
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
ディレグラ配合錠の特徴は「鼻づまり」への強力な改善効果
ディレグラ配合錠は、フェキソフェナジン塩酸塩と塩酸プソイドエフェドリンの2成分を配合したアレルギー性鼻炎治療剤です[1]。添付文書によると、本剤は「鼻閉症状が中等症以上の場合」に服用を検討するお薬として位置づけられています[1]。
花粉症の症状には、くしゃみ・鼻水・鼻づまりがありますが、厚生労働省の資料では、くしゃみ・鼻水が主体の場合と鼻づまりが主体の場合で推奨される治療法が異なるとされています[2]。
鼻づまりが強い場合には、血管収縮作用を持つお薬が有効とされており、ディレグラはまさにこの目的に適したお薬です[1][2]。
なお、2週間を超えて使用する場合は、症状や副作用の様子を確認しながら使用することが必要です[1]。鼻閉症状が改善したら、速やかにディレグラを抗ヒスタミン剤単独へと切り替えることが推奨されています。
2つの有効成分フェキソフェナジンとプソイドエフェドリンの役割
ディレグラ配合錠には、異なる作用機序を持つ2つの有効成分が配合されています[1]。
1つ目のフェキソフェナジン塩酸塩は、選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を主作用とする成分です。
炎症性サイトカイン産生抑制作用、好酸球遊走抑制作用、各種ケミカルメディエーター遊離抑制作用も有しており、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を抑えます[1]。
2つ目の塩酸プソイドエフェドリンは、α受容体を刺激し、鼻粘膜の血管平滑筋を収縮させる作用があります[1]。これにより血流を減少させ、鼻粘膜の充血や腫脹を軽減し、強い鼻閉改善効果を示します。
この2成分の組み合わせにより、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3症状すべてに対応できる設計となっています[1]。
アレグラ(単剤)との決定的な違いは「血管収縮作用」の有無
アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩単剤)とディレグラの最大の違いは、プソイドエフェドリンによる血管収縮作用の有無です[1]。
アレグラ単剤は抗ヒスタミン作用によりくしゃみ・鼻水に効果を発揮しますが、鼻づまりに対する効果は限定的です。厚生労働省の資料でも、くしゃみ・鼻水が主体の場合には抗ヒスタミン薬が、鼻づまりが主体の場合には血管収縮薬や抗ロイコトリエン薬が推奨されています[2]。
一方、ディレグラはプソイドエフェドリンを配合することで、鼻粘膜の充血をとる効果が加わります[1]。国内臨床試験では、フェキソフェナジン単剤群と比較して、ディレグラ群で鼻閉スコアの有意な改善が確認されています[1]。
鼻づまりが中等症以上の方は、アレグラ単剤よりもディレグラの方が適している可能性があります[1]。
効果を最大化する正しい飲み方は「空腹時」の服用
ディレグラ配合錠は、朝および夕の空腹時に1回2錠を服用するお薬です[1]。空腹時に服用する理由は、有効成分の吸収に食事が大きく影響するためです。
添付文書の薬物動態データによると、食後に服用した場合、血漿中フェキソフェナジンのCmax(最高血中濃度)は絶食時の29〜43%に低下し、AUC(血中濃度時間曲線下面積)も33〜43%に低下することが示されています[1]。つまり、食後服用では有効成分の吸収が約60〜70%減少する計算になります。
具体的な「空腹時」とは、一般的に食事の1時間以上前、または食後2時間以上経過した状態を指します。朝は起床後すぐ、夕は夕食前または就寝前など、食事と時間を空けて服用しましょう。
なお、もう一方の成分であるプソイドエフェドリンは食事の影響をほとんど受けません[1]。しかし、フェキソフェナジンの効果を十分に得るためには、空腹時の服用が重要です。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
ディレグラの主な副作用と長期服用について
ディレグラ配合錠は、国内臨床試験において副作用発現率が2.3%(174例中4例)と報告されています[1]。プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用により、一般的な抗ヒスタミン薬とは異なる副作用が起こり得る点が特徴です。
臨床試験で報告された主な副作用は、頭痛が1.1%(2例)、全身性皮疹・疲労・口渇が各0.6%(各1例)でした[1]。多くの場合、副作用は軽度であり、服用を中止することで改善します。
ただし、本剤は長期服用を前提としたお薬ではありません。添付文書では「鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめる」よう注意喚起されています[1]。
注意すべき初期症状
ディレグラ服用時に注意すべき副作用は、プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用に起因するものが中心です[1]。服用後に以下の症状がみられた場合は、医師または薬剤師に相談してください。
<比較的頻度の高い副作用(0.1〜0.5%未満)>
- 頭痛
- 疲労
- 口渇
- 発疹
<頻度不明だが報告のある副作用>
- 精神神経系:不眠、神経過敏、めまい、眠気、落ち着きのなさ、不安、振戦
- 循環器系:動悸、頻脈、血圧上昇
- 消化器系:便秘、嘔気、腹痛
特に注意が必要な重大な副作用として、ショック・アナフィラキシー、痙攣、肝機能障害、無顆粒球症などが報告されています。
強い副作用の症状が現れた場合は、直ちに服用を中止し医療機関を受診してください[1]。
長期投与は推奨されず医師の定期的な確認が必要
ディレグラは、長期服用を前提としたお薬ではありません。
添付文書の重要な基本的注意には「本剤の使用は鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめ、鼻閉症状の緩解がみられた場合には、速やかに抗ヒスタミン剤単独療法等への切り替えを考慮すること」と明記されています[1]。
2週間を超えて服用を継続する場合には、医師が患者の症状を確認しながら投与する必要があります。[1]
また、「効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること」とも記載されています[1]。鼻づまりが改善したら、アレグラなどの抗ヒスタミン薬単剤への切り替えを医師に相談しましょう。自己判断での長期服用は避け、定期的に医師の診察を受けることが重要です。
服用できないケース(禁忌)と飲み合わせで注意すべき点
ディレグラ配合錠は、プソイドエフェドリンの交感神経刺激作用により、特定の疾患を持つ方には服用が禁止されています[1]。処方を受ける前に、自身の健康状態や服用中のお薬を医師に正確に伝えることが重要です。
<服用できない方(禁忌)>
- 重症の高血圧の方
- 重症の冠動脈疾患の方
- 閉塞隅角緑内障の方
- 尿閉のある方
- 本剤の成分やエフェドリン類に過敏症の既往がある方
- 交感神経刺激薬で不眠、めまい、脱力、振戦、不整脈の既往がある方
また、飲み合わせにも注意が必要なお薬があります[1]。
<併用注意のお薬>
- エリスロマイシン(フェキソフェナジンの血中濃度上昇)
- 制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤):フェキソフェナジンの作用減弱
- 降圧剤(メチルドパ、レセルピン):降圧作用の減弱
- 他の交感神経刺激薬:心血管への作用増強
- MAO-B阻害剤(セレギリン):血圧上昇のおそれ
これらに該当する方は、必ず医師に相談してください[1]。
重症の高血圧・心疾患・緑内障などの持病がある場合
ディレグラに含まれるプソイドエフェドリンは、α受容体を刺激して血管を収縮させる作用があります[1]。この作用は鼻づまりの改善に有効ですが、特定の持病がある方には症状を悪化させるリスクがあります。
<服用が禁止されている疾患(禁忌)>
| 疾患 | 禁忌となる理由 |
| 重症の高血圧 | 血圧がさらに上昇するおそれ |
| 重症の冠動脈疾患 | 症状が悪化するおそれ |
| 閉塞隅角緑内障 | 眼圧が上昇するおそれ |
| 尿閉 | 症状が悪化するおそれ |
<慎重投与が必要な疾患>
| 疾患 | 注意すべき理由 |
| 高血圧(重症除く) | 血圧上昇のおそれ |
| 虚血性心疾患(重症除く) | 悪化のおそれ |
| 眼圧上昇(閉塞隅角緑内障除く) | 眼圧上昇のおそれ |
| 糖尿病 | 血糖値上昇のおそれ |
| 甲状腺機能亢進症 | 交感神経刺激作用増強のおそれ |
| 前立腺肥大(尿閉除く) | 排尿困難悪化のおそれ |
これらの持病がある方は、ディレグラ以外の花粉症治療薬を検討しましょう[1]。
妊娠中・授乳中の服用は服用を慎重に判断する
妊娠中および授乳中の方がディレグラを服用する場合は、慎重な判断が必要です。
添付文書では「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」と記載されています[1]。妊娠中の花粉症治療については、ディレグラの服用が本当に必要かどうか、医師とよく相談してください。
授乳中の方については「本剤投与中は授乳を避けさせること」と明記されています[1]。その理由として、塩酸プソイドエフェドリンがヒト乳汁中へ移行することが報告されているためです。
授乳中に鼻づまりの治療が必要な場合は、授乳を一時中断するか、他のお薬の処方を医師に相談しましょう。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、12歳未満の子どもに対する有効性・安全性は臨床試験で確立されていません[1]。

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※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
症状がひどいなら免疫舌下療法による根本治療も検討しよう
ディレグラをはじめとする対症療法でも花粉症の症状がつらい方には、舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)という選択肢があります。環境省の花粉症環境保健マニュアルでは「花粉症が完治する可能性があるのはアレルゲン免疫療法だけ」と記載されており、根本的な治療を目指せる方法です[3]。
舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させ、体を慣らしてアレルギー反応を弱めていく治療法です。
スギまたはダニアレルギーと診断された方が対象で、舌の下にお薬を置いて服用します。重篤な副作用が少なく、従来の注射による免疫療法と比べて通院回数も少ないことが特徴です[3]。
ディレグラは症状を抑える対症療法ですが、アレルギー自体を根本から改善したい方には舌下免疫療法という選択肢もあります。
スギ花粉症には「シダキュア」、ダニアレルギーには「ミティキュア」が使用されます。
クリニックフォアでは、オンライン診療で舌下免疫療法の継続処方が可能です。
| 項目 | 料金(税込) |
| シダキュア(60日分) | 2,700円 |
| ミティキュア(60日分) | 3,600円 |
| 診察料 ・システム利用料 | 2,200円 |
| 配送料 | 無料 |
舌下免疫療法の初回投与は医療機関で行う必要があるため、オンライン診療は2回目以降の継続処方に限られます。
また、スギ花粉症の舌下免疫療法は花粉飛散時期を避けて開始するため、新規受付は5月〜12月のみとなります。
\予約時は”アレルギー科”にてご予約ください/
※医師の判断によりお薬を処方できない場合もございます。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
ディレグラに関するよくある質問
ディレグラ配合錠について、読者から寄せられることの多い疑問にお答えします。市販薬やジェネリックの有無、子どもへの適応など、処方を受ける前に知っておきたい情報をまとめました。
ディレグラと同じ成分の市販薬やジェネリックはありますか?
ディレグラ配合錠は医療用医薬品であり、医師の処方が必要なお薬です[1]。
ジェネリック医薬品(後発品)としては、プソフェキ配合錠「サワイ」などが発売されています。
ジェネリックを希望する場合は、処方時に医師や薬剤師に相談してください。
また、市販薬としてはエスエス製薬の「アレグラFXプレミアム」が、ディレグラと同じ2成分(フェキソフェナジン塩酸塩+塩酸プソイドエフェドリン)を医療用と同量配合したお薬として販売されています。
ただし、アレグラFXプレミアムは要指導医薬品に分類されるため、薬剤師による対面での説明が必要であり、インターネット通販では購入できません。
取り扱いのない店舗もあるため、事前に確認してから来店することをおすすめします。
クリニックフォアではディレグラ配合錠をオンライン診療で処方しており、自宅にいながらお薬を受け取ることが可能です。
子どもは何歳から服用できますか?
ディレグラ配合錠は、12歳以上の子どもから服用可能です[1]。
添付文書の用法用量には「通常、成人及び12歳以上の小児には1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩として60mg及び塩酸プソイドエフェドリンとして120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する」と記載されています[1]。
一方、12歳未満の子どもについては服用が推奨されていません。添付文書には「低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は12歳未満の小児に対する有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない」と明記されており、安全性が確立されていないためです[1]。
12歳未満のお子さんで鼻づまりがつらい場合は、子どもへの適応がある他の抗ヒスタミン薬や点鼻薬について、相談することをおすすめします。
まとめ
ディレグラ配合錠は、フェキソフェナジン塩酸塩(抗ヒスタミン成分)と塩酸プソイドエフェドリン(血管収縮成分)の2つを配合し、特に「鼻づまり」に強力な効果を発揮するお薬です[1]。
本記事のポイントをまとめると、以下のとおりです。
<効果を最大化するポイント>
- 朝・夕の空腹時に服用する(食後は吸収が約60〜70%低下)
- 1回2錠を1日2回服用
<服用時の注意点>
- 漫然と長期服用することは推奨されない鼻閉症状が改善したら、抗ヒスタミン薬単剤への切り替えを検討
- 重症の高血圧、心疾患、緑内障などの持病がある方は服用不可
- 妊娠中・授乳中の方は医師に相談が必要
副作用として頭痛、口渇、不眠などが報告されていますが、発現率は2.3%と比較的低い数値です[1]。自己判断での長期服用は避け、必ず医師の指示に従って服用してください。
鼻づまりの症状がつらい方は、まずは医療機関で相談しましょう。

※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
