花粉症にヨーグルトは効く?注意すべき食べ物やセルフケアについても解説

「毎年、花粉の季節になると鼻水やくしゃみが止まらない」「お薬だけでなく、身近な食品で少しでも症状を和らげたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
なかでもヨーグルトは、花粉症対策として耳にすることが多い食品の一つです。
しかし、ヨーグルトを摂取すれば必ず症状が治まるというわけではありません。
花粉症対策として取り入れるには、医学的な根拠や摂取時の注意点を正しく理解しておくことが大切です。

この記事では、ヨーグルトと花粉症の関係に加え、注意すべき食べ物や対処法についてもわかりやすく解説します。
つらい花粉シーズンを快適に過ごせるよう、ぜひ参考にしてください。

花粉症にヨーグルトは効く?

ヨーグルトを食べるだけで花粉症が完治したり、劇的に改善したりするという科学的な有効性は十分に証明されていません。

厚生労働省の調査によれば、乳酸菌などの民間療法を利用している人のうち、実際に効果を実感できたのは3割以下にとどまっています[1]

花粉症は、体内の免疫システムが花粉に対して過剰に反応している状態です。ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えることでこの免疫バランスを整える手助けをすると考えられていますが、あくまで医薬品ではなく「食品」です[2]

即効性や確実な効果が保証されているわけではないため、ヨーグルトは薬の代わりではなく、医療機関での治療をサポートする補助的なものだと認識しましょう。

花粉症の人が注意すべき食べ物

スギ花粉症の方は、生のトマトを食べる際に注意が必要な場合があります[3]。トマトを食べてから数分後に、唇・舌・のどにかゆみが出るといった症状が代表的です。「花粉–食物アレルギー症候群」と呼ばれるアレルギー反応で、トマトと花粉のアレルゲン構造が似ていることが原因で生じます。

とくに生のトマトを食べる際に注意が必要で、まれに重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーなど)を起こす可能性があります。食後に口のまわりや唇、のどにかゆみなどの違和感がある場合は、医療機関を受診しましょう。

【2026年】花粉飛散予測と食事での対策を始めるタイミング

ヨーグルトなどの食品で花粉症対策を考えている方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品は、腸内環境を整えて免疫バランスに働きかけるといわれていますが、効果を感じるまでには時間がかかります。

花粉シーズンが始まってからではなく、1〜2か月前から継続して摂取することが大切です。

ただし、食品だけで花粉症を治すことは難しいため、症状がつらい場合は医療機関での治療もあわせて検討しましょう。

花粉症を和らげる方法

花粉症の症状を和らげるには、以下3つの花粉症対策をおこなうのが大切です。

  • マスクやメガネを着用して花粉を防ぐ
  • 帰宅時に衣服の花粉を払い落とす
  • 飛散量の多い時間帯の外出を避ける

花粉症に効果があるといわれている食品でも、症状を和らげる効果は科学的に十分証明されていません。体に入る花粉の量そのものを減らせる対策を取り入れ、花粉症の症状を和らげましょう。

マスクやメガネを着用して花粉を防ぐ

外出時にマスクやメガネを着用することで、鼻や目からの花粉曝露量を減らし、花粉症の症状を和らげる効果が期待できます[4]。とくに花粉飛散量が多い、気温が高い日や風の強い日は、顔にフィットしやすいマスクや花粉症用のメガネを使用すると効果的です。
外出後は室内に花粉を持ち込まないように玄関先でマスクを処分し、メガネに付着した花粉を拭き取るようにしましょう。

帰宅時に衣服の花粉を払い落とす

外出先から帰宅した際は、衣服に付着した花粉を玄関先で払い落とし、花粉症の症状悪化を防ぎましょう[5]。花粉は衣服の表面に付着しやすく、そのまま室内に入ると長時間にわたり症状を引き起こす原因となるためです。
また帰宅後には手洗いや洗顔をすると、顔や手に付着した花粉によって花粉症が悪化するのを防げる可能性があります。可能であればうがいもおこない、のどの粘膜に付着した花粉を洗い流しましょう。

飛散量の多い時間帯の外出を避ける

花粉の飛散量が多い時間帯を避けて外出することで、花粉への曝露を効果的に減らし、花粉症の症状を和らげましょう[4]。花粉の飛散量は時間帯や気象条件によって大きく変動し、以下のような条件では花粉の飛散量が増えて花粉症が悪化する可能性があるためです。

  • 晴れて暖かい日
  • 風が強く、空気が乾燥している日
  • 雨が降った日の翌日

とくに昼前後や日没前後には、花粉が舞い上がりやすく花粉症の症状が悪化する可能性があります。できれば外出は避け、どうしても外出が必要な場合はマスクやメガネを着用しましょう。

ヨーグルトで解決しない場合の対処法

花粉症の症状がなかなか改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。自分の症状の程度に合ったお薬を服用することで、鼻水やくしゃみといった症状の軽減効果が期待できます。
また例年花粉症の症状に悩まされている人は、症状が出る前から抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用する「初期療法」を受けるのも一つの方法です[4]。花粉飛散開始の約2週間前、または症状が少しでも出始めた時点で治療を始めることで、花粉飛散ピーク時の症状を軽減できる可能性があります。
根本的な体質改善を目指す場合は、舌下免疫療法も選択肢となります。舌下免疫療法は、スギ花粉エキスを少量ずつ体内に取り入れ、体がアレルギー反応を起こしにくくなるように免疫を調整する治療法です。3〜5年程度、毎日お薬を服用し続ける必要がありますが、花粉症の症状を根本から改善する効果や、長期にわたりコントロールする効果が期待できます。

花粉症の症状を我慢し続けると悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。無理をせず早めに医療機関を受診するようにしましょう。

クリニックフォアのオンライン診療なら自宅で花粉症治療を受けられる

通院の時間が取れない方や外出時の症状がつらい方は、クリニックフォアのオンライン診療の利用を検討しましょう。

オンライン診療では、自宅にいながら医師の診察を受け、処方薬を自宅まで届けてもらえます。

スマホやパソコンからビデオ通話による診察が可能で、通常の花粉症のお薬のほか、舌下免疫療法(2回目以降の受診)の処方にも対応しています。自宅やオフィスにいながら花粉症の診療が完了するため、便利です。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
※舌下免疫療法の初回受診時は対面診療が必要なため、オンライン診療はご利用いただけません。対面診療のご予約は[こちら]からクリニックを選択後、「アレルギー科」からご予約ください。
※舌下免疫療法は花粉の飛散時期には開始できないため、治療をご希望の方はゴールデンウィーク明けから年末までの間にご相談ください。

花粉症とヨーグルトに関するよくある質問

花粉症とヨーグルトに関して、日常生活で抱きやすい疑問にお答えします。ご自身やご家族の花粉症対策を検討する際の参考にしてください。

花粉症におすすめのヨーグルトはありますか?

花粉症に対するヨーグルトの科学的な有効性は十分に証明されておらず、特定のヨーグルトを推奨することは難しいです[1]
食品への効果を過信して適切な治療を受けないと、症状が悪化するリスクがあります。鼻水やくしゃみといった症状がつらい場合でも、花粉の曝露を避ける花粉症対策が何より大切です。症状がひどい場合は無理をせず、医療機関での治療を受けましょう。

子どもの花粉症にヨーグルトは効果がありますか?

大人と同様に、ヨーグルトの摂取だけで花粉症の症状が改善するという明確な根拠(エビデンス)はありません[1]。ヨーグルトは食品であり、医薬品のように効果が保証できないためです。ヨーグルトを食べさせること自体は健康的な食習慣の一部として問題ありませんが、症状が重い場合は食品に頼らず、小児科などの医療機関で適切な治療を受けましょう。

花粉症の症状を悪化させる食べ物はありますか?

スギ花粉症の人が生のトマトを食べると、アレルギー症状が出る可能性があります[3]。これは「花粉–食物アレルギー症候群」と呼ばれ、花粉アレルゲンと食物アレルゲンの構造が似ているために起こる現象です。まれに重篤なアレルギー反応が出る可能性もあるため、トマトを食べた際に口やのどにかゆみといった症状が出る場合は医療機関で相談しましょう。

まとめ

花粉症対策としてのヨーグルトは、あくまで「健康な体づくりのための食品」として捉えましょう。食品による民間療法だけで花粉症を完治させることは難しく、科学的な根拠も十分とはいえないためです。

つらい花粉症の症状を和らげるには、日々の花粉症対策が何より大切です。マスクやメガネの着用、帰宅時の洗顔など、体内に花粉を入れない対策を基本にし、どうしても症状がつらい場合は無理をせず医療機関を受診しましょう。

参考文献

  1. 花粉症の民間医療について|厚生労働省
  2. 花粉症対策|国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
  3. 花粉症|アレルギーポータル(厚生労働省・日本アレルギー学会)
  4. 花粉症予防行動に関する普及啓発について|厚生労働省
  5. 花粉症環境保健マニュアル2022|環境省
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