インフルエンザがうつる確率は?家族内での感染を防ぐ対策法を紹介

ご家族や知り合いがインフルエンザにかかってしまい、「自分や他の家族にもうつってしまうのではないか」と、ご不安な気持ちでいらっしゃる方は多いでしょう。
インフルエンザは非常に感染力が強いため、周りだけでなく、家庭内での感染対策は非常に重要です。
この記事では、インフルエンザがどのくらいの確率でうつるのか、感染力が強い期間、そして家庭内で感染を広げないための具体的な予防策について解説します。
正しい知識を身につけ、落ち着いて適切な対応ができるようになりましょう。

インフルエンザがうつる確率は何%?

インフルエンザがうつる確率について、明確な数値データはありません。日本では、A型とB型のインフルエンザに毎年およそ1000万人、約10人に1人が感染しているといわれています。家庭内のような密接な環境では、感染が広がりやすいです[1]

インフルエンザウイルスは、感染者のせきやくしゃみによる飛沫感染や、ウイルスが付着したものに触れることによる接触感染によって広がります[2]。特に家族間では長時間同じ空間で過ごすため、ウイルスに曝露する機会が多く、感染リスクが高まります。

また、インフルエンザに感染しても症状があらわれない「不顕性感染」の人が一定数存在するため、本人が気づかないうちに家族にうつしてしまうケースもあります。このため、家庭内での予防対策は症状の有無にかかわらず重要です。

インフルエンザウイルスは増殖スピードが速い

インフルエンザウイルスが体内に侵入したら、増殖スピードは非常に速いです。このため、感染から発症までの潜伏期間が1〜4日程度と短く[2]、あっという間に症状があらわれます。

体内でウイルスが増殖すると、せきやくしゃみによって大量のウイルスが周囲に飛散し、近くにいる人への感染リスクが高まります。

暖房などを使用する冬の密閉された室内では、インフルエンザウイルスを含む飛沫が空気中に漂いやすいため、家庭内でも換気や適切な距離の確保が重要です[1]

感染しても発症しない「不顕性感染」のケースもある

インフルエンザウイルスに感染しても、すべての人に症状があらわれるわけではありません。ウイルスに感染しながらも発熱やせきなどの症状が出ない状態を「不顕性感染」といいます。

不顕性感染の人は自覚症状がないため、自分が感染していることに気づかず日常生活を送ります。しかし、体内にはウイルスが存在しているため、知らないうちに家族や周囲の人にウイルスをうつしてしまう可能性が高いです。

家庭内に感染者がいる場合、症状のない家族も予防対策を徹底することが重要です。手洗い、マスクの着用、部屋の換気などの基本的な感染対策を全員が実践することで[1]、不顕性感染者からの感染拡大を防ぐことができます。

インフルエンザの主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」

インフルエンザウイルスが人から人へうつる経路は、主に「飛沫感染」と「接触感染」の2つです[1][2]。感染経路を正しく理解することで、効果的な予防対策を講じることができます。

感染経路詳細
飛沫感染感染者のせきやくしゃみ、会話によって飛び散るウイルスを含んだ小さな水滴を、周囲の人が吸い込むことで起こる
接触感染ウイルスが付着したドアノブ、手すり、スイッチなどに触れた手で、自分の目や鼻、口を触ることで起こる

飛沫は1〜2メートル程度飛ぶため、感染者の近くにいるほどリスクが高まります。また、インフルエンザウイルスはものの表面に付着するため、感染者が触れた場所を介して間接的に感染が広がります。

特に家庭内では、家族が同じ空間で長時間過ごすため、飛沫に曝露する機会が多くなります。共用する物品も多いため、接触感染のリスクも高くなります。

インフルエンザの感染力は発症前日から発症後5〜7日間続く

インフルエンザの感染力は、発症する前日から始まり、発症後5〜7日間程度続くといわれています[4]。つまり、症状が出る前から他者にうつす可能性があり、熱が下がった後もウイルスを排出し続ける可能性があるため注意が必要です。

せきやくしゃみを通じてウイルスが周囲に飛散し、家族など近くにいる人への感染リスクが高い状態が続きます。

症状が回復してきたあとも感染力が残っているため、周囲への感染に注意が必要です。熱が下がって体調が回復したように感じても、体内にはまだウイルスが存在し、他者にうつす可能性があります[2]。このことから、症状の改善後もマスクや手洗いなどの感染予防は続けましょう。

最も感染力が強いピークは発症後3日間

インフルエンザウイルス排出量は、発症後の数日間が最も多いです。発症直後は体内でウイルスが活発に増殖しており、呼吸器からのウイルス排出量がピークに達します。

家族がインフルエンザを発症した場合は、発症後3日間は特に警戒し、ご家族の方との接触を最小限にすることが推奨されます。マスクを着用したり、こまめに換気したりするなどの対策も強化しましょう。

症状があらわれる前から感染力がある

インフルエンザは、症状があらわれる前から他者にうつす可能性があります。インフルエンザウイルスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は1〜4日程度で[3]、発症する前日からすでに感染力を持つとされています。

このため、本人が体調不良を自覚する前から、周囲の人にウイルスを広げてしまうケースも少なくありません。家族がインフルエンザと診断された場合は、同居する他の家族もすでにウイルスに感染している可能性を考慮する必要があります。

また、感染初期は症状が軽微なこともあります。「少しのどが痛い」「なんとなくだるい」といった軽い症状の段階でも、すでにウイルスを排出している可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。

解熱後も数日間はウイルスを排出する可能性がある

解熱して体調が回復したように感じても、その後数日間はウイルスを排出し続けている可能性が高いです[2]。熱が下がったからといってすぐに通常の生活に戻ると、周囲にウイルスをうつしてしまうリスクがあります。

学校保健安全法では、インフルエンザの出席停止期間を「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と定めています[5]。この基準は、解熱後もウイルス排出が続くことを考慮して設定されています。

家庭内でも、感染者の解熱後数日間は引き続き感染対策を継続しましょう。

インフルエンザの主な症状と風邪との違い

インフルエンザの主な症状は、以下のような全身症状が挙げられます。

  • 突然の38℃以上の高熱
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • せき
  • 鼻水
  • のどの痛み
  • 鼻づまり

一般的な風邪との大きな違いは、症状のあらわれ方と程度にあります。

風邪は鼻水やのどの痛みなど、局所症状から徐々に始まることが多いのに対し、インフルエンザは急激に高熱が出て、全身の倦怠感や筋肉痛が強くあらわれます[2]

また、風邪の発熱は通常37〜38℃程度ですが、インフルエンザでは38℃以上の高熱が特徴的です。

もし症状が急激にあらわれた場合は、インフルエンザの可能性が高いため、早めに医療機関を受診してください。特に家族に感染者がいる場合は、症状が軽くても念のため受診することを推奨します。

高齢者や子どもだけでなく基礎疾患がある方は注意

インフルエンザは、高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方で重症化しやすく、特に注意が必要です[1][2]。肺炎や脳症などの重篤な合併症を起こすリスクが高いとされています。

高齢者は免疫機能が低下しているため、インフルエンザから肺炎を併発しやすく、妊娠中は免疫機能や心肺機能が変化するため、重症化すると命にかかわることがあります。また、乳幼児では急性脳症を発症するリスクがあり、早期の対応が重要です。

以下のような基礎疾患がある方も、重症化のリスクが高いため、注意が必要です[4][6]

<重症化リスクが高い基礎疾患>

  • 慢性呼吸器疾患(喘息、COPD等)
  • 慢性心疾患
  • 糖尿病などの代謝性疾患
  • 腎機能障害
  • 免疫機能が低下する疾患や治療中の方

少しでも異変を感じたら速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けて重症化を防ぎましょう。

インフルエンザが疑われる場合の受診の目安

発熱や倦怠感などのインフルエンザを疑う症状が見られた場合は、早めに医療機関に相談し、受診することが推奨されます。

インフルエンザは早期に抗インフルエンザウイルス薬による治療を開始することで、症状の重症化を防ぎ、回復を早めることができます。発症から48時間以内に治療を始めることが効果的とされているため、症状があらわれたらできるだけ早く受診しましょう[2]

以下のような症状がある場合は、インフルエンザの可能性が高いため、医療機関の受診を検討してください。

受診を検討すべき症状すぐに受診すべき症状
38℃以上の急な発熱強い倦怠感や全身の疲労感頭痛関節痛筋肉痛せきのどの痛み家族や周囲にインフルエンザ患者がいる嘔吐異常行動意識がもうろうとしている

受診の際は医療機関に詳しい症状を伝え、医師の指示に従うようにしてください。医療機関ではマスクを着用し[1]、公共交通機関の利用を避けるなどの配慮も大切です。

家族への感染が不安なときに家庭内でできる予防策

家族がインフルエンザにかかった際、周囲の方への感染を防ぐためには、以下のような基本的な予防策を徹底することが重要です。[1][2]

  • 可能な範囲で部屋を分けて過ごす
  • マスク着用とせきエチケットの徹底
  • こまめな手洗いと手指消毒
  • 定期的に窓を開けて部屋の換気をおこなう
  • 室内湿度を50〜60%に保つ
  • インフルエンザの予防内服薬を処方してもらう

これらの対策は単独ではなく、複数を組み合わせることでより高い予防効果が期待できます。今日からすぐに実践でき、感染者本人だけでなく、ご家族の方全員が予防行動をとることで、感染拡大を防ぐことができます。

可能な範囲で部屋を分けて過ごす

家族がインフルエンザを発症した場合、可能な範囲で部屋を分けて過ごすことで、家庭内感染のリスクを減らすことができます。感染者は発症後5〜7日間ウイルスを排出し続けるため、この期間は特に注意が必要です[2]

ただし、未成年の子どもの場合、インフルエンザ発症後1~2日は以下のような異常行動を起こす危険性があります[7]

  • 立ち上がって部屋から出ようとする
  • ベランダに出て飛び降りようとする
  • 外に走り出す

そのため、インフルエンザにかかったのが未成年の子どもだった場合は、無理に部屋を分ける必要はありません。部屋を分ける際は、以下のような工夫をしましょう。[7]

  • 玄関や部屋の窓の鍵を確実に閉める
  • 窓に格子のある部屋で寝かせる
  • ベランダに面していない部屋で寝かせる
  • 一戸建てに住んでいる場合は2階で寝かさないようにする

看病をする際は、可能な限り看病する人を1人に固定することも有効です。複数の家族が交代で看病すると、それだけ多くの人にインフルエンザウイルスが感染するリスクが高まります。特に高齢者や基礎疾患のある家族は看病を避け、健康で若い家族が担当するとよいでしょう。

マスクを正しく着用し、せきエチケットを徹底する

マスクの着用とせきエチケットの徹底は、インフルエンザウイルスの飛沫感染を防ぐ最も基本的で効果的な対策です[2]。感染したご家族の方だけでなく、看病する家族もマスクを着用することで、双方向の感染リスクを減らすことができます。

せきエチケットとは、せきやくしゃみをする際にマスクやティッシュ、ハンカチで口と鼻を覆う行動のことです[1]。何も持っていない場合は、他の方にかからないようにせきやくしゃみをしましょう。手のひらで覆うと、その手で触れた場所にウイルスが付着し、接触感染の原因となるため、注意してください。

マスクは正しく着用することが重要です。

鼻と口の両方を完全に覆い、顔とマスクの間に隙間ができないように調整しましょう。使用後のマスクやティッシュは、すぐにビニール袋に入れて密閉し、触れたあとは必ず手を洗ってください。

感染したご家族の方が触れた可能性のある共用部分(ドアノブ、リモコン、電気・電灯のスイッチなど)は、こまめにアルコールで消毒することで、接触感染のリスクを減らせます。

こまめな手洗いとアルコールによる手指消毒をおこなう

こまめな手洗いと手指消毒は、インフルエンザの接触感染を防ぐ最も効果的な対策です[1]。ウイルスが付着した手で目や鼻、口を触ることで感染するため、手を清潔に保つことが非常に重要です。

手洗いは、外出から帰宅したとき、調理の前後、食事の前、トイレのあとなど、こまめにおこないましょう。石けんを使って、手のひら、手の甲、指の間、爪の間、手首まで、最低15秒以上かけて丁寧に洗うことが大切です。

アルコール消毒液による手指消毒も効果的です。家の玄関や居間、食卓など、家族が頻繁に使う場所に消毒液を設置しておくと、こまめな消毒を習慣化できます。特に感染者の看病をしたあとや、感染者が触れた可能性のあるものに触れたあとは、必ず手指消毒を行いましょう。

定期的に窓を開けて部屋の換気をおこなう

定期的な換気は、室内に漂うウイルスを含んだ飛沫を外に排出し、感染リスクを下げる重要な対策です。密閉された空間ではウイルスが留まりやすく、家族が同じ空気を共有することで感染が広がりやすくなります。

対角線上にある2つの窓を開けると、空気の流れができて効率的に換気できます。窓が1つしかない部屋では、ドアを開けて扇風機やサーキュレーターを使うことで空気の流れを作りましょう[2]

冬は寒さで換気を躊躇しがちですが、インフルエンザウイルスは低温で乾燥した環境で活発になるため、換気はインフルエンザの感染を広げないためにも重要です。短時間でも定期的に換気することで、室内のウイルス量を減らすことができます。

室内を加湿器などで湿度50〜60%に保つ

室内の適度な湿度を保つことは、インフルエンザウイルスの活動を抑え、感染リスクを下げる効果的な対策です。空気が乾燥するとウイルスが活発になるだけでなく、気道の粘膜が乾燥してしまうため、感染しやすくなります[6]

厚生労働省では、湿度を50〜60%程度に保つことが理想的だとしています[1]。加湿器を使用する場合は、湿度計で確認しながら調整してください。

加湿器がない場合は、以下の方法で対策しましょう。

  • 濡れたタオルを室内に干す
  • 洗濯物を部屋干しする
  • お湯を沸かす
  • 観葉植物を置く

ただし、湿度が高すぎるとカビやダニが発生しやすくなるため、60〜70%を超えないように注意してください。加湿器は定期的に清掃し、清潔に保つことが大切です。汚れた加湿器は逆に細菌を撒き散らす原因となります。

インフルエンザの予防薬を処方してもらう

家族や職場でインフルエンザ患者が発生した際、予防薬を処方してもらうことで発症するリスクを低減できます。

クリニックフォアでは、オンライン診療を通じてインフルエンザの予防薬を処方することが可能です。予防薬とは、インフルエンザ患者と濃厚接触した方が、発症前に抗インフルエンザ薬を服用することで感染を予防する方法です。

クリニックフォアでは、以下のような状況で予防薬を検討できます。

  • 家族や同居人がインフルエンザと診断された
  • 職場や学校でインフルエンザが流行している
  • 高齢者や基礎疾患があり重症化リスクが高い
  • 受験や重要なイベントを控えている

クリニックフォアのオンライン診療では、以下の流れで予防薬を処方してもらえます。

  1. オンライン診療を予約
  2. 医師とのビデオ通話で問診(接触状況や健康状態の確認)
  3. お薬が自宅に配送される

オンライン診療のため、外出せずに自宅から受診でき、お薬も配送されるため、感染リスクを最小限に抑えながら予防薬を開始できます。

予防薬は、あくまで発症予防を目的としたものであり、100%の予防効果を保証するものではありません。また、予防薬は保険適用外となるため、費用は全額自己負担です。

予防薬を検討している方は、まずクリニックフォアのオンライン診療で医師に相談してください。

【インフルエンザ予防内服】のオンライン診療 | クリニックフォア

※保険適用外の自由診療になります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

インフルエンザのうつる確率に関するよくある質問

インフルエンザの感染に関して、多くの方が疑問に感じる点についてお答えします。正しい知識を持つことで、適切な予防対策を講じることができるでしょう。

インフルエンザは同じ空間にいるだけでうつりますか?

インフルエンザは主に飛沫感染によって広がるため、感染者と同じ空間にいるだけで必ずうつるというわけではありません。

ただし、せきやくしゃみによる飛沫が届く範囲にいる場合は、感染リスクが高まります[1]。飛沫は感染者のせきやくしゃみ、会話によって空中に飛散し、その飛沫を吸い込むことで感染が起こります。このため、感染者との距離が近く、長時間一緒に過ごすほど感染リスクは高くなるため、注意が必要です。

換気が不十分な密閉空間では、ウイルスを含む飛沫が空気中に長く留まり、拡散する可能性があります。冬は窓を閉め切りがちですが、定期的な換気をおこなうことで室内のウイルス量を減らすことができるでしょう。

単に同じ部屋にいただけで感染するわけではなく、飛沫感染を防ぐ対策を実践することで感染リスクを大きく減らせます。

マスクをしていればうつる確率は下げられますか?

マスクの着用は、インフルエンザの感染リスクを下げる効果的な対策です[1]。感染者がマスクを着用することで飛沫の拡散を防ぎ、非感染者がマスクを着用することでウイルスを吸い込む量を減らすことができます。

マスクは、布マスクより不織布マスクの方が、ある程度感染を抑えられるといわれています。ですが、不織布マスクをしているからといって、インフルエンザウイルスを完全に防ぐことはできません[2]。マスクの隙間からウイルスが侵入する可能性があることや、マスクを触った手で目や鼻を触ることで感染するリスクもあります。

マスク着用だけに頼るのではなく、手洗い、換気、適度な湿度の維持など、他の予防策と組み合わせることが重要です。

熱が下がったあとも人にうつす可能性はありますか?

熱が下がったあともウイルスを排出し続けるため、人にうつす可能性があります。インフルエンザの感染力は発症前日から始まり、発症後平均5〜7日間程度続くとされています[2][4]

解熱は体調が回復しているサインですが、これはあくまで症状が改善しているだけで、体内からウイルスが完全に消えたわけではありません。熱が下がった後も、せきやくしゃみを通じてウイルスを排出し続ける可能性があるため、注意が必要です。

家庭内でも、感染者の熱が下がったあと数日間は、引き続き感染対策を継続することが重要です。

家族にインフルエンザのワクチン未接種者がいる場合、どうすればよいですか?

ワクチン未接種の家族がいる場合は、インフルエンザワクチンの接種を検討することと、基本的な感染対策をより一層徹底しましょう。ワクチン接種は感染そのものを完全に防ぐものではありませんが、重症化を予防する効果が期待できます[2]

インフルエンザワクチンの接種は、特に高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方など、重症化リスクが高い方に推奨されています。流行期に入る前、できれば12月中旬までに接種を終わらせましょう[2]

まとめ

インフルエンザがうつる明確な確率データはありませんが、日本では毎年10人に1人は感染しているといわれています。感染力は非常に強く、特に家庭内では感染が広がりやすいです。家族が長時間同じ空間で過ごし、共用する物品も多いため、適切な対策を講じましょう。

インフルエンザの主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」の2つです。感染者のせきやくしゃみによる飛沫を吸い込むこと、またはウイルスが付着したものに触れた手で目や鼻、口を触ることで感染します。感染力は発症する前日から始まり、発症後5〜7日程度続くため、症状が出る前や熱が下がった後も注意が必要です。

周囲の方がインフルエンザにかかると心配な気持ちになりますが、正しい知識を持って冷静に対処することが大切です。

クリニックフォアではインフルエンザの予防薬の処方もおこなっています。少しでも感染を予防したいとお考えの方は、ぜひご検討ください。

※保険適用外の自由診療になります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

参考文献

  1. 政府広報オンライン. インフルエンザの感染を防ぐには.
  2. 厚生労働省. 令和6年度 今冬のインフルエンザ総合対策について インフルエンザQ&A.
  3. 日本呼吸器学会. インフルエンザ.
  4. 日本感染症学会. インフルエンザ(季節性)(seasonal influenza).
  5. e-Gov 法令検索. 学校保健安全法施行規則.
  6. 厚生労働省. インフルエンザの基礎知識.
  7. 厚生労働省.インフルエンザにかかった時は、飛び降りなどの異常行動をおこすおそれがあります。.