中折れとはどんな状態?中折れの原因・対処法を徹底解説!

中折れとは、勃起はできるものの、挿入している間に勃起状態が終わってしまうことをいいます。ED(勃起不全)の一種です。「年齢のせいかな?」とあきらめてしまっている人もいるかもしれませんが、背景に生活習慣病などの病気が隠れていることもあります。そのため、治療によって改善が見込めることもあるのです。 この記事では、中折れの原因や対処法について詳しく解説します。

中折れとは

中折れとは、勃起はできるものの、挿入している間に勃起状態が終わってしまうことを指します。

実は、中折れしても射精までいきつくこともあるため、気がつかなかったり、大きな問題ではないととらえてしまったりするケースがあります。しかし、中折れはれっきとしたEDの一種なので、早めに対処したほうがよいでしょう。

また、中折れしないように力を入れる癖がついてしまうと、早漏気味になってしまうこともあります。さらに、中折れすることで陰茎が柔らかくなり、刺激を受けやすくなることも、早漏の原因となります。

中折れの原因

中折れの原因として、加齢や精神的な問題、生活習慣の乱れ、薬の副作用などが挙げられます。詳しく見ていきましょう。

加齢

40代以降になると、加齢によって中折れすることが多くなります。この理由として、男性ホルモン(テストステロン)の分泌現象が挙げられます。年齢とともにテストステロンの分泌は減少し、性欲が低下するのです。

また、後述する動脈硬化も年齢とともに生じやすくなり、中折れの原因となります。

精神的な問題

日常生活における疲れやストレス、性行為に関するストレスやトラウマが原因となることがあります。たとえば、仕事でうまくいっていなかったり、性行為で失敗した経験があったり、相手の反応があまりにも気になったりして、中折れした経験がある方もいるのではないでしょうか。

このようなさまざまなストレスによって自律神経が支障をきたし、勃起の維持ができなくなることがあります。また、精神的な問題による中折れは20~30代に多いとされています。

生活習慣の乱れ

不適切な食生活、運動不足、飲酒のし過ぎ、喫煙などの生活習慣の乱れが中折れの原因になることもあります。

このような生活習慣の乱れは、血流悪化につながります。勃起は陰茎に血液が集まることで起きるので、血流が悪化すると中折れの原因となるのです。

また、慢性的に生活習慣が乱れていると、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を発症し、動脈硬化が起きることがあります。動脈硬化も血流悪化の原因となるため、EDにつながることがあります。

薬の副作用

薬の副作用で中折れすることもあります。消化管、循環器系、中枢神経、末梢神経などに作用する薬が原因となることがあり、たとえば胃薬、風邪薬、降圧剤、利尿剤、不整脈治療薬、抗うつ剤、向精神薬、筋弛緩薬などが挙げられます。

薬の副作用の場合は、そもそも勃起ができなくなることもあります。

中折れの対処法

中折れを改善する方法として、ED治療薬の使用、精力剤・サプリメントの活用、カウンセリングを受ける、生活習慣の改善、薬の見直しなどが挙げられます。詳しく見ていきましょう。

ED治療薬の使用

中折れに対して有効性が高いのが、ED治療薬です。日本で承認されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスと、それぞれのジェネリック医薬品です。いずれもPDE5阻害薬というジャンルに分類される薬で、勃起に必要なcGMPという物質を分解するPDE5酵素を阻害し、勃起の維持をサポートします。

精神的な問題が原因となっている場合も、薬によって中折れしなくなることで自信がつき、薬なしでもしっかり勃起できるようになることがあります。

ただし、血管が広がる作用があるので、それによってほてりや頭痛、動悸などの副作用が生じることがあります。

なお、ED治療薬はネット通販で販売されていることもありますが、偽物や粗悪品の可能性もあり危険です。必ず医療機関で医師に処方してもらいましょう。

ED治療薬の特徴・効果・副作用

日本で承認されている3種類のED治療薬について、特徴をご紹介します。

・バイアグラ

服用から約30~60分で効果が現れ、効果は約4時間続きます。食後すぐに飲むと、効果が現れるまでに時間がかかるため注意しましょう。

・レビトラ

服用から15~60分で効果が現れる超即効型です。効果は約8時間続くとされています。食事の影響を受けにくいため、使いやすい薬と言えます。なお、レビトラは現在販売が中止されているため、ジェネリックのバルデナフィルが代用品となります。

・シアリス

服用から約30~60分で効果が現れます。効果はややマイルドですが、36時間続く超持続型です。こちらも食事の影響を受けにくいとされています。

精力剤・サプリメントの活用

精力剤やサプリメントで効果が期待できることもあります。精力剤は、疲労回復や不調の改善によって、勃起力の改善といった性機能の増強が期待できるものです。

ED治療薬のようなはっきりした効果が現れないことも多いですが、中折れの原因によっては効果を発揮する可能性があります。たとえば精神的な問題で中折れしてしまう場合は、精力剤を飲んでいるという事実によって安心や自信が生まれ、よい効果をもたらすことがあるでしょう。

ただ、通常は精力剤を飲んだからといってすぐにしっかり勃起できるわけではないので、体質改善の一環だと考え、定期的に飲むとよいでしょう。

精力剤に含まれている成分は、メチルテストステロン、マカ、亜鉛、シトルリン、アルギニンなどさまざまです。得たい効果によって選びましょう。

カウンセリングを受ける

精神的な問題が中折れの原因となっている場合は、カウンセリングが必要となることがあります。心療内科やEDの専門クリニックを受診するとよいでしょう。

生活習慣の改善

中折れやEDの悪化予防のためには、生活習慣の改善も大事です。生活習慣の改善だけで中折れの改善を目指すのは難しいですが、これ以上の悪化を防ぐためにもできることからやってみましょう。ここでは、食生活の改善、飲酒、運動、禁煙、睡眠について紹介します。

食生活の改善

前述の通り、中折れやEDには、生活習慣病が関係していることがあります。生活習慣病の原因の一つが食事なので、食生活を改善することで中折れの改善につながる可能性があります。

まず、高カロリーな食事、脂質の多い食事、塩分の多い食事はよくないので改めましょう。適切な摂取カロリー(1日2000~2400kcalが目安)を守り、食べ過ぎないようにしてください。また、厚生労働省が推奨する、日本人男性の食塩摂取量の目標値は、男性は7.5g未満/日です。

さまざまな栄養素を適量ずつとり、バランスよく食べること、1日3食を規則正しく食べること、ゆっくり噛んで食べることも大事です。

飲酒はほどほどに

飲酒はさまざまな角度から勃起に悪影響を与えるので、飲む場合はほどほどにしましょう。

たとえば、過度な飲酒によって中枢神経の働きが抑制され、陰茎に性的興奮が伝わりづらくなり、勃起できなくなることがあります。感度の低下にもつながります。さらに、過度の飲酒が習慣化していると、精子を作るのに必要な栄養が消費されたり、血管がダメージを受けてEDになったりすることもあります。なお、アルコール依存症患者と一般の人では、アルコール依存症患者のほうが約2倍の頻度でEDの兆候がみられるというデータもあります。

ただし、急に断酒するとストレスで中折れにつながることがあります。さらに、適度な飲酒はリラックス効果により勃起にいい影響を与えることがあるため、徐々に量を減らし、飲酒は適量に抑えるとよいでしょう。日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本程度が目安とされています。

適度な運動

適度な運動は、直接的にも間接的にも勃起に良い影響を与えます。まず、下半身を鍛えることで、勃起を維持しやすくなります。さらに、運動は生活習慣病の予防・改善にもつながり、間接的に中折れが改善される可能性があります。

たとえば、以下のような内容がよいとされています。

・肛門を締めるトレーニング

肛門を5秒締める、5秒ゆるめるを繰り返します。骨盤底筋が鍛えられ、勃起が維持しやすくなります。

・スクワット

10回×5セットを目安に毎日行いましょう。骨盤底筋につながる内ももの筋肉が鍛えられます。

・ジョギングなどの有酸素運動

血流改善につながります。有酸素運動は生活習慣病改善にもよいといわれています。

禁煙

禁煙で中折れが改善する可能性があります。実は、タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮し、血管に負担がかかるとされています。すると、血流が悪くなり、勃起が維持できなくなります。そのため、中折れの改善には禁煙が必要だと考えられます。

十分な睡眠をとる

睡眠不足になると自律神経が乱れます。勃起するときは副交感神経が活発になる必要がありますが、自律神経が乱れると交感神経が活発になってしまい、勃起が維持しにくくなるのです。

睡眠不足はストレスや疲れやすさにもつながるのでよくありません。6~8時間程度の睡眠をとるとよいでしょう。

薬の見直し

薬の副作用の可能性がある場合は、早めに主治医に相談しましょう。必要に応じて薬の変更や減量などが行われることがあります。ただし、自己判断で薬をやめると体に悪影響が及ぶ可能性もあるので、必ず医師に相談してください。

中折れに悩んでいる場合は医療機関の受診を

中折れが気になる場合は、まず医療機関を受診するとよいでしょう。中折れの背景には生活習慣病などの病気が隠れていることもあるため、原因を明らかにして適切な対応をするためにも受診が重要となります。

ED治療薬は医療機関で処方してもらうことができます。さらにカウンセリングを実施している医療機関もあります。クリニックフォアではオンライン診療でED治療薬を処方しているので、まずはご相談ください。