PMS(月経前症候群)とは?ピルで対策できる?原因と対策方法を医師が解説いたします。

女性の9割が悩んでいると言われているPMS(月経前症候群)。

こちらの記事では以下の3点を解説していきます。

  • PMSとは
  • PMSの原因
  • PMSの改善方法

PMS(月経前症候群)とは

PMSとは月経前症候群といい、「月経前、3日~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもの。」と定義されています。

PMSの症状

次にPMSの症状について説明します。PMSの症状では、主に以下の様な症状があります。

  • 【精神神経症状】情緒不安定(気分の落ち込みなど)、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害
  • 【自律神経症状】のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、
  • 【身体的症状】腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張り

PMSの症状はPMS以外でも起こり得るものがほとんど。PMSかどうかの見分け方は「症状が月経前に毎月現れ、月経開始後には和らぐか」です。症状を記録し、月経周期との関連や、症状が似ているうつ病など精神神経疾患でないことの確認が必要です。

女性の85.9%がPMSを経験。しかし男性の認知度はわずか12.6%

製薬会社が行ったPMSに関するアンケート調査によると、女性の85.9%がPMSを経験しており、88.6%がPMSに対してストレスを感じているとしています。

このように、約9割の女性がPMSに悩まされているという事実に対して男性のPMSの認知度は非常に低く、PMSについて知っていると回答した男性はわずか12.6%。まだまだ男性にはPMSについての理解が進んでいないということが分かります。

引用:小林製薬 – 《2012年 PMS(月経前症候群)に関する男女の意識調査》

PMSの原因

PMSの原因は、生理前の女性ホルモンの変動によるものと考えられています。

排卵後から生理前にかけて、黄体ホルモンのプロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンの主な働きは「妊娠しやすいような体を作る」ということ。

それに伴い、以下のような身体の変化が起こります。

  • 体温上昇
  • 体内に水分をため込む
  • 腸の動きを抑える

これらは、妊娠の初期にも同様に起こるものです。そのため、生理前には上記のPMS症状が出現すると考えられています。

PMSの改善方法は?薬を使う方法・使わない方法

PMSは通常の病気と同じように改善する方法があります。寝てるだけで風邪が治ることもあるように、PMSも薬を使わずに改善する方法も。

ここでは、「薬を使わない改善方法」と「ピルを使った改善方法」の2種類を解説します

薬に頼らずにPMSを改善するためには、まず自分の症状を把握することから始めます。日記などに記録することで自分の症状をきちんと把握し、対処することができるようになります。

薬を使わない改善方法

薬を使わない改善方法は、以下の通りです。

  • 適度な運動をする
  • お風呂にゆっくり浸かる
  • ビタミン・ミネラル・カルシウム・マグネシウムなどをバランス良く摂取する
  • カフェイン・アルコールの摂取を控える
  • 喫煙を控える

基本的に、生活習慣を見直すことで、ある程度はPMSを改善することができます。また、カフェインやアルコール、タバコ等はPMSを悪化させる原因になるため、PMS症状が出る時期にはなるべく控えるようにしましょう。

ピルを使った改善方法

次に、ピルを使った改善方法です。PMSは女性ホルモンと強く関係していることから、女性ホルモンを安定させるピルが効果的だと言われています。

PMSの改善を目的で処方される場合でも保険適用はされない

PMSの改善が目的でピルを使用する場合でも、自由診療となり、保険が適用されません。しかし、ほとんどの低用量ピルにおいて、保険適用の自己負担費用と、自由診療にかかる費用に大きな差はありません。

ピルの飲み始めはPMSと似た症状や吐き気の副作用も・・・

ピルにはPMSを改善する効果がある一方、飲みはじめの頃には副作用が起こることもあります。主に挙げられるのは以下の様な症状です。

  • 気分の落ち込み
  • 吐き気
  • むくみ
  • 不正出血

ピルを内服することで、血液中の女性ホルモンの量が変化するため、ホルモンバランスが安定するまでの間、このような症状を引き起こしてしまうのです。

しかし、ピルの副作用は飲み始めてから2~3か月程度で治まる方がほとんど。がまんできそうなら、まずは3か月服用してみることをおすすめします。また、吐き気がある場合は市販の吐き気止めを一緒に飲んでも構いません。

ピルを使った改善方法

ピルはPMSの改善の他にも様々な嬉しい効果が期待できます。

  • 肌荒れの改善
  • 生理の量の軽減
  • 卵巣がん・子宮体がんの予防

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ピルは薬局では販売していません。通販サイトなどもありますが、偽物が紛れていたり不純物が混入していたりと大変危険です。

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