花粉症の症状とは?鼻・目の症状から風邪や新型コロナとの違いまで解説

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に対する免疫反応によって起こるアレルギー疾患です。
くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが代表的な症状ですが、症状の出方には個人差があり、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症と区別がつきにくい場合もあります。

本記事では、花粉症にみられる症状の特徴や発症の仕組みを整理したうえで、他の感染症との違いや検査方法、受診の目安などについて解説します。
ご自身の症状を理解し、適切な対処につなげるための参考としてご活用ください。

花粉症の代表的な症状

花粉症は、花粉に対するアレルギー反応によって起こる疾患の総称で、おもにアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎の症状がみられます[1]

花粉が鼻に侵入すると、まずくしゃみや鼻水が出現し、その後、時間差で鼻づまりが生じるのが特徴です[1]

一方、目に花粉が入った場合には、比較的早い段階からかゆみや涙、充血などの症状があらわれます。

症状が強いと、鼻や目の不調に加えて、のどのかゆみ、せき、頭痛、全身のだるさ、微熱などを伴うこともあり、日常生活に支障をきたすケースもあります[1]

鼻の3大症状|くしゃみ・鼻水・鼻づまり

花粉症における鼻の3大症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりです[2]

これらの症状は、鼻の粘膜に付着した花粉を体外に排出しようとするアレルギー反応によって引き起こされます。

くしゃみは花粉を追い出そうとする反射であり、花粉症の場合は連続して何度も出る傾向があります[1]

花粉症の鼻水は、水のようにサラサラして透明なことが多いとされています[2]

鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなることで生じ、口呼吸につながることがあります。

花粉症の重症度は、1日に鼻をかむ回数やくしゃみの回数、口呼吸をする時間などによって分類されており、症状の程度に応じた治療がおこなわれます[3]

目の3大症状|かゆみ・充血・涙

花粉症にみられる目の主な症状として、かゆみ・充血・涙の3つが挙げられます[2]

これらは、花粉が目の粘膜である結膜に付着し、アレルギー性結膜炎を引き起こすことで生じるものです。

結膜は外気と直接接している部位であるため花粉が付着しやすく、さらに涙によって花粉の成分が広がりやすい特徴があります。その結果、アレルギー反応が起こりやすいと考えられています[3]

かゆみが強いと無意識に目をこすってしまいがちですが、その刺激によって肥満細胞からヒスタミンが追加で放出され、症状が悪化することがあります。

目に強いかゆみを感じる場合は、こすらずに冷やす、あるいは抗アレルギー点眼薬を使用するなど、適切な対処を心がけることが大切です[3]

その他の症状|のどのかゆみ・頭痛・だるさ・微熱など

花粉症では、鼻水や目のかゆみといった典型的な症状だけでなく、のどのかゆみやせき、頭痛、だるさ、微熱などの全身症状がみられることもあります[1]

これらは、鼻づまりによる睡眠の質の低下や、アレルギー反応に伴って生じる炎症性物質の影響などが関係していると考えられています。また、鼻で処理しきれなかった花粉の抗原成分がのどへ流れ込むことで、違和感やかゆみ、せきが出る場合もあります[1]

花粉症による発熱は、あっても微熱程度にとどまるのが一般的です[1]。一方で、38℃以上の発熱が続く場合には、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など、別の疾患が関与している可能性も否定できません。

発熱を伴う症状があるときは、自己判断を避け医療機関を受診しましょう。

【2026年】花粉飛散予測と症状が出る前に対策を始めるタイミング

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

花粉症の症状を軽く抑えるためには、くしゃみや鼻水などの症状が本格的に出る前から治療を開始する「初期療法」が効果的とされています。

花粉の飛散開始日の1〜2週間前からお薬を服用することで、シーズン中の症状を軽減できる可能性があります。

スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には医療機関を受診して早めに対策を始めるとよいでしょう。

花粉症の原因|アレルギー反応が起こる仕組み

花粉症は、花粉に対して体の免疫が必要以上に反応することで起こるアレルギー疾患です。

本来、免疫はウイルスや細菌から体を守るための仕組みですが、花粉症では免疫システムが花粉を「体に害のあるもの」と誤って認識してしまいます。

花粉が鼻や目の粘膜から体内に入ると、免疫細胞がその存在を認識し、花粉に対抗するための「IgE抗体」という物質が作られます。
この反応が繰り返されることで、花粉に反応しやすい免疫状態が体の中に作られていくのです。

その後、再び花粉が体内に入ると、IgE抗体が反応し、鼻や目の粘膜にある「肥満細胞(ひまんさいぼう)」という細胞が刺激されます。すると、肥満細胞からヒスタミンなどの物質が放出され、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった花粉症の症状があらわれます。

花粉症・風邪・インフルエンザ・新型コロナの症状の違い

花粉症の症状は風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症と似ているため、初めて発症した場合や流行期に鼻水やくしゃみなどの症状が出ると、判断に迷ったり風邪と誤認されたりすることがあります。

それぞれの疾患には特徴的な違いがあるため、症状の性質や経過をよく観察することが大切です。

ここからは、鼻水や熱、特徴的な症状の違いをみていきますが、症状だけで病気を特定することはできません。あくまで「受診の目安」として参考にしていただき、正しい診断と症状に応じた治療を受けるために、医療機関で診察を受けることをおすすめします。

鼻水の性状の違い

花粉症と風邪では、鼻水の性状や症状の経過に違いがあります。

花粉症の場合、鼻水は透明でサラサラした状態が続くのが特徴で、花粉の飛散期間中は大きな変化がみられないことが多いです[2]

これに対して風邪では、初期に透明な鼻水がみられても、症状が進むにつれて粘り気が増し、黄色や緑色へと変化することがあります[2]

新型コロナウイルス感染症については、当初は鼻水や鼻づまりが目立ちにくいとされていましたが、流行状況やウイルス株によっては鼻症状が強くあらわれる場合もあります。

発熱の違い

花粉症では、熱が上がったとしても微熱程度にとどまるのが一般的です[1]

一方、風邪やインフルエンザなどの感染症では発熱がみられることがあります。

インフルエンザでは38℃以上の急な高熱、倦怠感、頭痛、呼吸器症状(せき、咽頭痛)などの全身症状が特徴です[4][5]。新型コロナでも発熱を伴うことや、全身症状が初期からみられることが多くあります。

花粉症では、これらの全身症状がみられることは少ないとされています[4]

目のかゆみや嗅覚・味覚障害の有無

目のかゆみは花粉症に特徴的で、風邪・インフルエンザ・新型コロナでは比較的起こりにくい症状です[4]

一方、嗅覚障害や味覚障害は新型コロナに多い特徴的な症状です。花粉症でも鼻づまりによって一時的ににおいを感じにくくなることはありますが、初期症状として嗅覚障害や味覚障害が起こることは少ないとされています[4]

花粉症の検査方法

アレルギー反応を起こしやすい体質かどうかや、どの花粉が症状の原因となっているかを調べるために、さまざまな検査があります。診断の精度を高める目的で、複数の検査をおこなう場合もあります[2]

ただし、検査結果は診断の参考になるものの、検査結果が陽性であっても必ずしも症状が出るとは限りません。また、陰性であっても花粉症ではないとは言い切れない場合もあるのです。

そのため、検査結果や診察内容を踏まえて医師が総合的に診断します。

血中IgE検査|アレルゲンを特定する血液検査

IgE抗体は、体内に侵入した異物に対して免疫が反応する際に作られる抗体(タンパク質)の一種です。アレルギー体質のかたでは、特定の花粉やハウスダストを過剰に異物と認識し、IgE抗体が作られやすくなります。

血中IgE検査は、血液中のIgE抗体を測定することでアレルギー体質の有無や原因となる物質(アレルゲン)を調べる検査です。IgE抗体の総量を確認する「総IgE検査」と、特定の花粉に対する反応を調べる「特異的IgE検査」があります。

特異的IgE検査では、スギやヒノキ、ブタクサなど、どの花粉に反応しているかを把握することが可能です。結果は0〜6の7段階で示され、数値が高いほどそのアレルゲンに対する反応が起こりやすいことを意味します[2]

検査方法によっては、結果が出るまで数日かかる場合もあれば、約20分で結果が出る簡易検査もあります。

皮膚反応検査|花粉エキスで皮膚の反応をみる

皮膚反応検査は、皮膚に花粉エキスを接触させ、アレルギー反応が出るかどうかを調べる検査です。検査時間は比較的短く、その場で結果を確認できるのがメリットです。

皮膚の表面に花粉のエキスを滴下し、針で軽く刺して、その部分が赤くなったり腫れたりするかを観察します。反応が出れば、その花粉がアレルギーの原因である可能性が高いと判断されます。ただし、アナフィラキシーショックなどの症状が見られるリスクもある検査ですので、検査が可能か必ず医療機関で相談しましょう。

鼻粘膜誘発テスト|鼻の粘膜で反応を確認する

鼻粘膜誘発テストは、原因と疑われる花粉のエキスを鼻の粘膜に直接付着させ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が実際に引き起こされるかを確認する検査です[2]

実際の症状と検査結果を直接結びつけて評価できるため、原因アレルゲンの特定や花粉症の確定診断に有用とされています。

一方で、検査中に症状が一時的に強く出ることがあるため、問診や血液検査などの結果を踏まえたうえで、必要に応じて実施されます。

また、抗ヒスタミン薬などのアレルギー治療薬を使用している場合、検査結果に影響することがあるため、服用しているお薬を医師に伝えておくことが重要です。

花粉症の検査は受ける必要がある?

花粉症の検査は、診断や治療方針の決定に役立つものですが、すべての方に必要というわけではありません。症状の経過や治療の目的に応じて、医師と相談しながら判断することが大切です。

<検査なしでも治療できるケース>

  • 毎年ほぼ同じ時期に、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった典型的な症状が繰り返しあらわれる場合
  • 症状が比較的軽く、医師の判断のもとで内服薬や点鼻薬などにより十分なコントロールができている場合

一般的な薬物療法(対症療法)では、原因となる花粉の種類が異なっても治療内容が大きく変わらないため、検査を行わずに治療を開始することもあります。

<検査が推奨されるケース>

  • 初めての発症で、風邪や他の疾患との識別が必要な場合
  • 舌下免疫療法やアレルゲン免疫療法(減感作療法)など、長期的な改善を目指す治療を希望する場合
  • 食物アレルギーの疑いがある場合

舌下免疫療法やアレルゲン免疫療法(減感作療法)などをおこなうには、原因アレルゲンの特定が必須です。

また、特定の果物や野菜を食べた際に口の中がかゆくなる「花粉‐食物アレルギー症候群」が疑われる場合には、原因花粉によって注意すべき食品が異なります。検査によって原因を明らかにすることで、予期せぬアレルギー反応の予防につながります。

花粉症の検査を受けられる診療科

花粉症の検査や治療は、耳鼻咽喉科、眼科、内科、アレルギー科など複数の診療科で受けられます。

基本的には、「鼻水がひどい」「目がかゆい」など、最もつらい症状や部位に合わせて受診先を選ぶとよいでしょう。

もし、どの診療科に行けばよいか迷った場合は、まずは普段通っている「かかりつけ医」に相談するのもひとつの方法です。診察の結果、より専門的な治療が必要であれば、適切な診療科を紹介してもらうこともできます。

また、通院の時間が取れない場合や、子育て中で受診が大変な場合などには、オンライン診療を活用するという選択肢もあります。自宅にいながら医師の診察と処方を受けられるため、状況に合わせて対面診療と使い分けるとよいでしょう。

耳鼻咽喉科

くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、鼻の症状が主にみられる場合には、耳鼻咽喉科の受診が適しています。

耳鼻咽喉科では、鼻粘膜の状態を直接観察できるほか、鼻汁を採取して好酸球の有無を確認する検査もおこなわれています。

また、花粉症と併発しやすい副鼻腔炎や中耳炎の診察・治療に対応している点も特徴です。医療機関によっては、レーザー治療や舌下免疫療法など、専門的な治療を提供している場合もあります[2]

眼科

眼科では、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)という、目に細い帯状の光を当てて角膜や水晶体などを詳しく観察することができる装置があり、目のアレルギー反応の程度を評価することができます。

点眼ステロイド薬を使用する際には、眼圧上昇などの副作用が生じる可能性があるため、定期的な検査を受けながら治療を進めることが重要です[3]

コンタクトレンズを使用しているかたで、花粉の時期に目の症状が強くなる場合も、眼科での相談が勧められます。花粉飛散期間中は、症状に応じてメガネへの切り替えを検討することもあるため、医師の判断を仰ぎましょう[6]

アレルギー科・内科・小児科

アレルギー科にはアレルギー疾患を専門とする医師が在籍しており、複数のアレルギーを併せ持つかたや、原因アレルゲンを詳しく調べたい場合に適した診療科です。

内科でも花粉症の診療を行っている医療機関は多く、鼻や目の症状に加えて、だるさや微熱などの全身症状が強い場合や、他の疾患との鑑別が必要な場合に相談しやすい診療科といえます。

子どもの花粉症については、小児科で対応している医療機関もあります。

一般的な採血が難しい小さなお子さまに対しては、指先などから少量の血液を採取する簡易検査を実施している施設もあります。この方法では、痛みや拘束時間が比較的少なく、心身への負担を抑えられる点が特徴です。

オンライン診療でも花粉症の診察が受けられる

オンライン診療の最大のメリットは、スマートフォンやパソコンを使って、自宅にいながら医師の診察を受けられる点です。移動時間や待合室での待ち時間が発生しないため、隙間時間を活用して無理なく受診できるのもメリットです。

クリニックフォアでも、花粉症のオンライン診療に対応しています。
予約・診察・決済までオンラインで完結でき、処方薬はご自宅へ郵送でお届けします。

取り扱いのある内服薬は以下の通りです。

<クリニックフォアの花粉症オンライン診療で処方できるお薬>

種類薬剤名料金(税込)
内服薬ビラノアOD60日分 900円
ルパフィン60日分 720円
アレグラ60日分 900円
ザイザル60日分 720円
アレロック60日分 720円
ディレグラ28日分 920円
キプレス60日分 1,080円
デザレックス60日分 720円
点鼻薬モメタゾン点鼻液50μg2本(2ヶ月分相当) 490円
点眼薬アレジオン眼瞼(がんけん)クリーム0.5%2本(2ヶ月分相当) 2,030円
アレジオンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 1,480円
エピナスチンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当) 760円
エピナスチン点眼液0.05%4本(2ヶ月分相当) 480円
パタノール点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 520円
リザベン点眼液0.5%4本(2ヶ月分相当) 370円
フルオロメトロン点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当) 110円

花粉シーズンを少しでも快適に過ごすためには、症状が出始める前から治療を始めること(初期療法)が有効とされています。通院が難しい場合には、オンライン診療を選択肢のひとつとして検討してみてください。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※検査等が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
※処方を希望されるお薬によってお薬のお値段は異なります。
※診察料・システム利用料は合計2,200円(税込)です。
※配送料は無料です。
※価格は2026年1月時点のものになります。

花粉症の根治を目指す選択肢「舌下免疫療法」について

抗ヒスタミン薬は症状を抑える対症療法ですが、花粉症を根本から改善したいかたには舌下免疫療法という選択肢もあります。

舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り込み、体を慣らすことでアレルギー反応を軽減する治療法です。スギ花粉またはダニアレルギーと診断されたかたが対象で、毎日舌の下にお薬を置いて服用します。

クリニックフォアでの舌下免疫療法で使用するお薬は、以下の2種類です。

<料金(税込)>

項目金額
シダキュア(60日分)2,700円
ミティキュア(60日分)3,600円
診察料
・システム利用料
2,200円
配送料無料

※価格は2026年1月時点のものになります。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

舌下免疫療法は、初めてお薬を服用する際に強いアレルギー反応(アナフィラキシー等)が出る可能性があります。そのため、初回の服用時は医療機関を受診し、医師の管理下でおこなう必要があります。

オンライン診療では安全性の観点から初回の治療はおこなえず、副作用がないことを確認できた「2回目以降の継続処方」からのみ対応が可能です。

スギ花粉の舌下免疫療法は、花粉飛散期には開始できません。治療を開始できるのは、花粉シーズンが終わり、次の飛散が始まる前の毎年5月から12月頃までです。「来年こそは症状を軽くしたい」と体質改善を目指すかたは、この期間に当クリニックへご相談ください。

\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※処方を希望されるお薬によってお薬のお値段は異なります。
※診察料・システム利用料は合計2,200円(税込)です。
※配送料は無料です。

花粉症の症状に関するよくある質問

花粉症の症状は個人差があり、「これは花粉症なのか」「他の病気ではないのか」と不安に感じることも少なくありません。

ここでは、花粉症の症状に関して質問の多いポイントについて、医学的な視点からわかりやすく解説します。気になる症状の判断や、受診の目安として参考にしてください。

花粉症でも熱は出ますか?

花粉症で高熱が出ることはまれであり、発熱があっても微熱程度にとどまるのが一般的です[1]

鼻づまりやのどの炎症によって体がだるく感じたり、熱っぽさを感じたりすることはありますが、38℃以上の発熱は風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など他の疾患の可能性が考えられます。

発熱を伴う場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをおすすめします。

花粉症がひどいときの症状は?

花粉症の症状がひどくなると、くしゃみが一日に何度も続いたり、鼻づまりによって口呼吸の時間が増えたりすることも少なくありません。

こうした状態が続くと、睡眠不足や集中力の低下を招き、仕事や学業、日常生活に影響を及ぼすこともあります。

花粉症の重症度は、くしゃみ発作の回数、鼻汁をかむ回数、および鼻閉(鼻づまり)の程度を目安にして判断されます。鼻づまりについては、口で息をしなければならない頻度なども参考になります[3]
また、症状の出方には個人差があるため、大きく3つのタイプに分けて治療の方針を決める場合があります。

  1. 鼻漏・くしゃみ型:くしゃみや鼻水が主症状のもの
  2. 鼻閉型:鼻づまりの症状が最も顕著なもの
  3. 混合型(完全型):3つの症状が同程度に強く認められるもの

また、花粉症に伴い、特定の果物や野菜を食べた際に口の中やのどにかゆみや違和感が生じる「花粉‐食物アレルギー症候群」がみられる場合もあります。多くは軽い症状でおさまりますが、違和感が強い場合や症状が広がる場合には注意が必要です。

花粉症の症状が強く、日常生活に支障を感じるときや、これまでとは異なる症状があらわれたときには、早めに医療機関を受診しましょう。

花粉症と風邪が同時に発症することはありますか?

花粉症と風邪が同時に発症することはあります。

花粉症のかたがシーズン中に風邪を引いた場合、両方の症状が重なってあらわれることがあります。

鼻水の性状が変化したり、発熱やのどの痛みが加わったりした場合は、風邪を併発している可能性がありますので、医療機関を受診しましょう。

まとめ

花粉症は、花粉に対する免疫反応によって生じるアレルギー疾患で、鼻や目の症状を中心にあらわれ、日常生活に支障をきたすことがあります。

症状の経過や鼻水の性状、発熱の有無などを観察することで、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症との区別がある程度可能ですが、判断が難しい場合も少なくありません。

花粉症の診断は、問診や診察を基本とし、必要に応じて血液検査や皮膚反応検査などがおこなわれます。検査は必須ではありませんが、症状の原因をより正確に確認したい場合や、治療方針を決めるうえで参考にするためにおこなわれることがあります。

症状がつらい場合や長引く場合は、自己判断せず医療機関を受診し、症状や生活スタイルに合った治療について医師に相談しましょう。

参考文献

  1. 厚生労働省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」
  2. 公益社団法人全日本病院協会「花粉症について」
  3. アレルギーポータル(厚生労働省・日本アレルギー学会)「花粉症」
  4. 日本感染症学会・日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会・日本医師会「花粉症患者の中に紛れ込む新型コロナウイルス感染症のリスク」(2021年2月)
  5. 厚生労働省「インフルエンザQ&A」
  6. 環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
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