※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
花粉症は市販薬で対応可能?
花粉症は、基本的には市販薬でも対応可能です。病院で処方されるお薬と同じ成分を含んだ「スイッチOTC医薬品」もドラッグストアなどで手軽に購入できます。ただし、市販薬はあくまで症状を抑えるものであり、花粉症そのものを根治させるものではありません。また症状の程度によっては、以下のように医療機関で処方薬をもらったほうが効果が期待できるケースもあります。
- 市販薬を使用しても症状が悪化している場合
- 日常生活に影響するほど、花粉症の症状が強い場合
- 毎年、花粉症でつらい症状に悩まされている場合
とくに「1日中鼻水が止まらない」「夜も眠れない」といった場合は花粉症の重症度が高く、市販薬だけでは抑えきれない可能性があります[1]。
毎年春になると決まってつらい症状に悩まされている人は、花粉の飛散開始前から治療をおこなう「初期療法」により症状の軽減が期待できます[2]。花粉症の症状がなかなかよくならない場合は市販薬の使用を中止し、耳鼻咽喉科やアレルギー科を受診しましょう。
【2026年】花粉飛散予測と市販薬を準備するタイミング
花粉症の市販薬で対策を考えている方は、花粉の飛散状況を早めにチェックしておきましょう。
日本気象協会の発表によると、2026年春のスギ花粉は2月上旬に九州で飛散が始まり、2月中旬には関東以西の広い範囲でシーズンがスタートする見込みです。
2026年春の地域別の飛散量予測は以下のとおりです。
| 地域 | 例年比 | 前シーズン比 |
| 北海道 | 例年の約2.5倍 | 非常に多い |
| 東北 | 例年より多い | 多い |
| 関東甲信 | 例年より多い | 多い |
| 北陸 | 例年より多い | 多い |
| 東海 | 例年より多い | 多い |
| 近畿 | 例年並み | やや少ない |
| 中国 | 例年並み | やや少ない |
| 四国 | 例年並み | やや少ない |
| 九州 | 例年並み | やや少ない |
東日本・北日本にお住まいの方はとくに注意が必要です。
市販薬は症状がひどくなってから服用を開始しても、十分な効果が得られにくいことがあります。
花粉飛散開始と同時に服用を開始できるよう、1月下旬〜2月上旬には内服薬や点鼻薬を購入しておきましょう。
早めに服用を開始する「初期療法」を取り入れることで、飛散ピーク時の症状を軽減できる可能性があります。
花粉症の市販薬と処方薬との違い
市販薬と処方薬の主な違いは以下のとおりです[3]。
| 市販薬 | 処方薬 | |
| 入手方法 | ドラッグストアで購入可能 | 医師の診察が必要 |
| 専門家の介入 | 限定的 (薬剤師や登録販売者への相談は可能だが、医師による診察 ・検査はない) | あり (問診 ・診察 ・検査から自分に合ったお薬が処方される) |
| 対応可能な範囲 | 症状が重い人には対応しきれない可能性あり | 対症療法 ・免疫療法 ・手術療法などにより軽症〜最重症まで治療可能 |
市販薬のメリットは、処方薬と同じ成分を含むお薬などがドラッグストアで手軽に購入できることです。花粉症シーズンの医療機関は混み合っていることも多く、診察に時間がかかる場合も珍しくありません。仕事や勉強で忙しくなかなか医療機関を受診する時間がとれない人は、花粉症の症状が悪化する前に市販薬の購入を検討しましょう。
一方で処方薬には、自分に合ったお薬を処方してもらえるというメリットがあります。市販薬を選ぶのが難しい場合や、詳しい検査を希望する場合、症状が重く市販薬では改善がみられない場合は医療機関を受診しましょう。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
花粉症の市販薬の選び方
花粉症の市販薬選びで最も大切なのは、「一番つらい症状に合わせて薬を選ぶこと」です。まずは自分が以下のどちらのタイプに当てはまるか確認しましょう。
- くしゃみ・鼻水が止まらないタイプ
- 鼻づまりがあるタイプ
自分の症状に合ったお薬を選ばなければ、効果が十分に発揮されず花粉症の症状が悪化することもあります。症状を少しでも和らげられるよう、市販薬の選び方を押さえましょう。
くしゃみ・鼻水が止まらない人
くしゃみや水っぽい鼻水が主な症状の場合、抗ヒスタミン薬が配合された市販薬を選びましょう[1]。「ヒスタミン」はくしゃみ・鼻水の原因物質の一つで、このヒスタミンをブロックする作用をもつ抗ヒスタミン薬を服用すると、症状の緩和が期待できます[4]。
ただし抗ヒスタミン薬には眠気の副作用が生じる可能性があります。仕事や勉強に影響の少ないお薬を希望する場合は、眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬を選ぶようにしましょう。ドラッグストアなどで購入できる第二世代抗ヒスタミン薬には、主に以下のような商品があります。
| アレグラFX[5] | ・1日2回(朝夕)の服用で効果を発揮します。空腹時にも服用できるため、食事のタイミングを気にせず服用可能です。 ・眠くなりにくく、集中力・判断力・作業能率の低下を起こしにくい特徴があります。 |
| アレジオン20[6] | ・1日1回、就寝前の服用で済むため飲み忘れにくく、朝起きたときの鼻水やくしゃみがつらい人に効果的です。 ・副作用で眠気が出る可能性があるため、服用中は乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。 |
| クラリチンEX[7] | ・1日1回、毎日同じ時間帯に服用するお薬です。ライフスタイルに合わせて「朝食後」や「就寝前」など、自分の飲みやすい時間を決めて服用できます。 ・眠気によるパフォーマンスの低下が起こりにくく、日中の眠気が心配な方でも使いやすいお薬です。 |
花粉症の症状がひどくなってから服用開始すると、お薬の効果がしっかり感じられない場合もあります。例年、花粉症の症状に悩んでいる方は症状が軽いうちにお薬を購入し、症状がみられ始めたらすぐに服用を開始しましょう[7]。
鼻づまりがある人
鼻づまりが主な症状の場合は、点鼻ステロイド薬を選びましょう[1]。鼻づまりは鼻の粘膜が炎症を起こして腫れた状態のため、ステロイドのように炎症を抑えるお薬が効果的です[4]。市販で購入できる主な点鼻ステロイド薬としては以下が挙げられます。
- ナザールαAR0.1%C[8]
- フルナーゼ点鼻薬[9]
- パブロン鼻炎アタックJL[10]
花粉症に使用できる市販の点鼻薬を選ぶ際は、「ナファゾリン」のような血管収縮剤を含んでいないかチェックする必要があります。血管収縮剤は鼻づまりに即効性が期待できますが、長期使用すると効きが悪くなり「薬剤性鼻炎」を引き起こす可能性があるためです[11]。花粉症で点鼻薬を継続使用したい場合はパッケージをよく確認し、血管収縮成分が入っていない商品を選びましょう。
市販薬を選ぶ際の注意点
市販薬を選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
- 眠気が起こりやすいお薬ではないか
- 小児・妊婦・授乳婦などに使用できないお薬ではないか
- 普段服用しているお薬と飲み合わせが悪くないか
運転や機械操作を伴う仕事をする方は、眠気の副作用が出やすい市販薬は避ける必要があります。パッケージや添付文書の「使用上の注意」に「乗物又は機械類の運転操作をしないでください」という記載がないか必ず確認しましょう。
また小児や妊娠・授乳中の方が使用できない市販薬もあります。「15歳未満は使用不可」「妊娠中の方は医師に相談」といった注意書きを見落とさないようにしましょう。
花粉症の市販薬には風邪薬や睡眠薬など、一部のお薬と飲み合わせが悪い商品もあります。「自分に合った花粉症のお薬がどれかわからない」といった場合は薬剤師に相談するか、医療機関を受診するようにしましょう。
花粉症の市販薬が効かないと感じる原因
花粉症の市販薬が効かないと感じるのは、以下が原因になっている可能性があります。
- 症状が出てから服用開始している
- 点鼻薬(血管収縮剤)を使いすぎている
「お薬の効果が弱いから効かない」と思われがちですが、実はお薬を使用するタイミングや選び方が適切でないケースも少なくありません。それぞれの原因について詳しく解説しますので、心当たりがないか確認してみましょう。
症状が出てから服用開始している
花粉症の症状が強くなってからお薬を服用開始すると、効果がみられにくいことがあります。鼻水や鼻づまりといった症状が出る頃にはすでに体内でアレルギー反応が進んでおり、炎症が広がっているためです。この状態でお薬を飲んでも症状を十分に抑え込むことが難しく、「お薬が効かない」と感じる一因になります。
お薬の効果を高めるには、花粉飛散開始前または症状が軽いうちから服用を開始する「初期療法」を取り入れるのが効果的です[2]。花粉飛散情報を確認し、飛散開始と同時にお薬の服用を開始すると、飛散ピーク時の症状を軽減させる効果が期待できます。地域によって花粉の飛散開始時期は異なるため、ニュースや天気予報などで最新情報を確認し、早めにお薬を準備しておきましょう。
点鼻薬(血管収縮剤)を使いすぎている
血管収縮剤の含まれた市販の点鼻薬を長期間使い続けると、かえって鼻づまりが悪化し、お薬が効かないと感じる一因になることがあります。
血管収縮剤は即効性に優れていますが、使用し続けると鼻の粘膜に耐性ができてしまいます。その結果、お薬が切れたときのリバウンドでさらに鼻づまりがひどくなる「薬剤性鼻炎」に陥りやすくなるのです[11]。
一方でステロイド薬が入った点鼻薬は、適切な用法・用量を守れば、薬剤性鼻炎のリスクは低いとされています。花粉症シーズンの終わりまで点鼻薬を使用したい場合は、血管収縮剤が入っていない商品を選びましょう。
市販薬で改善しない場合の対処法
花粉症の市販薬を1週間使っても症状が改善しない場合は、医療機関の受診を検討しましょう[7]。医療機関を受診することで治療の選択肢が広がり、主に以下のような対応をとることができます。
- 自分の症状に合ったお薬を処方してもらう
- 来シーズンに向けて「舌下免疫療法」の準備をする
市販薬による対症療法には限界があり、症状がひどい場合は市販薬を服用しても効果が得られない可能性があります。毎年つらい症状に悩まされている方には、身体を徐々に花粉に慣らして体質改善を目指す「舌下免疫療法」も選択肢の一つです[2]。ただし舌下免疫療法は、スギ花粉が飛散している時期には新たに開始できません。飛散シーズンが終わってから治療を開始できるよう、まずは医師に相談して計画を立てるとよいでしょう。
忙しくて受診できない時は「オンライン診療」が便利
「忙しくて病院に行く時間がない」「待ち時間がつらい」という場合は、クリニックフォアのオンライン診療をご活用ください。スマホ・パソコンから受診でき、一時的な症状を抑える対症療法薬はもちろん、舌下免疫療法のご相談にも対応可能です。お薬は自宅まで配送されるため、通院の負担を減らしながら専門的な治療を続けられます。
【舌下免疫療法を新しく始めたい方】初回は対面での診察が必須です。花粉飛散時期を避けた「ゴールデンウィーク明け〜年末」の間に、[こちら]からクリニックを選択し「アレルギー科」をご予約ください。
【通常のお薬や、舌下免疫療法の継続(2回目以降)をご希望の方】[こちら]よりオンライン診療をご予約ください。初期療法のお薬の処方にも対応しております。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
花粉症の市販薬に関するよくある質問
花粉症の市販薬を購入する際、多くの方が抱く「どれが一番効くのか」「なぜ効かないことがあるのか」といった疑問にお答えします。お薬選びの迷いや不安を解消するためにお役立てください。
花粉症の市販薬で最も効果が高いお薬はどれですか?
体質や症状に個人差があるため、市販薬のなかで最も効くお薬を決めることはできません。市販薬を選ぶ際は、以下の2つのうち、どちらに当てはまるかを基準に選んでみましょう。
- 鼻水・くしゃみが強い人は抗ヒスタミン薬
- 鼻づまりが強い人は点鼻ステロイド薬
内服の抗ヒスタミン薬では、アレグラFX・アレジオン20・クラリチンEXなどのお薬が代表的です。鼻水やくしゃみの原因物質であるヒスタミンの働きをブロックする効果を発揮します。点鼻ステロイドには、ナザールαAR0.1%C・フルナーゼ点鼻薬・パブロン鼻炎アタックJLといった商品があり、鼻の炎症を抑えて鼻の通りを改善する効果が期待できます。
自分に合ったお薬がわからない場合は薬剤師に相談するか、医療機関を受診し処方薬をもらうと安心でしょう。
なぜ花粉症の市販薬は効かないのでしょうか?
市販薬が効かない主な理由として、以下が挙げられます。
- 自分の症状に合わないお薬を選んでいる
- 服用を開始したタイミングが遅い
- 症状が重症化している
花粉症のお薬は症状が出てから服用しても十分な効果が得られないことがあります。あらかじめ内服薬や点鼻薬を購入し、花粉の飛散が始まったらすぐに使用開始しましょう。
また重い花粉症の場合、市販薬だけでは対応しきれないこともあります。市販薬を1週間使用しても改善がみられないときは医療機関を受診し、症状の程度に合ったお薬を処方してもらいましょう。
市販薬を飲んでも鼻水が止まらないときはどうすればいいですか?
花粉症の市販薬を服用しても鼻水が止まらない場合は、花粉の曝露量が多いなどの理由で症状が改善しにくい状態になっていることがあります。花粉症対策により症状の改善が期待できますので、以下の対策を取り入れましょう。
- 外出時はマスクやメガネを着用する
- 帰宅時は上着についた花粉を振り落とし、手洗い・洗顔をする
- 洗濯物は室内干しに切り替える
花粉が鼻や目から侵入しないよう、顔にフィットしたマスクや、防御カバーのついたメガネ(花粉対策用メガネ)を着用するとより効果的です。室内に花粉を持ち込んでしまうと症状を悪化させる可能性があるため、外出後や洗濯時にも花粉症対策をおこないましょう。
またスギ・ヒノキ花粉が多く飛ぶ2〜5月頃の昼前後や夕方は、できる限り外出を控えるほうが花粉症の悪化防止には効果的です。これらの対策をおこなっても症状が続く場合は、無理をせず医療機関への受診を検討しましょう。
自分に合った市販薬を活用し、改善しない場合は早めに受診しよう
花粉症の市販薬を選ぶ際は「人気があるから」「効き目が強そうだから」というイメージだけで選ぶのではなく、自分の症状や生活スタイル(運転の有無など)に合わせて選ぶことが大切です。また症状が本格化する前から内服薬や点鼻薬の使用を開始することで、市販薬の効果を高められます。
ただし市販薬はあくまで一時的な症状緩和が目的です。「1週間ほど市販薬を試しても効果がない」「鼻づまりがひどくて眠れない」といった場合は、無理に市販薬を続けず、医療機関を受診しましょう。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。

