
花粉症と風邪の症状の違い
花粉症と風邪は、くしゃみや鼻水といった共通の症状があるため、一見すると見分けがつきにくい場合があります。
しかし、症状の出方や性質をよく観察すると、両者には違いがあることがわかります。
<花粉症と風邪の症状比較>
| 症状 | 花粉症 | 風邪 |
| くしゃみ | 連続して何回も出る(発作的) | 1回〜数回で治まる |
| 鼻水 | 透明でサラサラ | 黄色〜緑色で粘り気がある |
| 発熱 | 微熱程度(37℃台)または発熱なし | 38℃以上の高熱になることも |
| 目の症状 | かゆみ ・充血 ・涙が出る | 多くの場合で認めない |
| のどの症状 | イガイガ感 ・かゆみ | 痛み ・たんをともなうせき |
それぞれの症状について、詳しく見ていきましょう。
くしゃみの違い
花粉症のくしゃみは、連続して何回も出るのが特徴です。
花粉が鼻の粘膜に付着すると、からだはこれを異物と認識して排除しようとするため、くしゃみ反射がくり返し起こります[1]。
1回や2回では終わらず、5回、10回と立て続けに出ることも珍しくありません。
風邪の場合はくしゃみが出たとしても1回から数回程度で治まることが多く、花粉症のように発作的に連続することは多くありません。
朝起きたときや外出先で突然くしゃみが止まらなくなり、何度もくり返し出るようであれば、花粉症特有の症状である可能性が高いといえます。
ご自身のくしゃみが「連続するタイプ」なのか「単発で終わるタイプ」なのかを観察してみると、判断の手がかりになります。
鼻水の違い
花粉症の鼻水は、透明でサラサラとした水のような性状が特徴です。
花粉が鼻の粘膜を刺激すると、からだは花粉を洗い流そうとするため鼻水が止まらなくなることがあります[1]。
ティッシュで何度かんでもすぐにまた垂れてきて、気づけばティッシュの山ができていたという経験がある方も多いのではないでしょうか。
風邪の場合も最初のうちは透明な鼻水が出ることがありますが、数日経つと黄色や緑色に変化し、粘り気が出てくる傾向にあります。
これは、体内でウイルスと戦った白血球の残骸などが混ざることで色が変わるためです。
鼻をかんだときに「ずっと透明でサラサラのまま」なのか「だんだん色が変わって粘り気が出てきた」のかを確認することで、見極める判断材料となります。
発熱の有無と程度の違い
花粉症はアレルギー反応によって引き起こされる症状であり、体内でウイルスや細菌と戦っているわけではないため、風邪のように熱が上がることは基本的にありません[2]。
仮に発熱があったとしても37℃台の微熱程度にとどまることがほとんどで、38℃を超えるような高熱になることはまれです。
一方、風邪はウイルスや細菌が原因の感染症であるため、からだが病原体と戦おうとして発熱することがあり、場合によっては38℃以上の高熱が出ることもあります。
熱を測ってみて38℃を超えているようであれば、花粉症ではなく風邪やインフルエンザなどの感染症を疑ったほうが良いでしょう。
発熱の有無は両者を区別するうえでわかりやすい指標となるため、体調の変化を感じたらまず体温を測ってみることをおすすめします。
目の症状の違い
花粉症では、目のかゆみや充血、涙がでるといった症状が高い頻度で見られます。
花粉は空気中を漂いながら鼻だけでなく目の粘膜にも付着し、そこでアレルギー反応を引き起こすため、目にも症状が出やすいのです[1]。
目のかゆみは鼻水やくしゃみと並んで花粉症を代表する症状のひとつとなっています[1]。
「目がかゆくてついこすってしまう」「涙が止まらなくて化粧が崩れる」といった悩みを抱えている方は、花粉症の可能性が高いといえるでしょう。
一部のウイルス性の風邪では目に症状がでることもありますが、風邪の場合は目に症状が出ることはほとんどなく、目のかゆみや充血をともなうことはまれです。
のどの症状の違い
花粉症と風邪では、のどにあらわれる症状の性質が異なります。
花粉症の場合、のどの症状はイガイガ感や、かゆみが中心です。花粉がのどの粘膜に付着することで違和感やむずがゆさが感じられるためです。
ただし、風邪のように強い痛みをともなうことは少ないです。
風邪の場合は、のどがヒリヒリと痛んだり、つばを飲み込むときに痛みを感じたりすることが多く、症状が進むと、たんを伴うせきが出るようになる場合もあります。
自分ののどの症状が「かゆい・イガイガする」という違和感なのか、「ヒリヒリ痛い・たんが絡む」という痛みなのかを意識して確認してみましょう。
花粉症と風邪の症状が強くなる時間帯の違い
花粉症と風邪では、症状が強く出る時間帯にも違いがあります。
この違いを知っておくと、自分の症状がどちらに当てはまるのか判断しやすくなるでしょう。
時間帯による症状の変化に注目してみてください。
花粉症は朝・昼・夕方に症状が強くなる傾向
花粉症の症状は、1日の中で特定の時間帯に強くなる傾向があります。
花粉は昼前後と夕方に多く飛散することがわかっており、この時間帯に外出すると症状が悪化しやすくなるのです[2]。
日の出とともに気温が上昇し始めると、スギやヒノキの雄花が開いて花粉を放出し、上昇気流に乗って広範囲に飛散していきます。
昼前後に飛散量がピークを迎えたあと、夕方になると気温が下がるにつれて上空にあった花粉が地上に降りてくるため、再び症状が悪化しやすくなります[1]。
風邪のように1日を通して同じ程度の症状が続くわけではないため、「昼間外出したら急に症状がひどくなった」「夕方になると決まって鼻水が出る」という場合は、花粉の影響を受けている可能性が高いといえます。
時間帯によって症状の強さが変わるかどうかを観察することで、判断の手がかりが得られるでしょう。
花粉症は「モーニングアタック」が特有の症状
モーニングアタックとは、朝起きた直後にくしゃみや鼻水が通常よりも激しく出る現象です。
「目が覚めた途端にくしゃみが止まらなくなる」「朝起きると鼻水が滝のように出てくる」という経験がある方は、このモーニングアタックを起こしている可能性があります。
この現象にはいくつかの原因が考えられており、ひとつは就寝中に床や布団に落ちた花粉がを起床時に舞い上がり、吸い込んでしまうことです。
また、布団をたたんだり動かしたりする際に花粉が舞い上がることも原因となります。
さらに、起床時には自律神経が副交感神経(リラックス時に優位になる神経)から交感神経(活動時に優位になる神経)へと切り替わるタイミングです。この切り替えの際に鼻の粘膜が刺激に対して過敏になることも、モーニングアタックが起こる要因として知られています。
朝の症状がつらいという方は、就寝前に寝室の掃除をしたり、加湿器で湿度を保つことで花粉を舞い上がりにくくしたり布団に掃除機をかけたりすることで、症状を軽減できる可能性があります。
風邪は時間帯に関係なく症状が持続
風邪の症状は、特定の時間帯に強くなることがなく、1日を通して同じように続くのが特徴です。
風邪はウイルスや細菌が体内で増殖することで引き起こされるため、花粉症のように外部環境の変化で症状が左右されることは基本的にありません。
発熱や倦怠感(だるさ)、のどの痛み、鼻水といった症状は、朝・昼・夜同じように感じられることがほとんどです。
花粉症のように「朝だけ症状がひどい」「外出したときだけ悪化する」「天気の良い日に症状が強くなる」といった時間帯や環境による変動がない場合は、風邪の可能性が高いと考えられます。
ご自身の症状が1日を通してどのように変化するかを観察し、記録しておくと、医療機関を受診した際にも役立つでしょう。

花粉症と風邪の症状出現パターンの違い
花粉症と風邪では、症状がどのようなきっかけで出るか、どのように変化していくかというパターンにも違いがあります。
この違いを理解しておくと、自分の症状がどちらに当てはまるのか判断しやすくなります。
日々の症状の出方を振り返りながら確認してみてください。
花粉症は外出時や天候で症状が変化する
花粉症の症状は、外出のタイミングや天候によって大きく変化するのが特徴です。
花粉の飛散量は気象条件に左右されやすく、晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日などは症状が悪化しやすくなります[2]。
晴れた日に屋外を歩いていると急にくしゃみが止まらなくなったり、風の強い日に窓を開けていたら鼻水が出てきたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
反対に雨の日は花粉が地面に落ちるため飛散量が減り、症状が楽になることが多いです。
「外に出ると症状がひどくなるけれど、室内に入ると楽になる」「天気の良い日は調子が悪い」という場合は、花粉の影響を受けている可能性が高いといえます。
天候や外出と症状の関係を意識して観察してみると、判断の材料になるでしょう。
花粉症は毎年同じ時期に症状が出やすい
花粉症には、毎年決まった時期に症状が出るという特徴があります。
原因となる花粉の飛散時期は毎年ほぼ同じであり、スギ花粉症であれば年始から5月頃、ヒノキ花粉症であれば3月から6月頃に症状があらわれます[1]。
「毎年2月になるとくしゃみが出始める」「春先はかならず鼻水に悩まされる」という自覚がある方は、その時期に飛散する花粉に反応している可能性が高いです。
風邪の場合は季節に関係なく、ウイルスに感染すればいつでも発症する可能性があるため、毎年同じ時期に症状が出ることはありません。
過去数年の症状を振り返ってみて、特定の季節や月に集中しているかどうかを確認してみてください。
もし毎年同じ時期に同じような症状が出ているなら、花粉症の可能性を考えて医療機関でアレルギー検査を受けてみることをおすすめします。
風邪は段階的に症状が進行する
風邪の症状は、ある日突然すべての症状が出るのではなく、段階的に進行していくのが特徴です。
多くの場合、はじめはのどがイガイガする、なんとなくからだがだるいといった軽い違和感から始まります。
その後、発熱や鼻水、せきといった症状が次々と加わっていき、発症から2〜3日目頃に症状のピークを迎えることが多いです。
ピークを過ぎると徐々に症状がやわらいでいき、1週間程度で回復に向かうという経過をたどるのが一般的なパターンです。
花粉症のように「外出したら急に症状が出た」「天気が良い日だけ調子が悪い」といった環境による急な変化は見られません。
症状が日を追うごとに変化していくような場合は、風邪の可能性が高いと考えられます。
花粉症と風邪の症状の持続期間の違い
花粉症と風邪では、症状が続く「期間」にも違いがあります。
この違いは両者を見分けるうえで重要なポイントとなりますので、症状がどのくらい続いているかを振り返ってみてください。
花粉症は花粉の飛散期間中ずっと続く
花粉症の症状は、原因となる花粉が飛散している間はずっと続くというのが特徴です。
スギ花粉は例年2月頃から飛び始めて3月にピークを迎え、5月頃まで飛散が続きます[1]。
ヒノキ花粉はスギよりも少し遅れて飛び始め、4月にピークを迎えて6月頃まで飛散するため、スギとヒノキの両方に反応する方は、2月から6月頃まで数か月にわたって症状に悩まされることとなります[1]。
花粉が飛んでいる限りアレルギー反応は続くため、風邪のように「数日安静にしていれば自然に治る」ことはありません。
2週間以上同じ症状で悩まされている方は、花粉症を疑って内科やアレルギー科などを受診しましょう。
風邪は数日から1週間程度で改善する
風邪の症状は、適切に休息をとれば通常数日から1週間程度で改善に向かいます。
からだの免疫機能がウイルスや細菌を排除することで、特別な治療をしなくても自然と症状が治まっていくのが風邪の特徴です。
発症してから最初の2〜3日は症状が強く出ることが多いですが、その後は徐々にピークを過ぎて回復に向かっていきます。
「最初はつらかったけれど、少しずつ楽になってきた」という経過をたどるのが一般的な風邪のパターンです。
ただし、1週間を過ぎても鼻水や咳などの症状のみが持続する場合もあります。
症状が長引いている場合には、風邪の影響で長引く症状がでているのか、他の原因で起こっているのか、心配な場合は受診して相談してみることを検討してみてもいいでしょう。
【2026年】花粉飛散予測と症状の原因を見極めるタイミング
くしゃみや鼻水の症状が花粉症なのか風邪なのか迷ったら、花粉の飛散状況を確認してみましょう。
日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。
2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。
| 地域 | 例年比 | 前シーズン比 |
| 北海道 | 例年の約2.5倍 | 非常に多い |
| 東北 | 例年より多い | 多い |
| 関東甲信 | 例年より多い | 多い |
| 北陸 | 例年より多い | 多い |
| 東海 | 例年より多い | 多い |
| 近畿 | 例年並み | やや少ない |
| 中国 | 例年並み | やや少ない |
| 四国 | 例年並み | やや少ない |
| 九州 | 例年並み | やや少ない |
東日本・北日本にお住まいの方は、2026年は飛散量が多いことが予測されているのでとくに注意が必要です。
花粉の飛散時期に症状が出始めた場合は、花粉症の可能性を考えて早めに医療機関を受診や対策を検討しましょう。
花粉症であれば、症状が本格化する前から治療を始める「初期療法」で、シーズン中の症状を軽く抑えられる可能性があります。
スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬が治療開始の目安です。

花粉症と風邪の原因の違い
花粉症と風邪は症状こそ似ていますが、それぞれを引き起こす原因は根本的に異なります。
原因の違いを理解することで、なぜ治療法や対処法が異なるのかがわかるようになります。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
花粉症は花粉に対するアレルギー反応
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に対してからだが過剰に反応するアレルギー疾患です。
花粉が体内に入ると、からだはこれを異物と認識して排除しようとする抗体(IgE抗体:体内で作られる特定のタンパク質)を作ります[2]。
最初のうちは花粉がからだに入っても症状は出ませんが、数年から数十年かけて花粉をくり返し浴びていくうちに抗体の量が増加していきます[2]。
やがて抗体が十分な量に達すると、花粉が体内に入るたびにアレルギー反応が起こり、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状があらわれるようになるのです[1][2]。
日本で患者数がもっとも多いのはスギ花粉症であり、国土の約12%をスギが占めていることもあって、花粉症全体の約70%を占めると考えられています[1]。
花粉症は感染症ではないため、風邪のようにほかの人にうつることはありません。
風邪はウイルスや細菌による感染症
風邪は、ウイルスや細菌が鼻やのどの粘膜に感染することで引き起こされる感染症です。
原因となるウイルスは200種類以上あるとされており、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなどが代表的なものとして知られています。
これらの病原体が体内に侵入すると、からだは免疫機能を働かせてウイルスや細菌を排除しようとします。
この免疫反応の過程で発熱やせき、鼻水、のどの痛みといった症状があらわれるのです。
花粉症がアレルギー反応であるのに対し、風邪はからだが病原体と戦っている結果として症状が出るという点で、両者は根本的に異なります。
また、風邪は感染症であるため、くしゃみやせきで飛散する飛沫などを通じてほかの人にうつる可能性があり、風邪をひいた際は周囲への感染を防ぐためにマスクの着用や手洗いを心がけることが大切です。
花粉症と風邪を同時に発症することもある
花粉症と風邪は原因が異なるため、両方を同時に発症することがあります。
花粉症の症状が続いていると鼻やのどの粘膜が弱った状態になりやすく、そこにウイルスが侵入すると風邪をひきやすくなります。
花粉症と風邪を同時に発症すると、透明な鼻水と黄色い鼻水が混在したり、目のかゆみと発熱が同時に起こったりして、症状が複雑になりがちです。
自分の症状がどちらによるものかわからない、あるいは両方の特徴が見られるという場合は、自己判断で対処するのではなく医療機関を受診することをおすすめします。
花粉症や風邪で医療機関を受診すべきタイミング
花粉症や風邪の症状が出たとき、どのタイミングで医療機関を受診すべきか迷うことがあるかもしれません。
軽い症状であれば市販薬で対処できる場合もありますが、状況によっては早めに医療機関を受診したほうが良いケースがあります。
医療機関への受診を検討すべきタイミングをチェックしていきましょう。
市販薬で症状が改善しない場合
市販の風邪薬や鼻炎薬を服用しても症状が改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。
市販薬にもくしゃみや鼻水を抑える成分が含まれており、効果が期待できますが、症状の程度などによっては十分な効果が得られないことがあります。
とくに花粉症の場合、市販薬だけでは症状をコントロールしきれず、日常生活に支障をきたすほどつらい思いをしている方も少なくありません。
医療機関を受診すれば、症状の程度や症状の場所などにあわせてお薬を処方してもらえます。
「市販薬を飲んでいるのにまったく良くならない」と感じている方は、我慢し続けるのではなく、医療機関で相談してみましょう。
38℃以上の発熱がある場合
38℃以上の発熱がある場合は、花粉症ではなく風邪やインフルエンザなどほかの感染症が考えられます。
先述のとおり、花粉症では高熱が出ることはほとんどなく、発熱があったとしても37℃台の微熱程度にとどまります。
38℃を超える発熱がある時点で、花粉症以外の原因が疑われるのです。
高熱が続くと体力が消耗し、症状が長引いたり脱水症状を起こしたりするリスクがあるほか、肺炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。
高齢の方や持病がある方、子どもは重症化しやすいため、38℃以上の熱が出たら無理をせず早めに医療機関を受診してください。
症状が2週間以上続く場合
風邪であれば通常1週間程度で症状が改善に向かうため、2週間以上続くのは風邪とは別の原因がある可能性が高いといえます。
「なかなか風邪が治らないな」と思いながら何週間も過ごしていたら、実は花粉症だったというケースは珍しくありません。
医療機関では問診や診察に加えて、必要に応じてアレルギー検査をおこない、症状の原因を特定できます。
原因がわかれば、それに対する適切な治療を始められるため、つらい症状の軽減が期待できます。
症状が長引いて日常生活に支障が出ている方は、早めに医療機関に相談してみてください。

花粉症や風邪か迷ったらまずは内科を受診
花粉症なのか風邪なのか自分では判断がつかないという場合は、まず内科を受診するのがおすすめです。
内科は幅広い症状に対応しており、くしゃみや鼻水、発熱といった一般的な症状であれば、花粉症であっても風邪であっても診察・治療を受けることが可能です。
問診で症状の経過や特徴を詳しく聞き取り、必要に応じてアレルギー検査をおこなうことで、原因を特定していきます。
内科で診察を受けた結果、症状がとくに重い場合や、鼻や目の症状が強く専門的な治療が必要と判断された場合は、耳鼻咽喉科や眼科を紹介してもらえます。
「どこに行けばいいかわからない」「まずは原因を知りたい」という方は、近くの内科クリニックまたはクリニックフォアにご相談ください。
\予約時は”内科”にてご予約ください/
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
花粉症が疑われるときの対策・予防法
花粉症の症状を軽減し、快適に過ごすためには、日常生活での対策も欠かせません。
お薬による治療とあわせて、花粉をできるだけ体内に入れないようにする工夫することで、より効果的に症状をコントロールできるようになります。
紹介する対策を参考に、花粉シーズンを乗り越えましょう。
マスクやメガネで花粉の侵入を防ぐ
外出時にマスクとメガネを着用することで、体内に入る花粉の量を大幅に減らすことが可能です。
マスクの効果については、通常のマスクでも吸い込む花粉を約70%削減でき、花粉症用のマスクでは約84%削減できることがわかっています[2]。
メガネについても同様に効果が確認されており、通常のメガネで目に入る花粉を約40%減少させ、防御カバーの付いた花粉症用メガネでは約65%減少させられます[2]。
花粉の侵入をしっかり防ぐには、顔にしっかりフィットするマスクを選ぶことです。
鼻の横や頬の部分に隙間があると、そこから花粉が入り込んでしまうため、自分の顔の形に合った使い捨てのものを選びましょう。
帰宅時は手洗い・うがい・洗顔で花粉を落とす
外出から帰ったら、玄関に入る前に衣服に付いた花粉を払い落とし、室内に入ったらすぐに手洗い・うがい・洗顔をしましょう。
外出中は髪や顔、衣服などあらゆる場所に花粉が付着しており、そのまま室内で過ごすと家の中に花粉を持ち込んでしまうことになります[1]。
うがいにはのどに付着した花粉を洗い流す効果があり、洗顔は目や鼻の周りに付いた花粉を除去するのに効果的です。
頭髪にも多くの花粉が付着するため、できれば帰宅後にシャンプーをするとより効果的です[1]。
これらのケアを毎日の習慣にすることで、室内での花粉への曝露を減らし、症状の悪化を防げます。
外出から帰ったらまず「花粉を落とす」という意識を持つことが、花粉症対策の基本です。
室内に花粉を持ち込まない工夫をする
花粉シーズンは、室内に花粉を持ち込まないための工夫も重要です。
換気のために窓を開ける際は、窓を全開にするのではなく10cm程度の幅にとどめ、レースのカーテンをすることで、屋内への花粉の流入を大幅に減らせます[2]。
また、外出時の服装にも注意が必要です。
実験によると、ウール素材は綿素材と比べて約10倍も花粉が付着しやすいことがわかっています[2]。
ウールをはじめとする毛羽立った素材は花粉が付着しやすいため、花粉シーズンの外出時には表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう[2]。
洗濯物や布団を外に干すと花粉が付着してしまうため、花粉の飛散が多い時期は室内干しにするか、乾燥機を活用することをおすすめします。
花粉症の治療法は対症療法が中心
花粉症の治療は、症状を抑える対症療法が中心です。
症状の程度や生活スタイルにあわせて、医師と相談しながら治療法を選ぶことが大切です。
それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。
内服薬は抗ヒスタミン薬が中心
花粉症の内服薬としてよく用いられるのが、第2世代抗ヒスタミン薬です。
ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす化学物質のひとつであり、花粉が体内に入ると肥満細胞から放出されて、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を引き起こします。
抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの働きをブロックすることで、症状をやわらげる効果が期待できます[2]。
第2世代の抗ヒスタミン薬は、第1世代と比べて眠気などの副作用が出にくいように改良されているため、仕事や学業への影響を心配される方でも使いやすくなっているのです[2]。
また、鼻づまりの症状が強い場合には、ロイコトリエン受容体拮抗薬が処方されることもあります[1]。
症状の種類や程度に応じてお薬を選んでもらえるため、市販薬で効果を感じられない方は医療機関を受診してみてください。
点鼻薬・点眼薬で症状を直接抑制
点鼻薬や点眼薬は症状のある部位に直接作用するため、内服薬だけでは効果が不十分な場合に併用することで、より高い効果が期待できます。
点鼻薬としてよく用いられるのが鼻噴霧用ステロイド薬であり、鼻の粘膜の炎症を抑えることで鼻水や鼻づまり、くしゃみの軽減が可能です。
点眼薬には抗ヒスタミン点眼薬やメディエーター遊離抑制薬があり、目のかゆみや充血をやわらげる効果があります[1]。
症状が強い場合にはステロイド点眼薬が処方されることもありますが、眼圧上昇などの副作用があるため、定期的に眼科で検査を受けながら使用する必要があります[1]。
使用方法や注意点については、処方時に医師や薬剤師の指示をよく確認してください。
花粉症の根治を目指すなら舌下免疫療法
対症療法ではなく花粉症そのものを根本から改善したいという方には、舌下免疫療法という選択肢があります。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因である花粉の成分を少しずつ体内に入れることで、からだを花粉に慣れさせ、アレルギー反応が起こりにくい体質へと導いていく治療法です[3]。
具体的には、スギ花粉のエキスを含む錠剤を毎日舌の下に置いて1〜2分間保持した後に飲み込むという方法で、自宅で治療を続けられます。
治療期間は3年から5年の継続が推奨されており、効果が出るまでに時間がかかる治療法ですが、治療を終了したあとも効果が持続することが確認されています[3]。
花粉が飛散していない時期に治療を開始する必要があるため、興味のある方は秋頃までに医療機関に相談しましょう。
クリニックフォアでは、花粉症の対症療法だけでなく舌下免疫療法の治療も承っております。
初回の投与は医療機関内でおこなう必要があるため対面受診が必要ですが、2回目以降の継続処方は診察からお薬の受け取りまで、すべてオンライン診療で完結できます。
外出によって花粉症の症状が強くなりがちな方も、症状悪化の不安を抱えず治療の継続が可能です。
オンライン診療での舌下免疫療法にかかる費用は、以下をご参照ください。
| 項目 | 料金(税込) |
| シダキュア(60日分)※スギ花粉症 | 2,700円 |
| ミティキュア(60日分)※ダニアレルギー | 3,600円 |
| 診察料 ・システム利用料 | 2,200円 |
| お薬の配送料 | 無料 |
毎年花粉症の症状で日常生活を送ることもままならない方は、舌下免疫療法をご検討ください。
\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。
風邪が疑われるときの対策・治療法
風邪はウイルスによる感染症であり、花粉症とは異なるアプローチで対処する必要があります。
風邪には特効薬がなく、基本的にはからだの免疫力でウイルスを排除していくことになるため、からだを休めて回復を助けることがポイントです。
以下の対策を参考に、風邪を早く治すためのケアを心がけましょう。
十分な休息と水分補給が基本
風邪をひいたときは、十分な休息をとってからだを休めることが重要な対処法です。
風邪はからだの免疫機能がウイルスと戦うことで治っていくため、その免疫機能がしっかり働けるように、睡眠時間を確保して体力の回復に努めましょう。
無理をして仕事や学校に行くと、治りが遅くなるだけでなく、周囲の人にウイルスをうつしてしまうリスクもあります。
また、発熱や発汗によって体内の水分が失われやすくなるため、こまめな水分補給も欠かせません。
水やお茶はもちろん、のどが痛い場合は温かいスープやはちみつを溶かしたお湯なども飲みやすいでしょう。
食欲がないときでも、少しずつで水分をとるようにしてください。
症状にあわせて市販薬を活用する
風邪の症状をやわらげるために、市販の風邪薬を活用することも有効な方法です。
風邪薬にはさまざまな種類があり、総合感冒薬のように複数の症状に対応したものもあれば、解熱鎮痛薬、せき止め、鼻炎薬など特定の症状に特化したものもあります。
ご自身の症状にあわせて適切なお薬を選ぶことで、つらい症状を軽減しながらからだを休めて免疫の働きを助けることも可能です。
ただし、市販薬はあくまで症状をやわらげる一時的な対処であるため、風邪そのものを治す効果があるわけではありません。
お薬を飲んでいるからといって無理をするのではなく、しっかり休息をとることが早い回復へつながるポイントです。
市販薬を服用しても症状が改善しない場合や、かえって悪化するような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
高熱や症状が長引く場合は医療機関を受診する
38℃以上の高熱が出た場合や、症状が1週間以上経っても改善しない場合は、自己判断で様子を見るのではなく医療機関を受診しましょう。
通常の風邪であれば1週間程度で回復に向かいますが、症状が長引いている場合はインフルエンザや細菌感染による二次感染、あるいはほかの疾患の可能性も考えられます。
高熱が続くと体力が大きく消耗し、脱水症状を起こしたり肺炎などの合併症を引き起こしたりするリスクがあります。
高齢の方、子ども、持病をお持ちの方は重症化しやすいため、早めの受診が重要です。
「ただの風邪」と軽く考えず、体調が優れないときは無理をしないことが大切です。
花粉症と風邪の違いに関するよくある質問
花粉症と風邪の違いについて、よく寄せられる質問にお答えします。
受診すべきか検討する際の参考にしてください。
花粉症と風邪を同時に発症することはありますか?
花粉症で鼻やのどの粘膜が弱っているとウイルスに感染しやすくなるため、花粉シーズンに風邪を併発するケースは珍しくありません。
症状が混在して判断が難しい場合は、医療機関を受診して適切な診断を受けることをおすすめします。
花粉症でも熱が出ることはありますか?
花粉症で高熱が出ることはほとんどありません。
花粉症はアレルギー反応であり感染症ではないため、発熱があったとしても37℃台の微熱程度にとどまります。
38℃以上の発熱がある場合は、風邪やインフルエンザなど他の疾患を疑い、医療機関を受診してください。
花粉症の症状が朝にひどくなるのはなぜですか?
花粉症特有の「モーニングアタック」は、就寝中に床や布団に落ちた花粉を起床時に吸い込むことや、自律神経が切り替わる際に鼻の粘膜が過敏になることが原因で生じると考えられています。
就寝前に寝室を掃除したり、布団に掃除機をかけたりすることで症状の軽減が期待できます。
風邪薬を飲んで花粉症の症状は治まりますか?
風邪薬に含まれる抗ヒスタミン成分で一時的に症状がやわらぐことはあります。
花粉症には花粉症に適したお薬があるため、医療機関を受診して適切な治療を受けることをおすすめします。
花粉症と風邪の違いを正しく見分けて適切な対処を
花粉症と風邪は症状が似ているため見分けにくいですが、くしゃみの出方や鼻水の性状、発熱の有無、目の症状などに注目することで区別できます。
花粉症はアレルギー反応によるもので、透明な鼻水、目のかゆみ、2週間以上続く症状が特徴であり、風邪はウイルス感染によるもので、発熱やのどの痛み、数日から1週間程度で改善する経過が特徴です。
症状が2週間以上続く場合や、市販薬で改善しない場合、38℃以上の発熱がある場合は、医療機関の受診が推奨されます。
ご自身の症状をよく観察し、花粉症と風邪を正しく見分けて適切な対処をおこない、つらい症状を軽減していきましょう。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
※検査等が必要な場合は、対面診療をご案内させていただく場合があります。
※処方を希望されるお薬によってお薬のお値段は異なります。
※診察料・システム利用料:合計2,200円(税込)
下記のものが含まれます。
診察料(初診料・再診料)の保険診療の自己負担部分/院内処方関連費用(薬剤情報提供料など)/オンライン診療システム利用料
※配送料は無料です。
※価格は2025年12月時点のものになります。
