低用量ピルはいつから避妊効果が得られる?
生理初日〜5日目までの間に飲みはじめ、7日間継続できれば避妊効果が得られる
低用量ピルは基本的に、生理初日〜5日前までの間に服用を始めます。最低でも7日間連続で飲み忘れなく服用ができた場合、排卵が抑制されるため避妊効果が得られるとされています。
休薬期間も避妊効果は続く
低用量ピルには「休薬期間」があります。28日タイプ以外の低用量ピルでは毎月のうち連続した4~7日間、服用をお休みします。しかし、この間にも避妊効果は続いており、妊娠する可能性は極めて低いです。
ただ、計算を誤ってしまい休薬期間が7日を超えてしまった場合には排卵する可能性が高まります。そのため、7日以上の休薬期間をとってしまった場合には念のため他の避妊方法を検討しましょう。
生理日をずらした場合は避妊効果がなくなることもある
低用量ピルを飲むスケジュールを変えることで、生理日をずらすことができます。しかし、その場合は普段とは違う飲み方をするため、避妊効果に影響が出る可能性があります。生理日をずらす場合は、しばらく別の避妊法も併用しましょう。
低用量ピルの1シート目で避妊効果はきちんとある?
低用量ピルで避妊効果を得るためには、最低でも7日間連続服用しなければいけません。
ただし、初めてピルを飲み始める方の場合、1シート目の効果は不安定になることがあります。そのため、コンドームなどを併用して避妊することをおすすめしています。
ピルの種類による避妊効果の違い
低用量ピルにはさまざまな種類がありますが、避妊効果を得られるまでの日数は種類によって変わることはありません。
低用量ピルで避妊に失敗する原因と対処法
飲み忘れや、飲んだ後に下痢や嘔吐があった場合は避妊に失敗することがあります。失敗したかも!と思ったら、アフターピルを飲む選択肢もあるため、失敗の原因と対処法について詳しく見ていきましょう。
飲み忘れ
飲み忘れると避妊効果が得られない可能性があります。服用予定の時間から24時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、気づいた時点で低用量ピルを服用しましょう。(その日は2錠服用することになります。)
2錠以上の飲み忘れがあった場合は、直近のものをできるだけ早く服用し、残りの錠剤を予定通り服用します。飲み忘れをした周期は十分な避妊効果が得られない可能性があるため、性交渉を避けるか他の避妊法を併用しましょう。
また、第3週に飲み忘れがあった場合は、妊娠の確率を最小限におさえるために、休薬期間を設けずにすぐに次のシートを飲み始めてもよいでしょう。
下痢や嘔吐をしてしまった
低用量ピルを服用してから成分が吸収されるまでには3時間程度かかるといわれています。そのため、3時間以内に下痢や嘔吐の症状が出てしまうと、薬の成分が出ていってしまい、避妊効果が得られなくなる可能性があります。もし3時間以内に下痢や嘔吐をしてしまったら追加で1錠飲むと安心です。
失敗したかもと思ったら!「アフターピル」の選択肢もあり
アフターピル(緊急避妊薬)とは、避妊に失敗した時に72時間以内(種類によっては120時間以内)に服用することで、避妊の効果が期待できる薬です。
低用量ピルの服用中に、飲み忘れなどで避妊に失敗した可能性があるときは、アフターピルの服用を検討してもよいでしょう。特に、無防備な性交渉があり、以下に当てはまる場合はアフターピルの服用を検討してください。
・シートの最初、または最後の錠剤を1錠飲み忘れた場合(ほかの時期に1錠飲み忘れるよりも妊娠のリスクがやや高まるため)
・2錠以上の飲み忘れがあった場合
など
低用量ピルをやめると避妊効果はなくなる
低用量ピルの内服をやめると、すぐに避妊効果は切れるものと考えましょう。そのため、ピルの内服をやめた直後から、コンドームなど別の避妊方法を行う必要があります。
ピルの内服終了後、3か月以内に約90%に排卵が再開
低用量ピルの内服を止めてから3か月以内には約90%の割合で排卵が再開します。
そのため、やはりピルの服用が終わった後には他の避妊法を行うのがベストと言えるでしょう。
参考文献
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/CQ30-31.pdf
https://www.aska-pharma.co.jp/general/oc/emergency.html
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