花粉症の目薬はどれがいい?目薬の種類・目的・正しい使い方を解説

花粉症の季節になると、目のかゆみや充血に悩まされる方は多いのではないでしょうか。
花粉症による目のかゆみ・充血・涙といった症状を改善するには、適切な目薬を選んで正しく使うことが大切です。

本記事では、花粉症で起こる目の症状や目薬の種類と目的、正しい使い方について詳しく解説します。
花粉症の目の症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

花粉症で起こる目の症状とは

花粉症では、鼻の症状だけでなく目にもさまざまな症状があらわれます。

  • 目のかゆみ・充血・涙
  • 異物感・目やに・まぶたの腫れ

花粉が目の粘膜に付着すると、体内でアレルギー反応が起こり、かゆみや充血などの不快な症状を引き起こします。

目の症状は日常生活に大きな影響を与えるため、早めの対処が大切です。

目のかゆみ・充血・涙

花粉症による目の代表的な症状は、かゆみ・充血・涙です[1]

花粉が目に入ると体内の免疫細胞がアレルギー反応を起こし、ヒスタミンという物質が放出されます。このヒスタミンが神経や血管を刺激することで目のかゆみや充血が生じる仕組みになっています。

また、涙が出やすくなるのは目が異物である花粉を洗い流そうとする防御反応によるもので、体が自然と目を守ろうとしている証拠です。

なかでも目のかゆみは最も多くの方が悩む症状ですが、我慢できずにこすってしまうと症状が悪化する場合があるため注意が必要です。かゆみを感じたらこすらずに適切な目薬で対処することが、症状を悪化させないための基本となります。

異物感・目やに・まぶたの腫れ

花粉症ではかゆみや充血などの症状以外にも、目がゴロゴロする異物感や目やにが出る、まぶたが腫れるといったさまざまな症状があらわれることがあります。

これらの症状は花粉によるアレルギー反応で結膜に炎症が起こることが原因であり、人によっては目のかすみやまぶしさを感じるケースも少なくありません。

症状が長引く場合やいつもと違う目やにが出る場合は、自己判断でお薬を使い続けず、眼科を受診することが推奨されます。

花粉症のときに目に症状が出やすい理由

目は花粉症の症状が出やすい部位のひとつです。

結膜は直接外界に接しており花粉が入りやすい構造であることに加え、涙液によって花粉成分が拡散・接触しやすくなるため、アレルギー反応が起こりやすくなっています[2]

さらに結膜にはアレルギーに関わる免疫細胞や血管が多く存在しており、炎症細胞が次々と集まりやすい環境が整っています。

このような理由から花粉症では鼻だけでなく目にも症状が出やすく、花粉性結膜炎と鼻炎症状が合併しているというケースもあるため、両方の症状に対処することが重要です。

花粉症に使う目薬の種類と目的

花粉症の目の症状を改善するには、症状に合った目薬を選ぶことが大切です。

目薬には主に3種類が挙げられます。

  • 抗アレルギー点眼薬
  • ステロイド点眼薬
  • 免疫抑制点眼薬

それぞれの目的と特徴を理解して適切なお薬を選ぶことで、より効果的な治療が期待できるでしょう。

抗アレルギー点眼薬はアレルギー反応を抑える

抗アレルギー点眼薬は、花粉症による目のかゆみや充血を抑えるための基本となるお薬です。抗アレルギー点眼薬には、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

  • メディエーター遊離抑制薬
  • 抗ヒスタミン薬

副作用が比較的少なく、市販薬としても販売されているため、花粉症の初期症状や軽症の方に広く使用されています。

花粉が本格的に飛散する前から使用をはじめると、シーズン中の症状を軽減できる可能性があります。

それぞれ特徴が異なるため、症状や使用するタイミングに合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。

ケミカルメディエーター遊離抑制薬|アレルギー誘発物質の放出を抑える

ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、アレルギー反応の原因物質が放出されるのを抑えるお薬です。

花粉が体内に入ると肥満細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出されますが、このお薬は肥満細胞を安定させてアレルギー誘発物質の放出そのものを防ぐ働きがあります[3]

予防的に使用し、効果があらわれるまで1~2週間ほどかかるため、花粉が飛びはじめる前から使いはじめるのがおすすめです[3]

症状が出てからでも効果は期待できますが、早めに使いはじめることでより快適に花粉シーズンを過ごせるでしょう。

抗ヒスタミン薬|かゆみを素早く抑える

抗ヒスタミン薬は、すでに放出されたヒスタミンの働きをブロックするお薬です。ヒスタミンが受容体に結合するのを防ぐことでかゆみや充血などの症状を素早く抑えます[3]

即効性があるため症状が出てから使いはじめても効果が期待できるでしょう。ご自身の症状に合わせて医師や薬剤師に相談し、適切なお薬を選んでください。

ステロイド点眼薬は強い炎症を抑える

ステロイド点眼薬は、抗アレルギー点眼薬だけでは症状が改善しない場合に使用するお薬です[4]。強力な抗炎症作用があり、目のかゆみや充血だけでなく炎症による腫れや痛みにも効果が期待できます。

ただし長期間使用すると眼圧上昇や緑内障、白内障などの副作用が生じる可能性があるため[4]、医師の指示のもと必要な期間だけ使用することが大切です。

ステロイド点眼薬を使用する場合は、定期的に眼科で眼圧検査を受けながら適切に治療を進めていきましょう。

免疫抑制点眼薬は重症のアレルギー性結膜炎に使用できる

免疫抑制点眼薬は、春季カタルなど特定の重症アレルギー性結膜疾患で使用されることがあります。

免疫反応を抑えることで強いアレルギー症状を改善する効果が期待でき、春季カタルなど、通常の抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬では改善しにくい疾患に用いられることが多くあります。

ただし、免疫抑制作用があるため目の免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる可能性があります。そのため、市販では販売されておらず、処方薬としてのみ入手することが可能です。

重症の目の症状でお悩みの方は、眼科を受診して医師に相談されることをおすすめします。

【2026年】花粉飛散予測と目薬を使い始めるタイミング

花粉症の目薬を効果的に使いたい方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。

日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。

2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。

地域例年比前シーズン比
北海道例年の約2.5倍非常に多い
東北例年より多い多い
関東甲信例年より多い多い
北陸例年より多い多い
東海例年より多い多い
近畿例年並みやや少ない
中国例年並みやや少ない
四国例年並みやや少ない
九州例年並みやや少ない

※参考:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測」

東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。

花粉症の目薬は、症状が出てから使い始めるよりも、花粉飛散開始の約1週間前から使用する「初期療法」が効果的とされています。

とくにケミカルメディエーター遊離抑制薬は効果があらわれるまで1〜2週間かかるため、早めの使用開始がポイントです。

スギ花粉の場合、1月下旬〜2月上旬には目薬を準備しておきましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

クリニックフォアで処方可能な花粉症の点眼薬7選

クリニックフォアでは、花粉症によるアレルギー性結膜炎の症状に合わせた点眼薬を処方することができます。

抗アレルギー点眼薬を中心に、症状が強い場合はステロイド点眼薬との併用も可能です。ご自身の症状や生活スタイルに合ったお薬を医師と相談しながら選ぶことができます。

お薬名料金(税込)
アレジオン眼瞼クリーム0.5%2本(2ヶ月分相当)2,030円
アレジオンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当)1,480円
エピナスチンLX点眼液0.1%2本(2ヶ月分相当)760円
エピナスチン点眼液0.05%4本(2ヶ月分相当)480円
パタノール点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当)520円
リザベン点眼液0.5%4本(2ヶ月分相当)370円
フルオロメトロン点眼液0.1%4本(2ヶ月分相当)110円

※2025年4月現在の取り扱い内容となります。
※別途、診察料・システム利用料 2,200円(税込)が発生します。
※配送料は無料です。

それぞれのお薬について、詳しく紹介します。

アレジオン眼瞼クリーム0.5%|1日1回まぶたに塗るタイプ

アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、世界初の「まぶたに塗る」タイプのアレルギー性結膜炎治療薬です。

有効成分のエピナスチン塩酸塩が、ヒスタミンH1受容体拮抗作用とケミカルメディエーター遊離抑制作用を持ち、かゆみや充血を抑えます。1日1回、上下のまぶたに塗布するだけで有効成分が結膜に浸透し、持続的な効果が期待できます[5]

12歳以下の子どもでは臨床試験が実施されていないため、小児への使用は推奨されていません。

点眼が苦手な方や日中に目薬をさす時間が取りにくい方に向いているといえるでしょう。

アレジオンLX点眼液0.1%|1日2回で効果が持続

アレジオンLX点眼液0.1%は、1日2回(朝・夕)の点眼で効果が持続するお薬です[6]。従来のアレジオン点眼液0.05%(1日4回)と比べて点眼回数が半分で済むため、日中の点眼が難しい方に適しています。

臨床試験では、1日4回点眼タイプと同等の眼そう痒感抑制効果が確認されました。 防腐剤フリーのため、ソフトコンタクトレンズを装着したままでも使用できます。

エピナスチンLX点眼液0.1%|アレジオンLXのジェネリック

エピナスチンLX点眼液0.1%は、アレジオンLX点眼液0.1%と同じ有効成分を含むジェネリック医薬品です。 先発品と同等の効果が期待できるため、費用を抑えながら治療を続けたい方に向いています。

先発品のアレジオンLX点眼液0.1%と同様、1日2回(朝・夕)の点眼で効果が持続します。お薬代を抑えつつ、点眼回数も少なく済むお薬です。

エピナスチン点眼液0.05%|コンタクト装着中も使用可能

エピナスチン点眼液0.05%は、目のかゆみ・充血・涙目・目やになどの症状を改善するお薬です[7]。ヒスタミンH1受容体拮抗作用に加え、肥満細胞からのメディエーター遊離抑制作用も持ち合わせています。

1回1滴、1日4回(朝、昼、夕方および就寝前)点眼します。

臨床試験では、点眼4時間後の抗原誘発試験で眼そう痒感スコアを有意に抑制しました。 防腐剤フリーのため、コンタクトレンズを装着したままでも使用できます。

パタノール点眼液0.1%|かゆみを素早く抑える

パタノール点眼液0.1%は、オロパタジン塩酸塩を有効成分とする抗アレルギー点眼薬です。ヒスタミンH1受容体に対する高い拮抗作用を持ち、かゆみや充血を素早く抑える効果が期待できます。

1日4回(朝・昼・夕・就寝前)点眼します[8]。注意点として、ベンザルコニウム塩化物(防腐剤)が含まれているため、ソフトコンタクトレンズ装着中は使用ができません。

リザベン点眼液0.5%|花粉シーズン前からの予防に

リザベン点眼液0.5%は、トラニラストを有効成分とするケミカルメディエーター遊離抑制薬です。肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー誘発物質が放出されるのを抑制し、症状を予防します。

1回1〜2滴を1日4回(朝、昼、夕方および就寝前)点眼します[9]

ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、効果があらわれるまでに1~2週間と時間がかかるお薬です。そのため、花粉シーズン前からの使用が推奨されます。

防腐剤であるベンザルコニウム塩化物が含まれているため、コンタクトレンズ装着中は使用できません。

フルオロメトロン点眼液0.1%|強い炎症を抑えるステロイド点眼薬

フルオロメトロン点眼液0.1%は、フルオロメトロンを有効成分とするステロイド点眼薬です。

強力な抗炎症作用により、抗アレルギー点眼薬だけでは改善しない目のかゆみ・充血・腫れなどの症状を抑える効果が期待できます。

懸濁液のため、使用前によく振ってから1日2〜4回点眼してください。長期使用により眼圧上昇や緑内障などの副作用が生じる可能性があるため、必ず他の抗アレルギー点眼薬と併用し、医師の指示に従って必要な期間のみ使用してください。

花粉症に使える市販の目薬と処方薬の違い

花粉症の目薬には、ドラッグストアで購入できる市販薬と医療機関で処方される処方薬があります。

  • 市販薬は抗アレルギー点眼薬のみ
  • 処方薬は3種類すべてが選択可能
  • 処方薬のほうが高い効果を期待できる

花粉症の症状が比較的軽い方は市販薬だけでも軽減できるかもしれません。ですが、それぞれの特徴と違いを理解して自分に合った選択をすることが大切です。

市販薬は抗アレルギー点眼薬のみ

市販の花粉症用目薬は、抗アレルギー点眼薬のみとなっています。

ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬は副作用のリスクがあるため市販では販売されていません。市販薬には抗ヒスタミン成分や抗アレルギー成分、抗炎症成分などを組み合わせた製品が多くあります。

軽い症状であれば市販薬で対処できる場合もありますが、効果には限界があります。そのため、症状が改善しない場合や毎年つらい症状に悩まされている方は、医療機関を受診するようにしましょう。

市販薬を使用する際は薬剤師や登録販売者に相談し、用法用量を守り、長期間使い続けないよう注意してください。

処方薬は3種類すべてが選択可能

医療機関では、抗アレルギー点眼薬・ステロイド点眼薬・免疫抑制点眼薬の3種類すべてを処方してもらうことができます。

医師が症状や体質を診断したうえで、最適なお薬を選んでくれるのが大きなメリットです。処方薬には1日2回タイプのアレジオンLX点眼液など使い勝手のよいお薬もあります[6]

市販薬では対応できない重い症状にも処方薬であれば対処できる可能性が高く、保険診療が適用されるため、費用面でも負担を抑えられるでしょう。

症状がつらい方は、眼科や内科、耳鼻咽喉科などを受診してみてください。

処方薬のほうが高い効果を期待できる理由

処方薬は市販薬と比べて、より高い効果が期待できます。

処方薬は、市販薬よりも有効成分の含量や作用が強く設定されている場合があります。抗ヒスタミン作用の強さは効果に直結するため、処方薬のほうがかゆみを抑える力が強い傾向にあります。

また、ステロイド点眼薬は処方薬でしか手に入らないため強い炎症にも対応でき、医師の診察を受けることで自分の症状に合った最適なお薬を選んでもらえるのも大きな利点です。

毎年花粉症の症状に悩まされている方は、処方薬での治療を検討しましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

花粉症のときの目薬の正しい使い方

目薬の効果を最大限に引き出すために、正しい使い方を身につけましょう。目薬は正しく使うことで十分な効果を発揮しますが、正しく点眼できている人は半数以下ともいわれています。

目薬をさす前には、必ず手を石けんで洗って清潔にすることが大切です[11]。手についた汚れや細菌が目に入ると感染症の原因になる可能性があります。

コンタクトレンズを使用している場合、お薬によってはレンズを外してから点眼する必要があるため、事前に添付文書を確認するか医師・薬剤師に相談しておくと安心です。

点眼するときは頭を後ろに傾けて天井を見上げ、下まぶたを軽く下に引いて1滴を確実に点眼します。容器の先がまぶたやまつ毛、目に触れると細菌が容器内に入りお薬が汚染される原因になるため注意が必要です。

目薬は1滴で十分な量が含まれているため何滴もさす必要はありません。

点眼がうまくできない場合は、げんこつを下まぶたに当ててその上に目薬を持つ手を乗せると安定する「げんこつ法」を試してみてください。

点眼後はまばたきをせずに静かに目を閉じ、目頭を軽く押さえることが大切です。目頭を押さえることでお薬が鼻やのどに流れ出るのを防ぎ、目の中にしっかり留めることができます。

あふれた目薬は清潔なティッシュやガーゼで優しくふき取りましょう。

目薬を使うときの注意点

目薬を使うときには、いくつかの注意点を守ることでより効果的に使用できます。

  • 容器の先を目やまつ毛に触れさせない
  • 点眼後にまばたきをしない
  • 2種類以上の目薬を使う場合は5分以上間隔をあける

間違った使い方をすると効果が十分に得られなかったり、目のトラブルを引き起こしたりする可能性があるため、正しい知識を身につけておきましょう。

容器の先を目やまつ毛に触れさせない

目薬の容器の先は、目やまつ毛に触れさせないようにしてください。容器の先が目やまつ毛に触れると、まつ毛についた花粉や細菌が容器内に入り込み、お薬が汚染されてしまう可能性があります。

汚染されたお薬を使い続けると目の感染症を引き起こすリスクがあるため、点眼時には容器の先と目の間に十分な距離を保つよう意識しましょう。

万が一容器の先が目に触れてしまった場合は、清潔なティッシュで軽くふき取り、次回から注意して使用しましょう。

点眼後にまばたきをしない

点眼直後にまばたきをすると、せっかくのお薬が目から流れ出てしまいます。まばたきによって目薬が涙と一緒に排出されてしまうため、お薬の効果が十分に発揮されない原因になります。

点眼後は静かに目を閉じてそのままの状態を保ち、お薬が目の表面にしっかり行き渡るのを待ちましょう。この一手間を加えるだけで目薬の効果がより高まるため、毎回の点眼時に意識して実践してみてください。

2種類以上の目薬を使う場合は5分以上間隔をあける

複数の目薬を使用する場合は、それぞれの点眼の間に5分以上の間隔をあける必要があります[11]。間隔をあけずに続けて点眼すると、先に点眼したお薬が後から点眼したお薬によって洗い流されてしまい、十分な効果が得られない可能性があります。

また、お薬同士が混ざり合うことで本来の効果が変わってしまう場合もあるため、時間をあけて点眼することが大切です。どのお薬から先に点眼すべきか迷う場合は、医師や薬剤師に相談して適切な順番を確認しておくと安心できるでしょう。

コンタクトレンズ使用時の目薬の選び方

コンタクトレンズを使用している方は、目薬の選び方にとくに注意が必要です。

  • ソフトコンタクトレンズは防腐剤に注意する
  • コンタクト装着中も使える処方薬・市販薬を知っておく
  • 花粉症シーズンはメガネへの切り替えも検討する

すべての目薬がコンタクトレンズと併用できるわけではないため、正しい知識を持って適切なお薬を選びましょう。

ソフトコンタクトレンズは防腐剤に注意

ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、目薬に含まれる防腐剤に注意が必要です。

多くの目薬にはベンザルコニウム塩化物という防腐剤が含まれていますが、この成分がソフトコンタクトレンズに吸着するとレンズが変形したり、目に刺激を与えたりする原因になります。

ハードコンタクトレンズは防腐剤の影響を受けにくいですが、ソフトコンタクトレンズは素材の特性上、防腐剤を吸収しやすいため注意が必要です。ソフトコンタクトレンズを使用している方は、防腐剤フリーの目薬を選ぶか、レンズを外してから点眼するようにしてください。

コンタクト装着中も使える処方薬・市販薬

コンタクトレンズを装着したまま使用できる目薬もいくつかあります。

処方薬では以下のお薬が防腐剤フリーで、ソフトコンタクトレンズ装着中でも使用可能です[6][7]

  • アレジオン点眼液
  • アレジオンLX点眼液

市販薬でも「コンタクト対応」と明記された製品であれば、レンズを装着したまま使用できます。

ただし、カラーコンタクトレンズは多くの目薬との併用が推奨されていないため、使用前に必ず添付文書を確認するか医師・薬剤師に相談してください。

花粉症シーズンはメガネへの切り替えも検討

花粉症の症状がつらい時期は、コンタクトレンズからメガネへの切り替えを検討することも有効な対策です[2]

コンタクトレンズを装着していると花粉がレンズに付着しやすく、目の症状が悪化する原因になることがあります。メガネであれば花粉が目に入るのを物理的に防ぐ効果も期待でき、とくに花粉症用のゴーグル型メガネは高い防御効果があります。

目の症状を少しでも軽くしたい方は、花粉の飛散量が多い日だけでもメガネに切り替えてみることを検討してみましょう。

花粉症の目薬は早めの使用が効果的

花粉症の目薬は、症状が出てから使いはじめるよりも、早めに使用を開始したほうが効果的です。

この方法は「初期療法」と呼ばれ[2]、花粉が本格的に飛びはじめる約1週間前から抗アレルギー点眼薬を使いはじめる治療法です。

症状が出る前からお薬を使用することで、アレルギー反応を起こしにくい状態を作り、シーズン中の症状を軽減する効果が期待できます。花粉症の症状は一度ひどくなると改善しにくくなる傾向があるため、症状が出る前から対策をはじめることが重要です。

早めにお薬を使いはじめることで、花粉シーズンのピーク時でも症状が軽く済む傾向があり、症状が出ている期間も短くなることもあります。

症状が軽いと日常生活への影響も少なくなり、仕事や学業にも集中しやすくなるでしょう。

初期療法をはじめるタイミングは、花粉が本格的に飛散しはじめる約1週間前が目安です[1]。 スギ花粉の場合、関東地方では1月下旬から2月上旬頃が開始時期の目安となります。

花粉の飛散予測は毎年発表されるため、ニュースや気象情報をチェックして早めに準備をはじめましょう。

軽いかゆみや違和感を抱きはじめたら、すぐに使いはじめることで効果が期待できます。「おかしいな」と思ったタイミングでの早めの対処が大切です。

花粉症のお薬はオンライン診療でも処方可能

花粉症の目薬は、オンライン診療でも処方を受けることが可能です。

オンライン診療を利用すれば自宅にいながらスマートフォンやパソコンで医師の診察を受けられ、処方されたお薬は自宅まで配送されるため、忙しい方や医療機関への通院が難しい方にとって便利な選択肢となります[1]

花粉症シーズンは医療機関が混雑しやすく、待ち時間が長くなることがあります。オンライン診療であれば待ち時間を大幅に短縮できるでしょう。

クリニックフォアでは、花粉症のオンライン診療をおこなっています。オンライン診療のメリットは、以下のとおりです。

  • 待ち時間を大幅に短縮できる
  • 保険診療で費用を抑えられる
  • 最短翌日にお薬が届く

クリニックフォアの花粉症治療薬は内服薬・点眼薬・点鼻薬の処方が可能です。

処方が可能な点眼薬は紹介しましたが、内服薬や点鼻薬は以下のお薬から医師が症状にあったお薬を処方します。

<クリニックフォアの花粉症オンライン診療で処方できる点眼薬以外のお薬>

種類薬剤名料金(税込)
内服薬ビラノアOD60日分 900円
ルパフィン60日分 720円
アレグラ60日分 900円
ザイザル60日分 720円
アレロック60日分 720円
ディレグラ28日分 920円
キプレス60日分 1,080円
デザレックス60日分 720円
点鼻薬モメタゾン点鼻液50μg2本(2ヶ月分相当) 490円

※診察料・システム料が別途2,200円(税込)かかります。
※送料は無料です。

クリニックフォアの花粉症オンラインはこちらから予約可能です。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

花粉症の根本治療は舌下免疫療法を検討しよう

目薬は花粉症の目のかゆみや充血を和らげる対症療法ですが、毎年繰り返す症状に悩んでいる方は根本的な治療法も選択肢になります。

舌下免疫療法は、アレルゲンを少しずつ体内に取り込むことで体を慣らし、アレルギー反応そのものを弱めていく治療法です。3〜5年の継続が必要ですが[12]、治療を終えた後も効果が持続する可能性があり、目薬や内服薬に頼らない生活を目指せます。

スギ花粉症またはダニアレルギーと診断された方が対象で、毎年のつらい症状から解放されたい方に適した治療法です。

クリニックフォアでは、舌下免疫療法のオンライン診療(継続処方)に対応しています。

初回は対面での血液検査と導入が必要ですが、2回目以降はオンラインでお薬を受け取れるため、忙しい方でも治療を続けやすい環境が整っています。

スギ花粉症の新規治療はGW明けから年末までの受付となるため、来シーズンに向けて早めの相談がおすすめです。

お薬名料金(税込)
シダキュア スギ花粉舌下錠5,000JAU60日分 2,700円
ミティキュア ダニ舌下錠10,000JAU60日分 3,600円

※別途、診察料・システム利用料 2,200円(税込)が発生します。
※配送料は無料です。

\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/

※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

花粉症の目薬に関するよくある質問

花粉症の目薬に関するよくある質問をまとめました。

目薬をさす回数やコンタクトに関する疑問にお答えします。

花粉症の目薬は1日何回させばいいですか?

お薬の種類によって異なり、抗アレルギー点眼薬は1日2〜4回の点眼が一般的です。

パタノール点眼液は1日4回、アレジオンLX点眼液は1日2回と、お薬によって回数が異なるため、処方時に医師や薬剤師から指示された回数を守って使用してください。

自己判断で回数を増やしても効果が高まるわけではなく、副作用のリスクが増える可能性があります。

市販の目薬と処方薬はどちらがいいですか?

症状の程度によりますが、処方薬のほうがより高い効果が期待できます。

処方薬は有効成分の濃度が高く、ステロイド点眼薬など市販では手に入らないお薬も選択できるため、症状が強い方には処方薬を推奨します。

軽い症状であれば市販薬でも対処できる場合がありますが、改善しない場合は早めに医療機関を受診してください。

コンタクトレンズをしたまま目薬をさしてもいいですか?

防腐剤フリーのアレジオン点眼液やアレジオンLX点眼液はコンタクトレンズ装着中でも使用できますが、多くの目薬は防腐剤の影響でレンズを外してからの点眼が推奨されています。

市販薬を使用する場合は「コンタクト対応」と明記された製品を選ぶか、レンズを外してから点眼してください。

花粉症の目薬はいつから使いはじめるのがいいですか?

花粉が本格的に飛散する約1週間前から使いはじめる「初期療法」が効果的です[1]

早めに使用を開始することでアレルギー反応を起こしにくい状態を作り、シーズン中の症状を軽減できる可能性があります。

スギ花粉の場合、関東地方では1月下旬から2月上旬頃が開始の目安となります。

まとめ

花粉症による目の症状には、かゆみ・充血・涙の三大症状のほか、異物感や目やに、まぶたの腫れなどがあります。

目薬には以下のような3種類のお薬があり、症状の程度に合わせて適切なお薬を選ぶことが大切です。

  • 抗アレルギー点眼薬
  • ステロイド点眼薬
  • 免疫抑制点眼薬

市販薬は手軽に入手できますが、処方薬のほうが有効成分の濃度が高く、より高い効果が期待できる可能性があります。

目薬は正しい方法で点眼し、複数のお薬を使用する場合は5分以上間隔をあけることで効果を最大限に発揮できるでしょう。

コンタクトレンズを使用している方は、防腐剤フリーのお薬を選ぶか、花粉症シーズンはメガネへの切り替えも検討してみてください。

花粉が飛びはじめる前から目薬を使いはじめる「初期療法」を取り入れることで、シーズン中の症状を軽減できる可能性があります。

花粉症の目の症状でお悩みの方は、お気軽に医療機関へご相談ください。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

参考文献

  1. 厚生労働省「花粉症予防行動に関する普及啓発について」
  2. 大久保公裕.的確な花粉症の 治療のために
  3. 日本アレルギー学会「鼻アレルギー診療ガイドライン2021年版」
  4. 公益財団法人日本眼科学会.アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)
  5. 医療用医薬品 : アレジオン (アレジオン眼瞼クリーム0.5%)
  6. 医療用医薬品 : アレジオン (アレジオンLX点眼液0.1%)
  7. 医療用医薬品 : エピナスチン塩酸塩
  8. 医療用医薬品 : パタノール
  9. 医療用医薬品 : リザベン (リザベン点眼液0.5%)
  10. 医療用医薬品 : フルメトロン
  11. 公益社団法人日本薬剤師会.目薬の使い方
  12. 日本アレルギー学会.アレルゲン免疫療法の手引き 2025
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