとの併用
フィナステリドやデュタステリドが脱毛の根本原因であるDHTを抑制する「守り」の役割を担うのに対し、ミノキシジルは発毛を直接的に促進する「攻め」の役割を担います。この2つの異なる働きを組み合わせることで、単剤治療の限界を克服し、より高い治療効果が期待できる可能性があります[16]。
ミノキシジルの働きと種類
ミノキシジルが頭皮の血管を拡張することで、毛を作る細胞への血流促進を促します。血行が改善されることで、毛細血管から毛乳頭へ栄養を行きわたらせることができるようになるため頭頂部や生え際の発毛が促進されます[17]。
ミノキシジルには外用薬（塗り薬）と内服薬（飲み薬）があります。ミノキシジル配合の外用薬に比べ、内服型のミノキシジルタブレットの方が体内への吸収率が高く、より高い発毛効果が期待できる可能性がありますが、全身性の副作用のリスクも高まります。
ミノキシジルの効果発現までの期間
ミノキシジル外用薬の場合、内服開始後1ヶ月程度で、一時的に抜け毛が少し増えることがありますが、これは古い毛が生まれ変わっているサインであり、薬が効いている証拠です。内服開始数ヶ月で新しい毛が生えてきますので、飲み続けることが大事です[18]。
多くの患者さんは、内服開始後3〜4か月で改善を実感し始めます。臨床試験では、効果は24週（約6か月）でピークに達し、48週（約1年）まで維持されることが示されています[19]。
プロペシア（フィナステリド）の料金
クリニックフォアでは、薄毛・抜け毛の予防プランとして、プロペシアのジェネリック医薬品（フィナステリド海外製）を取り扱っています。
AGA治療は保険適用が効かず、自費診療となるため、どうしても薬剤価格が高額なってしまいます。AGA治療は継続することがとても大切ですので、より継続しやすい安価で、効果や副作用も同じである、海外製を選択するのも一つの手です。
当院では、国産のフィナステリドに加え、海外製のフィナステリドを下記の価格で取り扱っております。
| 予防プラン | 料金（税込み） |
| 1か月分 | 4,015円 |
| 3か月分（5%OFF） | 11,442円 ※1カ月あたり：3,814円 |
| 半年分（10%OFF） | 21,681円 ※1カ月あたり：3,613円 |
| 定期配送（15%OFF） | 1,760円（予防プラン初回割キャンペーン実施中につき ※1） |
【診察料が無料】クリニックフォアのオンライン診療
「AGA治療薬が欲しいけど海外の通販サイトで買うのは怖いな･･･」
「AGA治療を受けたいけど病院に行くのが恥ずかしい･･･」
「AGA治療を受けたいけど病院に行くのは面倒臭い･･･」
こんな悩みがある方は、クリニックフォアのオンライン診療がオススメです。診察料が無料である上、AGA治療薬は最短当日発送します。オンライン診療はスマートフォンやPCで気軽に受けることができます。（診察料はお薬の処方があった場合のみ無料です）
2回目以降はお薬の補充（追加配送）が可能です。
前回の診察で医師が処方した薬剤の範疇では、基本的にはマイページよりお薬の補充（追加配送）*が可能です。ただし、追加配送の手続きをいただいても、お薬の発送前に、医師の判断によって再度診察が必要になる場合があります。*お薬代と配送料がかかります。
プロペシア（フィナステリド）のよくある質問
Q. Amazonで購入することはできますか？
A. Amazonで購入することはできません。
プロペシアは医師の診察と処方が必要な医療用医薬品です。そのため、Amazonで購入することはできません。
個人輸入の通販サイトや海外の通販サイトなどで、販売されていることもありますが、そういった通販サイトの中には粗悪品やニセモノが混ざっていることが多々あり、トラブルも絶えません。厚労省からも注意喚起がなされています。
必ず医師の診察と処方を受けるようにしましょう。
Q. プロペシアのジェネリック医薬品は効果が無いというのは本当ですか？
A. ジェネリック医薬品でも効果はあります。
プロペシアのジェネリック医薬品でも、プロペシアと同等の効果が見込めます。
先の通り、ジェネリック医薬品は先発医薬品の成分や製法を基に、研究・開発費を行うことから先発医薬品よりも安いというだけです。決して、薬自体が粗悪であると言った事ではありません。
Q. どのくらいで効果が出ますか？
A. 抜け毛の減少については、服用開始後1〜3か月で実感することが多いです。毛髪数の増加については、6か月以降から明確になり、最大効果を得るには1〜2年の継続的な服用が必要です[20]。効果には個人差がありますので、焦らず継続することが重要です。
Q. 服用をやめたらどうなりますか？
A. フィナステリドの服用を中止すると、DHTの生成が再び活発になり、AGAの進行が再開してしまう可能性があります。服用によって得られた効果を維持するためには、継続的な服用が必要です。中止を検討する場合は、必ず医師に相談してください。
