花粉症で服用される薬の11選!種類や特徴・市販薬との違いを徹底解説

毎年春になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされる方は多いのではないでしょうか。
花粉症の症状を抑えるためにお薬を探しても、「抗ヒスタミン薬」「第二世代」「点鼻ステロイド」など聞き慣れない言葉が並び、どれを選べばよいか迷ってしまう方も少なくありません。
花粉症のお薬には内服薬だけでなく、点鼻薬・点眼薬・貼り薬など複数の薬の形があり、症状や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、花粉症が起こる仕組みからお薬の種類、代表的な11種類の特徴比較、市販薬と処方薬の違いまでわかりやすく解説します。
花粉症の根本的な治療を目指す舌下免疫療法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
自分に合ったお薬を見つけて、快適な春を過ごしましょう。

花粉症はなぜ起こる?発症の仕組み

花粉症は、本来は無害な花粉を体が「異物」と判断し、過剰に反応してしまうことで起こるアレルギー疾患です[1]

花粉が目や鼻から体内に入ると、免疫細胞がこれを記憶し、IgE抗体という物質を作り出します。このIgE抗体が鼻や目の粘膜にあるマスト細胞(肥満細胞)と結合し、再び花粉が体内に入ったときにヒスタミンなどの化学物質が放出されます。

ヒスタミンが神経を刺激するとくしゃみや鼻水が出て、血管を拡張させると鼻づまりや目の充血を引き起こすケースがあります。

IgE抗体とマスト細胞の働き

花粉症の症状は、IgE抗体とマスト細胞がかかわるアレルギー反応によって引き起こされます[1]。花粉を繰り返し吸い込むと、体内でIgE抗体が作られます。

この状態を「感作」といい、次に花粉と接触したときにアレルギー反応が起こる準備が整った状態です。

感作が成立した後、再び花粉が体内に入ると、マスト細胞からヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が一斉に放出されます。ヒスタミンはくしゃみや鼻水を引き起こし、ロイコトリエンは血管の透過性を高めて鼻粘膜を腫れさせるため、鼻づまりの原因です。

花粉症はIgE抗体が一定量に達することで発症するため、今まで症状がなかった方でも突然発症することがあります。

花粉症の主な症状はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ

花粉症の代表的な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどです[1][2]。これらの症状は、体が花粉を異物として、くしゃみで花粉を吹き飛ばし、鼻水で洗い流し、鼻づまりでこれ以上の侵入を防ぎ、排除しようとする防御反応としてあらわれます。

症状のあらわれ方には個人差があり、くしゃみや鼻水がひどい方もいれば、鼻づまりが中心の方もいます。目のかゆみや充血、涙が止まらないといった眼の症状に悩む方も多く、重症になると頭痛や倦怠感を伴うこともあります[1]

症状のタイプを把握しておくと、自分に合ったお薬を選びやすくなります。

花粉症のお薬の形(剤型)を紹介

花粉症のお薬にはさまざまな薬の形(剤型)があり、症状の部位や程度に応じて使い分けることが重要です[1]

  • 内服薬|全身に作用して鼻・目の症状を同時に改善
  • 点鼻薬|鼻粘膜に直接作用して鼻症状を改善
  • 点眼薬|目のかゆみ・充血に効果が期待できる
  • 貼り薬(貼付剤)|皮膚から成分を吸収する新しいタイプ
  • 塗り薬(眼瞼クリーム)|まぶたに塗るタイプの目薬

剤型ごとのメリットとデメリットを理解し、自分の生活スタイルに合ったお薬を選びましょう。

オンライン診療であれば、医師に相談しながら薬を選択することができるかもしれません。

クリニックフォアでは、花粉症のオンライン診療をおこなっています。お薬は自宅に届き、通院や外出も不要で、自宅で完結が可能です。

※検査が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

内服薬|全身に作用して鼻・目の症状を同時に改善

内服薬は、飲み薬として体内に吸収されるため、鼻症状だけでなく目のかゆみや皮膚症状にも効果が期待できます。1日1〜2回の服用で済むものが多く、続けやすい点もメリットです。

内服薬は花粉症治療の基本となるお薬であり、症状に合わせて医師と相談しながら選ぶことが推奨されます。

点鼻薬|鼻粘膜に直接作用して鼻症状を改善

点鼻薬は、鼻の粘膜に直接噴霧することで鼻症状を改善するお薬です。鼻腔内に局所的に作用するため、全身への影響が少なく、副作用が出にくい傾向があります。

とくにステロイド点鼻薬は、鼻づまり・くしゃみ・鼻水のすべてに高い効果が期待できるでしょう。1日1回の使用で効果が持続するタイプが多く、継続して使うことで症状を抑える効果が高まる可能性があります。

内服薬と併用することで、より効果的に症状をコントロールできる可能性があります。

点眼薬|目のかゆみ・充血に効果が期待できる

点眼薬は、花粉症による目のかゆみや充血、涙目などの症状に効果が期待できるお薬です。目の粘膜に直接作用するため、即効性があり、つらい症状を素早く和らげることができます。

抗ヒスタミン成分が配合されているものが多く、ヒスタミンによるかゆみをブロックすることが期待されています。目の症状がつらい方は、内服薬と点眼薬を併用することで、より快適に過ごせる可能性が高まるでしょう。

貼り薬(貼付剤)|皮膚から成分を吸収する新しいタイプ

貼り薬は、皮膚から有効成分を吸収し、花粉症の症状を改善する新しいタイプのお薬です。飲み薬とは異なり、胃腸や肝臓への負担が少なく、血中濃度が安定して効果が持続しやすい点がメリットです。

入浴後に貼ると生活習慣に取り入れやすく、飲み薬の数を増やしたくない方にも適しています。

ただし、同じ場所に続けて貼ると赤みやかゆみが出やすいため、貼る位置を毎日変える必要があります。飲み忘れが多い方や、内服薬で胃の不調を感じる方は、貼り薬を検討してみてもよいでしょう。

塗り薬(眼瞼クリーム)|まぶたに塗るタイプの目薬

眼瞼(がんけん)クリームは、まぶたに塗ることで目のアレルギー症状を改善する新しいタイプのお薬です。点眼薬のように目に直接さすのではなく、目のまわりの皮膚に塗って使用します。

コンタクトレンズを装用している方でも、レンズに影響を与えずに使用できるのがメリットです。塗った直後に目がかすむことがあるため、就寝前の使用が推奨されています。

点眼薬の使用が難しい方や、新しい治療法を試したい方に適した選択肢といえます。

花粉症のお薬の種類|効果の仕組みと副作用

花粉症に使われるお薬は、作用の仕組みによっていくつかの種類に分類されます[3]

  • 抗ヒスタミン薬(第一世代・第二世代)
  • 抗ロイコトリエン薬
  • ステロイド薬
  • 漢方薬

それぞれ効果を発揮する部分や副作用が異なるため、症状に合わせて適切なお薬を選ぶことが大切です。

抗ヒスタミン薬(第一世代)|即効性があるが眠気が出やすい

第一世代抗ヒスタミン薬は、即効性がある反面、眠気などの副作用が出やすいお薬です。古くから使われてきたアレルギー治療薬で、ヒスタミンの作用を第二世代と比べると強くブロックする効果があります。

脳にも作用しやすいため、眠気や集中力の低下を引き起こすことがあります。また、口の渇きや便秘、排尿困難といった抗コリン作用による副作用も報告されています[1]

緑内障や前立腺肥大のある方は使用できない場合があるため、持病がある方は医師に相談が必要です。

2025年時点では、眠気の少ない第二世代が主流となっていますが、急なアレルギー症状には第一世代が使われることもあります。

抗ヒスタミン薬(第二世代)|眠気が少なく長期服用に適している

第二世代抗ヒスタミン薬は、眠気が少なく長期服用に適した花粉症治療の主流となるお薬です。第一世代の欠点であった眠気や口の渇きを軽減するよう設計されており、脳への移行が少ないため日中の眠気や集中力低下を起こしにくいのが特徴です[3]

効果の持続時間も長く、1日1〜2回の服用で済むものが多いため、長期間の服用にも適しています。

眠気の出やすさには個人差があるため、自分に合ったお薬を見つけることが大切です。

抗ロイコトリエン薬|鼻づまりに効果が期待できる

抗ロイコトリエン薬は、とくに鼻づまりの症状に効果が期待できるお薬です[3]。ロイコトリエンという物質は血管を拡張させて鼻粘膜の腫れを引き起こし、鼻づまりの原因となります。抗ロイコトリエン薬はこの物質の働きをブロックし、鼻の通りを改善します。

花粉症と喘息を併発している方にも適しており、抗ヒスタミン薬と併用することで、より効果的に症状をコントロールできるかもしれません。くしゃみや鼻水よりも鼻づまりがつらい方は、医師に相談してみましょう。

ステロイド薬|強力な抗炎症作用で重症例に使用

ステロイド薬は、強力な抗炎症作用を持ち、重症の花粉症に処方されることがあるお薬です[3]。アレルギーによる炎症を強力に抑える効果があり、他のお薬で効果が不十分な場合や症状が重い場合に処方されます。

内服薬と点鼻薬・点眼薬といった剤型はさまざまで、点鼻薬は局所に作用するため全身性の副作用が少ないのが特徴です。

ステロイドの内服薬は副作用の懸念から短期間の服用に限られることが多く[1]、点眼ステロイド薬は眼圧上昇のリスクがあるため基本的に眼科での管理のもと使用されます。

ステロイド点鼻薬は比較的安心して使用できるとされていますが、使用にあたっては医師の指示に従うことが大切です。

漢方薬|体質改善を目指す東洋医学的アプローチ

漢方薬は、眠気の副作用がなく体質改善を目指せる花粉症治療の選択肢です。体を温めたり水分代謝を整えたりすることで、花粉症の症状を緩和する効果が期待できます。

西洋薬がヒスタミンなどの化学物質をブロックするのに対し、漢方薬は体質そのものを改善することを目指します。

花粉症に使われる代表的な漢方薬は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です[4]。水のようなサラサラした鼻水やくしゃみがひどい方に効果が期待でき、比較的即効性があるとされています。

ただし、麻黄という成分が含まれており、胃腸の弱い方や高血圧の方は注意が必要です。抗ヒスタミン薬で眠気が出てしまう方や、体質から改善したい方は漢方薬を検討してみてもよいでしょう。

花粉症薬の特徴比較11選

花粉症治療に広く使われている11種類のお薬を詳しくご紹介します。

11種類の花粉症薬の特徴をまとめた表を作成しました。クリニックフォアでのお薬代もご紹介していますので、参考にしてみてください。

※実際の診療にあたっては、お薬代の他に、診察料、システム利用料などが必要となります。
※診察料やシステム手数料は、合計2,200円(税込)です。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

<クリニックフォアの花粉症オンライン診療で処方できるお薬>

種類薬剤名料金(税込)
内服薬ビラノアOD60日分 900円
ルパフィン60日分 720円
アレグラ60日分 900円
ザイザル60日分 720円
アレロック60日分 720円
ディレグラ28日分 920円
キプレス60日分 1,080円
デザレックス60日分 720円
点鼻薬モメタゾン点鼻液50μg2本(2ヶ月分相当) 490円
点眼薬アレジオン眼瞼(がんけん)クリーム0.5%2本(2ヶ月分相当) 2,030円
アレジオンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 1,480円
エピナスチンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 760円
エピナスチン点眼液0.05%4本(2ヶ月分相当) 480円
パタノール点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 520円
リザベン点眼液0.5%4本(2ヶ月分相当) 370円
フルオロメトロン点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 110円

効果の特徴、眠気の出やすさ、服用回数などを比較し、自分に合ったお薬を見つける参考にしてください。

お薬の効き方には個人差があるため、医師や薬剤師と相談しながら選ぶことを推奨します。

ビラノア(ビラスチン)|空腹時なら効果も期待できて眠気が出にくい

ビラノアは、効果が強いにもかかわらず眠気が出にくいとされる第二世代抗ヒスタミン薬です[5]。脳内への移行率が非常に低く設計されており、添付文書に運転に関する注意の記載がありません。

くしゃみ・鼻水・鼻づまりのいずれの症状にも効果が期待でき、1日1回の服用で24時間効果が持続します。ただし、食事の影響で吸収が低下するため、「食事の1時間以上前、または2時間以上経ってから」の空腹時に服用する必要があります[5]

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:20mg
・OD錠(口腔内崩壊):20mg
・1日1回空腹時・OD錠あり

就寝前や起床時の空腹時に服用する方が多く、眠気を避けたいけれど効果もしっかり実感したいという方に適したお薬といえるでしょう。

ルパフィン(ルパタジンフマル酸塩)|鼻づまりにも効果が期待できる

ルパフィンは、抗ヒスタミン作用に加えてPAF(血小板活性化因子)拮抗作用を持つ第二世代抗ヒスタミン薬です[6]。PAFは鼻粘膜のむくみを引き起こす物質であり、これを抑えることで鼻づまりにも効果が期待できます。

1日1回の服用で効果が持続し、食事の影響を受けにくいため服用しやすいのも特徴です。ただし、眠気の副作用が報告されているため、服用後の運転には注意が必要です[6]

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:10mg・1日1回
・12歳以上から服用可能
・症状に応じて20mgまで増量可能
・あり

他の抗ヒスタミン薬で鼻づまりが改善しなかった方や、鼻症状全般をしっかり抑えたい方に適しています。効果が高い反面、眠気が出やすい方もいるため、自分に合うかどうか試してみる必要があります。

デザレックス(デスロラタジン)|1日1回で眠気が少ない

デザレックスは、クラリチン(ロラタジン)の活性代謝物であるデスロラタジンを成分とする第二世代抗ヒスタミン薬です。体内で代謝される必要がないため、服用後すぐに効果を発揮し、1日1回の服用で24時間効果が持続します[7]

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:5mg・1日1回
・12歳以上から服用可能
・あり

脳内への移行率が非常に低く、眠気の副作用が出にくいのが大きな特徴です。食事の影響も受けにくいため、いつでも服用できる点もメリットです。

日中の仕事や運転に支障をきたしたくない方、眠気を避けながら安定した効果を求める方に推奨できます。

ディレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン)|鼻づまりに特化した配合剤

ディレグラは、抗ヒスタミン成分のフェキソフェナジンと血管収縮成分のプソイドエフェドリンを配合した合剤です[8]

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:配合錠・1日2回空腹時
・12歳以上から服用可能
・あり

抗ヒスタミン薬だけでは改善しにくい頑固な鼻づまりに強い効果が期待でき、プソイドエフェドリンが鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻の通りを改善します。

1日2回、朝と夕の空腹時に服用する必要があります[8]。ただし、高血圧や心臓病、緑内障、前立腺肥大のある方は服用できない場合があります。

鼻づまりがひどくて眠れない、日中の集中力が低下するという方は、医師に相談してみてください。

ザイザル(レボセチリジン塩酸塩)|効果と眠気のバランスが良い

ザイザルは、ジルテック(セチリジン)の光学異性体であるレボセチリジンを成分とする第二世代抗ヒスタミン薬です。ジルテックの半量で同等の効果が得られるとされ、効果と副作用のバランスが良いお薬です。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:2.5mg/5mg
・シロップ:0.05%
・ドライシロップ:0.5%
・1日1回(6か月以上15歳未満は1日2回)
・6か月以上から服用可能
・あり

1日1回の服用で効果が持続し、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなど、花粉症の症状全般に効果が期待できます[9]。眠気の副作用は他の第二世代抗ヒスタミン薬に比べるとやや強めとされていますが、効果の高さを重視する方に選ばれています。

就寝前に服用することで眠気の副作用を気にせず服用でき、日中の眠気が気になる方の対策となるでしょう。

タリオン(ベポタスチンベシル酸塩)|効き目が早めで効果も安定

タリオンは、服用後比較的早く効果があらわれるとされる第二世代抗ヒスタミン薬です。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:5mg/10mg
・OD錠:5mg/10mg
・1日2回
・7歳以上から服用可能
・なし

1日2回の服用が必要ですが[10]、効果の発現が早く、症状が出たときにすぐに対処したい方に適しています。

くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状に効果が期待でき、長年使われてきた実績があります。眠気の副作用は中程度とされており、服用後の運転には注意が必要です[10]

ジェネリック医薬品も発売されており、費用を抑えたい方にも選ばれています。即効性を重視する方や、1日2回の服用でこまめに症状をコントロールしたい方に適したお薬です。

アレジオン(エピナスチン塩酸塩)|1日1回で手軽に服用できる

アレジオンは、1日1回の服用で24時間効果が持続する第二世代抗ヒスタミン薬です[11]。気管支喘息にも適応があり、花粉症と喘息を併発している方にも使いやすいお薬です。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:10mg/20mg
・点眼薬:0.05%/0.1%
・眼瞼クリーム
・1日1回・なし

眠気の副作用は比較的少ないとされていますが、添付文書には運転に関する注意の記載があります。市販薬としても販売されており、ドラッグストアで手軽に入手できる点もメリットです。

ジェネリック医薬品も多く発売されており、費用を抑えながら治療を続けることができます。1日1回の服用で済ませたい方や、市販薬から試してみたい方に適したお薬です。

アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)|眠気が少なく運転もできる

アレグラは、眠気の副作用が非常に少ないことで知られる第二世代抗ヒスタミン薬です。脳内への移行率が低く設計されており、添付文書に運転に関する注意の記載がありません[12]

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:30mg/60mg
・OD錠:30mg/60mg
・ドライシロップ:5%
・1日2回
・6か月以上から服用可能
・あり

1日2回の服用が必要ですが、朝と夕に分けて服用することで1日を通して安定した効果が期待できます[12]。市販薬としても販売されており、医療機関を受診せずに入手できる点も便利です。

クラリチン(ロラタジン塩酸塩)|眠気が出にくく妊娠中も比較的使いやすい

クラリチンは、眠気が出にくく、妊娠中や授乳中の方にも比較的使いやすいとされる第二世代抗ヒスタミン薬です。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:10mg
・OD錠:10mg
・ドライシロップ:1%
・1日1回
・3歳以上から服用可能
・なし

1日1回の服用で効果が持続し、添付文書に運転に関する注意の記載がありません[13]

長年の使用実績があり、妊婦や授乳婦への投与データも蓄積されているため、医師が処方しやすいお薬の一つです。市販薬としても販売されており、ドラッグストアで入手することができます。

ジェネリック医薬品も発売されているため、費用を抑えながら治療を続けることも可能です。

キプレス(モンテルカストナトリウム)|鼻づまりの効果が期待できる抗ロイコトリエン薬

キプレスは、抗ヒスタミン薬とは異なる作用の仕組みを持つ抗ロイコトリエン薬です。鼻づまりの原因となるロイコトリエンの働きをブロックし、鼻の通りを改善する効果が期待できます。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:5mg/10mg
・OD錠:5mg/10mg
・細粒:4mg
・チュアブル錠:5mg
・1日1回
・1歳以上から服用可能
・あり

1日1回、就寝前に服用するタイプで、眠気の副作用がほとんどないのが特徴です[14]

気管支喘息の治療薬としても使われており、花粉症と喘息を併発している方に適しています。抗ヒスタミン薬と併用することで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりのすべての症状に対応できる可能性があります[3]

鼻づまりがひどい方や、抗ヒスタミン薬だけでは効果が不十分な方は、医師に相談してみてください。

アレロック(オロパタジン塩酸塩)|効果も期待できOD錠で飲みやすい

アレロックは、効果の高さに定評のある第二世代抗ヒスタミン薬です。くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、花粉症の代表的な症状に幅広く効果が期待できます。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・普通錠:2.5mg/5mg
・OD錠:2.5mg/5mg
・フィルム:2.5mg/5mg
・ODフィルム:2.5mg/5mg
・顆粒:0.5%
・点眼薬:0.1%
・1日2回
・2歳以上から服用可能
・あり

1日2回、朝と夕に服用するタイプで、効果の発現が比較的早いとされています[15]。OD錠(口腔内崩壊錠)も発売されており、水なしでも服用できる点が便利です。

ただし、眠気の副作用は5%以上と報告されており[15]、服用中は運転を控える必要があります。ジェネリック医薬品も多く発売されているため、費用を抑えながら治療を続けることが可能です。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

小青竜湯は、花粉症による鼻水・くしゃみに用いられる漢方薬です。

規格用法クリニックフォアでの取扱い
・エキス顆粒
・錠剤
・1日2〜3回食前または食間に服用・なし

抗ヒスタミン薬とは異なる作用機序のため、眠気の副作用がほとんどありません。特に水っぽくサラサラした鼻水が多い方に効果が期待できます。

体を温める生薬が含まれているため、冷え性の方にも適しています。抗ヒスタミン薬との併用も可能なため、症状が強い時期の補助的な治療薬としても選択されます。

処方薬と市販薬の違いとは?

花粉症のお薬には、医療機関で処方される医療用医薬品と、ドラッグストアで入手できる一般用医薬品(市販薬)があります[16]

同じ成分名のお薬でも、処方薬と市販薬では成分量や効能が異なる場合があり、たとえば市販薬は、処方薬に比べて1日あたりの成分量が少ない場合があります。

また、軽症の花粉症には十分な効果が期待できますが、選択肢が限られている点がデメリットです。医療用医薬品であれば、医師の判断により内服薬と点鼻薬・点眼薬を組み合わせた治療もできるかもしれません。

費用面でも違いがあります。医療用医薬品は健康保険が適用されるため、3割負担(または1〜2割負担)で入手できます。多くの花粉症治療薬にはジェネリック医薬品が発売されており、さらに費用を抑えることができるでしょう。

一方、市販薬は全額自己負担となりますが、診察を受ける時間がない方には便利な選択肢です。1シーズンを通して服用する場合、医療用医薬品の方がトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。

症状が軽い方は市販薬で対応できることもありますが、効果が不十分な場合は医療機関を受診しましょう。

花粉症の症状別お薬の選び方

花粉症の症状は人によって異なり、くしゃみ・鼻水が中心の方もいれば、鼻づまりや目のかゆみがつらい方もいます。

症状のタイプに合わせてお薬を選ぶことで、より効果的に花粉症をコントロールできる可能性があります[17]

剤形主なお薬使用する症状
内服薬第2世代抗ヒスタミン薬くしゃみ
・鼻水
・目のかゆみ
抗ロイコトリエン薬鼻づまりが強い場合
鼻噴霧薬局所ステロイド薬鼻症状全般
点眼薬抗ヒスタミン点眼薬目のかゆみ
・充血
ステロイド点眼薬目の症状が強い場合

今お困りの症状をしっかり医師に伝えることで、自分に合ったお薬を処方してもらえるでしょう。

  • 眠気があらわれる薬を避けたい
  • 目のかゆみや鼻づまりだけなど、症状が部分的なものなのか

上記について伝えることも、医師がお薬を処方をするための情報となります。

症状が複数ある場合は「内服薬と鼻噴霧薬」、「内服薬と点眼薬」など、組み合わせることもできますので、医師に相談してみてください。

点眼薬の場合、内服薬だけでも目の症状に効果がありますが、点眼薬を併用することでより効果的に症状を抑えられます。

また、コンタクトレンズを使用している方は、コンタクトレンズをしていても使用が可能な点眼薬を処方してもらうことができるかもしれませんので、一度医師にご相談ください。

点眼が苦手な方は、まぶたに塗るタイプの眼瞼クリームを検討してみてもよいでしょう。症状が強い場合は、眼科を受診してステロイド点眼薬を処方してもらうことも可能です。

【2026年】花粉飛散予測とお薬を準備するタイミング

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

花粉症のお薬は、症状が出る前から服用を開始する「初期療法」が効果的とされています。

花粉の飛散開始日の1〜2週間前から服用を始めることで、シーズン中の症状を軽く抑えられる可能性があります。

スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には服用を開始するのが目安です。

毎年つらい症状に悩まされている方は、シーズン前に医療機関を受診して早めにお薬を処方してもらうとよいでしょう。

花粉症を根本から治療したいなら舌下免疫療法を検討しよう

ここまでご紹介したお薬は、花粉症の症状を抑える「対症療法」です。

花粉症を根本から治したい方には、体質そのものを改善する「舌下免疫療法」という選択肢があります[1]。少なくとも3~5年の治療期間が必要ですが、約7〜8割の方に症状の改善効果が期待できるとされています[18]

舌下免疫療法とは|アレルギー体質を改善する治療

舌下免疫療法は、アレルゲン(スギ花粉)を少量ずつ体内に取り入れ、アレルギー反応を起こりにくくする治療法です。毎日少量のスギ花粉エキスを舌の下に投与し、体を徐々に花粉に慣らすことで、過剰なアレルギー反応を抑えることを目指します。

治療に使われるお薬にはシダキュアがあり、1日1回舌の下に錠剤を置いて1分間保持した後に飲み込みます[19]。毎年つらい症状に悩まされている方は、舌下免疫療法を検討してみてもよいでしょう。

舌下免疫療法の開始時期と注意点

舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散していない6月〜12月に開始する必要があります[19]。花粉飛散期に治療を始めると、アレルギー反応が強く出る可能性があるためです。

初回の投与は医療機関でおこない、副作用がないことを確認してから自宅での治療を継続します。副作用として口の中のかゆみや腫れが報告されていますが、多くの場合は治療開始して落ち着くのは1か月です。

5歳以上から治療を受けることができ、子どもの花粉症対策としても注目されています。舌下免疫療法を希望する方は、花粉シーズン前に医療機関を受診して相談することを推奨します。

クリニックフォアでも舌下免疫療法のオンライン診療をおこなっています。

初回はクリニックフォアの対面診療もしくは他院で検査および診察を受け、初回量で強いアレルギー反応が起きなければ継続処方としてオンラインでの処方が可能です。

<クリニックフォアの舌下免疫療法>

治療薬対象費用(60日分)
シダキュアスギ花粉症2,700円(税込)
ミティキュアダニアレルギー3,600円(税込)

※上記お薬代のほか、診察料・システム利用料2,200円(税込)が必要です。
※配送料は無料です。

\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/

花粉症のお薬に関するよくある質問

花粉症のお薬に関するよくある質問についてお答えします。飲み始めの時期や風邪薬との併用など、小さな疑問をひとつずつ解決していきましょう。

花粉症のお薬はいつから飲み始めるのが良いですか?

花粉症のお薬は、症状が出始める前から服用を開始する「初期療法」が効果的とされています[1]。花粉の飛散が始まる直前もしくは直後から服用を始めることで、シーズン中の症状を軽く抑えられる可能性があります[17]

スギ花粉の場合、地域にもよりますが1月下旬〜2月上旬には服用を開始するとよいでしょう。毎年症状がひどい方は、早めに医療機関を受診してお薬を処方してもらうことを推奨します。

花粉症のお薬を長期間飲み続けても大丈夫ですか?

第二世代抗ヒスタミン薬は、長期間服用しても問題ないとされています。花粉シーズン中は毎日服用を続けることで、安定した効果が期待できるでしょう。

ただし、第一世代抗ヒスタミン薬やステロイドの内服薬は、長期服用に注意が必要な場合があります。

花粉症のお薬と風邪薬は併用できますか?

花粉症のお薬と市販の風邪薬を併用すると、同じ成分が重複して副作用が強くなる可能性があります。とくに、抗ヒスタミン成分は風邪薬にも含まれていることが多いため、注意が必要です。

風邪の症状がある場合は、自己判断で併用せず、医療機関を受診することを推奨します。

まとめ

花粉症は、IgE抗体とマスト細胞がかかわるアレルギー反応によって引き起こされる疾患です。お薬には内服薬・点鼻薬・点眼薬・貼り薬・塗り薬などの剤型があり、症状や生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

抗ヒスタミン薬は第一世代と第二世代があり、2025年時点は眠気の少ない第二世代が主流となっています。鼻づまりがつらい方には抗ロイコトリエン薬、重症の方にはステロイド点鼻薬を使用することで効果が期待できます。

根本的な治療を目指す方には、舌下免疫療法という選択肢もあるため、検討してみるとよいでしょう。

お薬の効き方には個人差があるため、自分に合ったお薬を見つけることが快適な春を過ごすポイントです。症状が気になる方は、医療機関やオンライン診療で医師に相談してみてください。

参考文献

  1. 厚生労働省「的確な花粉症の治療のために」
  2. アレルギーポータル「花粉症」(厚生労働省・日本アレルギー学会)
  3. 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会「鼻アレルギー診療ガイドライン2021年版」
  4. 日本東洋医学会. 鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花 粉症-2020 版 (改訂第 9 版)
  5. 大鵬薬品工業株式会社「ビラノア錠20mg 添付文書」
  6. 帝人ファーマ株式会社「ルパフィン錠10mg 添付文書」
  7. オルガノン株式会社「デザレックス錠5mg 添付文書」
  8. サノフィ株式会社「ディレグラ配合錠 添付文書」
  9. グラクソ・スミスクライン株式会社「ザイザル錠5mg 添付文書」
  10. 田辺三菱製薬株式会社「タリオン錠10mg 添付文書」
  11. 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社「アレジオン錠20mg 添付文書」
  12. サノフィ株式会社「アレグラ錠60mg 添付文書」
  13. オルガノン株式会社「クラリチン錠10mg 添付文書」
  14. オルガノン株式会社「キプレス錠10mg 添付文書」
  15. 協和キリン株式会社. 「アレロック (アレロック錠2.5 他) 添付文書」
  16. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構. Q1 医師が処方するくすりと市販のくすりはどのようにちがうのですか? |
  17. 環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
  18. 日本アレルギー学会「アレルゲン免疫療法の手引き」
  19. 鳥居薬品「シダキュア 添付文書」
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