40代から女性の薄毛の悩みが深刻化する?原因と対策について、医師が解説します。

女性の約10人に1人が薄毛に悩まされている時代ですが、女性が薄毛に特に悩み始めるのが40代からといわれています。なぜ、40代から薄毛に悩まされる方が増えるのでしょうか。また、40代女性ができる薄毛への対策方法はあるのでしょうか。

40代女性の薄毛の原因とその対策について詳しく医師が解説します。

1.女性は40代くらいから薄毛に悩み始める?

とある調査 によると女性の髪の毛は30代後半からまず本数が徐々に減っていくとされています。さらに40代後半あたりから髪の毛がどんどん細くなり抜け落ちやすくなるとされています。これらのことから、だいたい40歳代くらいになると抜け毛の量が増えて、髪のボリュームが減ったと自覚してきた、髪が薄くなった、分け目がくっきりしてきたということを自覚するという方が増えてくるのです。特に女性が髪の毛が薄くなってきたことを実感したり気になり始めたりする部位として最も多いのが分け目で次につむじ、頭頂部と続きます。

2.40代以上の女性の8割は悩んでいる?

また、とある調査によると40代以上の女性の8割 が薄毛に対する不安を持っているという結果が出ています 。しかしその一方で、自分の薄毛の事情について誰にも相談できないという人の割合は5割を超えていることが分かっています。薄毛となっているという自覚がありながらも誰にも相談できずに一人で悩んでいるという方が多いというのが現状なのです。この記事を読まれている方の中にも、まさに薄毛で悩まされているがどうしたらよいかわからず一人で悩みを抱えているという方がいらっしゃるのではないでしょうか?

次から、具体的な薄毛の原因と対策について解説しておりますので参考にしてみてください。

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3.なんで40代から薄毛は増えるの?

それではなぜ、40歳代くらいから薄毛に悩まされる人が増加するのでしょうか。その理由は女性のホルモンバランスと加齢にあると考えられています。

40歳代から50歳代の更年期に入ると閉経を迎える方が増え、ホルモンバランスが閉経前とは異なってきます。具体的に申し上げますと、閉経を迎える手前からエストロゲンが大きく変動しながらも一気に減少していきます。エストロゲンは髪にハリやコシ与える効果があるため、髪の毛においてもハリやコシがなくなり、細くて弱い髪の毛になるいわゆる軟毛化が起こりますので物理的に髪が抜けやすい状態になります。

実は女性ホルモンの濃度が高ければ高いほど髪の毛の成長を止める、退行期といいいわゆる髪の毛が抜けるフェーズに移行しにくくなります。ですが、身体の中の女性ホルモンの濃度が下がれば下がるほど髪の毛の成長が遅くなり、退行期を早めてしまいます。この結果、髪の毛が抜け落ちやすくなっていくということが考えられています。

これは妊娠中にも当てはまり、同様のメカニズムによって産後は脱毛が増えるのですが、産後ですとある程度すればまたホルモンバランスが戻ってくるため髪がたとえたくさん抜けてしまっても自然に戻ることは可能です。ですが、更年期から閉経を迎えてしまうと、ホルモンバランスがまた閉経前のように戻るということはないので、抜け毛が増えていくことが考えられます。

女性ホルモンの減少によって起こる脱毛症の1つにびまん性脱毛症があり、40歳代であっても起こる脱毛症といわれています。また、閉経後に女性ホルモンの分泌量が低下するのと相反して男性ホルモンの濃度が高くなっていきます。男性ホルモンはもともと女性にも男性の10分の1~20分の1の量分泌されていますが、閉経を迎えると女性ホルモンの濃度が低くなったことによって男性ホルモンの濃度が相対的に高くなるため、男性型脱毛症、いわゆるAGAと同じメカニズムで薄毛が引き起こされると考えられています。

これに加えて加齢に伴いヘアサイクルが変化することも原因となります。さきほどの調査結果にもあったように髪の毛は年齢を重ねるごとに軟毛化していくことが自覚されますが、特に40歳代から髪の毛が細く軟らかくなって行くことが分かっています。これは、成長期の毛髪の割合が減少して退行期や休止期の毛髪の割合が増加していった結果です。コシのない軟らかい髪の毛が増えてしまったことにより、抜ける髪の毛の量は増えていくのに、発毛量が減っていくということから発毛と脱毛の量がアンバランスとなり薄毛になっていくことが考えられます。

女性ホルモンの乱れや閉経は自分自身の力でどうにかできるというものではありません。ですので、この加齢の部分に着目して髪が軟毛化しないように対策していくことがとても大事なのです。

3.クリニックフォアでの治療法とは?

更年期、閉経を迎えたため今後は薄毛と付き合っていかなくてはならないのかとお悩みの方。更年期、閉経など生理的な作用によって薄毛を誘発してしまっている場合であってもクリニックフォアで治療を行うことで、薄毛の予防や改善をすることができます。クリニックフォアでは、薄毛の予防としてスピロノラクトン、治療としてミノキシジルの処方を行っております。

スピロノラクトンはもともと利尿作用があるお薬ですが、その副作用に男性ホルモンを抑える効果があります。そのため、女性ホルモンの濃度が低くなり男性ホルモンの濃度が相対的に高くなった方に対しては、女性ホルモンの濃度を相対的に高めることで、ヘアサイクルが閉経前と同じようになり、髪のハリやコシがなくなり軟らかくなるということを防いで、抜けにくい髪の毛を作り出してくれます。

ミノキシジルは発毛や育毛効果が強く期待できる薬で、女性の脱毛症への高い治療効果が証明されているお薬です。ミノキシジルには内服薬と外用薬があります。このお薬はもともと降圧薬として血圧が高いという症状の方に使われていました。そのため、血圧がもともと低い方や循環器系の病気をお持ちの方は使用することができません。クリニックフォアでは丁寧に診療をさせていただき、ミノキシジルを内服しても安全かどうかをしっかりとチェックさせていただきます。ですが、ミノキシジルの外用薬においては皮膚のかぶれやかゆみといった副作用が起こりうる可能性はあるものの、循環器系に及ぼす副作用がほぼないため比較的安全に使用できるお薬です。ミノキシジルは約4ヶ月で効果を強く実感することができるお薬ですので根気よく継続して使用をすることが必要になります。

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公開日:6月9日

監修:クリニックフォアグループ医師

参考文献

公益社団法人日本皮膚科学会ガイドライン https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

日本産科婦人科学会http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14

https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/07/RecruitLifestyle_HBA_20190725_2.pdf

https://www.kao.co.jp/segreta/fallen_hair/

日本産科婦人科学会http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14